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患者さんのための

頚椎後縦靱帯骨化症ガイドブック【電子版】

2005年 診療ガイドラインに基づいて

日本整形外科学会診療ガイドライン委員会 (編)

出版社
南江堂
電子版ISBN
978-4-524-28628-7
電子版発売日
2016/06/06
ページ数
98ページ
 判型
B5
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥1,320 (本体¥1,200+税10%)

特記事項
この電子版の底本(紙媒体の書籍)は日本整形外科学会「診療ガイドライン(2005年版)」をもとに作成しています。
印刷版ISBN
978-4-524-25015-8
印刷版発行年月
2007/11
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3
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1
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概要

頚椎後縦靱帯骨化症の患者さんのためのガイドブック.医師向けガイドラインに基づいて,病気の成り立ちや進行の具合,手術が必要な場合とその方法など,診断を受けた患者さん・家族の方が抱く疑問に,専門の整形外科医がわかりやすく解説する.相談できる専門の医師の紹介,手術の大まかな費用,治療費の公費補助制度の資料も収載.

目次

【内容目次】


第1章 頚椎・頚髄のしくみと働き(頚椎の解剖と生理)

 背骨は体の柱。体を支え,動かす

 頚椎のしくみ

 脊髄・頚髄は脳と体をつなぐ神経

 よくある質問

  Q1 後縦靱帯や黄色靱帯はどこにありますか?

  Q2 頚椎の脊柱管が狭いといわれましたが,どういうことですか?

  Q3 首がまっすぐだといわれましたが,よくないことなんですか?

  サイドメモ

  Q4 神経根という言葉をよく聞きますが,頚髄との関係はどうなっていますか?



第2章 頚椎後縦靱帯骨化症はどのような病気か?そして,病気はどのように進むのか?(疫学・自然経過)

 後縦靱帯骨化症は日本で見つけられた

 厚生労働省の支援で研究が進められてきた

 後縦靱帯骨化症は日本人だけの病気ではないが,やはり日本人に多い

 男性に多い

 発生には体質や遺伝の背景がありそうである

 症状が出るのは中年以降が多い

 症状のある患者数は2万3千人くらい

 骨化があっても症状が出ない場合もある

 経過はさまざま,あわてる必要はない

 重症になれば,手術を考える

 転ばないよう,ケガには注意しよう

 骨化は少しずつ大きくなる

 よくある質問

  Q1 日本人はほかの国の人たちと比べて後縦靱帯骨化症にかかりやすいのでしょうか?

  Q2 手術を受けないと将来は寝たきりになりますか?

  Q3 脊髄症状が重症ならば,手術を受けたほうがよいのでしょうか?

  Q4 どんなことに注意すればよいのですか?

  Q5 症状はいったん発症すると,その後,どのように進行するのでしょうか?

  Q6 転倒や事故などの軽いケガでも,手足の麻痺が起きやすいのでしょうか?

  Q7 CT検査ではじめて見つかるような小さな骨化が,将来的に脊髄を圧迫するような大きな骨化になる可能性がどれくらいありますか?





第3章 頚椎後縦靱帯骨化症になぜなるのか?どういった症状が出るのか?(成因・病理・病態)

 頚椎の後縦靱帯が厚くなり骨に変わる

 靱帯が骨に変わるが,その骨は普通の骨

 頚椎だけでなく,ほかの脊椎や関節の靱帯も骨に変わる,骨のできやすい体質

 遺伝的背景がこの病気にはある

 この病気の症状は2種類,神経麻痺と脊柱の運動障害

 神経の圧迫症状は手足のしびれ感や痛み,手足の運動障害

 脊柱の運動障害で,体が硬く,ときには痛みも

 よくある質問

  Q1 頚椎後縦靱帯骨化症は遺伝しますか?

  Q2 体型と後縦靱帯骨化と関係がありますか?

  Q3 カルシウムの摂り過ぎは,靱帯骨化の原因になりますか?

  Q4 糖尿病の人は後縦靱帯骨化になりやすいですか?

  Q5 首に負担をかけると,後縦靱帯骨化が生じやすいのですか?

  Q6 後縦靱帯骨化があっても脊柱管が広ければ脊髄症状は発症しないのでしょうか?また骨化がどのくらい進むと症状が出るのでしょうか?





第4章 頚椎後縦靱帯骨化症はどのようにして診断するのか?(診断)

 頚椎後縦靱帯骨化症を疑う症状は首の痛み,手足のしびれ感,あるいは手足の運動障害

 頚椎後縦靱帯骨化は普通のレントゲン検査で見つけられる

 後縦靱帯骨化による症状があってはじめて病気といえる(後縦靱帯骨化「症」)

 後縦靱帯骨化症の診断は診察とレントゲン検査が基準

 画像検査は目的によっていろいろなものが行なわれる

 一般的なレントゲン検査で見る骨化の形にはいくつかの形がある

 画像検査の結果は,診察したうえでの判断・見解や今までの知識(エビデンス:証明されている根拠)と併せてはじめて意味がわかる

 首や肩の痛み,手足のしびれ感,あるいは手足が不自由になる病気の種類は多い

 よくある質問

  Q1 この病気の症状は?

  Q2 病院を受診しなければいけない症状は?

  Q3 この病気の診断は?

  Q4 この病気の早期発見法はありますか?

  Q5 同じような症状の疾患はありますか?

  Q6 専門医に診てもらう必要がありますか?

  Q7 脊椎・脊髄外科手術の専門医を知るにはどうすればよいですか?



第5章 頚椎後縦靱帯骨化症はどう治すのか?(治療)

 頚椎後縦靱帯骨化症の治療は目的に応じて使い分ける

 治療は保存療法と手術療法に分けられる

 症状の起きるメカニズムに応じて治療を選ぶ

 民間療法を受ける前に必ず医師に相談する

 軽症では保存療法から始める。しかし,手術のタイミングを逃さない

 手術を受けるか,待つか,の判断にはいろいろなことを考え合わせる

 手術の目的は神経(脊髄,神経根)の圧迫を取り除くこと。そのための方法は大きく分けて2つ

 前方法と後方法の成績は違わないが,それぞれの利点と問題点がある

 手術の結果は神経(脊髄,神経根)の回復力次第である

 どの手術法を選ぶかは,靱帯骨化の形や大きさ,頚椎のわん曲,体力,また手術の特徴を考え合わせて,医師と相談して決める

 よくある質問

  Q1 どこで,誰から治療を受けたらよいのですか?専門医あるいは医療機関別の患者数や治療成績はわかりますか?

  Q2 新しい薬や治療法の開発や研究の情報を手に入れるにはどうしたらよいですか?

  Q3 保存療法にはどのようなものがありますか?

  Q4 頚椎後縦靭帯骨化症に対する有効な薬はありますか?

  Q5 痛みやしびれ感に対する有効な薬はありますか?

  Q6 日常生活では何に気をつければよいのでしょうか?

  Q7 何か日常でできるリハビリテーションはありますか?

  Q8 民間療法は受けてよいのですか?

  Q9 手術にはどのようなものがありますか?また手術法によって結果に違いがあるのでしょうか?

  Q10 頚椎後縦靱帯骨化症と診断されたら,どういった治療を受けるとよいのでしょうか?

  Q11 どのような症状が出たら手術を受けたらよいのですか?

  Q12 症状がなくても,ケガで麻痺が出る前に手術をしたほうがよいのでしょうか?

  Q13 手術をするなら,症状が軽くても若いうちにしたほうがよいのでしょうか?

  Q14 手術後の経過や手術成績はどうでしょうか?

  Q15 手術をしたらしびれ感などの症状はどの程度とれるのですか?どの程度元の生活に戻れますか?

  Q16 手術後は仕事に復帰できますか?

  Q17 手術の際にはどのような合併症がありますか?その頻度はどれくらいですか?

  Q18 手術後のリハビリテーションはどうしたらよいのですか?

  Q18 手術後の経過が思わしくない場合,その原因にはどういうことが考えられますか? その対処法はありますか?

  Q20 手術後でも後縦靱帯骨化は大きくなることがありますか?

  Q21 手術の結果にはどのようなことが影響しますか?



資料 医療や福祉関係の補助や支援体制,団体について

 はじめに

 特定疾患について

 公費負担について

 リハビリテーションの日数制限について

 どの病院や医師にかかればよいのでしょうか?

 患者の会について

 後縦靱帯骨化症の認定基準

 脊柱靱帯骨化症に関する調査研究班



索引