ここが知りたい! 膠原病診療ハンドブック【電子版】
- 出版社
- 中外医学社
- 電子版ISBN
- 電子版発売日
- 2021/05/31
- ページ数
- 460ページ
- 判型
- A5判
- フォーマット
- PDF(パソコンへのダウンロード不可)
電子版販売価格:¥5,720 (本体¥5,200+税10%)
- 印刷版ISBN
- 978-4-498-02614-8
- 印刷版発行年月
- 2021/06
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概要
目次
■1.膠原病について〈清水英樹 岸本暢將〉
■2.初診時診療〈清水英樹 岸本暢將〉
1.膠原病診療の4つのステップ
2.情報収集のポイント
3.治療
4.免疫抑制療法の介入前に必要な評価事項
■3.継続診療〈清水英樹 岸本暢將〉
1.病勢評価と治療方針
2.再燃と合併症の評価
3.長期例の対応
4.その他
第II章 膠原病診療前の基礎知識
■1.免疫学〈藤尾圭志〉
1.自然免疫系
2.適応免疫系─CD4陽性T細胞
3.適応免疫系─B細胞
■2.皮膚の見方〈宮川健彦〉
1.指
2.顔
3.全身性・汎発性紅斑
4.上背部左右対称性の色素沈着と紅斑
5.下腿
6.口腔・外陰部のびらん,潰瘍
7.皮下の硬結
8.茶色い肥厚,茶色い陥凹
■3.筋・関節所見の取り方〈萩野 昇〉
1.なにを診るか:seeとobserveの間
2.炎症性か否か
3.まず手から始めよ
4.肘・肩の診察
5.頭頸部・脊椎の診察
6.下半身の診察
7.筋の診察
■4.ステロイド・免疫抑制薬〈花田徳大 藤尾圭志〉
1.ステロイド
2.免疫抑制薬
第III章 主な受診理由ごとの対応
■1.発熱・炎症反応高値〈萩野 昇〉
1.その発熱はどこで評価すべきか
2.リウマチ性疾患・膠原病を疑うきっかけ
3.若年者の不明熱・不明炎症
4.高齢者の不明熱・不明炎症
■2.関節痛〈加藤愛美 池田 啓〉
1.痛みの詳細について
2.炎症性か非炎症性か?
3.鑑別疾患
4.関節痛の診察・検査
■3.筋力低下・筋肉痛〈杉森祐介 藤尾圭志〉
1.筋力低下の診療
2.筋肉痛の診療
3.自己免疫疾患に伴う筋力低下,筋肉痛
■4.自己抗体の異常〈吉田常恭 橋本 求〉
1.関節リウマチの診断にかかわるRFと抗CCP抗体測定の意義
2.膠原病診断にかかわるANAの感度・特異度と疾患特異抗体の関係
3.血管炎診断にかかわるANCAの感度・特異度と疾患名との関係
4.本症例における問題点:関節炎は種々の膠原病で合併する
5.自己抗体が陰性でも臨床症状から診断することが求められる
■5.緊急性の高い病態〈萩野 昇〉
1.炎症+多臓器不全
2.急性から亜急性に進行する呼吸不全
3.神経症状
4.腎不全
5.急性単関節炎
6.心筋炎
第IV章 代表的な疾患
■1.関節リウマチ
(1) 総論・診断〈杉山隆広 池田 啓〉
1.総論
2.診断
(2) 画像検査〈杉山隆広 池田 啓〉
1.総論
2.単純X線
3.RA診療における単純X線の役割
4.関節エコー
5.MRI
6.RA診療における関節エコー・MRIの役割
コラム:関節X線AsBCD〈岸本暢將〉
(3) 従来型抗リウマチ薬(csDMARDs)〈池田圭吾 大谷友也〉
1.csDMARDsの種類と特徴,役割
2.実際の使い方
(4) 治療(bDMARDs+tsDMARDs)〈渡部 龍 橋本 求〉
1.bDMARDs
2.tsDMARDs
3.bDMARDs/tsDMARDs投与時の注意点
(5) 手術・リハビリ〈高瀬 完〉
1.リウマチにおける骨・関節病変
2.リウマチのリハビリテーション
■2.全身性エリテマトーデス〈野村篤史〉
1.SLEとはどんな病気か
2.SLEという疾患概念と診断
3.鑑別診断
4.治療・マネージメント
5.近年承認された薬剤
6.治療の目標〜臓器障害や合併症の評価とマネージメント〜
■3.血管炎
(1) 総論〈遠藤彰子〉
1.分類
2.血管炎へのアプローチ
(2) 大型血管炎(巨細胞性動脈炎,高安動脈炎)〈杉原毅彦〉
1.疫学
2.臨床症状
3.罹患血管分布
4.検査
5.診断 鑑別診断
6.治療
(3) ANCA関連血管炎〈軽部美穂〉
1.ANCA関連血管炎の解説
2.好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
(4) 結節性多発動脈炎〈小林政司〉
(5) 他の血管炎〈遠藤彰子〉
1.抗糸球体基底膜抗体関連疾患〔抗GBM抗体関連疾患(旧Goodpasture症候群)〕
2.IgA血管炎(旧Henoch-Schönlein紫斑病)
3.クリオグロブリン血症性血管炎
4.低補体性蕁麻疹様血管炎
5.Cogan症候群
■4.強皮症〈小林政司 桑名正隆〉
1.強皮症の臨床所見
2.強皮症の診断
3.SScの病型分類
4.SScの主要障害臓器
■5.皮膚筋炎・多発性筋炎〈池田圭吾 篠浦まりな〉
1.多発性筋炎・皮膚筋炎とは
2.症状の特徴
3.検査所見の特徴
4.診断
5.治療
■6.混合性結合組織病〈横田雅也 中島裕史〉
1.疾患概念,疫学
2.症状
3.検査所見
4.診断
5.治療の概要
6.MCTDに合併したPAHのマネージメント
■7.リウマチ性多発筋痛症〈杉原毅彦〉
1.疫学
2.臨床症状
3.検査
4.診断 鑑別診断
5.治療
■8.脊椎関節炎〈岸本暢將〉
1.脊椎関節炎の病態〜関節リウマチとの違い〜
2.脊椎関節炎の臨床像
3.SpAの臨床所見の頻度は?
4.SpAの分類基準は?
5.治療方針
■9.シェーグレン症候群〈松本 功 坪井洋人〉
1.日本での疫学
2.臨床的特徴
3.診断に必要な検査
4.鑑別診断と特殊病態
5.治療について
■10.ベーチェット病〈?橋健太郎 海辺剛志〉
1.病態と診断
2.それぞれの症状に応じた実践的治療
3.特殊病型(腸管・神経・血管)の実践的治療
■11.IgG4関連疾患〈坪井洋人 松本 功〉
1.疾患概念
2.疫学
3.診断
4.鑑別診断
5.治療
6.指定難病による医療費の助成
7.予後
■12.成人発症スティル病〈古賀智裕 川上 純〉
1.AOSDの臨床症状と診断について
2.AOSDの鑑別疾患について
3.AOSDの治療について
■13.自己炎症性疾患〈古賀智裕 川上 純〉
1.自己炎症性疾患の臨床症状と診断について
2.自己炎症性疾患の鑑別疾患について
3.家族性地中海熱の治療について
第V章 膠原病科で遭遇する可能性のある疾患
■1.変形性関節症〈矢部裕一朗〉
1.変形性関節症とは?
2.変形性手関節症
■2.化膿性関節炎〈矢部裕一朗〉
1.診断
2.治療
■3.結晶性関節炎〈前田伸治〉
1.痛風
2.ピロリン酸カルシウム結晶沈着症(偽痛風)
3.塩基性リン酸カルシウム結晶沈着症
■4.線維筋痛症〈前田伸治〉
1.線維筋痛症
2.病因と病態
3.線維筋痛症の診断
4.治療
第VI章 膠原病と関係しやすい各科との連携ポイント
■1.整形外科との連携〈高瀬 完〉
1.関節痛の診察のポイント
2.鑑別診断
■2.皮膚科との連携〈宮川健彦〉
1.慢性期,経過観察期の皮膚科対応
2.各種膠原病の皮膚症状の対応
■3.呼吸器内科との連携〈皿谷 健〉
1.呼吸器内科へのコンサルトが想定されるセッティング
■4.腎臓内科との連携〈松野裕樹 清水英樹〉
1.腎疾患のスクリーニングから腎臓内科へのコンサルトまで
2.腎臓内科へのコンサルトのポイント
■5.脳神経内科との連携〈大石知瑞子 園生雅弘〉
1.末梢神経障害
2.炎症性筋疾患
■6.眼科との連携〈野呂隆彦〉
1.膠原病関連の諸症状から連想する眼所見や眼疾患
2.診断
3.治療の注意点
4.連携が大切である主な疾患とポイント
■7.血液内科との連携〈森田 薫 神田善伸〉
1.汎血球減少症
2.血球貪食症候群
3.骨髄検査を実施するタイミング
■8.感染症内科との連携〈岩田健太郎〉
1.膠原病ミミックな感染症に要注意
2.Tスポット陽性には解釈が必要
3.LTBIはリファンピンで治療
4.生物製剤と感染リスクの吟味
5.抗菌薬は薬剤感受性だけではない
6.COVID-19と対峙する
■9.糖尿病・内分泌疾患との連携〈岩岡秀明〉
1.血糖値を上昇させる薬剤
2.糖尿病性手関節症
3.甲状腺機能低下症
4.甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
5.更年期障害に伴う関節症状
■10.循環器内科との連携〈古川明日香 田村雄一〉
1.膠原病と肺高血圧症
2.膠原病と血管炎:ベーチェット
■11.血液浄化療法科との連携〈花房規男〉
1.血漿交換の実際
第VII章 その他
■1.コ・メディカルの立場での膠原病診療〈松田真紀子 秋山陽一郎〉
1.慢性疾患患者におけるわが国が直面している問題
2.膠原病診療に関わるコ・メディカルとチーム医療の必要性
3.膠原病患者が病気を理解し自己管理できるための支援
■2.高齢者〈久保かなえ〉
1.高齢発症関節リウマチの臨床的特徴
2.高齢者診療の問題点〜フレイル・サルコペニア〜
3.高齢発症関節リウマチに対するTreat to Target
4.高齢者における治療のリスク
■3.漢方薬〈津田篤太郎〉
1.MTXの副作用とその機序
2.人参を含む漢方方剤の使い分け
3.副腎皮質ステロイドと妊娠への影響
4.ステロイドの投与期間と漢方の使い方
索引