臨床医のための腎病理読解ロジック3【電子版】
- 出版社
- 中外医学社
- 電子版ISBN
- 電子版発売日
- 2023/06/09
- ページ数
- 143ページ
- 判型
- A5判
- フォーマット
- PDF(パソコンへのダウンロード不可)
電子版販売価格:¥3,960 (本体¥3,600+税10%)
- 印刷版ISBN
- 978-4-498-22486-5
- 印刷版発行年月
- 2023/06
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- 対応OS
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概要
腎病理の所見の背後にある病態を詳説し,メカニズムから理解できるようになる大人気シリーズの第3弾.血液疾患に伴う腎病理に焦点を当てた今回は,腎障害の背景となる血液異常にはじまり,多彩な症状をみせるM蛋白血症がそれぞれどのような腎病理像をもたらすか,そしてどのような経過を辿り予後となるのか,豊富な画像と症例を交えて解説.腎病理と血液疾患の懸け橋となり,腎病理を読むのが楽しくなること間違いなしの1冊.
目次
■腎障害の背景となる血液異常
血液細胞の分化
免疫グロブリンの基本構造
免疫グロブリンの種類と性質
■M蛋白血症とは
M蛋白血症と血液内科的治療適応
CRAB criteria
SLiM(Sixty, Light chains, MRI);病態進行リスク因子
形質細胞腫以外の血液疾患における治療適応
■意義不明の単クローン性ガンマグロブリン血症(Monoclonal gammopathy of undetermined significance:MGUS)とは
MGUSの診断基準
■Monoclonal gammopathy of renal significance(MGRS)という概念の登場
MGRSにはどんな腎疾患が含まれるか
MGRSの臨床上の定義
MGRSを2つの視点で整理する
CHAPTER 2 異常軽鎖が関与する腎疾患(1)~AL Amyloidosisの腎病理~
■AL-アミロイドーシスの腎病理
AL-アミロイドーシスの背景病態
■ALアミロイドーシスの腎病理像
光顕,電顕
IF
CHAPTER 3 異常軽鎖が関与する腎疾患(2)~単クローン性免疫グロブリン沈着症の腎病理~
■単クローン性免疫グロブリン沈着症(monoclonal immunoglobulin deposition disease:MIDD)の分類と背景病態
■MIDDの病変形成メカニズム
■LCDDの腎病理
光顕
IF
電顕
■重鎖沈着症(heavy chain deposition disease:HCDD)のメカニズム
HCDDの予後に関わる因子
■MIDDの予後不良因子
■異常軽鎖が関与する糸球体疾患;まとめ
CHAPTER 4 異常軽鎖が関与する腎疾患?~Light chain proximal tubulopathyの腎病理~
■LCPTの背景病態と臨床像
LCPTの背景病態
LCPTの臨床像
LCPTの臓器障害メカニズム
■LCPTの尿細管障害メカニズム
■LCPTの腎病理
光顕
電顕
■LCPTの腎予後
CHAPTER 5 異常免疫グロブリンが形成する腎病変(1)~PGNMIDの腎病理~
■PGNMIDの腎病理
PGNMIDの疫学と臨床像
PGNMIDのメカニズム
PGNMIDの病理
■MPGN型
光顕
IF
電顕
■膜性腎病型
光顕
IF
電顕
欧米と日本人におけるPGNMIDの組織像の比較
■PGNMIDの予後不良因子
CHAPTER 6 異常免疫グロブリンが形成する腎病変(2)~クリオグロブリン血症による腎障害の病理~
■クリオグロブリン血症と腎障害の背景病態
クリオグロブリンの成因と臨床的分類
クリオグロブリンの組織障害メカニズム
■クリオグロブリン腎症の病理
症例1
光顕
IF
電顕
症例2
光顕
IF
電顕
■MGRSにおけるクリオグロブリン腎症の治療と予後
CHAPTER 7 異常免疫グロブリンが関与する腎病変(3)~イムノタクトイド腎症とFibrillary腎炎の病理~
■イムノタクトイド腎症の背景病態と臨床像
■ITG腎症のメカニズム
■ITGの病理
光顕
IF
電顕
■ITGの治療と腎予後
■Fibrillary腎炎の病理
Fibrillary腎炎の疫学と臨床像
FGNの病変形成メカニズム
■FGNの病理
光顕
IF
電顕
■FGNの腎予後
ITGとFGNのまとめ
CHAPTER 8 骨髄腫腎(Cast Nephropathy:CN)の腎病理~Cast Nephropathyの疫学と病変形成メカニズム~
■Cast nephropathyの病理
光顕
電顕,IF
Cast nephropathyとLPCTの違い
■Cast Nephropathyの腎予後
【コラム】SpiculaとSpikeの違いは?
あとがきにかえて
謝辞
虎の門病院から発表された血液疾患+腎病理の論文