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新 病棟必携心臓血管外科ハンドブック【電子版】

末田 泰二郎 (編著)

広島大学教授

出版社
南江堂
電子版ISBN
978-4-524-28612-6
電子版発売日
2016/06/06
ページ数
206ページ
 判型
新書
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥3,300 (本体¥3,000+税10%)

印刷版ISBN
978-4-524-26955-6
印刷版発行年月
2012/03
ご利用方法
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同時使用端末数
3
対応OS
iOS最新の2世代前まで / Android最新の2世代前まで
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必要メモリ容量
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1
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概要

研修医からコメディカルまで,心臓血管外科の初心者向けに書かれた病棟診療のミニマムエッセンス.日常診療において必須の診療技術と知識に内容を絞り,箇条書で具体的に解説.処置,器具,手技はオリジナルのイラストで系統的に図解.「ワンポイントテクニック」や巻末の使用薬剤一覧(注射薬と内服薬)が,さらなる知識の整理に役立つ.

目次

【内容目次】

Chapter 1 心疾患手術患者のルーチンワーク
 A.診療における態度、マナーなど
  1.基本的なマナー
  2.回診時の注意点
  3.手術室やICUでの一般的な注意
  4.その他
 B.入院にあたってのルーチンワーク
  1.入院の時期
  2.入院時のチェック
  3.現病歴、現症のまとめ
 C.術前のルーチンワーク
  1.術前のケア
  2.術前の一般検査、特殊検査
  3.術前自己血貯血
  4.術前中止薬など
  5.手術3日前の準備
  6.術直前準備
 D.手術当日のルーチンワーク
  1.手術室への持参物
  2.手術室での準備
  3.術中ルーチンワーク(外回りの仕事)
 E.ICU入室中のルーチンワーク

Chapter 2 手術前後の検査と評価
 A.胸部X線の読影
 B.安静時心電図の取り方と読み方
  1.安静時心電図の電極の位置
  2.安静時心電図の読み方
 C.負荷心電図
  1.適応・禁忌
  2.検査時の注意点、中止の基準、合併症とその対策
  3.陽性判定基準
 D.心エコー、経食道心エコー法(TEE)
  1.適応・禁忌
  2.検査前のチェック項目
  3.直後の管理
  4.撮り方
  5.所見
 E.心臓カテーテル検査
  1.適応・禁忌
  2.検査前のチェック項目
  3.患者・家族への説明と承諾書
  4.検査前指示(入院・外来)
  5.当日の準備
  6.直後の管理
 F.冠動脈造影法の所見とその評価
  1.American Heart Association(AHA)による左右冠動脈の分枝の名称
  2.正常冠動脈造影像
  3.異常冠動脈造影像の読み方
 G.左心・右心カテーテルの所見とその評価
  1.正常血圧(mmHg)
  2.心不全の評価(Forrester分類)
  3.シャント率
  4.逆流量の評価(Sellers分類)
  5.圧較差
  6.壁運動評価
  7.形態評価
  8.全肺血管抵抗
  9.一側肺動脈閉塞試験
 H.術前プレゼンテーションの手順

Chapter 3 成人心臓大血管外科疾患の概略
 A.冠動脈疾患
  1.解剖
  2.手術適応
  3.冠動脈バイパス術(CABG)
  4.使用グラフト
  5.グラフトデザイン
  6.急性心筋梗塞に伴う機械的合併症
 B.弁膜症
  1.解剖
  2.大動脈弁(二尖弁か三尖弁か)
  3.僧帽弁
  4.手術適応
  5.術式
 C.大動脈基部疾患
  1.解剖
  2.適応
  3.大動脈基部手術
 D.大動脈疾患
  1.診断
  2.胸部大動脈瘤
  3.胸腹部大動脈
  4.急性大動脈解離
  5.腹部大動脈
  6.手術適応
  7.術式
 E.閉塞性動脈硬化症(ASO)
  1.領域
  2.手術適応
  3.術式

Chapter 4 心臓疾患に関連した合併症の診断、治療
 A.心肺停止
  1.原則
  2.一次救命処置(救急蘇生のABCD)
  3.二次救命処置
 B.ショック
  1.原因
  2.血圧のquick assessment
  3.治療
 C.急性呼吸不全
  1.診断
  2.原因
  3.治療
  4.レスピレータ装着基準
 D.腎障害
  1.原因
  2.診断と評価
  3.治療の原則
 E.不整脈(心停止を除く)
  1.種類と原因
  2.治療
  3.心室頻拍
  4.心室細動

Chapter 5 開心術のルーチンワーク
 A.セットアップ
  1.体位
  2.消毒
  3.ドレッシング
 B.皮切から開胸まで
  1.皮膚切開
  2.胸骨正中切開
  3.心膜切開
 C.体外循環まで
  1.大動脈剥離
  2.体外循環セッティング
  3.カニュレーション準備
  4.カニュレーション(送血管)
  5.カニュレーション(脱血管)
  6.体外循環開始、冷却
  7.上大静脈、下大静脈テーピング(上下大静脈脱血の場合)
  8.心筋保護液注入針の設置
  9.左室ベント
  10.大動脈遮断
 D.手術メイン操作
  1.開心術:疾患に応じて心房あるいは大動脈切開
  2.非開心術
 E.体外循環離脱
  1.離脱の準備
  2.上大静脈脱血管抜去(上下大静脈脱血の場合)
  3.体外循環終了
  4.送血管抜去
 F.閉胸
  1.ドレーン挿入
  2.止血操作
  3.ペースメーカリード装着
  4.胸骨縫合
  5.皮膚縫合

Chapter 6 体外循環
 A.人工心肺装置充填液
  1.内容
  2.血液希釈
 B.回路の組立て
  1.人工心肺装置の構成
  2.注意点
  3.心筋保護液回路
  4.ベント回路
 C.灌流温(低体温法)
  1.目的
  2.程度
  3.方法
  4.超低体温下循環停止法
  5.復温
 D.灌流量の決定
  1.灌流量と脱血量の調整
 E.心筋保護法
  1.目的
  2.心筋保護(心停止)液
  3.冷却法
  4.心筋保護液の投与法
 F.体外循環法の種々の形
  1.部分体外循環法と完全体外循環法
  2.大腿静動脈(V-A)バイパス法(補助循環)
  3.大腿静静脈(V-V)バイパス法(補助循環)
  4.左心バイパス法
  5.脳分離体外循環
 G.体外循環に関連した薬物
  1.ヘパリン
  2.プロタミン
  3.プロスタンディン(プロスタグランジンE1)
  4.ハプトグロビン
  5.ソル・メドロール(β-メチルプレドニゾロン)
  6.ミラクリッド(ウリナスタチン)
  7.フサン(メシル酸ナファモスタット)
  8.KCl
 H.体外循環の合併症と対策
  1.中枢神経系合併症
  2.呼吸器系合併症
  3.心不全
  4.急性腎不全
  5.溶血
  6.急性大動脈解離

Chapter 7 術後管理
 A.ICU入室直後の管理
  1.帰室時のセットアップの順序(急激に変化しうる順)
  2.輸液・心血管作動薬
  3.持続吸引器
  4.胸部X線
  5.心電図
 B.管理の実際
  1.圧モニタ
  2.呼吸器系モニタ
  3.腎機能
  4.電解質
  5.体位変換
 C.抜管
  1.抜管の条件
  2.注意点
 D.ドレーンの抜去、ライン類
 E.術後ICU退室以後のルーチンワーク
  1.帰棟時:ICUから病棟への搬送時の注意
  2.創の管理
  3.抗生物質投与の原則
  4.術後リハビリおよび検査
 F.退院前のルーチンワーク

Chapter 8 IABP(intraaortic balloon pumping)
 A.原理
 B.適応病態と適応基準
  1.適応病態
  2.適応基準
 C.運転開始・運転中のモニタ
 D.合併症

Chapter 9 PCPS(percutaneous cardiopulmonary support)
 A.概要
 B.構成および装置
  1.装置構成
  2.装着法
 C.離脱、停止の基準

Chapter 10 腹部大動脈瘤手術
 A.手術手順

Chapter 11 ステントグラフト治療
 A.ステントグラフト治療の基礎
  1.用語
  2.商品(国内で入手可能なもの)
  3.ステントグラフト内挿術の解剖学的適応(IFU=indication for use)
  4.TEVARのzone分類
  5.TEVARのグラフトサイジング法
 B.実際の手技
  1.胸部ステントグラフト
  2.腹部ステントグラフト
  3.術後検査
 C.胸腹部大動脈瘤手術の脊髄保護
  1.脊髄障害発生頻度(Coselliらの成績)
  2.対麻痺対策

Chapter 12 胸部(心血管)外傷
 A.患者到着
  1.バイタルサインの速やかな把握
  2.外傷の程度・範囲の把握
 B.救急処置
  1.呼吸:気道確保と酸素吸入
  2.ショック対策
  3.胸壁開放創の仮閉鎖
 C.検査
  1.胸部X線
  2.心電図
  3.心エコー(経胸壁、経食道)
  4.腹部エコー
  5.CT(全身状態に余裕があれば)
 D.心・大血管損傷
  1.初期治療
  2.急性心タンポナーデ
  3.非穿通性心臓・大血管損傷
  4.穿通性心臓・大血管損傷
  5.医原性心臓・大血管損傷
 E.外科的救急処置
  1.胸腔ドレーン挿入
  2.胸腔ドレーン抜去(挿入後3~4日後)
  3.呼吸管理

Chapter 13 輸血(自己血輸血・自己血液回収・他家輸血)
 A.自己血輸血
  1.目的
  2.対象
  3.除外基準
  4.患者の同意項目
  5.開始前のチェック項目
  6.採血の実際
 B.術中自己血回収
  1.概念
  2.準備
 C.他家輸血
  1.輸血登録
  2.輸血の準備と実際
  3.輸血当日
  4.返却
  5.緊急時
  6.副作用と診断・対策

Chapter 14 ペースメーカ
 A.ペースメーカの種類
 B.植え込みの適応
  1.ペースメーカの適応
  2.植え込み型除細動器(ICD)の適応
 C.植え込み手術
  1.麻酔
  2.術前日指示
  3.手術室の準備
  4.手術手順
 D.術後の注意点と直後の管理、合併症
  1.術後管理
  2.植え込み後の合併症
 E.長期follow up(ペースメーカクリニック)
  1.初回植え込みの場合
  2.電池交換の場合
  3.チェック項目

Chapter 15 心臓リハビリテーション
 A.目的
 B.時期
 C.運動療法の禁忌
 D.効果
 E.運動療法

Chapter 16 感染対策
 A.目的
 B.術前感染対策
  1.口腔内ケア
  2.鼻腔内ケア
  3.手指ケア
  4.除毛の注意
  5.抗菌薬投与
 C.術中感染対策
  1.麻酔導入後
  2.皮膚消毒
  3.術中抗菌薬
 D.術後感染対策
 E.MRSA対策
  1.MRSAとは
  2.MRSA感染経路
  3.MRSA術前対策
  4.MRSA術中対策
  5.MRSA術後対策
 F.感染性心内膜炎対策
  1.感染性心内膜炎と診断された患者への抗菌薬投与
  2.手術適応と術中の注意
  3.術後抗菌薬

Chapter 17 リスクマネジメント
 A.インフォームドコンセント
  1.インフォームドコンセントの要件
  2.文書保存
 B.医療事故への対処
  1.医療事故が起こったときの手順
 C.医療事故対策システム
 D.医療事故防止の工夫

Chapter 18 使用薬剤一覧
 A.注射薬
  1.昇圧薬
  2.降圧薬
  3.抗不整脈薬
  4.電解質薬
  5.止血薬
  6.血液凝固阻止薬
  7.静脈麻酔薬
  8.急性肺障害改善薬
 B.内服薬
  1.強心薬
  2.利尿薬
  3.降圧薬
  4.高脂血症治療薬(スタチン製剤)
  5.抗不整脈薬
  6.抗血栓薬
  7.狭心症治療薬
 C.局所止血薬(手術用止血剤)
  1.組織接着剤
  2.可吸収性止血剤

Chapter 19 文献

用語集
索引