補助循環の管理がもっとできるようになる本【電子版】
- 出版社
- 照林社
- 電子版ISBN
- 電子版発売日
- 2022/08/08
- ページ数
- 128ページ
- 判型
- B5判
- フォーマット
- PDF(パソコンへのダウンロード不可)
電子版販売価格:¥2,420 (本体¥2,200+税10%)
- 印刷版ISBN
- 978-4-7965-2563-3
- 印刷版発行年月
- 2022/07
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- 対応OS
-
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概要
患者さんと家族を全人的にとらえるために役立つ「フレームワーク」に基づいて解説しているので、知識が立体的になり、アセスメント・ケアに自信がつく!
単なる[IABP][PCPS(V-A ECMO)]機器の解説本ではなく、チームで補助循環管理を行うにあたって、「知っておくとケアにつながること」「忘れがちな看護のポイント」などの臨床知をわかりやすくまとめた。
目次
補助循環管理って、どんな患者に対して行うの?
Point 1 補助循環管理の目的は、原疾患の治療をサポートすること
Point 2 病態が深刻=心機能の維持が困難=生命維持も困難」ということ
Point 3 補助循環装置は「血流と酸素化の維持」をサポートするもの
補助循環管理を行う患者と家族には、どう接する?
Point 1 補助循環管理が必要な患者と家族は複雑な心境を抱えている
Point 2 「頭で理解できても、心では理解できない」状態だと理解する
[Part 2] 補助循環管理の患者を、どうとらえる?
重症患者のアセスメントには「フレームワーク」が有効
「原疾患の病態経過と多臓器への影響」をおさえる
Point 1 血流低下の影響は「腎臓」に現れる
Point 2 臓器障害に至った場合は「低酸素症」となる
Point 3 看護ケアは「病態(原疾患)の状況」に応じて行う
「補助循環管理に期待できる効果」をおさえる
Point 1 IABPの効果は「後負荷の軽減と冠血流の増加」である
Point 2 PCPSの効果は「全身の血流と酸素化を維持する」こと
Point 3 PCPSとIABPを同時に行う場合もある
「よく使用する薬剤の考え方」をおさえる
Point 1 補助循環管理では「心・血管系作動薬と輸液」の管理も重要
Point 2 「薬剤の効果」はバイタルサインも併せて評価する
Point 3 心機能に異常があると「頻脈なのに血圧低下」が生じる
補助循環の「プラス要素とマイナス要素」をおさえる
Point 1 患者にとって「何がプラス/マイナスか」は、補助循環の目的から判断する
Point 2 補助循環管理中も「全人的な視点」で具体的な看護ケアを考える
Point 3 「看護チームの実践力」を高めるにはマネジメント能力が不可欠
「病態悪化の兆候と理由」をおさえる
Point 1 「パラメーターの変化」と「病態・治療の経過」を結びつけて考える
Point 2 IABPの効果は徐々に現れる
Point 3 PCPSの効果は、IABPよりすみやかに現れる
Point 4 パラメーターをみるときは「経時的な変化」をチェックする
Point 5 パラメーターを「ケアのエビデンス」として活用する
補助循環からの「離脱の時期とタイミング」をおさえる
Point 1 離脱は「体内の恒常性を自力で維持できるようになった」時期に検討する
Point 2 離脱は「補助循環の強度を落としても心機能が安定してきた」時期に行う
「心身面のモニタリング、患者・家族支援」をおさえる
Point 1 臨床では「救命できない」「大きな障害が残る」患者にも出会う
Point 2 疫学の視点から「患者の傾向」「退院指導のポイント」をイメージする
Point 3 「患者ごとの視点」「臨床を広くとらえる視点」の両方が必要
[Part 3] 補助循環管理に関する+αの知識
ちょっと知りたい「呼吸ECMO(V-V ECMO)」のこと
Point 1 呼吸ECMOと循環ECMOの違いは「送血先が動脈系か静脈系か」の違い
Point 2 V-V ECMOは「肺を休ませ、その間に体外で肺の機能を補助」する
Point 3 V-V ECMOは、低いSaO2(80%台)で管理するのが鉄則
ちょっと知りたい「補助循環用ポンプカテーテル(IMPELLA®)」のこと
Point 1 補助人工心臓は血液を「左心室から吸って大動脈内に送り出す」装置
Point 2 管理中には「出血」「心室性不整脈」「尿色」に注意して観察する
最新トレンドは、時々刻々と移り変わる
[Part 4] 機器管理・ケア実践のポイント
IABP装着中の患者を看るときのポイント
Point 1 受け持ち交替時には「電源」「ライン類の接続」を必ず確認
Point 2 時間ごとの確認では「画面表示の内容」に注目
Point 3 「バルーン破損・動作不良」の危険シグナルは、すぐに報告
Point 4 日常ケア実施時には「ケアによる合併症の誘発」に注意
PCPS装着中の患者を看るときのポイント
Point 1 「電源」「酸素・空気配管の接続」は必ず
Point 2 大血管を用いる「侵襲度が高い管理」であることを念頭に置く