まえがき～「ギャンブルさえしなければ、いい人」～
プロローグ　
第1 章 ギャンブル依存症とは
１ギャンブル依存症の実態　 　
　ギャンブル依存症を「診る」難しさ　 　
　ギャンブル依存症の定義　 　
　DSM における「ギャンブル障害」診断基準の変遷　 　
　ギャンブル依存症を見分けるポイント─趣味と依存の境界線は？　 　
　ギャンブル依存症が引き起こす二次被害　 　
　ギャンブル依存症と自殺　 　
　ギャンブル依存症は特別な人だけの病ではありません！　 　
　ギャンブル依存症の実態─ギャンブル依存症当事者　 　
　ギャンブル依存症の実態─当事者の家族　 　
　否認の病　 　
　助けを求めない人々　 　
２ギャンブルにハマり込むメカニズム、「嗜癖」とは何か　 　
　嗜癖とは何か　 　
　嗜癖が強固な基盤を得るプロセス　 　
　嗜癖からの回復を妨げる問題　 　
３今、男性ナルシシズムが死にかけている～現代ギャンブル依存症考～　 　
　現代においてギャンブルに「ハマる動機」とは？　 　
　日本では、圧倒的に男性ギャンブル依存症者が多い理由は？　 　
　“しょうがない男”と“それを大目に見る女”　 　
　「恥」という行為規範─揺るぎなき父性の存在　 　
　現代日本の男性原理不在　 　
　今、男性ナルシシズムが死にかけている　 　
第２章 治療の実際
１ギャンブル依存症治療概観　 　
　自助グループ　 　
　公的機関の取り組み　 　
　精神療法（カウンセリング）　 　
　薬物療法（外来治療）　 　
　入院治療　 　
　セルフケア　 　
２ギャンブル依存症治療機関一覧　 　
３ギャンブル依存症研究所のご紹介　 　
第３章 「 熊木メソッド」とは何か（治療者・カウンセラーに対する、熊木からの回答）
１初期の対応　 　
　ギャンブル依存症の診断　 　
　治療への動機づけ　 　
　念書について　 　
　クライアント本人への対応　 　
　家族への対応　
２　中期の対応　 　
３　終結期の対応　 　
　クライアントの性格と治療方法との相性　 　
第４章 ギャンブル依存症の克服
　ギャンブル依存症の発覚　 　
　ギャンブル依存症の苦しみ　 　
　克服への第一歩は病識をもつこと　 　
　家族にできること　 　
　問題の見立て　 　
　ギャンブル依存症の「火種」　 　
　より無害な依存をつくる　 　
　認知行動療法によるカウンセリング　 　
　ギャンブル依存症が克服できたということ　 　
第５章 ご家族の方へ
ご家族のためのギャンブル依存症講座　 　
ご家族からのQ ＆ A　 　
第６章 ギャンブル依存症治療体験記
　ギャンブル依存症ご本人の体験　 　
　ギャンブル依存症当事者ご家族の体験　 　
　ギャンブル依存症とたたかわれたご夫婦の体験　 　
　同じ境遇にいる方へのメッセージ～依存症だったからいえること～　 　
あとがき～いかなる嗜癖にもならない、勁い人間なんているだろうか～ 　
索引