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研究の育て方【電子版】

ゴールとプロセスの「見える化」

近藤 克則 (著)

出版社
医学書院
電子版ISBN
978-4-260-63674-2
電子版発売日
2018/11/05
ページ数
272ページ
 判型
A5
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥2,750 (本体¥2,500+税10%)

印刷版ISBN
978-4-260-03674-0
印刷版発行年月
2018/10
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概要

はじめて「研究」に取り組む人のために「総合リハビリテーション」集中講座「研究入門」(2016年1月~2017年3月掲載:全15回)の書籍化。20年にわたる大学院での研究指導の経験から得た、研究のノウハウと指導のポイントをもとに、研究に関する考え方、進め方、論文の書き方など研究に必要な全体像を1冊にまとめた。初心者でもイメージしやすいように、基礎的な用語解説や具体例を含む「コラム」を用いることで、「研究」の全体像を掴めるようにした。

目次

第1部 総論
 第1章 研究のゴールと研究プロセス
  研究とは何か
  研究の種類
  研究のフェーズ
  研究発表の形と研究水準の高さ
  研究プロセス
  研究力
  まとめ
 第2章 よい研究の条件
  研究の質を決める2つの軸
  よい研究デザインの3条件―意義・新規性・実現可能性
  7種類の新規性
  研究構想を育てる前に
 第3章 研究の種類の選択
  研究の種類を選ぶ
  研究の種類―基礎研究・応用研究・橋渡し研究
  不足している研究人材と学部生研究室配属・社会人大学院のねらい
  意思決定の根拠と研究の位置づけ
  現場での研究の必要性
  理論主導かデータ主導か
  研究の種類選択のときに気をつけるべきこと
 第4章 論文の種類
  論文の種類
  院生や研究者を目指す人が書くべき論文はどれか

第2部 構想・デザイン・計画立案
 第5章 研究テーマの育て方
  何を決めなければならないのか
  研究テーマの大きさと俯瞰図
  博士論文・研究者を目指す人のテーマの育て方
  初心者における研究テーマの育て方
  初心者は相談を
 第6章 研究構想・デザイン・計画
  着想から計画まで
  構想や仮説を育てるための関連要因図
  よい計画書とは
 第7章 原著論文の構成
  原著論文の構成・構造
 第8章 背景と文献レビュー
  「背景」の構造と書くべきこと
  レビューですべきこと
  まとめ
 第9章 目的
  「目的」に書くべきこと
  リサーチ・クエスチョンと仮説の違い
  よいリサーチ・クエスチョンの条件
  よい検証仮説の条件
  まとめ
 第10章 対象と方法
  同じ目的でも達成する方法はいろいろ
  「方法」の構成
  研究デザインとセッティング
  対象
  方法
  研究倫理
 第11章 採択される研究助成申請書の書き方
  研究助成を得るメリット
  研究助成の探し方
  主な公的研究費助成団体と研究費の種類
  科学研究費補助金(科研費)の審査方法
  研究助成申請書作成上のポイント
  不採択になる研究計画書の共通点と対策
  ないのは研究費だけ
 第12章 研究倫理に関する指針
  ヘルシンキ宣言
  日本における医学研究に関する指針
  まとめ

第3部 研究の実施・論文執筆・発表
 第13章 データ収集
  重要な予備的調査・実験・分析
  データ収集
 第14章 データ分析
  記述統計とデータクリーニング
  2次データ・分析
  3次分析
  研究目的達成に向けた(4次)分析
  主な所見のまとめ
 第15章 期待した結果が得られないとき
  仮説を巡る問題
  分析上の問題―「見かけ上の関連」でないか
  データの問題
  まとめ
 第16章 結果の記述
  主な結果の示し方
  言葉を選ぶ
  図表の活用
  まとめ
 第17章 考察・結論の考え方・書き方
  考察の目的・位置づけ
  分析に有用な視点・ツール
  考察の書き方とチェックリスト
  結論の考え方・書き方
  まとめ
 第18章 共著者・謝辞・文献リスト
  共著者の決定
  謝辞(Acknowledgment)
  文献リスト
 第19章 全体の推敲と要旨
  全体の推敲
  要旨の書き方
  まとめ
 第20章 研究発表―学会発表
  学会発表の事前準備―発表資料・リハーサル・Q & A
  学会発表の当日
  まとめ
 第21章 研究発表―論文発表
  学会発表と論文の位置づけ
  論文掲載までのプロセス
  まとめ

第4部 研究に関わるQ & A
 第22章 研究を学べる場の条件
  寄せられた質問から
  「学びの共同体」が必要
  研究「方法」を知るだけでは研究はできない
  大学院の勧め
 第23章 臨床と研究の両立
  臨床と研究のスペクトラム
  臨床家が研究することの意義
  臨床と研究の両立のためのタイムマネジメント
  重要性と緊急性からみた優先順位
  ポートフォリオの勧め
  まとめ
 第24章 研究者の成長プロセス,ライフワーク
  4段階の成長プロセス
  研究者のライフワーク
  まとめ

巻末資料
 STROBE声明(要旨)

あとがき―私のポートフォリオ
索引

コラム
 (1)研究活動とは
 (2)研究と勉強の違い
 (3)技術論の3段階
 (4)理論は仮説から始まる
 (5)2つの妥当性―内的妥当性と外的妥当性
 (6)下村教授のノーベル賞
 (7)研究の意義
 (8)パラダイム(認識の枠組み)の重要性
 (9)実装科学・橋渡し研究
 (10)新しい科学
 (11)査読制度
 (12)「悩む」ことと「考える」こと,問題解決プロセス
 (13)臨床研究デザインに有用なフレームワーク
 (14)おいしいミカン
 (15)医学雑誌における学術研究の実施・報告・編集・出版のための勧告
 (16)批判的吟味とエビデンスレベル
 (17)ピクセル(画素)によるたとえ話
 (18)95%信頼区間
 (19)平均年齢や回収率を記載するのは,方法それとも結果
 (20)変数の呼称
 (21)標準化された尺度
 (22)尺度の種類
 (23)私の経験―研究助成獲得と審査委員
 (24)見落とされていた温度条件
 (25)異常値や外れ値発生の原因
 (26)理論仮説の適用限界とメタ認知
 (27)バイアスによる「見かけ上の関連」の一例
 (28)多重共線性(multicollinearity)
 (29)高度な統計解析手法―傾向スコア・多重代入法
 (30)p値よりも実数を知りたい
 (31)栗ようかん・串だんご・ネコのお尻
 (32)研究者の説明がわかりにくい理由
 (33)3色だんご
 (34)「ない」ことも情報になる
 (35)引用・転載許諾
 (36)謝辞の書き方―科学研究費補助金の記載例
 (37)インパクトファクター
 (38)文献欄の書き方の例
 (39)長い文章だとわかりにくくなる
 (40)添削前の論文要旨
 (41)添削の視点・修正した理由
 (42)添削後の要旨
 (43)ポートフォリオ登場の背景