こうすればうまくいく 在宅緩和ケアハンドブック 第3版【電子版】
- 出版社
- 中外医学社
- 電子版ISBN
- 電子版発売日
- 2019/11/04
- ページ数
- 420ページ
- 判型
- A5
- フォーマット
- PDF(パソコンへのダウンロード不可)
電子版販売価格:¥4,840 (本体¥4,400+税10%)
- 印刷版ISBN
- 978-4-498-05728-9
- 印刷版発行年月
- 2019/09
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概要
そこで本書では、これまで在宅緩和ケアに触れてこなかった医療従事者にもわかりやすく、かつ具体的に解説した。
とくに第3版では、ホスピス文化、地域包括ケアシステム、ACP、非がんなどのポイントについても、大幅に加筆を行い、より現実に即した内容となった。
目次
第1章 ホスピス・緩和ケアの精神 〈村井邦彦,粕田晴之〉
A ホスピスの起源
1.近代ホスピスの母 マザー・メアリ・エイケンヘッド
2.現代ホスピスの母 シシリー・ソンダース
3.ホスピスムーブメント
4.エリザベス・キューブラー・ロス
B 世界の緩和ケアの流れ ―定義の変遷
C 日本におけるホスピス・緩和ケアの流れ
1.日本におけるホスピス・緩和ケア病棟の歩み
2.病院主体の緩和ケアから,在宅を含む緩和ケアへ
3.多様化する在宅ホスピス
4.在宅緩和ケアの質を問う
D 日本古来のホスピス文化
E ホスピス・緩和ケア,今後の方向性
1.地域連携における病院,緩和ケア外来,緩和ケア病棟の役割
2.がん治療と緩和ケアの統合
ホスピス緩和ケアの歴史年表
第2章 地域包括ケアシステム 〈村井邦彦〉
A 地域包括ケアシステムとは
B 「地域包括ケアシステム」の歴史的成り立ち
C 医療と社会のパラダイムチェンジ
D 地域包括ケアシステムの5つの構成要素(住まい・医療・介護・予防・生活支援)
E 自助と互助
F 地域包括支援センター
G 地域ケア会議
H 地域医療構想
I 地域医療介護総合確保基金
J 地域包括ケアをめぐる今後の視点
第3章 在宅緩和ケアの保険制度,支援制度
I 医療・介護の社会資源,多職種連携 〈川田雅一〉
A 訪問系サービス
1.訪問診療
2.訪問歯科診療
3.訪問薬剤管理指導
4.訪問看護
5.訪問リハビリテーション
6.在宅患者訪問栄養指導
7.訪問介護(ホームヘルプ)
8.訪問入浴介護
B 通所系サービス
1.通所リハビリテーション(デイケア)
2.通所介護(デイサービス)
3.認知症対応型通所介護(デイサービス)
4.地域密着型通所介護(小規模デイサービス)
5.療養通所介護(療養型デイサービス)
C 地域密着型サービス
1.小規模多機能型居宅介護
2.看護小規模多機能型居宅介護
3.定期巡回・随時対応型訪問看護介護
4.地域密着型通所介護(小規模デイサービス)
5.地域密着型介護老人福祉施設
6.認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
D その他の介護保険サービス
E 多様な住まい
1.介護保険施設(特別養護老人ホーム・介護老人保健施設・介護療養型医療施設・介護医療院)
2.有料老人ホーム(介護付有料老人ホーム・住宅型有料老人ホーム・健康型有料老人ホーム)
II 医療保険と介護保険制度 〈荻津 守〉
1.医療保険
2.介護保険
3.高額療養費制度等
III 身体障害者福祉法,障害者総合支援法,身体障害者手帳の交付,障害年金等 〈荻津 守〉
IV 市町村の支援制度(地域包括支援センター) 〈荻津 守〉
V 民間の保険の活用,特約の確認 〈荻津 守〉
VI 地縁組織(自治会・町内会) 〈青田賢之〉
1.地縁組織とは
2.「自治会・町内会」の現状
3.「自治会・町内会」の課題
4.地縁組織の将来
VII 民生委員・児童委員,福祉協力員 〈青田賢之〉
1.民生委員・児童委員,福祉協力員とは
2.民生委員・児童委員,福祉協力員の現状
3.民生委員・児童委員,福祉協力員の課題
4.民生委員・児童委員,福祉協力員の将来
VIII ボランティア,NPO 〈青田賢之〉
1.ボランティア,NPOとは
2.ボランティア,NPOの現状
3.ボランティア,NPOの課題と将来
IX 宗教家 〈青田賢之〉
1.宗教家とは
2.宗教家の現状
3.宗教家の課題
4.宗教家の将来
第4章 アドバンス・ケア・プランニング(愛称:人生会議) 〈木澤義之〉
A いのちの終わりを認識したとき
B ACPとは?
C ACPはどのようにして生まれてきたのか
D 国民はACPについてどう思っているのか?
E ACPはいつ,どのように行ったらよいか?
F ACPを通じて得られるもの
G ACPに際しての心構えと実践の具体的な方法
1.患者・家族の生活と価値観を知り,患者にとっての最善の選択をともに探索する
2.ACPを円滑に行うために ―最善を期待し,最悪に備えるコミュニケーションを心がける
3.あなたのことを心配している,支援したいと考えていることを直接伝える
4.代理決定者とともに行う
5.レディネスを確かめるための質問をし,話し合う準備ができていると判断できたら,
もしも,の時について話し合いを始める(経験を尋ね,探索する)
6.「大切にしていること」「してほしいこと」「してほしくないこと」,そしてその理由を尋ねる
7.自分だけで抱え込まず,看護師やソーシャルワーカーをはじめとするメディカルスタッフや
緩和ケアチームに相談する
第5章 希望ある在宅緩和ケアのために ―私たちにできること 〈高橋昭彦〉
A 本人の思い
B 家族の役割
C 病院の役割
D 調整のキーワードは「カイコ ホケコ」
E 在宅チームの役割
F 心地よい環境とは
G 思い出を共有する
H 先進事例に学ぶ
第6章 在宅緩和ケアの準備 〈益子郁子〉
A 意思決定支援
1.時期
2.誰が
3.どのように
B 介護保険について
C 在宅療養支援体制づくり
D 入院中の患者に対する退院支援
1.退院支援の第1段階〜入院時から3日以内
2.退院支援の第2段階〜入院3日から退院まで
3.退院支援の第3段階(退院調整の期間)
E 多職種連携
F 療養の場所の選択
第7章 在宅緩和ケアの実際
I 在宅での療養者,暮らしの中での支援 〈黒崎雅子〉
1.在宅での療養者
2.暮らしの中での支援
II 訪問歯科診療での在宅緩和医療への関わり ―おもに摂食嚥下に関して,
食支援も含めて 〈岩渕博史,飯田貴俊〉
1.終末期在宅患者の摂食嚥下障害
2.摂食嚥下機能のアセスメント
3.食支援としての摂食嚥下リハビリテーションアプローチ
4.口腔環境の改善
5.連携
III 口腔ケア 〈根岸初枝〉
1.終末期の口腔ケア
2.がん終末期でみられる口腔トラブル
3.化学療法や頭頸部への放射線療法に伴う「口腔粘膜炎」
IV 訪問薬剤管理指導 〈大橋眞次〉
1.処方せん,ファクシミリ,処方日数
2.服薬管理
3.麻薬の管理
4.海外旅行について
V がんリハビリテーション 〈伊藤貴子〉
1.リハビリテーション介入での留意点
2.リハビリテーションの実際
3.骨転移への対応
4.生き甲斐づくり(意味のある作業の導入)
5.本人や家族への指導
VI 在宅訪問栄養食事指導 〈岩本啓子〉
1.在宅訪問管理栄養士の資格制度
2.在宅訪問管理栄養士の役割
3.保険制度
4.栄養ケアステーション
5.在宅訪問栄養食事指導
6.事例
VII 補完代替医療(CAM) 〈鶴岡浩樹〉
1.分類
2.がん患者におけるCAM利用の実態
3.医師はCAMとどのように向き合えばよいか
4.CAMの情報源
5.CAMのエビデンス
6.CAMを利用する際の注意点
VIII 音楽療法 〈金子悦子〉
1.音楽療法とは
2.緩和ケア領域における音楽療法
第8章 痛みの緩和
I 在宅での疼痛管理のポイント 〈村井邦彦〉
1.疼痛緩和の目標
2.在宅と病院の比較
3.成功のポイント
4.疼痛管理の基本
II Patient-Controlled Analgesia 〈粕田晴之〉
1.Patient-Controlled Analgesiaとは
2.オピオイド持続皮下注入法
3.オピオイド持続静脈注入法
4.オピオイド持続皮下注入の実際(症例)
III 使いこなしたい疼痛緩和技術 〈柴山千秋〉
A 神経ブロック
1.がん疼痛治療に行われる代表的な神経ブロック
2.硬膜外鎮痛法
3.くも膜下鎮痛法
B 放射線治療
1.骨転移に対する放射線治療(外部照射)
2.有痛性骨転移に対する内部照射(アイソトープ治療)
3.放射線治療(外部照射)の費用
第9章 症状の緩和 〈首藤真理子〉
A 全身の症状
1.倦怠感
2.食欲不振
3.高カルシウム血症
B 消化器系の症状
1.口腔の問題
2.悪心・嘔吐
3.便秘
4.下痢
5.腹水
6.消化管閉塞
7.嚥下困難・食道狭窄
8.胸焼け,胃もたれ
9.吃逆
C 呼吸器症状
1.呼吸困難
2.咳嗽(せき)
3.胸水
4.死前喘鳴 death rattle
D 皮膚の症状
1.褥瘡
2.体表に浸潤した腫瘍性病変に伴う悪臭
E 睡眠障害(不眠)
第10章 精神的苦痛の緩和 ―本人・家族に対する精神的サポート 〈大中俊宏,粕田晴之〉
A スピリチュアル・ペイン
1.スピリチュアル・ペインとは
2.村田理論
3.治療
4.家族への配慮
B 適応障害・うつ病(気持ちのつらさ)
1.気持ちのつらさのもたらす悪影響
2.リスクファクター
3.診断
4.気持ちのつらさの治療
5.精神療法
6.原因への介入
7.薬物療法
8.家族への配慮
C せん妄
1.診断基準
2.病型分類
3.疫学
4.症状
5.診断
6.病態生理
7.治療
8.家族への説明
D 睡眠障害
1.疫学
2.症候
3.診断
4.評価
5.対応の実際
6.非薬物療法
7.薬物療法
E 家族に対する精神面の支援
1.介護中の家族の問題
2.遺族の問題
3.がん患者の家族への配慮
第11章 非がんの在宅緩和ケア 〈泉 学〉
1.非がん患者の緩和ケアとは
2.緩和ケアを必要とする疾病
3.日本において使用可能な薬剤
A 心不全
B 呼吸不全,慢性閉塞性肺疾患
C エイズ,感染症
D 認知症
E 神経難病
F 脳卒中
G 腎疾患
第12章 小児の在宅医療 〈高橋昭彦〉
A 小児の在宅医療という選択肢
B 医療的ケア児が増えている現状
C 小児の在宅医療の特徴
D 小児の療養生活を支える制度
E 在宅医療の対象となる子どもたち
F 疾患・障害と向き合うこと
G 家族・きょうだいの現状を知る
H チームで関わる小児在宅ケア
I さまざまなライフイベント
J 小児の在宅看取り
K 小児のレスパイトケア
L 大人になる子どもたち:トランジション
M 小児在宅医療・はじめの一歩と心構え
第13章 最期のとき
I 大切な時間 〈鶴岡優子〉
1.患者本人にとって
2.家族にとって
3.医療スタッフにとって
II 死亡診断と診断書の記載 〈鶴岡優子〉
1.別れのとき
2.死亡診断
3.死亡診断書の作成
4.死亡診断書記入に関わるよくある質問
5.死後の大切なとき
III グリーフケア 〈黒崎史果〉
1.悲嘆とは何か
2.グリーフケアの実践
IV デスカンファレンス 〈軽部憲彦,武井 大〉
1.デスカンファレンスの有効性
2.デスカンファレンスの注意点
3.デスカンファレンスの進め方
4.当院で行っているデスカンファレンス
第14章 多職種連携の実際(うまくいった困難事例) ―ショートストーリー
1.独居 〈黒崎史果〉
2.認知症 〈黒崎史果〉
3.若年性がん 〈黒崎史果〉
4.サ高住の看取り 〈軽部憲彦〉
5.地域連携におけるデスカンファレンスの実際 〈田 一秀,矢吹 拓〉
索引