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実践 高次脳機能障害のみかた【電子版】

小林 俊輔 (編著)

福島県立医科大学脳神経内科学講座准教授

出版社
中外医学社
電子版ISBN
 
電子版発売日
2019/12/09
ページ数
264ページ
 判型
A5
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥5,060 (本体¥4,600+税10%)

特記事項
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印刷版ISBN
978-4-498-32844-0
印刷版発行年月
2019/11
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同時使用端末数
3
対応OS
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1
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概要

高次脳機能障害に出会ったら,どう評価し対応したらいいのか.
難解と思われがちな領域を,その本質から理解できるよう,各エキスパートがやさしく丁寧に解説した.
特殊なトレーニングや検査キッドがなくても評価ができるように,各章の冒頭にベッドサイドで把握できる評価法を紹介し,その一部は付録のonline materialとして収載.
必要以上にかまえることなく,気軽に実践的な知識と技術を学べる新しいテキストである.

目次

目次

Chapter 1 認知機能の診察と所見の解釈 〈西尾慶之〉
 1.はじめに:認知機能の評価を日常診療のルーチンに加える
 2.認知ドメイン(cognitive domains)
 3.認知ドメイン間の依存関係と症状―病巣対応
  A.言語と視覚認知の関係
  B.記憶と他の認知ドメインの関係
  C.遂行機能
  D.病変−脳部位対応のよい言語症状と悪い言語症状
  E.視覚認知の障害:whatの障害とwhereの障害
  F.注意
 4.認知機能評価の実際:救急室における評価と一般外来/病棟における評価

Chapter 2 失語症 〈丹治和世〉
 1.はじめに
 2.言語の成り立ちについて
 3.失語症とは何か
 4.現在のBroca失語,Wernicke失語,伝導失語
 5.概念にまつわる障害
 6.症候の実際
 7.診察の仕方
 8.病巣の記述

Chapter 3 失読・失書 〈浜田智哉,東山雄一,田中章景〉
 1.はじめに
 2.読み書き障害の神経学的分類
  A.非失語性・孤発性の失読/失書
  B.失語性失読/失書
  C.その他の高次脳機能障害による二次的な読み書き障害
 3.読み書きの認知神経心理学的分類
  A.表層失読/失書
  B.音韻失読/失書
  C.深層失読/失書
 4.日本語の読み書きモデル
 5.検査方法
 6.最近の研究

Chapter 4 発語失行 〈飯塚 統〉
 1.はじめに
 2.AOSの概念,症候学の特徴
 3.AOSを起こす疾患,病巣対応
 4.症候の実際
 5.検査方法
 6.最近の研究

Chapter 5 失行とその周辺症候 〈早川裕子,小林俊輔〉
 1.はじめに
 2.症候の概念,分類,症候を起こす疾患,病巣対応
  A.症候の概念
  B.症候の分類
  C.症候を起こす疾患
  D.症候の病巣対応
 3.症候の実際
 4.検査方法
 5.最近の研究

Chapter 6 聴覚性失認 〈二村明徳,小野賢二郎〉
 1.はじめに
 2.どのようなときに疑うか
 3.両側の側頭葉に脳梗塞を発症し純粋語聾となった症例
 4.聴覚性失認の検査の進め方
  A.純音聴力検査と語音聴力検査
  B.失語症検査
  C.環境音認知検査
  D.失音楽症の検査
 5.聴覚性失認の分類
 6.聴覚性失認の特徴
  A.皮質聾
  B.純粋語聾・言語性聴覚性失認
  C.環境音失認・環境音認知障害
  D.感覚性失音楽症
 7.電気生理学・画像的検査

Chapter 7 構成障害 〈鐘本英輝,數井裕光〉
 1.はじめに
 2.症候の概念,分類,症候を起こす疾患,病巣対応
  A.構成障害の概念
  B.構成障害の病巣と疾患
 3.検査方法
  A.手指行為の模倣
  B.単純な図形模写
  C.複雑な図形模写
  D.視覚認知の全般的な評価
  E.組み立て課題
 4.症候の実際
 5.最近の研究
 6.おわりに

Chapter 8 視覚性失認,カテゴリー特異的失認 〈成田 渉,西尾慶之〉
 1.はじめに
 2.視覚情報処理の神経生理学
 3.視覚性失認
  A.統覚型(知覚型)視覚性失認
  B.連合型視覚性失認
  C.統合型視覚失認
  D.カテゴリー特異的視覚性失認
 4.視覚対象認知の評価
  A.主訴,病歴の聴取
  B.診察
  C.検査
 5.症候の実際

Chapter 9 半側空間無視 〈太田久晶〉
 1.はじめに
 2.症状の概念,分類,症状を起こす疾患,病巣対応
  A.症状の概念
  B.症状の分類
  C.症状を起こす疾患
  D.病巣対応
  E.鑑別症状
 3.症候の実際
 4.検査方法
  A.ベッドサイドでの評価
  B.机上検査
  C.ADL評価
 5.最近の研究
  A.パソコンを用いた検査方法
  B.線維連絡に基づいた病巣分析

Chapter 10 地誌的失見当 〈菊池雷太,赤池 瞬〉
 1.江戸一目図
 2.地誌的失見当
 3.地誌的失見当にかかわる脳部位
 4.楔前部と後部帯状回
 5.評価方法
 6.症候の実際
 7.まとめと今後の展望

Chapter 11 病態失認 〈小林俊輔〉
 1.はじめに
 2.症候の概念
 3.片麻痺に対する病態失認
 4.盲・聾に対する病態失認(Anton症候群)
 5.失語に対する病態失認
 6.認知症における病態失認
 7.病態失認の病態
  A.全般性認知機能障害説
  B.感覚入力遮断説
  C.注意障害説
  D.運動企図仮説
 8.検査方法
 9.最近の研究

Chapter 12 記憶障害 〈渡部宏幸,西尾慶之〉
 1.はじめに
 2.記憶・記憶障害の分類
  A.保持時間の長さによる記憶の分類:短期記憶と長期記憶
  B.記憶の内容による長期記憶の下位分類
  C.時期によるエピソード記憶障害の分類
 3.エピソード記憶の検査方法
  A.記憶を評価する際の注意点
  B.簡易評価
  C.精査用記憶バッテリー
 4.エピソード記憶障害の神経基盤と関連病態
  A.海馬およびその周囲の内側側頭葉構造
  B.間脳
  C.前脳基底部
  D.脳梁膨大部後域
 5.その他の記憶障害
  A.Alzheimer病における記憶障害
  B.側頭葉てんかんにおける記憶障害
  C.解離性健忘
  D.作話
 6.症候の実際
 7.最近の研究
  A.エピソード記憶の情報処理における海馬内の機能的差異
  B.場所細胞(place cells)と格子細胞(grid cells)

Chapter 13 認知症 〈津本 学,小林俊輔〉
 1.はじめに
 2.症候の概念,分類
  A.症候の概念
  B.認知症の分類
 3.検査方法
  A.問診
  B.スクリーニング検査
 4.症候の実際
  A.記憶障害が目立つ認知症
  B.注意・遂行機能の障害が目立つ認知症
  C.幻視が目立つ認知症
  D.言語の障害が目立つ認知症
  E.行動障害が目立つ認知症
 5.最近の研究

Chapter 14 脳梁離断症候群 〈東山雄一,田中章景〉
 1.はじめに
 2.症状の概念,分類,病巣対応,症状を起こす疾患
  A.症状の概念
  B.症状の分類と病巣対応
  C.症状を起こす疾患
 3.症候の実際
 4.最近の研究
 5.おわりに

Chapter 15 前頭葉症候群 〈船山道隆〉
 1.両側前頭前野損傷例の特徴
 2.症候の概念,病巣対応,症候を起こす疾患
  A.前頭葉は行為・行動に関わる
  B.背外側部,内側部,眼窩部にそれぞれの機能がある
  C.症候を起こす疾患
 3.症候の実際
  A.背外側部損傷
  B.内側部損傷
  C.前頭葉眼窩部
 4.検査
  A.遂行機能障害症候群の行動評価(BADS)
  B.ウィスコンシンカード分類検査
  C.Frontal Assessment Battery(FAB)
  D.Trail Making Test
  E.Stroop Test
  F.流暢性課題
 5.最近の研究

Chapter 16 神経疾患に関連する情動障害および行動異常 〈馬場 徹,小林俊輔〉
 1.はじめに
 2.症候の概念と分類
 3.症候を起こす疾患,病巣対応
 4.症候の実際
 5.情動障害・行動異常の検査法
 6.最近の研究

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