Annual Review 神経 2022【電子版】
- 出版社
- 中外医学社
- 電子版ISBN
- 電子版発売日
- 2022/05/24
- ページ数
- 344ページ
- 判型
- B5判
- フォーマット
- PDF(パソコンへのダウンロード不可)
電子版販売価格:¥9,680 (本体¥8,800+税10%)
- 印刷版ISBN
- 978-4-498-32882-2
- 印刷版発行年月
- 2022/05
- ご利用方法
- ダウンロード型配信サービス(買切型)
- 同時使用端末数
- 3
- 対応OS
-
iOS最新の2世代前まで / Android最新の2世代前まで
※コンテンツの使用にあたり、専用ビューアisho.jpが必要
※Androidは、Android2世代前の端末のうち、国内キャリア経由で販売されている端末(Xperia、GALAXY、AQUOS、ARROWS、Nexusなど)にて動作確認しています - 必要メモリ容量
- 382 MB以上
- ご利用方法
- アクセス型配信サービス(買切型)
- 同時使用端末数
- 1
※インターネット経由でのWEBブラウザによるアクセス参照
※導入・利用方法の詳細はこちら
この商品を買った人は、こんな商品も買っています。
概要
目次
1.神経生理
1 脳神経のエコー検査〈能登祐一〉
視神経の超音波検査 顔面神経の超音波検査 迷走神経の超音波検査 副神経の超音波検査 今後の展望
2 視床網様核のコア/シェル構造と多様な入出力線維〈高田則雄 稲森俊之介〉
TRNの入出力線維とその機能 TRNのコア/シェル構造 TRNと精神疾患 今後の展望
2.神経病理
1 進行性核上性麻痺と抗IgLON5抗体〈下畑享良〉
抗IgLON5抗体関連症候群 PSP様症候群およびCBSを呈する症例
2 パーキンソン病:嗅球・腸管-迷走神経系へのαシヌクレイン凝集体接種による脳病理〈澤村正典 高橋良輔〉
Braak仮説とα-Synの凝集・伝播 プリオン様伝播仮説 嗅球からの伝播経路 消化管からの伝播 今後の展望
3.生化学(分子生物学)
1 シヌクレイノパチーにおけるプリオン様伝播の分子メカニズム〈長谷川隆文〉
α-シヌクレインの分泌機構 α-シヌクレインの取り込み機構 細胞間伝播を標的とした疾患修飾療法 今後の展望
2 ALSのゲノムワイド関連解析〈熱田直樹〉
孤発性ALSにおけるゲノム要因の寄与 ALSに対するゲノムワイド関連解析 今後の展望
4.画像
1 酸素の安定同位体17Oによる脳水動態イメージング〈亀田浩之 工藤與亮〉
Glymphatic systemと水動態MRイメージング 同位体顕微鏡による水ミクロイメージング 今後の展望
2 4D Flow MRI〈関根鉄朗 武田康寛 安藤嵩浩 村井保夫〉
動脈瘤 脳血管バイパス 脳動静脈奇形 脳脊髄液評価 今後の展望
II. 本年の動向
1 筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者を対象としたロピニロール塩酸塩(ropinirole)投与による医師主導治験―iPS細胞創薬の黎明期〈森本 悟 高橋愼一 岡野栄之〉
新規創薬戦略であるiPS細胞創薬の台頭 iPS細胞創薬発のALS治療薬候補ロピニロール塩酸塩とその医師主導治験(ROPALS試験)
2 脳梗塞後の制御性T細胞による組織修復機構〈伊藤美菜子〉
組織Treg 脳梗塞における脳Tregの集積 脳Tregの性質 脳Tregによるアストログリオーシスの制御機構
他の脳内炎症モデルとTreg ヒト脳内炎症性疾患とTreg
3 腸内細菌叢を介した神経炎症・神経変性の修飾機序―多発性硬化症における研究の進展〈山村 隆〉
最近の進歩 これからの展開
4 Xeroderma pigmentosum(XP)の神経症状〈杉山淳比古〉
概念・疫学 XPの皮膚症状 XPの神経症状 神経症状の病態機序と治療
5 自閉スペクトラム症とセロトニン〈鈴木秀典 齋藤文仁〉
ASDモデル動物におけるセロトニン神経系の障害 ASDの社会的行動異常とセロトニン 感覚異常とセロトニン
睡眠障害とセロトニン セロトニン神経系の修飾による治療の可能性
6 瀬川病50年の歩み〈野村芳子〉
第1例目との出会いから病因遺伝子の発見まで 病因遺伝子の発見後明らかになった臨床的特徴―症状の多様化 病態 今後への課題
7 ALSの新たな診断基準:Gold Coast診断基準〈澁谷和幹〉
Lambert診断基準 改定El Escorial診断基準 Awaji診断基準 Gold Coast診断基準
8 特発性基底核石灰化症の分子病態〈保住 功〉
名称について リン酸ホメオスタシスの異常 脳血液関門(BBB)の傷害 いわゆる‘脳内リンパ系(glymphatic system)’ 今後の課題と展望
9 覚醒下手術で明らかになりつつある言語機能〈中田光俊〉
新規に同定された言語関連領域 言語経路の包括的理解 前頭斜走路の新知見 言語機能の可塑性
10 iNPH治療のオーバービュー:現状と課題〈中島 円〉
iNPH診断 症候 脳形態/神経画像所見 脳脊髄液動態 脳脊髄液所見 併存疾患・鑑別診断 シャント手術
III. Clinical Topics
1.感染症・炎症疾患
1 口腔常在菌と全身感染症〈高橋幸裕 才木桂太郎 田代有美子〉
レンサ球菌アドヘジンantigen I/II Hsaアドヘジン インターメディリシン phosphoglucosamine mutase 今後の展望
2 次世代シーケンサーを活用した神経感染症のショットガンメタゲノム解析〈崎山佑介 高嶋 博〉
メタゲノム解析とは何か? メタゲノム解析の種類 mNGS解析のパイプライン mNGSの有用性
前向き研究 後向き研究 mNGSの限界 メタゲノム解析の役割を再考する 今後の展望
2.脳血管障害
1 腸内細菌と脳卒中〈山城一雄 栗田尚英 卜部貴夫〉
腸内細菌と脳卒中リスク 虚血性脳卒中急性期と腸脳連関 虚血性脳卒中患者の腸内細菌叢 腸内細菌と脳卒中治療
2 脳動脈瘤に対するshield technologyを用いたflow diverterによる血管内治療〈大石英則 石原一彦〉
Flow diverter(FD)治療について Shield technology PIPELINE shieldを用いたFD治療の成績 今後の展望
3 脳血管障害における新たなarterial spin labeling技術を用いたMR angiographyの臨床応用〈栂尾 理 樋渡昭雄 石神康生〉
pulsed ASLを用いた4D-MRA pseudo-continuous ASL(pCASL)を用いた4D-MRA 血管選択的4D-MRA Acceleration-selective ASL(AccASL)を用いた3D-MRA
4 Dolichoectatic and fusiform aneurysmの病態と治療に関する最新の知見〈中冨浩文〉
最近の自然歴に関する論文 最近の治療成績に関する報告 最近のfusiform and dolichoectatic aneurysmsに関するゲノム医学の進歩
5 もやもや病の治療と研究:現状と可能性〈藤村 幹〉
出血発症もやもや病に関する最新知見 もやもや病に対するバイパス術後の特徴的脳循環と周術期管理 疾患感受性遺伝子RNF213遺伝子多型の臨床的意義 今後の展望
3.脳腫瘍
1 転移性脳腫瘍の新展開multidisciplinary approachに向けて〈武笠晃丈〉
薬物療法の進歩と転移性脳腫瘍における個別化治療 放射線治療の最近の動向~高次脳機能障害の回避
2 膠芽腫の病態・治療と未来医療を見据えた今後の展望〈篠山隆司 田中一寛〉
膠芽腫の病態 膠芽腫の治療 今後の治療―免疫療法の可能性 未来医療を見据えた今後の展望
4.外傷
1 重症頭部外傷の急性期管理〈梶原壮翔 森岡基浩〉
Intracranial pressure(ICP)モニタリング Brain tissue oxygenation monitoring(PbtO2)
Pupillometer Biomarkers 低体温療法(Therapeutic hypothermia) 高張食塩水持続注入療法(Hypertonic Saline:HS)
高酸素療法Hyperoxia treatment バルビツレート療法 トラネキサム酸(Tranexamic acid:TXA) Xenon
5.変性疾患
1 網膜でパーキンソン病を診断できるか〈星 秀夫 狩野 修 佐藤二美〉
網膜におけるPDの非運動症状 PDと網膜神経回路の形態変化 内網状層(IPL) 今後の展望
2 アルツハイマー病の抗アミロイドβ抗体治療〈鈴木一詩 岩坪 威〉
歴史概観 抗Aβ抗体薬の特性と作用機序 現在承認されている(または開発中の)抗Aβ抗体薬 今後の展開と課題
6.中毒・代謝疾患
1 タウリンによるミトコンドリア病の治療〈砂田芳秀〉
タウリンの細胞保護作用 MELASはtRNAのタウリン修飾欠損症
タウリン補充によるMELASモデル細胞のミトコンドリア機能障害の回復 タウリン補充療法の医師主導治験と長期投与試験
タウリン修飾の分子メカニズムの解明 タウリン修飾欠損による多様な病態メカニズムの解明 今後の臨床応用
2 ライソゾーム病の治療とマネジメント〈坪井一哉〉
ゴーシェ病の治療とマネジメント ファブリー病の治療とマネジメント ポンペ病の治療とマネジメント
ムコ多糖症I型の治療とマネジメント ムコ多糖症II型の治療とマネジメント MPSIIにおける新たな動向 今後の展望
7.脱髄・免疫性疾患
1 免疫性疾患としての筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)〈佐藤和貴郎 山村 隆〉
ME/CFSの疾患概念 ME/CFSの発症原因と疫学 病態解明へ向けた研究 ME/CFSに関する脳画像研究
ME/CFSにおけるB細胞・自己抗体 治療法開発へ向けて
2 視神経脊髄炎とGRP78抗体〈清水文崇〉
NMOでのBBB破綻 NMOからBBB破綻に関与するGRP78抗体の発見 GRP78とは
GRP78抗体と長大な脊髄病変を有する脊髄炎を認めるNMO関連疾患 GRP78抗体と中枢神経ループス
GRP78抗体と傍腫瘍性小脳変性症を合併したLambert-Eaton筋無力症候群 今後の展望
8.末梢神経障害
1 COVID-19とギラン・バレー症候群〈水地智基〉
GBSと先行感染因子 COVID-19とGBSの関連 COVID-19関連GBSの特徴 COVID-19ワクチンとGBSの関連
2 抗Plexin D1抗体をはじめとする自己抗体介在性神経障害性疼痛〈藤井敬之 宮地佑希野〉
抗Plexin D1抗体 抗Caspr 2抗体と抗LGI1抗体 抗TS-HDS抗体と抗FGFR3抗体 抗小径後根神経節ニューロン抗体 今後の展望
9.神経筋疾患
1 神経核内封入体病〈曽根 淳〉
Fragile-X関連振戦症候群(Fragile X-associated tremor/ataxia syndrome:FXTAS)
Oculopharyngodistal myopathy(OPDM) Essential tremor
2 非コード領域リピート伸長病〈石浦浩之〉
脊髄小脳失調症37型 良性成人型家族性ミオクローヌスてんかん 新しいCGGリピート伸長病 常染色体劣性遺伝疾患 今後の展望
10.自律神経疾患
1 第3の視覚受容体と自律神経系:そのメカニズムと破綻〈栗田 正〉
ipRGCsのnon-image-forming機能における新たな発見 ipRGCsのimage-forming機能への関与
新生児におけるipRGCsの網膜,神経回路の成熟への関与 ヒトのipRGCsの破綻と臨床 今後の展望
2 純粋自律神経失調症型のレビー小体病と免疫介在性自律神経ニューロパチー〈小池春樹〉
純粋自律神経失調症(pure autonomic failure:PAF) 免疫介在性自律神経ニューロパチー
11.機能性疾患
1 AMPA受容体拮抗薬の作用機序〈戸島麻耶 小林勝哉 池田昭夫〉
AMPA受容体とてんかん AMPA受容体拮抗薬
2 Responsive neurostimulation治療の可能性〈重藤寛史〉
てんかんの外科治療 発作反応型電気刺激療法(responsive neurostimulation:RNS) 今後の展望
12.機能的脳神経外科
1 デバイス開発による機能的脳神経外科の進歩―脳深部刺激療法―〈貴島晴彦〉
脳深部刺激療法(deep brain stimulation:DBS)で使用する機器の進歩
充電式IPG D-Leadに関する報告 MRI対応機器の検証 DBSの電極からのLFPの記録
LFPからの症状推定 他疾患への応用 未来の展望
2 てんかんに対する定位的外科〈岩崎真樹〉
定位手術ロボット 定位的頭蓋内脳波(SEEG) てんかんに対する定位的凝固治療 今後の展望
索引