がん専門相談員のための学習の手引き 第4版【電子版】

- 出版社
- Gakken(旧学研メディカル秀潤社)
- 電子版ISBN
- 978-4-05-988892-5
- 電子版発売日
- 2025/03/31
- ページ数
- 344ページ
- 判型
- B5
- フォーマット
- PDF(パソコンへのダウンロード不可)
電子版販売価格:¥2,200 (本体¥2,000+税10%)
- 印刷版ISBN
- 978-4-05-510075-5
- 印刷版発行年月
- 2025/01
- ご利用方法
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- 対応OS
-
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概要
本書はあらゆる場面で活用できる相談支援の基本姿勢について細かに記載し,相談対応に必要な知識について網羅的に記載されている.
がん患者や家族等に対応をするあらゆる立場の人々にとっても有用な冊子である.
目次
本書の概要・使い方
第Ⅰ部 我が国のがん医療とがん対策
第1章 患者・家族を取り巻くがん医療の現状
1 はじめに
2 罹患数,死亡率,生存率の推移
3 がん治療の進歩
4 がん診療体制と,がん医療に関わる社会の変化
第2章 日本のがん対策
1 これまでのがん対策
2 現在のがん対策
3 がん登録
第3章 がんの情報提供体制
1 がん相談支援センター誕生の背景(求められていた役割)
2 がん相談支援センター機能とその発展(整備指針で求められてきたことの変化)
3 がん相談支援センターの業務
4 がん相談支援センターの特徴と“Core Values(基本となる価値観)”
5 情報提供・相談支援体制を支える基盤
第Ⅱ部 がん相談支援センターでのがん相談
第1章 がん相談支援センターでの相談とは
1 がん相談支援センターのめざすもの
2 がん相談支援センターでできること
3 がん相談支援センターでの相談の特徴
第2章 がん専門相談員に求められる姿勢
1 がん専門相談員とは
2 がん専門相談員の役割
3 がん専門相談員の行動指針「がん相談の10の原則」
4 がん専門相談員に向けた教育体制および継続学習の重要性
第3章 相談支援のプロセス
1 相談支援のプロセスと要素
2 相談支援の各プロセスの解説
第4章 相談支援場面でのコミュニケーション
1 がん相談支援センターでのコミュニケーション
2 コミュニケーションの基本姿勢と技術
3 相談支援場面でのコミュニケーションの留意点
第5章 対象者理解,アセスメント,支援
1 対象者理解
2 主訴とニーズ
3 アセスメント
4 がん相談員が行う支援
第6章 ヘルスリテラシーと情報支援
1 がん専門相談員の専門性としての「情報支援」
2 相談者のヘルスリテラシーを理解するためのアセスメントの視点
3 ヘルスリテラシーに応じた情報支援
第7章 他部署・他機関との連携・協働
1 連携・協働の目的
2 院内の連携・協働
3 地域の連携・協働
4 連携・協働の際の主な留意点
第Ⅲ部 さまざまな状況における相談支援
第1章 治療病院・療養場所の選択
Q1 「がんを治療する病院」を選ぶときのポイントを教えてください.
Q2 今後の「療養場所」はどのように選んだらよいでしょうか?
第2章 治療選択
Q1 今後の治療について,家族と話し合って決めるように言われましたが,決められません.どうしたらよいですか?
Q2 セカンドオピニオンを受けたいのですが,どのように進めるとよいでしょうか?
Q3 ネットで見つけた高額な自由診療を親が受けようとしています.家族として止めたい場合,どうしたらよいですか?
第3章 社会資源
Q1 社会資源とは何ですか?
Q2 がん患者が活用できる社会資源を教えてください.
Q3 乳がんの治療は終了しましたが,体力の低下と手足のしびれがあって働くことがしんどいです.収入も減りました.使える制度はないでしょうか?
第4章 就労支援
Q1 がんになりました.これから治療と生活がどのようになるのか想像もつきません.仕事と治療の両立ができる自信もありません.仕事は辞めたほうがいいですか?
Q2 がんと診断され,抗がん剤治療をします.医師からは仕事をしながら治療をすることが可能と言われていますが,仕事を続けていけるか心配です.職場に配慮してもらうために確認しておくことや利用できる制度はありますか?
Q3 がんと診断され,手術と抗がん剤治療をする予定です.職場にがんや治療のことをどう話せばよいでしょうか?
第5章 ライフステージ別で生じやすい相談
Q1 ~小児期~ 小学生の子どもががんになりました.どのような治療で,生活にはどのような影響がありますか?
Q2 ~小児期~ 4歳の子どもが脳腫瘍の治療を終えました.晩期合併症が心配です.
Q3 ~AYA世代(15~39歳)~ 20代で大腸がんと診断されました.同世代の患者さんとつながることはできますか?
Q4 ~AYA世代(15~39歳)~ 30代で乳がんと診断されました.小学生の子どもに病気のことを伝えた方がよいでしょうか?
Q5 ~壮年期~ 50代で3年ほど治療を続けています.収入が減っていることに加えて,医療費の負担,また住宅ローンや教育費もかかっています.生活が苦しいです.
Q6 ~高齢者~ 80代の父が手術を勧められました.父は医師に任せると言っていますが,高齢の父が手術を受けることは不安です.どのように治療方針を決めたらよいか分かりません.
Q7 ~高齢者~ 副作用がつらく,治療の効果も出ていないため,母が抗がん剤治療の中止を希望しています.私は治療を続けてほしいのですが,どうすればよいでしょうか?
第6章 がん予防・検診
Q1 ~がん予防~ がんを予防する方法について教えてください.
Q2 ~がん予防~ HPVワクチンについて教えてください.
Q3 ~がん検診~ がん検診について教えてください.
Q4 ~がん検診~ 国が推奨するがん検診以外の検査は,自主的に受けた方がよいですか?
第7章 がんゲノム医療
Q1 がんゲノム医療とは何ですか?
Q2 がん遺伝子パネル検査はどんな検査ですか?
Q3 がん遺伝子パネル検査を行い,遺伝子変異が見つかりました.治療は受けられますか?
第8章 遺伝性腫瘍
Q1 遺伝性腫瘍について教えてください.
Q2 遺伝性腫瘍が疑われていますが,遺伝学的検査を受けるか迷っています.
Q3 遺伝カウンセリングとは何ですか?
第9章 性生活や妊孕性への影響
Q1 がん治療中・後の性生活について,がん相談支援センターで相談できますか?
Q2 がんやがん治療は,性生活にどのような影響があるのですか?
Q3 妊孕性温存療法や生殖補助医療についておしえてください.
第10章 アピアランスケア
Q1 アピアランスケアとはなんですか?
Q2 がんの薬物療法を受ける予定です.どのようなアピアランスケアが受けられますか?
第11章希少がん
Q1 ~1.希少がんの相談対応~ 希少がんと診断され,不安です.このまま今の病院で治療を受けても大丈夫でしょうか?
Q2 ~2.石綿関連疾患の相談対応~ 以前アスベスト(石綿)を扱う仕事をしており,中皮腫と診断されました.どのような手続きが必要でしょうか?
Q3 ~3.HTLV-1関連疾患の相談対応~ 姉がATLになりました.HTLV-1ウイルスが原因と聞きましたが,私も検査した方がよいでしょうか?
第12章 コミュニケーションに配慮が必要な相談者への対応
Q1 コミュニケーションが難しい人への対応(視覚,聴覚,知的な障害のある方,日本語を第一言語としない方)で注意すべきことは何でしょうか?
Q2 事業者による障害のある人への「合理的配慮」が義務化されましたが,具体的にはどういった内容でしょうか?
Q3 私は視覚障害があり,明るさは認識できますが,ほとんど見えません.普段は家事援助のヘルパーさんに来てもらっていますが,日常生活はすべて自分でできます.入院することになりましたが,入院時には何を準備したらよいですか?
Q4 私は耳が聞こえません.手術が必要だと言われました.手術のことなどは誰がどうやって説明してくれますか?
Q5 知的障害のある50代の息子ががんと診断されました.本人に伝えるべきでしょうか?
Q6 40代の娘に重度の知的障害があります.子宮頸がん検診を受けさせるべきでしょうか?
Q7 同僚が日本に住む外国人です.体調が悪く,クリニックに行ったらがんの疑いが強いといわれ,大きな病院に行くように言われたがどうしたらよいかと聞かれました.日本語が十分に話せませんが,検査や治療を受けるにはどうしたらいいですか?
第Ⅳ部 がん相談支援センターの整備
第1章 がん相談支援センターの体制づくり
1 がん相談支援センターの立ち位置の決定と相談員の配置
2 運営マニュアルの作成・更新
3 環境の整備
4 医療情報の収集・整備
5 療養情報の収集・整備
6 組織の協力体制の整備
第2章 がん相談の質の管理
1 がん相談支援センターの質の管理
2 相談員が相談し合える体制の確保
3 相談対応の質保証のための「がん相談対応評価表」
4 相談者からのフィードバックを得る体制の整備
第3章 病院および地域でがん患者・家族を支える体制づくり
1 病院および地域でがん患者・家族を支える体制
2 がん相談支援センターの周知・広報活動
3 ピアサポーターの養成や患者サロンの開催
4 整備指針で求められているその他の取り組みの例
5 大規模災害時のがん患者受け入れ状況に関する情報共有の仕組み
巻末資料
索引
執筆者一覧
編集協力者一覧
編集後記