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外傷処置・小手技の技&Tips 改訂第2版【電子版】

はやく,要領よく,きれいに仕上げる極意

岡崎 睦 (編著)

出版社
メジカルビュー社
電子版ISBN
 
電子版発売日
2020/01/27
ページ数
168ページ
 判型
A4変
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥7,700 (本体¥7,000+税10%)

印刷版ISBN
978-4-7583-1879-2
印刷版発行年月
2020/01
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3
対応OS
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120 MB以上
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同時使用端末数
1
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概要

外科医が日々行っている手技を「皮膚の縫合法」「手術」「外傷に対する処置」「手術が上達する秘訣」に分け,それぞれの具体的なシチュエーションをあげ,よりはやく,要領よく進めるコツをわかりやすく紹介。さらに,形成外科的視点から,患者の整容も含め,きれいに仕上げるためのポイントも解説している。
改訂にあたって5項目を刷新し,その他の項目や補足情報(サプリメント)の内容をより充実させた。

目次

Ⅰ章 皮膚の縫合法
 1 創傷治癒の大前提と「傷あと」 表皮は再生し真皮は修復される
 2 皮膚表面を合わせる意義(一次治癒) すっきり創治癒&肥厚性瘢痕予防
 3 基本的な皮膚縫合&きれいな「傷あと(瘢痕)」にならないパターン
 4 縫合処置は,創に対して縫いやすい位置(方向)と高さが肝
 5 皮膚の縫合法は,人・部位・状況を考えて
 6 真皮縫合の最大の功績は,表層縫合で強く締める必要がないことである
 7 長い縫合糸痕,傷あと直しの手術にも大きな悪影響
 8 きれいさより安全 荷重部は太めの糸で結節縫合し,抜糸も遅めに
 9 真皮縫合は浅くかけすぎない
 10 真皮縫合が寄らない理由は真皮と脂肪にあり
 11 真皮縫合,糸を出す方向を要意識 これもまた,真皮縫合が合わない理由
 12 真皮,脂肪のトリミングは引っ張らないで
 13 紡錘形切除後は,両端の皮下脂肪を取り除く=ドッグイヤーの強調を予防
 14 ドッグイヤーは瘢痕が広がると消える=瘢痕が広がらない状況では残る
 15 皮膚の連続縫合は,単なる手抜きか?
 16 皮膚連続縫合は無鈎鑷子を使い,通した針は鑷子で受けるとはやい
 17 縫合なしのテープ固定より,翌日or 翌々日に抜糸してテープ固定
 18 盛り上げての真皮縫合,しっかり表層縫合すれば幅広縫合糸痕
 19 マットレス縫合はしない やむをえずやるとしても,内側を小さくとり締めすぎない
 20 手掌・足底は真皮縫合なしで
 21 二辺の皮膚の長さが違うときは,両端を合わせてから辺で調整する
 22 脂肪層は助手に寄せてもらいながら軽く寄せるだけ 締め上げると脂肪壊死から,創し開をまねく
 23 抜糸は,鑷子で糸を引っ張らない 細剪刀を挿入して切離し,そのまま剪刀で引き抜く
 24 抜糸は,患者を寝かせて行うのが原則 ベッドの高さは,やりやすいように設定して
Ⅱ章 手術 
 25 局所麻酔はエピネフリン(E)入りで8 分ほど待つ
 26 局所麻酔は神経走行の中枢側から皮下にゆっくり注射する
 27 眼瞼の局所麻酔は30G で針先を進めない+激冷えガーゼ
 28 鼻の局所麻酔は,2.5mL ロック付き注射器で
 29 小手術は,全身麻酔でもE 入りキシロカインⓇを併用(特に小児)
 30 小手術は,モノポーラではなくバイポーラを使う(特に一人手術)
 31 器械(電気メス)などの準備は後! デザインと局所麻酔が先!
 32 穴あきディスポ覆布のシールは全周貼らない
 33 手術後の瘢痕は医師の責任 切開の部位と方向に配慮しよう
 34 穴あき滅菌覆布は穴をアレンジして=森も木も見よう
 35 高さ違いのある部分の紡錘形切開は,下側を先に切開する
 36 紡錘形切除術時は,切除する側の止血は不要
 37 ぶにょぶにょした部位(ゆるんだ腹部など) 紡錘形皮切は2 段階で
 38 炎症性粉瘤の切開排膿は,根治的摘出術を想定しながら長めに
 39 炎症性粉瘤切開排膿時の局所麻酔は,十分量を2 ステップで
 40 粉瘤はまず紡錘形の頂点→辺で攻める
 41 後頭・頸部の腫瘍(脂肪腫など)は,十分な切開で感覚神経に注意
 42 前額部の皮下腫瘍摘出,皮膚切開と皮下切開は90°変える
 43 母斑の切除縫合のデザイン,しわの方向1 本線の利点
 44 四肢の皮下腫瘍摘出の皮膚切開,横ではなくて縦もあり
 45 頭髪内のドッグイヤー,修正せずとも目立たなくなる
 46 肩甲部〜上背部の皮膚皮下腫瘍摘出 側臥位の利点
 47 小手術・処置で損傷に気をつけなければならない神経・構造10+2
Ⅲ章 外傷に対する処置 
 48 創処置,部位によってゴールデンタイムは異なる
 49 顔面外傷,真皮縫合の適応あり しない場合は小さいバイトで一層縫合
 50 顔面の挫滅創,組織が取れそうでも,洗浄して,まずは元の場所に縫合
 51 口唇貫通創は,皮膚側だけ縫合する
 52 耳介外傷は,まず耳輪をしっかり合わせる
 53 小児でよくある前額・下顎の裂創,テープ固定の利点
 54 頭皮裂創,毛根部の止血は最少限にして,スキンステイプラーで縫合
 55 指尖皮膚欠損,電気メスで焼灼止血しない,皮膚があれば乗せておく
 56 指尖切断,高さ7mm 以内なら生着しうる 安全重視なら脂肪除去&植皮で
 57 指の外傷,焼灼止血しないで縫合
 58 四肢剥脱創は剥脱された深さに注目
 59 四肢の大きな皮下血腫,放置は広範な皮膚壊死をまねく
 60 高齢者・ステロイド長期服用者の四肢弁状創,皮膚が極薄の場合は,細かく縫わずにテープ併用
 61 手掌・足底の異物,安易に小切開はドツボにはまる
 62 テープ固定が不適当な部位 外傷および手術創
 63 手掌・足底の縫合処置,角化層だけの創縁にだまされないで
 64 創傷被覆材のひとつ覚えは
 65 陥入爪は,爪の角だけ切らない
 66 時間外救急での局所熱傷対応,Ⅱ度かⅢ度かの評価は不要で軟膏処置
 67 伸縮テープは引っ張って貼らない
Ⅳ章 手術が上達する秘訣 
 68 最初から最後までシミュレーションして手術に臨もう
 69 手術手技は組織との対話である
 70 手術の助手は,頭の中では自分が術者で一緒に手術

サプリメント30
 ① いわゆる「ピアスケロイド」の成因について
 ② 細かく縫いすぎて,抜糸が簡単になってしまった話
 ③ 形成外科医は痂皮を作ったら負け
 ④ 真皮縫合は強弯針,皮膚表層縫合は弱弯針で,持針器で針の端を持たないように
 ⑤ 細い鑷子は皮膚にやさしいか?
 ⑥ 初診患者の「病気をしたことはない」は…
 ⑦ 結局,手術時の閉創では,最低限何をすればよいか
 ⑧ 皮膚表層の縫合は腫れを考慮せよ!
 ⑨ 縫合した組織が完全につくのには1 カ月以上は必要
 ⑩ 傷あとは絶対に消えない 先に損をするな! 小児は自分で判断できない
 ⑪ 持針器の持ち方いろいろ
 ⑫ 縫合処置後の術後管理について
 ⑬ 頭皮内の切開方向は毛流と重力を基準にする
 ⑭ 局所麻酔注射の針は曲げない
 ⑮ 真皮からの出血は止血の必要なし=焼灼止血すればⅢ度熱傷
 ⑯ 外来手術後に,「座らないように」「肘・膝を曲げないように」の指示を守るのはムリ
 ⑰ 腫瘤は「放置してよい」とはいわない。粉瘤と脂肪腫の違いは?
 ⑱ ペンローズの固定はペンローズの端で
 ⑲ 目立たなくても人工的だと奇異な傷あと
 ⑳ 軽微な外傷でも,必ず,抗血小板薬・抗凝固薬の服用の有無を問診しよう
 ㉑前医の悪口をいって受診してきた患者さんは…
 ㉒テープ固定した場合の意外なピットフォール
 ㉓頭部外傷で,顔面骨折が疑われる場合
 ㉔「傷あと」と主張する傷あと,主張しない傷あと
 ㉕やめてほしい双璧:顔面ステイプラー&顔面マットレス
 ㉖真皮中層からの電気メス切開はⅢ度熱傷
 ㉗「感じる」は指神経が問題ない証にはならない
 ㉘指を駆血した道具は,ガーゼを当てる前に取りはずす
 ㉙外傷創から局所麻酔を注射するのは?
 ㉚リキャップについて