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画像で究める認知症【電子版】

德丸 阿耶 (著者)

出版社
メジカルビュー社
電子版ISBN
 
電子版発売日
2025/03/14
ページ数
320ページ
 判型
B5変
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥9,900 (本体¥9,000+税10%)

印刷版ISBN
978-4-7583-2113-6
印刷版発行年月
2025/03
ご利用方法
ダウンロード型配信サービス(買切型)
同時使用端末数
3
対応OS
iOS最新の2世代前まで / Android最新の2世代前まで
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※Androidは、Android2世代前の端末のうち、国内キャリア経由で販売されている端末(Xperia、GALAXY、AQUOS、ARROWS、Nexusなど)にて動作確認しています
必要メモリ容量
168 MB以上
ご利用方法
アクセス型配信サービス(買切型)
同時使用端末数
1
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※導入・利用方法の詳細はこちら

概要

年間1万例以上に及ぶ65歳以上高齢者の脳画像をみる神経放射線読影トップランナーが,汎用なCT・MRIから認知症の背景疾患の診断に迫る最前線のストラテジーを詳解。自験例を中心に認知症の背景疾患,注意すべき重畳的所見のなかでも特に優先すべき回復可能な疾患の鑑別から病期診断まで余すことなく徹底解説。新規治療薬で欠かせないARIAやピットフォールも豊富に示唆し,フォローアップ症例の病理画像やSPECT,解析データを交え,局所的診断と評価,根拠,放射線科医がチームとして共有すべき考え方を示す。認知症マネジメントに欠かせない日常診療の検査,高齢者診療にかかわるすべての人に伝える,放射線科医の視点からみた唯一無二のハイパーリファランス。

目次

第Ⅰ章 鑑別診断の基本
1. 認知症の画像診断とは
 認知症という画像診断名は存在しない!
2. 実際に鑑別してみよう
 認知症をきたす背景疾患は多種多様
 最初の3分で,どこをみる?
 どのように脳室拡大を記載する?
 片側優位の脳室,脳溝拡大をみたら?

第Ⅱ章 鑑別診断の実際
1. 水頭症
 水頭症とは
 水頭症の分類

第Ⅲ章 神経変性疾患
1. アルツハイマー病(AD)
 はじめに
 ADの病因・病態
 臨床
 分類・遺伝
 非定形AD:主たる3タイプ
 ADの診断基準
 ADの日常画像診断:画像診断過程
 早発性AD(EOAD)・若年性ADの画像診断における注意点
 非定形ADの画像所見
 複合病理の存在を忘れない
 MCI段階のADと鑑別すべき疾患とその鑑別点
 その他とまとめ
 抗Aβ抗体薬実装に際した投与前MRIチェック事項(簡略紹介)
2. Lewy小体型認知症/認知症を伴うパーキンソン病(DLB/PDD)
 はじめに
 DLBとPDDについて
 Lewy小体病の病態
 画像と診断
3. 高齢者タウオパチー① 嗜銀顆粒性認知症/嗜銀顆粒病(DG/AGD)
 疾患概念
 臨床
 疫学
 画像所見
4. 高齢者タウオパチー② 神経原線維変化型老年期認知症(SD-NFT)/原発性年齢関連タウオパチー(PART)
 疾患概念
 臨床
 画像所見
 症例検討
5. 高齢者タウオパチー③ 進行性核上性麻痺(PSP)
 はじめに
 臨床
 画像所見
6. 高齢者タウオパチー④ 大脳皮質基底核変性症(CBD)/ 大脳皮質基底核症候群(CBS)
 はじめに
 臨床
 画像所見
 今後の課題
7. 前頭側頭葉変性症(FTLD)
 はじめに
 疾患概念116
 臨床症候の分類
 bvFTD,SD,PNFAの画像所見
 原発性進行性失語症(PPA)
 FTLDの神経病理学的分類
 FTLDトピックス
8. 高齢者の海馬硬化症~白くて小さい海馬の背景を探る
 はじめに
 認知症でやってくる高齢者の海馬硬化症~HS-Agingがある
 HS-Agingの背景病理
 HS-Agingの臨床
 CARTS,LATE
 HS-AgingをMRIで診断しましょう

第Ⅳ章 血管性認知症
1. 血管性認知症の多様な病態
 はじめに
 血管性認知症の診断基準
 血管性認知症の分類
 一過性全健忘(TGA)

第Ⅴ章 拡散強調像が鍵となる疾患
1. pathognomonicな信号異常が診断の端緒となりうる疾患・病態
 はじめに
 プリオン病
 神経核内封入体病(NIID)
 脆弱X関連振戦/ 失調症候群(FXTAS)
 Hereditary diffuse leukoencephalopathy with spheroid(HDLS)

第Ⅵ章 積極的鑑別が必要な背景疾患
1. これだけは知っておきたい,その他の重要疾患
 はじめに
 高齢者の救急:認知症とのかかわり
 “これだけは知っておきたい”理由は何か?
 N:neoplasm(腫瘍性)
 I :intoxication(中毒)
 I :infection
 M:metabolic(代謝性異常)
 A:autoimmune(自己免疫性)
 T :trauma(外傷と認知症)
 老年期うつ病と認知症

第Ⅶ章 高齢者てんかんと認知症
1. 高齢者のてんかん
 はじめに
 日常画像診断でなすべきこと

第Ⅷ章 複合病理
1. 認知症の背景には複合的な病態が高率に存在する
 はじめに
 複合的な背景を診断するステップ

第Ⅸ章 社会とのかかわり~これからの画像診断の役割
1. 生活不活発病(フレイルとサルコペニア)
 生活不活発病
 フレイル(frailty)
 サルコペニア
 フレイル・サルコペニアの影響
 フレイル・サルコペニアと画像診断
2. 虐待(abuse)
 超高齢者社会における重要課題
3. 認知症と交通,運転免許
 整備される法改正
4. ごみ屋敷症候群(別名:ディオゲネス症候群),熱中症など
 ゴミ屋敷症候群とよばれる所以と背景要因