非定型パーキンソニズム【電子版】
- 出版社
- 文光堂
- 電子版ISBN
- 電子版発売日
- 2022/03/21
- ページ数
- 272ページ
- 判型
- B5
- フォーマット
- PDF(パソコンへのダウンロード不可)
電子版販売価格:¥8,800 (本体¥8,000+税10%)
- 印刷版ISBN
- 978-4-8306-1547-4
- 印刷版発行年月
- 2019/05
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概要
目次
1.本領域における概念の変化
はじめに/治療標的分子と治療戦略/臨床試験の成功を目指した取り組み/各疾患の臨床像
2.症候の理解と電気生理
非定型パーキンソニズムの特徴的な神経症候/神経生理学的アプローチ
3.疫学,疫学研究の方法
はじめに/臨床研究における疫学研究/非定型パーキンソニズムと疫学研究/JALPAC研究/おわりに
4.非定型パーキンソニズムの主な症候
a.運動前症状と意義
はじめに/多系統萎縮症(MSA)/4リピートタウオパチー(進行性核上性麻痺・大脳皮質基底核変性症)/おわりに
b.眼球運動障害
はじめに/パーキンソン病の眼球運動障害/多系統萎縮症(MSA)の眼球運動障害/進行性核上性麻痺(PSP)の眼球運動障害/大脳皮質基底核変性症(CBD)の眼球運動障害
c.高次脳機能障害
はじめに/診断に必要な高次脳機能障害のポイント/非定型パーキンソニズム(CBD,PSP,MSA,FTLD)にみられる高次脳機能障害
d.精神症状
はじめに/精神症状/DLBの精神症状/PSPの精神症状/CBDの精神症状/MSAの精神症状
e.睡眠障害/覚醒障害
はじめに/多系統萎縮症(MSA)/不眠や日中の眠気/睡眠構築/レストレスレッグス症候群(RLS)/周期性四肢運動/睡眠関連呼吸障害/レム睡眠行動異常症(RBD)/進行性核上性麻痺(PSP)/レヴィ小体型認知症(DLB)/大脳皮質基底核変性症(CBD)
f.嚥下障害
はじめに/嚥下障害の特徴/嚥下障害への対策/おわりに
g.コミュニケーション障害
はじめに/MSAのコミュニケーション障害の特徴/コミュニケーション支援の方法/公的支援制度の種類
5.非定型パーキンソニズムの現状と課題
a.脳脊髄液・血液バイオマーカー
はじめに/アルツハイマー病関連CSFバイオマーカー/CSFαシヌクレイン/CSFニューロフィラメント軽鎖/末梢血中NfL/併存病理による限界/おわりに
b.PET研究
はじめに〜PET研究とその臨床応用の意義/脳糖代謝イメージングが持つ可能性/ドパミン神経系だけではない神経伝達機能イメージング/脳内異常蓄積蛋白を可視化する神経病理イメージング/おわりに
c.リハビリテーション
非定型パーキンソニズムにおけるリハの現状/各症候に対するリハ(理学療法)
II 各 論
1.多系統萎縮症
a.歴史,診断基準,臨床特徴,mimics
はじめに/歴史/診断基準/臨床特徴/多彩な表現型
b.画像診断(コネクトームを含む)
はじめに/MSAの画像診断/MSAの新しい解析方法を用いた頭部MRI所見(コネクトームを含む)/おわりに
c.病 理
MSAの特徴的組織所見/MSAの基本的病理所見/MSAの呼吸・循環障害にかかわる組織所見/MSAの認知機能障害にかかわる組織所見
d.治 療
はじめに/パーキンソニズム/小脳性運動失調/自律神経障害/その他の症状/これまでに行われた無作為化比較試験/家族性MSAの病因遺伝子の発見とCoQ10補充療法の試み/一般のMSA患者に対するCoQ10補充療法の試み
2.進行性核上性麻痺
a.歴史,臨床像,診断基準,mimics
はじめに/歴史/臨床像/NINDS-SPSPの診断基準から新診断基準へ/新基準の内容と主な臨床像/異型PSP症候群 variant PSP syndromes(vPSP)/PSP mimics/患者会の役割/おわりに
b.画像診断
はじめに/PSPの多様な画像所見/画像診断におけるPSP mimics
c.病 理
病理学的所見/PSPの病理像のスペクトラム/鑑別疾患
d.治 療
はじめに/従来から行われている対症療法/PSPに対する最新の臨床試験情報/これまでに行われた主な臨床試験/従来の臨床試験から学ぶべきこと/現在進行中のタウを標的とする治療法
3.大脳皮質基底核変性症
a.臨床像,診断基準,病型,mimics
はじめに/CBD原著の臨床症候/CBSの疾患概念の成立/CBSの臨床症候と診断基準/CBDの真の臨床像と臨床病型/CBDの診断基準(Armstrong基準)/診断基準の検証/認知症を呈するCBDとADの鑑別/診断基準の使用法/おわりに
b.画像診断・検査所見
はじめに/大脳皮質基底核変性症の画像所見/おわりに
c.病 理
はじめに/CBDの病理像/おわりに
d.治 療
はじめに/大脳皮質基底核変性症の各症状に対する薬物による対症療法/リハビリテーション療法/大脳皮質基底核変性症に対する治療における最新知見/まとめ
4.神経変性タウオパチーの分子遺伝学と臨床病理
はじめに/進行性核上性麻痺(PSP)の遺伝子変異/大脳皮質基底核変性症(CBD)の遺伝子変異/globular glial tauopathy(GGT)の遺伝子変異/Pick病の遺伝子変異/その他のタウオパチーの遺伝子変異/おわりに
5.Globular glial tauopathy
はじめに/GGTの歴史/GGTの臨床像/GGTの病理所見/タウの生化学的所見/おわりに
6.レヴィ小体型認知症
a.歴史,臨床像,診断基準,mimics
歴史/臨床像/診断基準/Mimics/おわりに
b.画像診断・検査所見・治療
はじめに/DLBの診断に有用な指標的バイオマーカー/レヴィ小体型認知症にみられるその他の検査異常/レヴィ小体型認知症の治療/おわりに
c.病 理
はじめに/PD Braakステージと臨床症状の関連/偶発的レヴィ病理とレヴィ小体病の連続性/偶発的レヴィ病理の脳内分布/DLB病理診断基準/DLBDの臨床像/おわりに
7.正常圧水頭症
a.歴史,臨床像,診断基準,画像所見,治療
歴史/疫学/臨床像/画像所見/診断基準/治療/脳脊髄液の生理的動態と異常
b.病 理
はじめに/動物モデルでの病理所見/ヒトの病態生理/iNPHと脳の不要物質ドレナージ機構/自験例の組織所見
III 病態解明と治療法の確立に向けて
1.治療戦略
a.治療戦略オーバービュー
はじめに/MSAに対する最近の臨床試験/MSAに対する進行中の臨床試験/PSPに対する最近の臨床試験/PSPに対する進行中の臨床試験/まとめ
b.αシヌクレイン
はじめに/MSA病態におけるαSynの役割/αSynを標的としたMSAの疾患修飾療法/おわりに
c.タウ蛋白
タウ蛋白の特徴/タウ蛋白を標的にした治療戦略/克服すべき課題/おわりに
d.プログラニュリン
はじめに/GRN変異とパーキンソン病/GRN変異と大脳皮質基底核症候群/GRN rs5848遺伝子多型とPD/GRN rs5848遺伝子多型とCBS/脳内における異常蛋白の蓄積とPGRN/PGRNを標的とした治療戦略/おわりに
e.自己免疫
パーキンソン病の病態機序と自己免疫/パーキンソン病と自己抗体/非定型パーキンソニズムと抗神経抗体/非定型パーキンソニズムと抗IgLON5抗体/おわりに
2.動物モデル
a.αシヌクレイン
はじめに/MSAにおける神経変性機構/GCI形成による遺伝子改変モデルマウスの作出/分子レベルの発病機構の解析と神経病理所見への回帰/治療標的から創薬研究へ
b.タウ蛋白
はじめに/タウ蛋白とタウオパチー/タウオパチーマウスモデル/マウスモデルを用いた創薬プラットフォーム開発/マウスモデル研究の留意点/おわりに
3.臨床試験デザイン
はじめに/多系統萎縮症に対する臨床開発/進行性核上性麻痺に対する臨床開発/レヴィ小体型認知症に対する臨床開発/非定型パーキンソニズムの臨床開発における問題点/おわりに
索 引