前庭リハビリテーション ― めまい・平衡障害に対するアプローチ 第2版【電子版】
- 出版社
- 三輪書店
- 電子版ISBN
- 電子版発売日
- 2023/10/30
- ページ数
- 224ページ
- 判型
- A5
- フォーマット
- PDF(パソコンへのダウンロード不可)
電子版販売価格:¥3,960 (本体¥3,600+税10%)
- 印刷版ISBN
- 978-4-89590-790-3
- 印刷版発行年月
- 2023/10
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概要
前庭からの情報は、眼球運動や頸部固有感覚からの情報と統合され平衡機能を司っており、前庭機能や頸部の障害によりめまいや身体不安定性を誘発する。前庭障害に悩んでいる人は多く、リハビリテーションのニーズが高まっている領域である。
第2版では、米国のガイドラインやロマリンダ大学での取り組み、本邦での指針を踏まえて加筆を行い、初版を大幅に改訂した。医師による医学的評価・診断と強く連携し、1章、2章、3章をわかりやすく整理するとともに、4章以降には著者らの新たなデータを追記した。前庭リハビリテーションの手法について写真を多用し、さらに動画を追加した。
卒前教育のテキストとして、また臨床現場のバイブルとして、めまい患者の治療や前庭機能の改善に寄与する一冊!
目次
Ⅰ 前庭系の構造
1.内耳の構造
2.前庭の機能と構造
Ⅱ 前庭系の情報伝達経路と機能
1.前庭動眼反射
2.前庭脊髄反射
3.前庭自律神経反射
4.小脳の機能
5.大脳の関与
Ⅲ 体平衡の維持機構
1.固有感覚系
2.視覚系
Ⅳ 前庭代償
第2章 前庭系の障害・・・岩﨑真一,蒲谷嘉代子,勝見さち代
Ⅰ 前庭神経炎
Ⅱ メニエール病
Ⅲ 良性発作性頭位めまい症
Ⅳ 両側前庭機能障害
Ⅴ 心理的要因によるめまい,持続性知覚性姿勢誘発めまい
Ⅵ めまいを生じる中枢疾患:小脳・脳幹梗塞,椎骨脳底動脈循環不全
Ⅶ 加齢
Ⅷ その他:聴神経腫瘍,起立性調節障害,動揺病
第3章 前庭リハビリテーションを行う際に必要な評価・・・浅井友詞,蒲谷嘉代子,川村愛実,Eric G. Johnson
Ⅰ めまい・平衡障害の検査と評価法の種類および注意事項
1.評価法の種類
2.評価を行う際の注意事項
Ⅱ 前庭リハビリテーション領域における評価
1.前庭リハビリテーションを行う際に必要な主観的評価法
2.感覚検査
3.協調性検査
4.頸部機能評価
5.筋力の評価
6.姿勢の評価
7.動きの感受性の評価
8.静的バランス評価
9.動的バランス評価
10.移動機能
Ⅲ めまい・平衡障害の診断のための検査
1.眼振検査
2.前庭機能検査
3.小脳脳幹機能検査
第4章 前庭機能低下症に対するリハビリテーション・・・浅井友詞,川村愛実,Eric G. Johnson
Ⅰ 前庭リハビリテーション
Ⅱ 前庭障害における回復のメカニズム
1.Gaze stability exercise
2.Habituation exercise
3.Substitution exercise
4.その他の方法
Ⅲ 結果に影響する因子
1.年齢
2.発症してからの時間経過
3.心理的・精神的要因
4.障害部位
5.視覚と体性感覚の入力
6.前庭リハビリテーションの継続期間
7.個別リハビリテーション
Ⅳ 症例紹介
1.症例A
2.症例B
3.症例C
第5章 良性発作性頭位めまい症に対するリハビリテーション・・・浅井友詞,川村愛実,Eric G. Johnson
Ⅰ BPPVの治療とリハビリテーション
Ⅱ 後半規管型BPPVに対する前庭リハビリテーション
1.Canalith Repositioning Treatment(CRT)またはEpley法
2.Semont法またはLiberatory法
3.Brandt-Daroff exercise
4.頭部・眼球運動などの前庭刺激
Ⅲ 外側半規管型BPPVに対する前庭リハビリテーション
1.Lempert法またはBBQ Roll
2.そのほかの頭位変換治療
Ⅳ BPPVに対するホームエクササイズ
1.Rolling-over maneuver
Ⅴ 前庭リハビリテーションの効果
Ⅵ 前半規管型BPPVに対する前庭リハビリテーション
第6章 頸部障害のリハビリテーション・・・浅井友詞,浅井勇人,Everett B. Lohman
Ⅰ 頸部障害
1.外傷性頸部症候群
2.姿勢による影響
3.頸部筋疲労
Ⅱ 評価
1.関節可動域
2.固有感覚の評価
3.姿勢安定性の評価
4.視覚検査
Ⅲ 頸部リハビリテーション
1.プログラム
2.関節可動性の改善
3.Gaze stability exercise
4.頸部固有感覚トレーニング
5.姿勢指導
第7章 さまざまな前庭トレーニング・・・浅井友詞,浅井勇人,Everett B. Lohman
Ⅰ 姿勢制御
1.前庭機能
2.視覚と眼球運動
3.体性感覚
4.姿勢戦略
5.歩行における役割
Ⅱ 転倒予防に対するトレーニングへの応用
1.加齢が前庭に及ぼす影響
2.高齢者の機能障害
3.日常生活様式
4.高齢者に対するトレーニング
Ⅲ スポーツ選手に対するトレーニングへの応用
1.姿勢制御
2.身体のコア機能
3.トレーニング方法
索引