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線維筋痛症診療ガイドライン2017【電子版】

一般社団法人 日本線維筋痛症学会 国立研究開発法人 日本医療研究開発機構線維筋痛症研究班 (編集)

出版社
日本医事新報社
電子版ISBN
978-4-7849-6605-9
電子版発売日
2017/11/27
ページ数
216ページ
 判型
B5
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥4,950 (本体¥4,500+税10%)

印刷版ISBN
978-4-7849-5425-4
印刷版発行年月
2017/10
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概要

・原因不明の全身疼痛を主症状に、精神神経症状や自律神経系症状を副症状とする線維筋痛症。患者・家族、医師をはじめとする医療従事者にも本疾患に対する正しい情報が欠如しているのが現状です。本書は高評価を得ながら版を重ねてきた『線維筋痛症診療ガイドライン2011』『同2013』に続く4年ぶりの改訂版です。
・本症の治療薬が保険適用され診療報酬請求ができるようになったことなど、この数年間に生じた状況の変化を踏まえ、本症の病態・診断・治療などをつぶさに解説。また、日本医療機能評価機構の医療情報サービス事業・Mindsの基準に準拠したクリニカルクエスチョンを併記し、より実践的な記述になっています。

目次

第1部 疾患の解説とトピックス
1-1 ガイドライン改訂の背景
1-2 疾患の解説
1-3 トピックス
a 慢性疼痛の基礎科学の進歩
b 脳内神経炎症と線維筋痛症/慢性疲労症候群
c 高齢者/若年者の疾患特性
① 高齢者
② 若年者
d 最近注目されている,鑑別すべき重要疾患
① 線維筋痛症と神経内科疾患の鑑別
② リウマチ性疾患,特にシェーグレン症候群とSAPHO症候群
③ 身体症状症および関連障害(DSM-5)
④ 新たな疾病概念:全身性労作不耐疾患
(SEID:systemic exertion intolerance disease)
e 新規薬物:デュロキセチン,アミトリプチリン,ベンラファキシン,ミルタザピン
f 治療学の将来展望〜Pain治療へのtotal managementの提唱〜

第2部線維筋痛症診療ガイドライン2017
2-1作成手順
2-2 Clinical Questions(CQs)一覧
2-3 Clinical Questionsの推薦文と解説
総 論
①疾患概念
 CQ1-1:線維筋痛症とはどのような疾患か
②疫学
 CQ2-1:わが国の線維筋痛症の患者数はどれくらいか
 CQ2-2:わが国の線維筋痛症の性差・年齢分布はどうであるか
③経過・予後
 CQ3-1: 線維筋痛症患者の日常生活動作(ADL),生活の質(QOL)の状況はどうで
あるか
 CQ3-2:線維筋痛症の生命予後はどうであるか
④病態
 CQ4-1:線維筋痛症の病因・病態はどこまでわかっているか
臨床的事項
⑤誘因
 CQ5-1:線維筋痛症の発症の契機には何があるか
⑥臨床症状・併存疾患
 CQ6-1:わが国の線維筋痛症の臨床症状はどのようなものか
 CQ6-2:線維筋痛症の診断にどの基準を用いるか
 CQ6-3:線維筋痛症の併存疾患(comorbidity)には何があるか
 CQ6-4:線維筋痛症の重症度評価には何があるか
治療とケア
⑦基礎療法
 CQ7-1:わが国の線維筋痛症に対する生活指導には何があるか
⑧薬物療法
1)治療総論
 CQ8-1:線維筋痛症に対する薬物療法にアルゴリズムの原則はあるか
2)神経障害性疼痛治療薬
 CQ8-2:わが国の線維筋痛症に対するプレガバリンの有効性はどうか
 CQ8-3: プレガバリンが使用できない場合の同系統の薬剤のオプションには何があるか
3)抗うつ薬
 CQ8-4:わが国の線維筋痛症に対するデュロキセチンの有効性はどうか
 CQ8-5:そのほかの抗うつ薬は線維筋痛症に有効か
⑨そのほかの向精神薬
 CQ8-6:抗うつ薬以外の向精神薬は線維筋痛症に有効か
 CQ8-7:線維筋痛症の睡眠障害に対する睡眠導入薬の薬物療法はどうするか
5)鎮痛補助薬
 CQ8-8:弱オピオイド系薬剤は線維筋痛症に有効か
 CQ8-9:線維筋痛症に対して強オピオイド系薬剤(麻薬)の適応があるか
 CQ8-10:そのほかの鎮痛薬は線維筋痛症に有効か
6)そのほかの薬物療法
 CQ9-1:非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)は線維筋痛症に有効か
 CQ9-2:グルコルチコイドは線維筋痛症に有効か
 CQ9-3: ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液(ノイロトロピン®)は線維筋痛
症に有効か
 CQ9-4:生薬・漢方製剤は線維筋痛症に有効か
 CQ9-5:神経ブロック,トリガー治療などは線維筋痛症に有効か
 CQ9-6:そのほかの薬物療法で線維筋痛症に有効なものがあるか
⑩併用療法
 CQ10-1:薬物の併用療法は線維筋痛症に有効か
⑪随伴症状に対する薬物療法
 CQ11-1:ドライアイ,ドライマウスに対する治療は有効か
 CQ11-2:下痢型過敏性腸症候群様症状に対する治療は有効か
 CQ11-3:レストレスレッグス症候群(ムズムズ脚症候群)に対する治療は有効か
 CQ11-4:付着部炎様症状に対する治療は有効か
 CQ11-5:間質性膀胱炎・過活動膀胱様症状に対する治療は有効か
⑫非薬物療法
1)統合医療
 CQ12-1:鍼治療は線維筋痛症に有効か
 CQ12-2:そのほかの統合医療で線維筋痛症に有効なものは何か
2)運動療法
 CQ12-3:運動療法(段階的有酸素運動)は線維筋痛症に有効か
 CQ12-4:リハビリテーションは線維筋痛症に有効か
3)精神・心理療法
 CQ12-5:認知行動療法(CBT)は線維筋痛症に有効か
4)そのほかの非薬物療法
 CQ12-6:そのほかの治療(精神・心理療法)で線維筋痛症に有効なものは何か
⑬支持療法(ケア,セルフケア・マネジメントなど)
1)ケア
 CQ13-1:線維筋痛症診療で必要な医療者の態度・姿勢は何か
 CQ13-2:若年性線維筋痛症診療で入院の適応は何か
 CQ13-3:線維筋痛症患者の家族・学校・職場において配慮すべき点は何か
2)セルフケア・マネジメント
 CQ13-4: 線維筋痛症患者に必要な病気との付き合い方(セルフケア・セルフマネジメ
ント)に何があるか
 CQ13-5:わが国における線維筋痛症に対する支援組織として何があるか
 CQ13-6:わが国の線維筋痛症に対する公的補償制度には何があるか
 CQ13-7:サプリメント・健康食品などは線維筋痛症に有効なものは何か

第3部 資 料
3-1 線維筋痛症における傷病手当,身体障害者等級,障害年金の
診断書等の発行についての基本的な考え方
3-2 診断基準・治療方針・薬物療法のエビデンスと推奨度一覧ほか