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ゼロから始める補聴器診療【電子版】

新田 清一 (他著)

出版社
中外医学社
電子版ISBN
 
電子版発売日
2018/01/29
ページ数
186ページ
 判型
B5
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥4,620 (本体¥4,200+税10%)

印刷版ISBN
978-4-498-06272-6
印刷版発行年月
2016/10
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概要

補聴器診療の真の目的は「聴覚リハビリテーション」.補聴器診療は決して難しくありません.済生会宇都宮方式の聴覚リハビリテーションで,「なくてはならない補聴器」に!

目次

第1章 はじめに:「なくてはならない補聴器」にするために
 1.補聴器はなぜ「役に立たない」と言われてしまうのか?
 2.‘ないよりまし’な補聴器,‘ない方がまし’な補聴器とは?
 3.補聴器による聴覚リハビリテーションには,装用者の頑張りが必要であることを知らない
 4.適切な補聴器診療には医師のイニシアチブが不可欠
 5.補聴器診療の目的
 6.補聴器診療の具体的な達成目標〜きこえの力を最大限に引き出す


補聴器診療の流れ

第2章 補聴器による聴覚リハビリテーションの適応
 1.補聴器の適応
     症例2-1 軽度難聴例
     症例2-2 片耳正常だが装用を強く希望した1例
 2.両耳装用/片耳装用の適応

第3章 説明と指導
 1.医師による医学的説明の重要性
     コラム3-1〔理論的背景〕 「週1回調整して3カ月通院」と「最初から補聴器を常用」の理論的背
                   景
     コラム3-2〔理論的背景〕 「長時間装用を続けていくと,難聴の脳が変化して,不快感に慣れて                  いきます.」は本当か?
 2.方針の提示と患者の選択
   コラム3-3〔臨床のコツ〕 常用することや利得・出力を上げていくことを希望しない患者にはどう対
                応するか?

第4章 器種と装用耳の選択
 1.型式選択の重要性
     症例4-1 「補聴器をつけても聞こえない」:高度難聴にCIC
     症例4-2 「補聴器をつけても聞こえない」:中等度難聴(水平型感音難聴)にオープン型補聴器
 2.型式は,まず聴力レベルで選択する〜できれば,少しゆとりをもちましょう
 3.‘耳掛け型’が型式選択の基本
   1 耳掛け型の特徴
      コラム4-1〔豆知識〕 ‘見た目’に対する最近の補聴器メーカーの動向
      コラム4-2〔アドバンス〕 Receiverincanal(RIC)
      コラム4-3〔豆知識〕 RICのちょっと知っておくといい話「ワイヤーの長さは慎重に決める」
 4.耳掛け型以外の補聴器の特徴
   1 耳あな型の特徴
      コラム4-4〔豆知識〕 フルサイズの適応は限定的
      コラム4-5〔マニアック〕 目立たない補聴器(IIC)
   2 ポケット型の特徴
   3 オープン型の特徴
 5.器種選択における患者さんの希望はどうすべきか?
 6.補聴器の器械として知っておきたいこと4つ 〜チャンネル数,雑音抑制,ハウリング抑制,指向性
   1 チャンネル数
      コラム4-6〔マニアック〕 チャンネルとバンドの違い
      コラム4-7〔アドバンス〕 調整技術とチャンネル数の関係
   2 雑音抑制機能
      コラム4-8〔マニアック〕 雑音抑制機能の欠点を利用して,利得・出力調整に用いる
   3 ハウリング抑制機能
      コラム4-9〔アドバンス〕 ハウリング抑制機能の意外な落とし穴
   4 指向性機能
      コラム4-10〔豆知識〕 高性能な器種の選択方法
   5 性能(チャンネル数,機能)の選択
 7.器種選択の実際〜当科の方法「比較試聴システム」
   1 比較試聴システム導入の準備
   2 比較試聴システムに用いる器種
   3 補聴器の調整
   4 比較試聴の実際
   5 器種の決定
   6 比較試聴システムによる実績
      コラム4-11〔アドバンス〕 機能の比較試聴
 8.装用耳の選択
   1 両耳装用と片耳装用について
   2 現在の当科における両耳/片耳装用の選択方法:両耳/片耳の比較試聴
   3 片耳装用を希望された場合の装用耳の選択

第5章 調整とその評価
 1.最終の到達目標とその評価法を知る
   1 語音明瞭度曲線測定にて目指すところ
   2 ファンクショナルゲインは‘ハーフゲイン,なで肩’で
      演習:ファンクショナルゲイン(補聴器装用閾値)を決める
      コラム5-1〔アドバンス〕 高音急墜型難聴のファンクショナルゲインを決める上での注意点
      例題
      練習問題 1
      練習問題 2
      練習問題 3
   3 適正な特性図を知る
      コラム5-2〔アドバンス〕 より正確な利得算出のための補正値
      コラム5-3〔アドバンス〕 圧縮率について
      コラム5-4〔豆知識〕 ニーポイントとは?
      コラム5-5〔アドバンス〕 最大出力にも注意する
      演習:オージオグラムから最終目標とする特性を考える
      練習問題 4
      練習問題 5
      練習問題 6
      コラム5-6〔アドバンス〕 圧縮率を上げることの問題点
 2.初回調整
   1 装用前に調整者が行う説明
      コラム5-7〔アドバンス〕 患者さんに「補聴器の限界」を強調するべきか?
   2 補聴器の初期設定
      コラム5-8〔豆知識〕 ハーフオクターブとは?
      コラム5-9〔アドバンス〕 オープンフィッティングにおける初回調整と注意点
      症例5-1 耳栓の不適合症例?
      コラム5-10〔アドバンス〕 耳栓別の音響的特徴
      症例5-2 耳栓の不適合症例?
   3 初回装用時の状態確認と対処
      コラム5-11〔豆知識〕 アコースティックダンパーの種類
      症例5-3 「ハウリングがきつくて装用できない」と訴えた例
      症例5-4 「頑張ったが装用できなかった」と訴えた例
      症例5-5 「うるさすぎてつらい.疲れそう」と訴えた例
      症例5-6 「物足りない.もう少し聞きたい」と訴えた例
      コラム5-12〔臨床のコツ〕 装用指導と装用練習
 3.再調整
   1 まずは不適切な調整を知る〜不適切な調整とはどのような調整か?
   2 ‘補聴器の調整’の目標達成のために必要なこと
   3 ‘患者の調整’の基本
   4 再調整の‘第1回目’で,大きな問題を解決する
   5 再調整の実際:再調整は,装用時間と患者の訴えを確認して実施する
      コラム5-13〔臨床のコツ〕 なぜ10時間を目安とするのか?
      コラム5-14〔アドバンス〕 装用意欲が乏しいために,装用時間が延びなかったケースへの対処
      コラム5-15〔アドバンス〕 難聴と装用効果の自覚を促すために,補聴器適合検査を活用する
                   (‘患者の調整’の方法の1つ)
      コラム5-16〔臨床のコツ〕 「頻回に通院できない」という患者さんに対する説明について
      コラム5-17〔マニアック〕 適合しても,もっと聞き取りたいという患者に対する調整法
   6 再調整において,初期調整終了(最終評価)時までに行うこと
      症例5-7 「ほとんどつけていませんでした(やる気がなくて)」
      症例5-8  左は装用できたが,右は装用できなかった例
      症例5-9 「ハウリングが鳴りやすくて困る」
      症例5-10 「うるさかったけど頑張ってつけてきました」
      症例5-11 「常用はできているけど,生活音がうるさい」
      症例5-12 「うるさい音は下げたい.テレビはもっと聞き取りやすくしたい」
      症例5-13 「聞き取りはよくなっているがこもり感がつらい」
      症例5-14 「装用前からあるこもり感がつらい」
      症例5-15 「強いて言えば左が聞きづらい?」
 4.最終確認
      症例5-16 「雑音の中だと聞き取れないことがあって不満」
      コラム5-18〔アドバンス〕 環境騒音の許容を指標とした適合評価
      コラム5-19〔アドバンス〕 質問紙による適合評価
      コラム5-20〔臨床のコツ〕 当科における補聴器適合検査の施行時期
 5.定期的なフォローアップ
   1 自分で行うメンテナンス(掃除と乾燥)について
   2 ‘補聴器が壊れた’という訴えへの対処
   3 聴覚管理
   4 補聴器の状態確認と効果測定・再調整
      コラム5-21〔理論的背景〕 定期的・長期的にフォローアップを行うと装用効果はさらに
                   上がるのか?

第6章 当科補聴器外来の実際〜外来運営にあたって留意したこと
 1.耳鼻咽喉科医師(新田)が補聴器外来運営にあたって特に留意したこと
   1 言語聴覚士は聴覚リハビリテーションに専従すること
   2 補聴器診療の考え方を耳鼻咽喉科医師間で一致させること
   3 協力してもらう補聴器業者(補聴器販売店)の数は複数とすること
   4 耳鼻咽喉科医師と補聴器調整者(言語聴覚士や補聴器業者)の意思の疎通を
     良好にすること
   5 補聴器診療が十分に行える設備を有すること
 2.言語聴覚士(鈴木)が補聴器外来運営に関して特に留意したこと
   1 補聴器業者と近い距離で臨床を行うこと
   2 正確に補聴器周波数特性を測定できること
   3 正確にファンクショナルゲインの測定ができること
   4 独力で補聴器調整ができること
   5 全メーカーの補聴器を調整できること
      コラム当科補聴器診療の方法を導入して〜現場の声(アンケート結果)

補章 補聴器適合検査
 1.補聴器適合検査の指針(2010)の成り立ち
 2.検査項目
 3.各検査法の意義と施行におけるポイント・注意点
   1 必須検査項目
      コラム補-1〔マニアック〕 初回調整時に環境騒音を指標とした適合評価を行う意義
   2 補聴器の調整状態を確認するための検査
      コラム補-2〔豆知識〕 カプラ測定と実耳測定の違い
   3 その他の検査