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ナースの“困った!”にこたえる こちら臨床倫理相談室【電子版】

患者さんが納得できる最善とは

稲葉 一人 (編)

中京大学法科大学院

出版社
南江堂
電子版ISBN
978-4-524-24648-9
電子版発売日
2018/02/26
ページ数
240ページ
 判型
B5
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥3,300 (本体¥3,000+税10%)

印刷版ISBN
978-4-524-25117-9
印刷版発行年月
2017/12
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対応OS
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概要

雑誌『がん看護』で大好評いただいた特集を書籍化。臨床で看護師が悩ましく思う看護場面をあげ、看護師からの疑問・相談に応えるかたちで臨床倫理の専門家が考え方を解説。法的、倫理的のそれぞれの観点から読者に直接語りかけるような語調で展開しているため、レクチャーを受けているような感覚で読み進められる。日々の業務でジレンマを抱えている看護師、患者・家族や多職種との対話を担う看護師必携の一冊。

目次

【内容目次】
はじめに
第1部 倫理カンファレンスのしかた~現場レベルで臨床倫理を構築する~
 1.倫理カンファレンス開催時のコツ ~院外から見た立場から~
 2.倫理カンファレンス開催時のコツ ~院内から見た立場から~
 3.現場のカンファレンスのコツと工夫 ~医師の立場から~
 4.現場のカンファレンスのコツと工夫 ~看護師の立場から~
 5.どのようにコンサルタントに入ってもらい,どのようにカンファレンスをコーディネートするのか ~院内コンサルタントの場合~
 6.どのようにコンサルタントに入ってもらい,どのようにカンファレンスをコーディネートするのか ~外部(院外)コンサルタントの場合~
第2部 情報提供・意思決定支援に焦点を当てて~SPIKESに沿った確定診断・病名・病状説明の考え方~
 1.SPIKESに沿った意思決定支援のプロセス
 2.情報を誰に知らせるのか ~患者さんが家族への説明を拒否した場合~
  Q1.患者さんから「家族に言わないで」と言われた場合,どのようにかかわればよいのでしょうか
  Q2.患者さんから「身寄りはないのでほかに連絡する必要はない」と言われた場合,どのようにかかわればよいのでしょうか
 3.情報を誰に知らせるのか ~家族が患者さんへの説明を拒否した場合~
  Q1.病状説明の日程を調整していたら,家族から「本人には,言わないで欲しい」または「本人に情報の“一部”だけを伝えて“一部”は伝えないで欲しい」と言われた場合は,どうすればよいのでしょうか
 4.患者さんの現状認識の把握が難しい場合の対応,および知りたい気持ち,知りたくない気持ちへの対応 ~患者さんの病気の理解と情報に対する気持ちへの対応~
  Q1.患者さんが自分の状況をどのように理解しているのかを把握するにはどうすればよいのでしょうか
  Q2.患者さんから「自分は知りたくない」と言われた場合,どうすればよいのでしょうか
  Q3.患者さんから「自分はすべてのことを知りたい」と言われた場合,どうすればよいのでしょうか
  Q4.患者さんから「わからない」と言われた場合,どうすればよいのでしょうか
 5.患者さんの意向に沿った説明内容と方法,説明義務の範囲 ~看護師・薬剤師らとして患者さんに説明する場合~
  Q1.患者さんの心情に配慮しつつ,看護師らがどのようにかかわればよいのでしょうか
 6.患者さんからの要望に対してどこまで配慮するか ~患者さんから無謀ともいえるような要望が出てきた場合~
  Q1.患者さんから,治療拒否や過剰治療・根拠のない治療,希望を求められた場合にはどうすればよいのでしょうか
 7.診療拒否・辞退 ~今後の診療が困難な場合~
  Q1.診療拒否・辞退をすること(診療契約を結ばないこと)は病院として,医療者として可能ですか
 8.認知症の人への倫理的な対応 ~意思決定能力の程度にかかわらず,認知症の人は,診療が困難と判断されやすい.そこで認知症の人への倫理的対応について考えてみよう~
第3部 終末期に焦点を当てて
 [総論]
 1.【法的観点からのレクチャー(1)】終末期における法・判例・ガイドライン~まず知ったほうがよいこと~
 2.【法的観点からのレクチャー(2)】終末期を考えるうえで重要な基本概念
 3.【倫理的観点からのレクチャー】終末期を考えるうえで大切な「事前指示」の概念~よりよいアドバンス・ケア・プランニングのために~
 [各論]
 ●終末期のがん患者における倫理的問題
 4.事前意思の確認
  Q1.患者の事前意思の確認・今後の見通し(予後も含めて)について話し合う
  Q2.事前指示の確認事項
  Q3.身辺整理ができないことでの不利益:法的根拠
  Q4.事前指示の法的根拠
  Q5.意思決定能力・対応能力の判定基準
 5.代理人
  Q1.代理人について患者と話し合う
  Q2.代理人の役割
  Q3.代理人が決められておらず,家族間の意見が異なるときの対応
 6.苦痛緩和のためのセデーション(鎮静)
  Q1.セデーションに関して話し合う
  Q2.セデーション開始の判断(セデーションの適応・開始時期)
  Q3.セデーションに関する意向が患者と家族と異なるとき
  Q4.セデーション中止の判断:苦痛が再燃するのではないかというおそれ
 7.DNAR(Do Not Attempt Resuscitation)
  Q1.患者・家族とDNARについて話し合う
  Q2.DNAR患者の看取りのケア
 8.死亡時の対応
  Q1.DNAR患者の家族がいないときの対応
  Q2.DNARではない患者の看取りのケア
資料:終末期における倫理的問題の概要
索引