言語聴覚士のための呼吸ケアとリハビリテーション 第2版【電子版】
- 出版社
- 中山書店
- 電子版ISBN
- 電子版発売日
- 2022/01/24
- ページ数
- 180ページ
- 判型
- B5変
- フォーマット
- PDF(パソコンへのダウンロード不可)
電子版販売価格:¥3,410 (本体¥3,100+税10%)
- 印刷版ISBN
- 978-4-521-74808-5
- 印刷版発行年月
- 2020/08
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概要
臨床での呼吸ケアの需要は確実に高くなっており,言語聴覚士にも呼吸ケア・リハビリテーションの知識・対応が求められている.
本書は,言語聴覚士のための呼吸ケアの入門書として,おさえておきたい基本知識だけでなく,臨床で遭遇する症例(摂食嚥下障害患者等)に対する介入ポイント・留意点をわかりやすく解説した.学生にも臨床家にも役立つ1冊.
目次
1-1 呼吸リハビリテーション
はじめに-リハビリテーションとは
呼吸リハビリテーションとは
言語聴覚士と呼吸リハビリテーション
言語聴覚士が行う呼吸リハビリテーションの特徴
1-2 呼吸リハビリテーションのニーズ
1-3 発話と呼吸
発話と呼吸の関係
発話と呼吸リハビリテーション
1-4 嚥下と呼吸
嚥下と呼吸の関係
嚥下時の呼吸
1-5 誤嚥性肺疾患
誤嚥性肺疾患の分類
誤嚥性肺炎(狭義)
誤嚥性肺臓炎
びまん性嚥下性細気管支炎(DAB)
誤嚥性肺炎の診断
1-6 誤嚥性肺炎と呼吸リハビリテーション
誤嚥性肺炎発症のバランス
発症のバランスから考える誤嚥性肺炎の予防
1-7 チーム医療
呼吸リハビリテーションのチーム
呼吸リハビリテーションチームにおける言語聴覚士の役割
2章 呼吸ケアのための基礎知識 (石川 朗)
2-1 呼吸不全とは
呼吸不全の定義と基準
呼吸困難(息切れ)
2-2 呼吸器の構造
胸郭と呼吸筋
気道と肺
2-3 肺機能
肺気量分画
%肺活量・1秒率・%1秒量
2-4 動脈血液ガス
分圧とは
動脈血液ガスからわかること
ガス交換障害
2-5 血液・生化学的検査
C反応性蛋白(CRP)
内臓蛋白
2-6 画像所見
胸部単純X線検査
コンピュータ断層撮影(CT)検査
2-7 薬物治療
気管支拡張薬
ステロイド
吸入ステロイド+長時間作用性β2刺激薬
喀痰調整薬
マクロライド系抗菌薬
2-8 酸素療法・在宅酸素療法
酸素投与方法
酸素療法における合併症
在宅酸素療法
ハイフローセラピー(ネーザルハイフロー)
2-9 人工呼吸療法・在宅人工呼吸療法
人工呼吸器とは
なぜ人工呼吸器が必要なのか
換気不全
酸素化障害
換気経路の種類
在宅人工呼吸療法
2-10 呼吸器疾患・病態
慢性閉塞性肺疾患(COPD)
間質性肺炎(肺線維症)
気管支喘息
肺結核後遺症(陳旧性肺結核)
医療・介護関連肺炎(NHCAP)
誤嚥性肺炎
神経筋疾患
3章 呼吸リハビリテーション (石川 朗)
3-1 呼吸リハビリテーションの概要
定義と概念
呼吸リハビリテーションの対象者
呼吸リハビリテーションの進め方
呼吸リハビリテーションの目的と効果
3-2 呼吸リハビリテーションチームの構成と役割
チーム・カンファレンス
3-3 セルフマネジメント教育(患者指導)
セルフマネジメント教育とは
呼吸器疾患の基礎知識
自己管理と日常生活指導
薬物治療に関する指導
栄養に関する指導
心理的サポート
3-4 環境整備
環境整備のポイント
一般的な住環境の整備
在宅酸素療法(HOT)患者の住環境の整備
在宅人工呼吸療法(HMV)患者の住環境の整備
3-5 身体活動
身体活動とは
身体活動を高めるために
障害者フライングディスク競技
3-6 在宅プログラムとフォローアップ
プログラムの理解
プログラムの簡素化
フィードバック(日誌)の活用
フォローアップ
訪問看護の導入
目標設定
3-7 包括的呼吸リハビリテーションプログラムの実際
6週間呼吸リハビリテーションプログラム
2週間入院プログラム+訪問看護
3-8 ABCDEバンドル
ABCDEバンドルとは
ABCDEバンドルの応用
4章 呼吸理学療法 (石川 朗)
4-1 呼吸理学療法とは
呼吸リハビリテーションと呼吸理学療法
呼吸理学療法の進め方
言語聴覚士が行う呼吸理学療法のポイント
4-2 評価
医療面接
CAT
フィジカルアセスメント
運動耐容能・ADLとQOL・その他の検査と測定
ICFによる呼吸障害の捉え方
4-3 基本手技:コンディショニング
リラクセーション
呼吸法と呼吸練習
胸郭可動域トレーニング
排痰法(気道クリアランス法)
4-4 運動療法
運動療法の概念
運動処方とFITT
運動療法中の注意事項・パニックコントロール
筋力トレーニング
筋力トレーニングの実際
全身持久力トレーニング
呼吸筋トレーニング
ながいき呼吸体操
在宅プログラム
4-5 ADLトレーニング
ADLにおける呼吸困難
入浴動作における呼吸困難とその対応
ADLトレーニングのポイント
5章 言語聴覚士が行う呼吸リハビリテーションの実際 (野原幹司)
5-1 摂食嚥下障害に対する呼吸リハビリテーションの特徴
はじめに
誤嚥性肺炎予防のための呼吸リハビリテーション
口から食べ続けるための呼吸リハビリテーション
5-2 呼吸の評価
視診
触診
聴診
5-3 誤嚥・誤嚥性肺炎予防のための呼吸理学療法
深呼吸
呼吸のコントロール
咳嗽訓練
胸郭可動域訓練(トレーニング)
5-4 誤嚥時の対処法―誤嚥を肺炎につなげないために
呼吸理学療法からのアプローチ
口腔ケアからのアプローチ
薬剤・ワクチンからのアプローチ
5-5 窒息時の対応
窒息の原因となる食物
窒息物の確認
固形物の窒息
流動物の窒息
5-6 呼吸リハビリテーションの実際
脳卒中急性期の症例
びまん性嚥下性細気管支炎(DAB)の症例
呼吸が浅く誤嚥性肺炎を呈していた症例
唾液の不顕性誤嚥を呈していた症例
不顕性誤嚥の症例