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がん薬物療法に伴う血管外漏出に関する合同ガイドライン 2023年版【電子版】

[外来がん化学療法看護ガイドライン1:改訂・改題]

日本がん看護学会 日本臨床腫瘍学会 日本臨床腫瘍薬学会 (編)

出版社
金原出版
電子版ISBN
978-4-307-80244-4
電子版発売日
2022/12/23
ページ数
152ページ
 判型
B5
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥2,420 (本体¥2,200+税10%)

印刷版ISBN
978-4-307-70244-7
印刷版発行年月
2022/12
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概要

抗がん薬の血管外漏出(EV)は、がん薬物療法に携わるすべての医療従事者にとって、診療科、職種、外来・在宅を越えて適切な予防・管理を行うべき重要な有害事象である。多職種による対応が求められることから、今回は日本がん看護学会・日本臨床腫瘍学会・日本臨床腫瘍薬学会の合同編集で作成された。患者アンケートの結果や、一般向けの解説、海外のガイドラインを参考に作成した薬剤分類表も記載した。患者の治療成績およびQOLの向上のためにご活用いただきたい。※「外来がん化学療法看護ガイドライン1 2014年版 第2版 抗がん剤の血管外漏出およびデバイス合併症の予防・早期発見・対処」を改題致しました。

目次

I 序
 1 ガイドライン概要
  1.本ガイドラインの構成
  2.CQと推奨文
  3.EVに関する診療・ケアアルゴリズム
  4.用語・略語一覧
  5.重要用語の定義
 2 ガイドラインの作成組織
  1.作成主体
  2.ガイドライン統括委員会
  3.ガイドライン作成グループ
  4.システマティックレビューチーム
  5.薬剤別分類表作成ワーキンググループ
  6.診療ガイドライン作成方法の専門家
  7.外部評価委員会
  8.外部専門医(皮膚科)コンサルテーション担当者
  9.ガイドライン作成過程の協力者
  10.ガイドライン作成事務局
 3 ガイドライン作成経過
  1.作成方針
  2.使用上の注意
  3.利益相反(conflict of interest:COI)
  4.作成資金
  5.組織編成
  6.作成工程
  7.管理方針の決定
 4 疾患トピックス―EVの基本的特徴
  1.臨床的・疫学的特徴
  2.EVに関する診療・ケアの全体的な流れ
  3.EVの鑑別
 5 ガイドラインがカバーする内容に関する事項:スコープ
  1.目的
  2.トピック
  3.想定される利用者
  4.既存のガイドラインの作成の背景と関係
  5.ガイドラインがカバーする視点
  6.ガイドラインがカバーする範囲
  7.重要臨床課題
 6 システマティックレビューに関する事項
  1.実施スケジュール
  2.エビデンス検索
  3.文献の選択基準、除外基準
  4.対象集団の希望や価値観について
  5.エビデンスの評価とエビデンス総体
 7 推奨決定から公開に向けた最終調整、導入方針まで
  1.推奨文案の作成
  2.推奨作成の基本方針
  3.公開に向けた最終調整
  4.外部評価の具体的方法
  5.ガイドラインの公開
 8 公開後の取り組み
  1.公開後の組織体制
  2.導入
  3.普及・活用・効果の評価
 9 改訂

II 総説
 1 安全ながん薬物療法の実施環境
  1.人的環境
  2.安全な環境、システム構築

III 薬剤の分類
 1 薬剤分類表の作成経過と対象薬剤について
  1.薬剤分類表作成プロセス
  2.スクリーニング方法
 2 スクリーニング結果

IV 推奨
 CQ1 末梢静脈/中心静脈からのがん薬物療法を受ける患者に対して、EVの教育を複数回実施することは推奨されるか
 CQ2 がん薬物療法を開始予定のがん患者に対して、中心静脈デバイス(CVカテーテル、PICC、CVポートなど)の留置は推奨されるか
 CQ3a がん患者に対して中心静脈デバイスを留置する際、CVとPICCどちらが推奨されるか
 CQ3b がん患者に対して中心静脈デバイスを留置する際、CVカテーテルとCVポートのどちらが推奨されるか
 CQ3c 固形がん患者に対して中心静脈デバイスを留置する際、PICCとCVポートのどちらが推奨されるか
 CQ4 穿刺処置を受けた部位より中枢側にがん薬物療法薬投与のための末梢静脈カテーテルを留置することは推奨されるか
 CQ5 がん薬物療法薬の持続(間歇)投与を受けている患者に対して、EV予防のために、末梢静脈カテーテルを定期的に入れ替えることは推奨されるか
 CQ6 EVを予防するための投与方法として、輸液ポンプより自然滴下が推奨されるか
 CQ7 EVリスクを考慮した場合、ホスアプレピタント投与を行うことは推奨されるか
 CQ8 EVの早期発見のための逆血確認を行うことは推奨されるか
 CQ9 皮膚障害の悪化予防としてEVが起こったときに残留薬液または血液の吸引は推奨されるか
 CQ10a EVによる皮膚障害・炎症の悪化・進行を防ぐために局所療法として冷罨法(冷却)は推奨されるか
 CQ10b EVによる皮膚障害・炎症の悪化・進行を防ぐために局所療法として温罨法(加温)は推奨されるか
 CQ11 アントラサイクリン系がん薬物療法薬のEVにデクスラゾキサンの使用は推奨されるか
 CQ12 EVに対して、ステロイド局所注射は推奨されるか
 CQ13 EVに対して、ステロイド外用剤塗布は推奨されるか
 CQ14 EVによる壊死を伴わない皮膚潰瘍病変のデブリードメントは推奨されるか

V 付録
 1 利益相反事項(COI)
 2 文献検索式

索引