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生成AIと歩む医療の未来地図 臨床・研究・医学教育はこう変わる【電子版】

髙橋 宏瑞 (著)

順天堂大学医学部附属浦安病院総合診療科准教授

出版社
金芳堂
電子版ISBN
 
電子版発売日
2025/09/17
ページ数
212ページ
 判型
A5
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥3,850 (本体¥3,500+税10%)

印刷版ISBN
978-4-7653-2061-0
印刷版発行年月
2025/09
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対応OS
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16 MB以上
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概要

ChatGPT等が登場して以降、医療現場でも、生成AIを活用する動きが活発となりました。

ただ、ChatGPT等AIの基本的な使い方はわかったが、さらに実務に落とし込むために、どのように活用したらいいか悩む医師に向けて、医療現場で実際に使われている生成AIの活用術をまとめた書籍が誕生しました。

日本医療AIアカデミーサロンディレクターである著者のアイデアや体験等を踏まえた実践的な内容で、「AIのおっちょこちょいな部分」、「AIに頼りすぎない工夫」「生成AIでこんなことができるんだ」といった今までの医療現場での常識を変える新しい視点・活用術を掲載しています。

また、実務の点のみならず、AIがもたらす新たな医療の扉を開けることにより、ベテランと若手医師の新しい関係、医師と患者の新たな関係等々、読後、生成AIのリテラシーが高まり、医師として、一人の人間として「人間的総合力」をいかに育み、発揮していくか生成AI時代の生き抜き方が分かるようになります。

目次

序章 もしも医療の現場にドラえもんがいたら?
「もしも、医療の世界にドラえもんがやってきたら──」ちょっと“変わった”相棒、生成AI
01 爆発的進化を遂げる生成AI──ChatGPTの登場とその後
02 医療現場を劇的に変える5つのフェーズ
03 “インフォデミック”時代と医療リテラシーの課題
04 ドラえもんにもあった“おっちょこちょい”──AIだって完璧じゃない ハルシネーションへの対策と人間の責任
05 医療従事者の役割はどう変わる?──ドラえもんに頼りすぎない工夫 依存ではなく“協働”へ
06 本書で目指すこと──“ワクワク”と“慎重さ”を両立させる

CHAPTER1 臨床現場での生成AIの活用
はじめに
01 医療現場における生成AIの可能性
02 生成AIの診断支援への貢献
03 生成AI導入における技術的課題
04 倫理的課題とその克服
05 現場導入に向けた課題と対応策
06 現状の生成AIの限界と課題
07 未来の展望
おわりに

CHAPTER2 生成AIでどう変わる? ベテランと若手医師の新しい関係
はじめに──生成AIがもたらす「新たな医療の扉」
01 知識源としてのAIの台頭──ベテラン医師の「生き字引」的役割はどうなる?
02 ベテラン医師の役割の変容──「指導者」から「ディレクター」へ
03 若手医師の学習プロセスの刷新──「一を聞いて十を知る」手段が増える
04 コラボレーション型チームと水平化──情報共有の円滑化と「相互補完」
05 権威の再定義
06 リーダーシップの新たな形──「トップダウン」から「多元的リーダーシップ」へ
07 人間の心理的課題──プライドと変化への抵抗がもたらす組織変革の壁
おわりに──変化を超えて生まれる「より良い医療」

CHAPTER3 生成AIが変える医師と患者の新たな関係
はじめに──“患者中心”の視点を問い直す
01 知識の非対称性の揺らぎと患者エンパワーメント
02 疾患中心医療から患者中心医療への変化の加速
03 医師と患者のコミュニケーションはどう変わるか
04 医療従事者に求められる新たなスキルセット
05 潜在的なリスクと課題
おわりに──生成AI時代の医療が拓く、新たな共創のステージへ

CHAPTER4 インターネット前・インターネット時代・生成AI時代で変わる医療従事者の能力
はじめに
01 インターネット前:暗黙知が支えた医療の時代
02 インターネット時代:情報があふれ始めた医療の世界
03 生成AI時代に新たに求められる能力
おわりに

CHAPTER5 研究の現場で生成AIをどう導入するか
はじめに──生成AIで広がる「研究の可能性」
1.初心者向け──研究の“最初の一歩”をサポートする生成AI
2.研究者向け──現行の研究スキルを“AIで拡張”する
おわりに──レベルに応じたAI活用で研究を加速・深化させる

CHAPTER6 生成AIが研究領域に普及することで起きる変化
はじめに──臨床研究と生成AIの関係
1.生成AIが変える“研究者文化”と新たに求められる能力
2.AI時代の「質vs量」問題
3.研究評価システムへのインパクト
4.AIと共存する研究の実践と未来展望
おわりに──生成AIが拓く「研究の民主化」と人間力の新時代

CHAPTER7 医学教育に生成AIをどう導入するか
はじめに──医学教育における生成AIの役割
01 医学教育全体へのインパクト
02 学生・研修医の学習支援──基礎~初期段階での活用
03 若手医師の実践トレーニング──臨床推論と現場教育
04 継続教育(CME)と専門医試験対策への応用
05 導入時の注意点とリスクマネジメント
おわりに──生成AIが変える医学教育の未来

CHAPTER8 生成AI時代に必要となる、“土台”としての哲学教育
はじめに──“答えのない決断”という恐怖と可能性
01 夢のあるシナリオと複雑化する現実
02 ルールなき時代に迫られる“自分で考え抜く力”
03 医療AIの現場に現れる多層的な課題
04 患者・家族とのコミュニケーションの変容
05 データの偏りと格差拡大のリスク
06 なぜ“哲学”が土台になるのか
07 医師が感じるジレンマと哲学的アプローチ
おわりに──「医師である」意味を問い直す最後の問い

終章 医師として、一人の人間として──生成AI時代をどう生きるか
01 序章との対話──ドラえもん的未来はもはや夢物語ではない
02 本書を貫く5つのキーワード
03 ドラえもんの道具から学ぶ──使うか、使われるかの分岐点
04 知識の民主化がもたらす専門性の再定義
05 「人類は何を求めるのか」を問う──命の延長だけではない医療の本質
06 過去の努力を“サンクコスト”にしない──捨てる勇気と新たな学び
07 チーム医療と“ヒューマン・イン・ザ・ループ”が切り開く未来
08 ワクワクと慎重さの両立が導く“ドラえもん的未来”
おわりに──ドラえもんの“扉”を開くのは、私たち自身

索引
著者プロフィール