
バスキュラーアクセスを極める
その作製とマネジメント
維持血液透析を円滑に継続していくためには、いうまでもなく機能と形態に優れた安全なバスキュラーアクセス( VA )の存在が欠かせません.(中略)
30万人の血液透析患者が年間150回の血液透析を受けるとすると、その総計は4,500万回/年という膨大な数字になります。(中略)死亡や入院あるいは入院期間の延長を要する重篤な事故は、100万透析当たり32.4件と報告されています. とはいえ、重篤な事故は抜針事故・血液回路の離断事故・穿刺や止血の不備などVAに関連した事故に多いことを十二分に認識したいと考えます. この事実は奇しくもVAが透析患者の命綱(ライフライン)であると同時に、アキレスの腱でもあることを教えてくれていましょう.
最近ではVAに関する業務が以前に増して、医師・看護師・臨床工学技士三者の優れた分業になってきて、VAの管理がきめ細やかになってきました. この点を継続していくことが、きわめて重要だと認識しております。VA関連の知識と技能は透析スタッフいずれの職種にも等しく必須とする事項の一つであることを、明記したいと思います。

てんかん白書
てんかん医療・研究のアクションプラン
てんかん診療に携わる医師・医療スタッフだけでなく、官公庁・政策関係者、製薬企業社員、メディア関係者、患者とその家族ら向けに日本てんかん学会が編集した“白書”。てんかんは、その病態から、自動車運転免許の問題、職業や教育上の配慮、偏見への対応など、社会的な課題の多い疾患の一つである。その診療や臨床研究、社会的取り組みなどの最新の実情を紹介し、さらに今後の展望や同学会からの提言をまとめた。

あるある症例から学ぶ!薬学的思考トレーニング
その患者さん、このままの処方で本当に大丈夫?本書では一見なんでもない”あるある症例”から薬剤師として何を考えることができるのかを示し、薬物動態学や薬物有害事象のプレアボイド、処方箋チェック技術など臨床現場で必要とされる知識・技能を包括的に解説。かかりつけ薬剤師脳を鍛えるトレーニングに必読。

大腸疾患NOW 2015 《大腸癌取扱い規約》第8版改訂のポイント/大腸の神経内分泌腫瘍
本書では,「大腸癌取扱い規約第8版の改訂のポイント」,「神経内分泌腫瘍(Neuroendcrine tumor; NET)」を取り上げた.前者は,従来の大腸癌取扱い規約を踏襲しつつTNM分類との整合性を図るように改訂され,また,「大腸癌治療ガイドライン」との役割分担がおこなわれた.本書ではこれらの点に関して,簡潔・明瞭に解説されている.一方,後者では2010年にWHOが消化管の内分泌腫瘍の分類を刷新したことから,従来の日本での分類との整合性をどのように図るかが問題となっており,本書では第80回大腸癌研究会(当番世話人 落合敦志先生)でのアンケート調査を含め,NETの解説がなされている.

大腸疾患NOW 2014 Stage IV大腸癌/炎症性腸疾患
大腸癌に対する化学療法では最近の十数年に,強力な腫瘍縮小効果・腫瘍増大抑制効果が得られるようになり,切除不能大腸癌症例においても長期生存が得られるようになり,Stage IV大腸癌に対する治療方針においてパラダイムシフトが起こっている.Stage IV大腸癌の治療方針の整理を試みた.Stage IV大腸癌の大部分を占める血行性転移に関しても,新しい概念が導入され,転移機序に関する新たな考えが提唱されている.

大腸疾患NOW 2013 高齢者大腸癌の疫学と治療戦略
高齢者の大腸癌には疫学的また病理組織学的に様々な特徴があるばかりでなく,内視鏡的,外科的治療法にも工夫が必要となる.本特集には,高齢大腸癌患者の治療において注意すべき要点が,色々な角度からまとめられている.
また,第74,75回大腸癌研究会で行われたアンケート調査の結果報告も,大変貴重なデータとして利用されるに違いない.非上皮性腫瘍のデータなどは他の方法では入手不可能なほど貴重なものである.

呼吸器科医のための サルコイドーシス診療ガイド
厚生労働省「びまん性肺疾患に関する調査研究班」の作成した『サルコイドーシス診療Q&A集』と『肺サルコイドーシスの治療』を1冊に再構成し、最新の知見を盛り込み内容の充実を図った。サルコイドーシスの病態、診断、治療、患者・家族への対応を解説し、豊富な症例を通して実践的な治療も学べる。呼吸器科医はもちろん眼科、皮膚科、循環器科などサルコイドーシスを診療するすべての医師必携の1冊。

速習! 肺がん免疫療法
~基本理解と適切使用のために~
話題の肺がん治療における「免疫チェックポイント阻害薬」の“今”がわかる。基本知識から臨床応用までが簡潔にまとまっており、短時間で必要な情報を速習できる。どのような場合に使用可能か、有害事象の対応、使用時の注意点、今後の展望などをQ&A形式で解説。既存の抗がん剤治療とは異なる経過をたどった症例など、エキスパートの経験に基づいたケースファイルも収載。

国立障害者リハビリテーションセンター
社会復帰をめざす高次脳機能障害リハビリテーション
平成13年度から16年度まで、国立障害者リハビリテーションセンターを中心に全国13施設で実施したモデル事業の成果(報告書)を基盤に高次脳機能障害の医学的専門知識、障害の評価とアプローチ、職種別の役割、社会生活を支援する制度やサービスなどを臨床的視点から平易に解説。同センターのリハビリスタッフを執筆陣とし、現時点での高次脳機能障害リハの最も信頼性の高い臨床テキストをめざした。

ナニコレ?痛み×構造構成主義
痛みの原理と治療を哲学の力で解き明かす
“構造構成主義”という哲学から痛みを捉えようとする新たな試みの書.構造構成主義を用いて理論的に痛みを解説し,さらに,理論を臨床に役立たせる実例も併せて提示.親しみやすいイラストで,痛みを“哲学”することをやさしく解説した.痛みを診るすべての医療者はもちろん,痛みを理解したい一般の方へもおすすめの一冊.

本人の意思を尊重する意思決定支援
事例で学ぶアドバンス・ケア・プランニング
治療を巡る意思決定を支援する際,認知症や家族内の意向対立といった問題で悩んだ経験はないだろうか?本書では,40以上の事例を厚労省の「人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドライン」に準拠しつつ,本人の意思を現在・過去・未来の3つの時間軸でとらえて整理した.皆はどうしているのだろう?がわかる一冊.

血液内科ゴールデンハンドブック 改訂第2版
血液内科診療において最低限必要な知識をコンパクトにまとめたマニュアルの待望の改訂版。初版同様、知っておかなければならない疾患とその対処法、血液内科における検査法、診断法、治療法、各種薬剤について記載されているのはもちろん、初版発刊以降の新規治療薬の臨床導入や新規ガイドラインを反映し、内容をアップデート。研修医や血液内科シニアレジデント必携の一冊。

食道運動障害診療指針
内視鏡や造影検査で明らかな異常が認められないにもかかわらず「胸のつかえ感」や「胸痛」があり、食道の運動機能に何らかの障害が生じている状態の総称である「食道運動障害」をまとめた“公式ガイド”。食道運動の生理、各疾患の病態、各検査・治療までをコンパクトに解説。2015年春発表のシカゴ分類(Ver.3)など最新知見も反映。非専門医・実地医家も読んでおきたい一冊。

抗菌薬コンサルトブック
抗菌薬を使用する医療者が,適切かつ安全に薬剤を選択し使用するためのポケットブック.主な抗菌薬の構造式,作用機序,薬物動態,用法・用量,禁忌や相互作用など,日常診療に有用な抗菌薬の知識をコンパクトかつ明解に解説した.医師と薬剤師が協力して執筆し,臨床現場で即実践に活かせる一冊.

がん薬物療法 現場のルール
一般臨床で役立つポケットマニュアル
一般病院でがん薬物療法を行う際に必要なエッセンスを、「疾患別薬物療法」と「薬剤事典」の2部構成でポケットサイズに凝縮。標準治療のほか、標準治療ができない場合の患者別使い分けを“現場のルール”とし、推奨レジメンや専門医の工夫を箇条書きで解説。がん診療に携わる医師・医療スタッフにおすすめの一冊。

これでわかる ピロリ除菌療法と保険適用 改訂第5版
ガイドラインに基づく活用法
消化管疾患には欠かせないピロリ除菌療法とその保険適用についてわかりやすく解説。今改訂では、日本ヘリコバクター学会の「H.Pylori感染症の診断と治療のガイドライン2016改訂版」、新薬(ボノサップ、ボノピオン)、2016年診療報酬改定について盛り込んだ。よく見るケースのレセプトの記入例も収載。一般内科医、研修医にもオススメの一冊。

日本肝臓学会肝臓専門医認定試験問題・解答と解説 第4集
日本肝臓学会の監修により、肝臓専門医認定試験の過去問題とその解答・解説をまとめた第4集。問題は2009~2012年に出題された中から、重複を避けて93問を精選。様々な疾患の可能性を考えられるように、第4集では「画像」「病理」等の章を新設した。これから専門医をめざす医師のみならず、第一線の肝臓専門医にとっても知識の再確認に有用な一冊。

患者に説明できる調剤報酬
近年患者さんからの質問が増えた調剤報酬をやさしく解説。若手薬剤師リサが患者さんからの疑問に答える「実務編」では、調剤報酬の“理論”に基づいた回答例を詳しく掲載。そのほか、調剤報酬がつくられた経緯をまとめた「総論編」、調剤報酬を体系的にまとめた「資料編」の三部構成で、“深く・広い”知識が身につく。実務実習に臨む薬学生・若手薬剤師にとくにおすすめ。

がん治療の疑問をメーリングリストで解決した件。
薬剤師が知りたいがんの疑問52件をバッチリ解説!
日本臨床腫瘍薬学会の会員間で好評の会員限定メーリングリストの内容を書籍化。がん薬物療法の現場で働く薬剤師から寄せられた疑問のなかから、注目度・重要度が高い内容を精選して編集。取り上げられた疑問の回答に関連した基礎知識を確認できる解説やコラムも豊富に掲載。初学者からベテランまでの幅広いニーズに応えた。経口抗がん薬の処方せんを応需する保険薬局薬剤師にも最適なポケットブック。

医師主導治験 STARTBOOK
医師主導の臨床試験(治験を含む)の実施では,医療スタッフである「自ら治験を実施する者」が中心となり対応する必要がある.しかし,長年企業治験に慣れた医療機関の医師や研究者・協力者でも,多くの問題に直面して初めていろいろ悩むことが多い.本書では,医師主導治験を実施するためのポイントを簡潔にまとめた.