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臨床心理学 第26巻第1号【電子版】

通巻151号

虐待新論

出版社
金剛出版
電子版ISBN
978-4-7724-9766-4
電子版発売日
2026/01/10
ページ数
140ページ
 判型
B5
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥1,980 (本体¥1,800+税10%)

印刷版ISBN
978-4-7724-2160-7
印刷版発行年月
2026/01
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3
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巻号一覧

概要

虐待新論 虐待をスペクトラムで理解し、見過ごされてきた「支配と操作の連鎖」を断ち切る。支援の連続性を問う新時代の援助論。

目次

1-総論
虐待をスペクトラムで理解する―「なかったことにしない」ための“abuse”考 橋本和明

2-討議
見過ごされてきたものは何だったか?―歴史的想像力を起動する 信田さよ子・大嶋栄子・熊谷晋一郎

3-「なかったことにしない」ための援助論―制度と陥穽
ネグレクトされてきた親と子―虐待の連鎖 新井陽子
虐待を否認する親を理解する―知的障害のある親の支援を通して 宮口智恵
能力主義という名の支配―教育虐待 小堀彩子
「宗教二世問題」の本質―〈疑う自由〉を奪われた子どもたち 坂岡大路
支配と操作の心理的虐待―ガスライティング 野坂祐子
弱者の無力化―ジェンダーに基づく暴力 西岡真由美
バイスタンダーはどこに?―援助のジレンマ 北風菜穂子

4-「不都合な真実」に光を―隔離と分断
不可視化されてきた傷つき―児童施設内虐待 綱島庸祐
支援者はなぜ虐待に陥ってしまうのか?―虐待防止を目指す支援者への心理的支援と組織的支援 高橋 潔
社会的入院とその彼方―精神科病院内虐待 小林 茂
刑事施設の虐待とリフレクティング―抑圧の移譲からケアのメッシュワークへ 矢原隆行

5-「名もなき虐待」を見つめて―差別と烙印
子どもの声なき声を聴く―「子どもの味方」であり続けるために 木下あゆみ
人を追い回しコントロールする行為依存―ストーカー事件 越智啓太
転倒した倫理―相模原障害者施設殺傷事件/滝山病院事件 斎藤 環

連載|スクールカウンセラーのはじめかた
第5回「不登校問題に取り組むときの心構え―不登校支援②」 上田勝久

著者との対話
第2回「グランドセオリーは消えたのか?―垂直と水平の終わりなき弁証法」 松本卓也・山崎孝明

臨床心理学・最新研究レポート シーズン3
第56回 文化的・人種的多様性に配慮した心理臨床―クライエントの経験と評価に着目して」 安 婷婷

主題と変奏―臨床便り
第76回「法と心のあいだに立つ―離婚ADRの現場から見える家族支援」 小泉道子

書評
永田雅子=編著『周産期医療と“こころ”の支援』(誠信書房) 黒田美保
元永拓郎『心理職のコンピテンシーとは何か』(誠信書房) 中村菜々子
小堀 修『就職活動のためのメンタルトレーニング』(遠見書房) 金井篤子
門本 泉『臨床犯罪心理学』(金剛出版) 小畠秀吾
ジュゼッペ・クラパロほか=編『トラウマと解離の文脈』(金剛出版) 齋藤 梓
塚本千秋『思春期青年期の臨床・学校』(金剛出版) 中村有吾