
看護の基本となるもの
Basic Principles of Nursing Care
看護の独自の機能と、看護がヘルスケアの中で果たすべき役割を記した本書は、ナイチンゲールの発見した看護を見失いそうになっていた看護師たちに、看護のアイデンティティをもう一度つかませようと、国際看護師協会(ICN)の依頼に応じてヘンダーソンが書いたものです。1960年の初版以来30カ国語以上に翻訳されてきた本書は、後から後からうまれてくる看護師たちにいまなお読み継がれており、看護師の思想と実践のよりどころであり続けています。

看護覚え書 (第8版)【解説動画付】
看護であること 看護でないこと
【最大の特徴】
現代社版『看護覚え書』は、原本(底本)に第二版(補章付き)を使用しています。
『看護覚え書』の原本第二版には、本文に加えて「看護師とは何か」を含む「補章」(約四〇頁)が加筆されています。この「補章」は、ナイチンゲールが最も深く看護を語っている文章で、この「補章」がない『看護覚え書』からは、正しくナイチンゲール思想を読み取ることはできません。
本書は、ナイチンゲールによって一世紀以上も前に書かれ、現在も看護の思想の原点となっている “ Notes on Nursing ” の完訳 です。
「看護とは、新鮮な空気、陽光、暖かさ、清潔さ、静かさ、などを 適切に整え、食事内容を適切に選択し 適切に与えること ― こういったことのすべてを、患者の生命力の消耗を最小にするように整えること、を意味すべきである」 と看護の原点と基本的原理を論述する本書は、すべての看護を学ぶ者の必読の書です。
また、本書には、他の訳本には決して見られない、多くの優れた特性があります。
(1) 「看護専門家」を中心にした、ナイチンゲール研究の「専門家集団」 による翻訳である。
※ 5名の翻訳者団の構成は、3名の看護師、1名の医師、1名の臨床心理学者です。
(2) 「徹底した検討討議」による共訳の産物である。
※ 5名の訳者が、それぞれの専門的視点から読み取り、それらを突き合わせて討論を重ね、了解と納得に達した上での解釈と訳文です。
その基盤には、多くのナイチンゲールの著作を研究し翻訳してきた学問的な実績の積み重ねの裏付けがあります。単に『看護覚え書』だけを拾い出したものではありません。
(3) 50年以上にわたる「ナイチンゲール研究の蓄積」が反映されている。
※ 1965年からの研究開始としても、その訳者団による、50年以上にもわたる研究の成果の結晶としての、現代社版なのです。
(4) 世界で初めて、第2版に第3版の16章「赤ん坊の世話」の章を付録として編纂された版である。
※本書には、付録として原文 第3版の第16章 「赤ん坊の世話」 が付せられていますが、 原文の第2版と「赤ん坊の世話」の組合せという編集は世界初の試みであり、その後、英国の研究者によって、その意義が見事に実証されました。
(5) ナイチンゲール研究の進展と共に、「7回にわたる改訳」を重ねてきた実績をもっている。
(6) 多くの読者や識者からの意見や提案などを反映した「超共訳書」であり、看護界および介護界に定着した『定訳・看護覚え書』であり、 看護界と介護界にとっての共有の知的財産とさえ言える。
(7) 詳細を極める「用語索引」で、ナイチンゲール思想をより多角的かつ統合的に把握することができる。
(8)文字配列が「縦書き」で、「大きな文字」を使っているので、読みやすく理解しやすい。

フロレンス・ナイティンゲール
看護覚え書き
本当の看護とそうでない看護
ナイティンゲールの代表的著作であり、その完全性を著者自身が明言した、“Notes on Nursing”初版本(1859年刊行)の全訳です。
医学とは別の看護というはたらきを、歴史上はじめて言葉にした本書は、世界中で読み継がれており、看護の実践と教育と研究を刺激し続けています。
2020年の著者生誕200周年に際し、デザインをリニューアルしました。

新訂版 実践に生かす看護理論19 第2版
19人の看護理論家の看護理論と看護過程のつながりと、中範囲理論を事例を用いた看護展開で解説している。

誰でもわかる看護理論 第1版
ロジャーズ、ペプロウ、ウィーデンバック、ベナー、などといった10人の看護理論家を取り上げ、徹底的に「わかりやすさ」にこだわった初学者のための看護理論の概説。

看護学テキストNiCE
看護管理学 改訂第3版
自律し協働する専門職の看護マネジメントスキル
「看護をマネジメントする基礎的能力」を養うための看護管理学のテキスト.すべての看護学生を対象とし,医療チームのメンバーの一員としてより効果的・効率的なケアを実現するための方略の基盤を学ぶ内容となっている.看護管理の実際を扱った事例や,関連する内容のコラムを活用することで,看護管理の実践に結びつけられるよう配慮した.今改訂では,医療法や診療報酬などの法・制度の改正・改定や,情報の取り扱い,ハラスメントなどの働き方に関する動向など,最新の情報を反映した.

≪CandY Link Books≫
改訂2版“中堅どころ”が知っておきたい医療現場のお金の話
【最新情報を追加!病院経営のリアルがわかる】在院日数短縮を図ることは、本当に経営的に有利なのか? 7対1体制を維持することは収支でみると? 新型コロナウイルス感染症の医療経営への影響は? 病院内のお金の流れを意識すれば、課題が見えてくる。2022年度診療報酬改定を反映。

医療・保健スタッフのための 健康行動理論の基礎 第2版 生活習慣病を中心に
行動変容の理論をやさしく学ぶロングセラーが,最新エビデンスに基づいて全面改訂!
●医療・保健分野の行動変容を理論に基づき解説する好評書の改訂版.
●ランダム化比較試験を中心とした最新のエビデンスに一新し,理論の補足や活用のコツを示すコラムも随所に追加.
●新たに序章や「社会的認知理論」の導入など,より充実した内容で紙面もリニューアル.

看護学テキストNiCE
老年看護学技術 改訂第4版
最後までその人らしく生きることを支援する
高齢者への看護実践に必要な解剖・病態生理や加齢変化,高齢者に特徴的な老年症候群の知識と,それらが高齢者の生活に及ぼす影響をふまえたアセスメント・介入・評価を解説.また,代表的な疾患の事例を通して,治療や健康レベルに応じた看護技術の展開を具体的に提示.今改訂では,今後ますます重要になる高齢者の「自立・自律」「セルフケア」の支援に欠かせないウェルネスの視点を一層充実させた.

看護学テキストNiCE
看護倫理 改訂第3版
よい看護・よい看護師への道しるべ
ナースに必要な倫理的素養を育む大好評テキストの改訂版。学生にとって一見難解な倫理問題を学習しやすいよう、身近な事例を多用し、倫理の学びを進められる構成となっている。日本の伝統的価値観「和」「礼」「徳」の顕在化が本書の大きな特徴。今改訂では「ケアの倫理」「共感」など、近年注目が高まっている概念についての項目を新設したほか、好評の「4ステップ事例検討シート」にもケアの倫理の視点を取り入れリニューアルした。

看護学テキストNiCE
看護学原論 改訂第3版
看護の本質的理解と創造性を育むために
看護を初めて学ぶ学生が、看護とは何か”、“看護学とは何か”を理解することを目指したテキストの最新版。今改訂では、各章・各節の冒頭に学びの意図を示す導入分を新たに追加。また、経過別看護における看護実践の展開を学ぶ節を新設。看護師国家試験出題基準平成30年版にも対応し、さらに地域包括ケアシステムにおける看護も充実して学べる看護入門テキストの決定版。

看護学テキストNiCE
リハビリテーション看護 改訂第3版
障害のある人の可能性とともに歩む
リハビリテーション看護を、基本的な考え方から積み上げて実践につなげるように構成されたテキスト。今改訂では2017年にWHOで新たに定義された「リハビリテーション」の概念にもとづき、障害のある人の潜在能力を最大限に引き出すための看護という視点で一貫して解説されている。オールカラー化され、ポイントを視覚的にわかりやすく理解できる写真・イラストを多数収載。

改訂3版 やさしい看護理論
【臨床でも使いやすいようにわかりやすく解説】ナイチンゲール、ヘンダーソンをはじめ代表的な看護理論を現場で活かせるように、やさしい語り口で解説。著者が伝える体験談や知恵とともに、看護理論が手にとるようにしっかりと身につく。新たに人間の尊厳や多様性に着目したケアリングの理論家を追加して、さらに充実。

ここからスタート アドバンス・ケア・プランニング
ACPがみえてくる新しいアプローチと実践例
予測が難しい状況下でのACP支援、「START」でACPを開始して、「エフェクチュエーション」で問題を解決しよう
【本書の概要】
ACPをいつから始めるか、どのタイミングで行うか、何を話すか、問題をどうするかのポイントとヒントが満載。基礎知識と実践例はもとより、新しいアプローチの仕方である「START」と「エフェクチュエーション」を取り入れることで、ACPをまずは始めてみるきっかけがつかめる内容となっている。
【本書のポイント】
・「START」を使い、具体的なACPの進め方を解説。STRATとは、Support:どう支援するか、Timing: タイミングはいつか、Action:どう進めるか、Relation:誰が誰と行うのか、Talking:どう話すか、である
・ACPに役立つ理論として、エフェクチュエーションの5つの原則を紹介。5つの原則とは、①手持ち手段を見直す(手中の鳥の原則)、 ②うまくいかなくてもよい範囲を決める(許容可能な損失の原則)、③積極的にパートナーシップを組む(クレイジーキルトの原則)、④問題や偶然をチャンスに変える(レモネードの原則)、⑤コントロール可能なものに集中する(飛行機の中のパイロットの原則)、である。
・がん、認知症、要介護など疾患・状態におけるACPの特徴と意思決定支援のポイントを紹介。
・ACP実践編として、13事例を紹介
・STARTマップとエフェクチュエーションシートをURLやQRコードからダウンロードでき活用

看護師に役立つ レポート・論文の書き方 第6版
レポートや論文,看護記録,申し送り状,ケーススタディなどを書く機会の多い看護師たちの中には「レポートや論文が書けない」「文章を書くのが苦手」という意識を持ち,書けない悩み,書くことへの苦手意識に悩まされている人たちもいます.本書はそんな看護師たちの問題を解決すべく著者独自の持論で書き下ろされたものであり,文章を書く基本のルールがわかりやすく解説されています.看護師待望の改訂6版.

よくわかる 質的研究の進め方・まとめ方 第2版 看護研究のエキスパートをめざして
●初学者もよくわかる好評書に待望の改訂版登場!
●看護研究でよく用いる「質的研究」をわかりやすく解説した好評書に第2版が登場.
●基礎知識から各研究手法まで,最新情報などを盛り込んでバージョンアップされた役立つテキスト.

看護理論家の業績と理論評価 第2版
日本の看護研究者が、30人の看護理論家の業績および理論の紹介、それぞれの理論の評価を解説。第2版では新たに理論家2人を追加し、横断的に「ケアリング」を概観する章を設け、「理論開発」の解説を加えるなど内容をブラッシュアップした。本書で紹介される看護理論家とその理論は、看護系大学院生、学部生の基礎教養として知っておくべきもので、これからの看護学・看護科学の発展のために欠かせないものである。

実践を創る 新・看護学原論
ナイチンゲールの看護思想を基盤として
本書は、これまで長年、看護界・福祉界に身を置いてきた著者が、「看護とはいったい何か」「看護師はいかにあるべきか」など、これから看護学を学び始める初学者へ伝えたい、「看護の本質」をまとめた一冊である。
第1部「看護学の構造と看護の本質」では、「看護とは何か」を解く看護の目的論、「看護における人間とは何か」を問う看護の対象論、「看護実践はどのようにして展開されていくのか」という看護の方法論など、看護実践を支えるための「看護の原理」が述べられる。
また、第2部「ナイチンゲールの看護思想」では、看護師としてだけでなく、統計学者や病院建築家、社会改革者など、様々な分野で活躍したナイチンゲールの「7つの顔」を紹介し、真のナイチンゲールの姿が明らかにされる。

看護必要度Q&A(第6版) ―令和6年度診療報酬改定がわかる、評価方法がわかる院内研修に必携の書!―
最新の診療報酬改定のポイントがわかる必携の書
診療報酬改定は基本的に2年ごとに実施され、看護必要度の係る施設基準等も見直しがなされます。令和6年度の改定は、医療のみならず介護・障害福祉サービスを含めた6年に一度のトリプル改定となり、その施行は4/1ではなく6/1となりました。
3/5に診療報酬改定に関する通知が出され、基本的な考え方は出揃い、一部必要度の基準から外れたものや評価項目から除外されたものもありますが、評価方法自体の変更はなく、対象病棟が増えたケース等もあります。
本書は、これらの内容を精査・網羅し、指導者研修のQAに関する内容をも取り込み、新たに第6版として発行するものです。

看護学生してはいけないケースファイル 改訂2版
臨地実習禁忌集
看護学生の臨地実習で起こる禁忌事例を「〇〇はしてはいけない」という視点で、簡潔に、根拠を明確に示しながら解説した一冊。「患者さんとの接し方」「個人情報保護」「医療安全」「感染予防」「ハラスメント」と大きく5つのカテゴリに分け、学生が日常よく遭遇する事例や、臨地実習で実際に起こった事例に比重をおき、その解決策を提示する。改訂版では、看護現場をとりまく法律の改正や、また、SNSに関するトラブルやハラスメントなど、最新の内容を盛り込み、現在の学習・臨床現場に対応した。また、本書のQRコードからは、本書の内容を基にした別売りの映像教材「看護学生してはいけないケースファイル 臨地実習禁忌集」からピックアップしたショートドラマが視聴可能。映像を通じて、禁忌事例をよりリアルに追体験できる。