
臨床栄養 142巻7号
薬剤師とのパートナーシップ ―病院~地域における連携とくすりの知識update
薬剤師とのパートナーシップ ―病院~地域における連携とくすりの知識update
少子超高齢化が急速に進展する今日では,医療や介護,地域保健に求められる機能と役割も複雑・多様化し,地域における医療・介護・福祉・保健等の連携強化や,関係機関および多職種が協働する包括的で継続的な取り組みがますます必要と考えられる.
このような背景の下,本特集では,薬剤師と管理栄養士のパートナーシップにフォーカスし,両者の活動内容と連携・協働について紹介するほか,病棟から在宅・地域医療での栄養管理の連携やシームレスな栄養支援を実現させるための課題等について解説した.まず総論では,病院と薬局の医療領域での連携体制,ならびに病院-地域をつなぐ栄養ケア活動について,各分野の情報に精通し最前線でご活躍されている先生方にご解説いただいた.続く各論では,より実践的なテーマについて,その領域のエキスパートの先生方からご解説いただいている.医師,薬剤師,管理栄養士の先生方による多/他職種協働についての議論がインタラクティブである点もポイントとなっている.また,病院や在宅の現場における栄養指導や栄養相談,食事療法等の栄養ケアに活かすための「くすりの知識・情報」について最新の知見も含めていただいた.
これらの内容をさまざまな専門職同士で共有し,日常業務に利活用していただけることを望んでいる.
活水女子大学健康生活学部 食生活健康学科
(前 城西大学薬学部 医療栄養学科)
堀 由美子(「特集にあたって」)

Medical Technology 51巻6号
明日の業務に役立つ! 胆道の臨床検査
明日の業務に役立つ! 胆道の臨床検査
胆道疾患を疑った場合は,侵襲性の低い血液・生化学検査や超音波検査から施行します.そこで本特集では,1章で診断の大まかな流れをお示しいただいた後,2章で血液・生化学検査を中心に胆道疾患の検体検査についてご解説いただきます.続く3章では超音波検査の項として,描出テクニックと各種胆道疾患のチェックポイントを,最後の4章では画像診断をご紹介いただきます.
膵と胆道系は関連臓器ですので,2022年5月号の小誌特集「ブラッシュアップ!膵臓疾患の臨床検査」とあわせてご活用いただけたら幸いです.(編集部)

J. of Clinical Rehabilitation 32巻6号
リハビリテーションにおける卒前卒後教育とキャリアパス
リハビリテーションにおける卒前卒後教育とキャリアパス
リハビリテーション医療はリハビリテーション科医,理学療法士,作業療法士,言語聴覚士,義肢装具士,社会福祉士等,さまざまな職種がかかわるチーム医療である.同じ目標を共有しているとはいえ,専門性の異なる集団が協力し合うことを要求されている.一方で,お互いにどのような教育や研修を受けてきたのか,認定制度はどのようになっているのか,どのようなキャリア形成が可能なのか,意外に知らないことも多い.お互いの強みや弱み,受けてきた教育等を理解することは,より強固なチーム医療推進には欠かせないと考える.そこで,今回改めて各職種の先生方より,それぞれの卒前卒後教育や研修制度・認定制度,キャリアパスについて解説していただき,お互いの理解を深めることを目的にこの特集を企画した.
芳賀信彦先生には,医学部の卒前教育におけるリハビリテーション医学の位置づけ,新専門医制度におけるリハビリテーション科の研修プログラム,リハビリテーション科専門医のキャリア等について解説いただいた.内山靖先生には,理学療法士学校の教育プログラム,関連学会や民間団体の認定資格等について解説いただいた.宮口英樹先生らには,作業療法士協会における生涯教育制度の変遷,認定作業療法士制度と専門作業療法士制度等について解説いただいた.内山量史先生には,言語聴覚士教育のモデル・コア・カリキュラムや養成教育ガイドライン,生涯学習システムや認定言語聴覚士制度,協会が提唱する人材育成ラダー等について解説いただいた.宇野秋人先生には,義肢装具士養成校の教育内容,卒後に受けることができるさまざまな義肢装具士認定制度,義肢装具士を取り巻く環境の変化,チーム医療における義肢装具士の位置づけ等について解説いただいた.横山豊治先生には,社会福祉士に関する卒前教育の変遷,生涯研修制度の詳細,認定社会福祉士制度について解説いただいた.
リハビリテーションにかかわる各職種が互いの専門性を理解することで,互いのことをもっと尊重しあい,よりスムーズな協調が可能となる.互いのことを知り合うことで,どのような仕事をどこまで任せることができるのか理解でき,互いの足りない部分を補いあうことができる.また,互いにどのようなキャリアパスがあるかを知ることで,互いのキャリアアップを助け合い,高め合うことも可能となる.本稿の内容が互いをサポートし合えるチーム作りにお役立ちいただけたら幸いである.
(編集委員会 企画担当:百崎 良)

その精神症状どうします?
はじめの処方・次の処方 こう考える・こう評価する
不眠,せん妄,易怒性など,一時的な精神症状への対処方法をまとめた実践書.症状ごとに,処方例やその根拠はもちろん,評価のポイントや患者への接し方,さらに最初の処方例でうまくいかない場合の変更の仕方など,実際に患者に対面した際の考え方を解説.精神症状に対する薬の使い方をまとめた,向精神薬一覧も掲載.精神科を専門としない勤務医,看護師,薬剤師におすすめの一冊.

間宮家の皮膚科医
「今日はあと一時間の授業で,君たちが皮膚科診察をできるようにしたい」.皮膚科学の巨人が贈る,三代皮膚科医の間宮家の人間模様を描いたまったく新しい医学小説.皮膚科診療の基本となる「皮疹のみかた」に焦点を当てて詳しく解説する.医学書を読んでいるはずがなぜか感動してしまうこと間違いなし.初学者から非専門医まで,皮膚科に携わるすべての人が読むべき一冊.

医療DXの今後に向けて 電子処方箋・オンライン資格確認Q&A 令和5年4月版
『この1冊で今後の医療DXの方向性がわかる!』
『医療DXの未来図と、令和5年1月26日から運用が始まった電子処方箋、4月1日から原則義務化されたオンライン資格確認の現在を、Q&A含めてわかりやすく解説』
『附/医療情報・システム基盤整備体制充実加算の解説』
◆本書は、2030年をターゲットとした医療DXの方向性や、医療DX推進の基盤となる「オンライン資格確認等システム」、「電子処方箋管理サービス」、「マイナポータル」などについて、わかりやすく解説するとともに、豊富なQ&Aを掲載しています(計533Q&A)。
◆医療DXでは、「医療DX令和ビジョン2030」で提言された3本の柱(❶全国医療情報プラットフォームの創設、❷電子カルテ情報の標準化、標準型電子カルテの検討、❸診療報酬改定DX)を中心に、電子カルテ情報の共有・閲覧を可能とする「電子カルテ情報共有サービス(仮称)」や、マイナンバーカードと保険証の一体化等について解説しています。また、オンライン資格確認・電子処方箋の導入により医療機関・薬局ではどうなる?といった視点からも、図表をまじえて流れが分かるように構成しました。
◆医療DXが進むと医療機関・薬局はもちろん、マイナンバーカードと被保険者証が一体化(マイナ保険証)され、2024年秋には従来の保険証が廃止されるなど、患者(被保険者)や保険者にも多大な影響を与えます。本書では医療DXの現状とその未来図がわかるので、興味のあるどなたでもご参照いただけます。また、オンライン資格確認の原則義務化と関連する診療報酬、医療情報・システム基盤整備体制充実加算の評価および算定要件の見直し、医薬品の安定供給問題を踏まえた診療報酬上の特例措置(令和5年4月~12月)についても掲載しています(告示・通知・QA等あり)。

検査と技術 Vol.51 No.7
2023年 07月号
若手臨床検査技師、臨床検査技師をめざす学生を対象に、臨床検査技師の「知りたい!」にこたえる総合誌。日常検査業務のスキルアップや知識の向上に役立つ情報が満載! 国試問題、解答と解説を年1回掲載。年10冊の通常号に加え増大号を年2回(3月・9月)発行。 (ISSN 0301-2611)
月刊、増大号2冊(3月・9月)を含む年12冊

臨床検査 Vol.67 No.6
2023年 06月号
今月の特集 微生物検査と臨床推論
今月の特集 微生物検査と臨床推論 「検査で医学をリードする」をキャッチフレーズに、特集形式で多領域をカバー。臨床検査にかかわる今知っておきたい知識・情報をわかりやすく解説する。連載企画も充実。年2回(4月・10月)、時宜を得たテーマで増大号を発行。 (ISSN 0485-1420)
月刊、増大号2冊(4月・10月)を含む年12冊

総合リハビリテーション Vol.51 No.6
2023年 06月号
特集 社会的孤立とリハビリテーション
特集 社会的孤立とリハビリテーション リハビリテーション領域をリードする総合誌。リハビリテーションに携わるあらゆる職種に向け特集形式で注目の話題を解説。充実した連載ではリハビリテーションをめぐる最新知識や技術を簡潔に紹介。投稿論文の審査、掲載にも力を入れている。5年に一度の増大号は手元に置いて活用したい保存版。
雑誌電子版(MedicalFinder)は創刊号から閲覧できる。 (ISSN 0386-9822)
月刊、年12冊

医学のあゆみ285巻12号
HFpEF(左室駆出率が保たれた心不全)の病態と治療
HFpEF(左室駆出率が保たれた心不全)の病態と治療
企画:山本一博(鳥取大学医学部循環器・内分泌代謝内科)
・心不全治療を行ううえで基本となる分類が左室駆出率(LVEF)に基づく分類であり, LVEFが50%以上の心不全を“HFpEF”と総称している.高齢化に伴い,総心不全患者に占めるHFpEF患者の割合も増加している.
・高齢者の多いHFpEFでは,生命予後の改善以上にQOLの改善が望まれ,自覚症状の改善や心不全入院の回避は重要であり,レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系阻害薬には臨床的有用性があると思われる.
・本特集では,多くの未解決な問題があるHFpEFについて,現時点での最新の知見を各分野のエキスパートの先生方に解説していただく.読者の方々の診療,研究において参照にしていただければ幸いである.

精神医学 Vol.65 No.6
2023年 06月号
特集 精神科医療の必須検査 精神科医が知っておきたい臨床検査の最前線
特集 精神科医療の必須検査 精神科医が知っておきたい臨床検査の最前線 時宜にかなった特集、オピニオンを中心に掲載。また、臨床に密着した「研究と報告」「短報」など原著を掲載している。「展望」では、重要なトピックスを第一人者がわかりやすく解説。 (ISSN 0488-1281)
月刊、増大号を含む年12冊

生体の科学 Vol.74 No.3
2023年 06月号
特集 クロマチンによる転写制御機構の最前線
特集 クロマチンによる転写制御機構の最前線 生命科学・生物科学領域における最先端の研究を、毎号特集形式により紹介。神経科学はもとより分子生物学・酵素科学・栄養科学にいたる領域も含め、注目されるトピックテーマの最新情報を提供する。 (ISSN 0370-9531)
隔月刊(偶数月)、増大号を含む年6冊

ねころんで読める周術期管理のすべて
【100分で読める身につく周術期のキホン】ゼロから周術期管理の全体像が「わかる」一冊。新人オペナースはもちろん、診療報酬改定で多職種が周術期にかかわるニーズが高まるなか、周術期にかかわる全職種の必読の知識が満載。楽しい4コマ漫画つきで、100分でパッと読めて日々の業務にすぐに生かせる。

臨床と宗教 死に臨む患者へのスピリチュアルケア
あるとき若い学生に「先生にとって、死とは何ですか」と単刀直入に聞かれ,どう答えようかと困惑したことがあった.医学的な死について説明するのは容易いが,ここで聞かれていることは〈私〉にとって死とは何かという問いであった.
高齢化の進んだ日本の医療現場では今後ますます死を身近に感じることとなります.医療技術が進歩した一方で,地縁の希薄化などにより「死んだらどうなるのか」「お葬式はどうするのか」など死生観にも個別性が出てきています.不意に患者や家族から発せられる生老病死の苦しみの訴えに医療者はどのように応えればよいのでしょうか.本書ではプライマリ・ケア医と5名の専門家との対談から日本人の宗教観や死生学の知識,スピリチュアルケアに挑むための心構えを紐解いていきます.

眼科 Vol.65 No.6
2023年6月号
梅毒の眼合併症
梅毒の眼合併症
トピックス、診療のコツ、症例報告、どこから読んでもすぐ診療に役立つ、気軽な眼科の専門誌です。今月は最近患者数が増加の一途を辿っている梅毒の眼合併症を特集しました。一般診療でも遭遇する可能性がある梅毒患者を見逃さないため、本号で必要な知識を整理してください。その他、近視性網脈絡膜萎縮病変の管理ならびに糖尿病黄斑浮腫の最新の治療に関する綜説や連載企画、投稿論文も掲載されております。是非ご一読ください。

小児科診療 Vol.86 No.7
2023年7月号
【特集】ポストコロナ,少子化時代:30年後の小児医療と人材育成
【特集】ポストコロナ,少子化時代:30年後の小児医療と人材育成
少子化が加速し,COVID-19パンデミックは小児診療を激変させました.
30年後に求められる小児医療,そのためのキャリア形成とは?現指導層から30年後の指導層へ向け,共に考える特集です.

最新・輸血学テキスト
輸血学のエッセンスが詰まった,試験にも臨床現場にも役立つ新しいテキスト.
2013年に刊行し好評を博した『輸血学テキスト』を,最新の指針やガイドラインを踏まえて全面的に改訂.輸血学のエッセンスが詰まった新しい教科書である.学校の授業だけでは実践力までつけるのは難しいこの領域について,ベースとなる考えかたから現場に直結する知識まで包括的かつ分かりやすく解説.学生の試験対策としてだけではなく,既に輸血療法を実践している医師や看護師,臨床検査技師にも役立つオールマイティな1冊だ.

手術 Vol.77 No.7
2023年6月号
どう見える?どう扱う?ランドマークを意識した肝膵内視鏡外科手術
どう見える?どう扱う?ランドマークを意識した肝膵内視鏡外科手術
手術がうまくなりたい消化器・一般外科医のための専門誌。マニアックなほど深堀りした特集内容やビジュアルでわかりやすい手術手技の解説を特長とする。本号の特集テーマは肝膵内視鏡外科手術における手術解剖。近年,急速に普及した腹腔鏡下/ロボット支援下の肝膵切除では,開腹下とは異なる術野で手術が展開されるため,術中に認識すべきランドマークの取扱いも大きく異なる。エキスパートの視野共有を企図した意欲作である。

臨牀消化器内科 Vol.38 No.7
2023年6月増刊号
肝疾患―診療のチェックポイント2023
肝疾患―診療のチェックポイント2023
本増刊号では,さまざまな肝疾患の診断ならびに治療の進化について,消化器・肝臓系の主要学会で発表演者として第一線で活躍される日本肝臓学会の先生方にご執筆いただきました.

臨牀透析 Vol.39 No.7
2023年6月増刊号
透析施設における感染症対策 2023
透析施設における感染症対策 2023
2020 年より新型コロナウイルス感染症(COVID―19)が流行して,医療現場における感染対策の重要性が再認識された.
COVID―19 の流行により,臨床からの感染症のエビデンスが多く報告され,感染対策による予防やワクチン接種による重症化予防効果が確認された.
5類移行後における無症状・軽症患者に対する外来透析を行う際の隔離透析期間等の考え方についても記載