
医学のあゆみ282巻11号
心筋炎――医療と医学の最前線
心筋炎――医療と医学の最前線
企画:今中恭子(三重大学大学院医学系研究科修復再生病理学)
・心筋炎は,心臓の筋肉の炎症性疾患と広く定義される.一般にウイルス感染をきっかけとした自己免疫が本態であり,重症心不全をきたし,しばしば致命的であるが,発症頻度は低く,少し特殊な心疾患と認識されてきた.
・昨今,COVIDー19急性心筋炎,それに関連した小児多系統炎症性症候群(MIS-C/PIMS),さらにCOVIDー19 mRNAワクチン関連心筋炎といった新たな疾患カテゴリーが次々と提唱され,心筋炎に対する関心は急速に高まった.
・本特集では,現在日本で行われている心筋炎の診断,治療に加え,病態メカニズム,特に病原体感染と免疫の関与に関する最新の知見を紹介し,今後の課題を明らかにする.

J-IDEO (ジェイ・イデオ) Vol.6 No.5
2022年9月号
【Special Topic】真菌とヒト
【Special Topic】真菌とヒト 今号のSpecial Topicは「真菌とヒト」.Candida aurisを発見・命名された槇村浩一先生に、真菌について広く概観していただきます.真菌による健康被害とその正しい管理のために知っておきたい知識が満載です.さらに,HOT TOPIC「サル痘総説 (2) 今回の流行で特徴的なこと」として前号に続き石金正裕先生に最新情報を解説していただきました.

臨牀透析 Vol.38 No.10
2022年9月号
透析医療のgender diversity
透析医療のgender diversity
近年多くの医療分野で性差医療(gender specificmedicine)が注目されている.男女の生物学的多様性(gender diversity)は,ホルモン環境や寿命の差だけでなく,個々の疾病病態の差にも関与する.

月刊/保険診療 2022年8月号
特集 わからないこと講座 2022~医療の未来を開く13のキーポイント~
特集 わからないこと講座 2022~医療の未来を開く13のキーポイント~
1 外来機能報告制度と紹介受診重点医療機関
2 子どもの貧困,ヤングケアラーの実態
3 「医師の働き方改革」現在進行形
4 リフィル処方箋とは
5 マイナンバーカード&オンライン資格確認の現状と課題
6 新型コロナウイルス感染症~2022年7月現在~
7 iPS細胞と医療の最前線/中川誠人
8 AIと医療での利活用/塩田祥大
9 PRA(ロボティック・プロセス・オートメーション)と医療の最前線/浅野信久
10 不妊治療と保険診療
11 かかりつけ医と総合診療医/武藤正樹
12 社会保障と税の一体改革から10年の検証
13 世界と比較した日本の失われた30年
第56回診療報酬請求事務能力認定試験(医科):問題と解説
連載
新連載 組織をつくる6枚の設計図 ~ 人を育て,続く組織をつくる ~/原麻衣子
『第1の力「伝える力」~相手の気持ちを動かし,行動を変える伝え方~』
厚生関連資料/審査機関統計資料
月間NEWSダイジェスト
介護保険/医学・臨床/医療事故NEWS
めーるBOX
■エッセイ・評論
TREND /蓑田真吾
プロの先読み・深読み・裏読みの技術/工藤高
NEWS縦断「2024年惑星直列まであと2年」/武藤正樹
こうして医療機関を変えてきた!/一戸和成
BSCを最大活用する12メソッド/古賀稔紹
■医事・法制度・経営管理
医療事務View/江口達也
病院&クリニック経営100問100答「中小一般病院のこれから」/小松大介
かがやく!事務部門/岡山旭東病院
■臨床知識
カルテ・レセプトの原風景【妊娠高血圧症候群・胎児発育不全】/鈴木俊治,武田匤弘
■請求事務
実践DPC請求Navi/須貝和則
パーフェクト・レセプトの探求/株式会社ソラスト・宮本健
レセプト点検の“名探偵”/野中義哲
保険診療オールラウンドQA
読者相談室/杉本恵申
休載:日本の元気な病院&クリニック,医療事務Openフォーラム,点数算定実践講座

実験医学増刊 Vol.40 No.15
【特集】自己免疫疾患 層別化する新時代へ
【特集】自己免疫疾患 層別化する新時代へ 自己免疫疾患は近年,ヒトデータのマルチオミクス解析,腸内細菌研究などから病態を形成する様々な要素が明らかとなっています.これらの最新知見から,疾患ごとの治療応用,層別化への展望まで,幅広く解説します.

医師・メディカルスタッフのための図表で学べる骨粗鬆症
―悩む前にこの一冊!
骨粗鬆症の基本から薬剤,リハビリ,再骨折予防の取り組みまで産婦人科医・整形外科医・老年科医・理学療法士など各領域のエキスパートが伝授.骨粗鬆症が原因の骨折,寝たきりによる健康寿命の短縮を食い止め,すべての高齢者の予後を改善するための,骨粗鬆症診療に携わるすべての医師・スタッフに役立つ1冊.

改訂2版 女性診療で使えるヌーベル漢方処方ノート
【産婦人科医・内科医のための女性診療入門書】小児・思春期から老年期に至るまで、女性診療のup to dateと漢方治療の両方を学ぶことができる入門書を5年ぶりに改訂。西洋医学に漢方治療を組み合わせ、それぞれの特徴を生かして女性特有の疾患・症状を改善する「ヌーベル漢方」による診断・治療の基本、そして処方の実際がよくわかる。WEB解説動画3本付き。

イマジネーション・ケア もしもディズニー記念病院でケアを学んだら
【夢と魔法の病院で行われるケアとは?】「あなたがしているのは看護じゃなくて業務でしょ?」そう言われた主人公の榛葉(しんば)が、夢と魔法の国の病院で気づいたこととは……。トゥーンタウンの向こう側にある病院を舞台に繰り広げられるナースのケアと成長の物語。

血糖値について気になることを言われた人やその家族に落ち着いて読んでほしい本
【患者の不安に寄り添い継続した治療につなぐ】
糖尿病は、早期に治療を開始し、継続的に治療を受けることが重症化予防のために欠かせない。糖尿病医療のエキスパートたちが、長年の経験と確かなエビデンスに基づき執筆した本書は、医療スタッフの自己学習用にも、患者指導用のツールとしても活用できる。

≪ブレインナーシング2022年夏季増刊≫
マンガで学ぶ 脳神経疾患患者の急変対応33場面
【急変時の看護師の動きが漫画でわかる!】
臨床現場でよく遭遇する急変を33場面厳選し、症状別と疾患別にマンガで学べる。日本脳神経看護研究学会監修のもと、エキスパートナースがわかりやすく解説した。急変対応に苦手意識がある看護師はもちろん、プリセプターにも手に取ってほしい1冊。

日本サルコペニア・フレイル学会誌 Vol.6 No.1
2022年7月号
特集 サルコペニア・フレイルの基礎研究の新展開
特集 サルコペニア・フレイルの基礎研究の新展開
比較的新しい概念であるサルコペニアやフレイルについて広く啓発していく。

Frontiers in Alcoholism Vol.10 No.2
2022年7月号
特集 第2期アルコール健康障害対策推進基本計画
特集 第2期アルコール健康障害対策推進基本計画
アルコール依存症の心理社会的治療、薬物治療の現状と関連疾患をわかりやすく解説した学術誌。

Bella Pelle Vol.7 No.3
2022年8月号
特集 コスメの基礎
特集 コスメの基礎
「美肌をつくるサイエンス」をテーマに,美容皮膚科領域における「科学的検証を経た正しい知識」を発信することにより,適正な診療のあり方を啓発する「日本初の美容皮膚科専門学術誌」。(「Bella Pelle」はイタリア語で「美しい肌」の意味)

病理と臨床 2022年9月号
次世代の人材育成に向けた病理医教育
次世代の人材育成に向けた病理医教育
特集テーマは「次世代の人材育成に向けた病理医教育」.日本専門医機構の専門医制度と病理医教育/日本病理学会 分子病理専門医の認定と育成に関して/病理医の生涯教育/病理医教育における病理解剖の重要性と課題/病理医教育における情報の利活用/病理医教育の実際 他を取り上げる.連載記事として,[マクロクイズ],[鑑別の森]食道上皮の反応性異型と扁平上皮内腫瘍,[若手病理医のためのキャリアパス講座]等を掲載.

Medical Practice 2022年9月号
心不全~心不全パンデミックをどう乗り越えるか?
心不全~心不全パンデミックをどう乗り越えるか?
特集テーマは「心不全~心不全パンデミックをどう乗り越えるか?」.記事として,[座談会]心不全診療における病診・病病連携のポイント,[総説]急性・慢性心不全診療ガイドラインをどう診療に活かすか,[セミナー],[トピックス]増加しているがん治療関連心機能障害(CTRCD)とは何か?,[この症例から何を学ぶか]著明なreverse remodelingを達成した拡張型心筋症の一例,[One Point Advice],[知っておきたいこと ア・ラ・カルト] 他を掲載.

臨床スポーツ医学 2022年9月号
ACL損傷・再建術~レビューとアップデート
ACL損傷・再建術~レビューとアップデート
「ACL損傷・再建術~レビューとアップデート」特集として,ACL損傷メカニズムと予防/運動動作からみたACL損傷予防/骨付き膝蓋腱によるACL再建術/ハムストリング腱による2束ACL再建術/前外側関節外補強術の適応と意義/ACL再建術における再生医療の応用/ACL再建膝に対する運動動作の評価/ACL再建術後再断裂の要因 などを取り上げる.連載は,【AI・IoTとスポーツ医学】【スポーツ現場に活かす運動機能評価とコンディション管理】.

心エコー 2022年9月号
なにそれ,どうする?教科書ではわからないギモンに迫る
なにそれ,どうする?教科書ではわからないギモンに迫る
特集は「なにそれ,どうする?教科書ではわからないギモンに迫る」.乾酪様僧帽弁輪石灰化ってなに?/安静時だけでは診断できない潜在性左室流出路狭窄/心筋架橋による心筋虚血/心室性と心房性僧帽弁逆流は二者択一か?/僧帽弁置換術後でも収縮性心膜炎の診断は可能か?/MINOCAとINOCAに心エコーでせまる などを取り上げる.連載はWeb動画連動企画「60歳代の男性に認めた完全房室ブロックと大動脈弁閉鎖不全の1例」他.

小児科診療指針エッセンス
小児科学会が専門医到達目標に定める疾患をすべて体系的に学べる! 小児科専門医を目指す人にも,すでに臨床で小児を診ている人にも知識の整理に最適な1冊.大阪大学小児科の専門医育成のノウハウを凝縮し,疾患の概要・定義から必要な検査,治療戦略や専門医の診療のコツまでわかりやすく伝授する,治療の基本方針の一歩先に進むための必読書.

訪問看護、介護・福祉施設のケアに携わる人へ
コミュニティケア Vol.24 No.10
2022年9月号
第1特集 がんの終末期に発症するむくみ
第1特集 がんの終末期に発症するむくみ
コロナ禍の影響もあり、近年は最期まで自宅で過ごしたいと願うがん患者が増えています。終末期のがん患者に発症する合併症の1つに「むくみ」があります。むくみが出ると痛みやしびれを伴い起居動作や歩行、更衣などが自分でできなくなり、本人はつらく苦しい気持ちを抱えるようになります。
むくみは、がんの進行によるものもあれば、全身的な要因によるもの、さらにはそれらが複合しているものもあります。終末期のむくみの特徴としては、四肢とともに体幹部にも発症する場合があること、皮膚の発赤や硬化、疼痛・しびれが出現することなどが挙げられ、また、スキントラブルを起こしやすい状態にあります。がんの終末期に発症するむくみは、むくみの基本的な治療法とされる複合的治療(スキンケア・リンパドレナージ・運動療法・圧迫療法・日常生活指導)を行っても改善されず、むしろそれにより全身状態が悪化してしまうことがあります。そこで看護師は、それらを理解した上で、的確にアセスメントし、症状を緩和させるケアを実施する必要があります。
本特集では、終末期がんのむくみの原因と特徴を示した上で、アセスメントのポイント・留意点および、苦痛緩和を目的としたリンパドレナージの方法や圧迫療法について解説し、支援の実際を紹介します。
第2特集 ストーマケアの適切な装具の選び方
ストーマ保有者が年々増加する中、平均在院日数の短縮化等により、ストーマのセルフケアが未確立な状態で退院する高齢者は少なくありません。また、セルフケアを習得しても、加齢による手指可動域の制限や視力の低下、ストーマ・皮膚形状の変化等により、徐々にセルフケアが困難になるケースも見受けられます。しかし、できる限り自立してケアを行うことは、本人の自尊心を守る上でも重要であり、看護師にはそのための支援が求められます。
本特集では、ストーマのセルフケアへの支援において大切な視点・課題・留意点等を解説した上で、支援の実際を紹介。さらに、手指巧緻性や視力の低下、皮膚の菲薄化、ストーマの変形などの困り事に対応する装具の選び方を解説します。

アルゴリズムで考える薬剤師の臨床判断 第2版
症候の鑑別からトリアージまで
薬局窓口で症状を訴える患者に対して,「どう対応すべきか分からない」「判断が難しい」といった悩みを感じたことはありませんか? 薬剤師による「臨床判断」とは,心身の異常や症候を訴える来局者の健康相談に適切に対応し,疾患や病状を推測したうえで緊急対応,受診勧奨,OTC薬の推奨,生活指導などから妥当な対応方法を選択(トリアージ)する,この一連の臨床推論・判断の流れのことをいいます.本書では,薬局で活用できる臨床判断アルゴリズムをもとに15症候の臨床判断を解説しました.