≪Emer-Log別冊2021≫
ウィズコロナ社会のnew normal医療の在り方
救急・ICUでの新型コロナウイルス感染症対応マニュアル
【COVID-19を踏まえた新しい救急医療】
防御に努めながら医療の新しい常態(new normal)をどのように構築し、救急医療体制をいかに保持するのか。外来体制、検査方法の選択、診断・治療のポイントから院内クラスター発生時の対応まで、現時点で蓄積されたエビデンスをもとに、COVID-19に対する医療の最前線である救急における診療の在り方を提案する。
医療・看護現場の成果が出るWeb会議術
【実践指導に基づくICT活用ノウハウを伝授】新型コロナ感染症対策で、会議や研修が一気にオンライン化している。初めて取り組む人にも理解しやすいZoomの使い方、Webを活用する会議や研修を実施する際のお作法、リアルとWebの使い分け方、準備・進め方、トラブル対応などを実践例を交えて紹介する。
NICU看護 myポケットマニュアル
【ポケットにサッと新生児看護のエッセンスを】
重いテキストをあれこれ持ち運ぶ必要は、もうない。NICU看護の核となる臨床知識・技術をコンパクトにまとめた頼れる1冊が登場。困ったときにすぐに確認、さらに要所に設置されたメモ欄を活用してオリジナルの注意点を書き込み、自分だけのmyマニュアルにできる。“現場で役立つ”にこだわり抜いて厳選したラインナップを、要点を押さえた親切なカラー図解を交えて解説。NICUナースの必携書。
Dr.岡の感染症ディスカバリーレクチャー
新型コロナウイルス COVID-19特講 2021
2021年を迎えても収束の気配を見せないCOVID-19.最前線で闘う医療者に,新型コロナウイルスを正しく理解しようとする一般の方に,Dr.岡が再び最新情報を贈ります.ウイルス変異,重症化因子,PCR・抗原検査、治療薬・ワクチンなどの最新知見を踏まえ、全面的に書き改めるとともに,「症例編」には自験例を前提としたリアルな症例検討を収録.
看護教育 Vol.62 No.1
2020年1月発売
特集 医療安全教育力を向上しよう
特集 医療安全教育力を向上しよう -
医学のあゆみ270巻1号
第1土曜特集
血管新生──基礎と臨床
血管新生──基礎と臨床
企画:望月直樹(国立循環器病研究センター研究所)
・発生学における臓器形成では,循環臓器としての心臓・血管・血球の形成が諸臓器の形成に先行することが必須である.また血管新生は発生時のみならず,虚血性血管疾患やがんにおいても認められる現象である.
・病態では発生時に機能する情報伝達系や血管構築シグナルだけではなく,炎症や細胞死に伴う特徴的な血管新生過程がみられる.加えて,組織や臓器に特徴的な血管形成過程も存在することから,血管構築の詳細が明らかにされてきている.
・本特集では,血管新生に共通する普遍的シグナルのアップデートのみならず,血管内皮細胞・血管平滑筋細胞の特徴的な情報伝達,臓器・組織特異的な血管新生過程,疾病に特徴的な血管新生誘導過程,発生・病態での血管新生過程を解析するための技術を紹介する.
医学のあゆみ270巻2号
飛行機・新幹線内での医療──医療従事者の方はいらっしゃいますか?
飛行機・新幹線内での医療──医療従事者の方はいらっしゃいますか?
企画:下畑享良(岐阜大学医学部脳神経内科学分野)
・航空機内での医師のよび出しが増加している.その理由は乗客数が指数関数的に増加し,疾患を抱える乗客数も増加しているためである.
・航空機内はさまざまな疾患を発症しやすい.頻度の高い症状は失神で,頭痛や痙攣など脳神経内科領域の症状が多い.次いで呼吸器症状や悪心・嘔吐がみられるが,循環器疾患や耳鼻咽喉科疾患も生じる.
・本特集では,航空機・新幹線における医療に関して各診療科の立場から注意すべき疾患とその対応,持病を持つ患者が搭乗する場合に注意すべきこと,法律問題や医師登録制度について最新情報を理解することをめざす.
医学のあゆみ270巻8号
ファイトケミカルの最前線
ファイトケミカルの最前線
斉藤和季(千葉大学大学院薬学研究院遺伝子資源応用研究室,理化学研究所環境資源科学研究センター統合メタボロミクス研究グループ)
・ファイトケミカル(植物化学成分)は,長い進化の過程で動かないという選択をした植物がその生存戦略の結果として生産し,植物の種や属に特異的で大きな化学的多様性を有する.
・これらのファイトケミカルが持つ特異的な生物活性は,しばしば生薬や漢方の有効成分,医薬品のリード化合物,健康機能を有する食品の成分として,われわれ人間の疾病治療や予防,健康維持や増進に大きく貢献している.
・本特集では,このファイトケミカル研究の最前線について,基礎研究から開発研究,医薬品の規制,副作用,健康機能食品,臨床応用まで幅広いトピックスを取り上げる.
医学のあゆみ270巻4号
新しい高血圧ガイドライン(2017-2019)日米欧の比較
新しい高血圧ガイドライン(2017-2019)日米欧の比較
企画:田村功一(横浜市立大学医学部循環器・腎臓・高血圧内科学,同医学研究科病態制御内科学,同附属病院副病院長,同腎臓・高血圧内科)
・現代社会が求める健康寿命延伸の課題である,高血圧,脳心血管病,腎臓病の3つの病態は,互いに密接に連関し同一の患者に併存する場合も多い.その起点としての高血圧の克服はきわめて重要である.
・日本高血圧学会により2019年4月に改訂された「高血圧治療ガイドライン2019(JSH2019)」では,血圧値分類の名称も改訂されており,わが国の高血圧対策は非常に重要な局面であると考えられる.
・本特集では,世界的に厳格降圧が推奨されている状況下において,日本の「高血圧治療ガイドライン2019 」では何が重視され,どのように改訂されたのかについて,各領域の高血圧専門医に詳細に解説いただく.
医学のあゆみ270巻3号
医師の働き方改革――その目指すところ
医師の働き方改革――その目指すところ
企画:野原理子(東京家政大学家政学部栄養学科)
・医師が日々進歩している専門的な知識や技術を学び,つねに適切な医療を提供しつつ,人間らしい生活を送り自分らしく働くことを実現するために,さまざまな取り組みが推進されている.
・医療機関の勤務環境改善,臨床研究の推進,そして医師の働き方改革はそれぞれ議論されているが,それらはどのように結びつき,これからどのように推進されていくのであろうか.
・本特集では,医師の働き方改革,その目指すところについて,行政,医師会,学会,病院,組合などに加えて,ともに働く他職種,医療を受ける患者団体など,さまざまな角度からの見解を紹介する.
医学のあゆみ270巻11号
腸と健康:腸オルガノイドが挑む次世代バイオモデル
腸と健康:腸オルガノイドが挑む次世代バイオモデル
企画:阿久津英憲(国立成育医療研究センター研究所再生医療センター生殖医療研究部)
・小腸は栄養を取り込む代謝・吸収,さまざまな臓器へ影響を及ぼす内分泌機能,異物から身を守るための免疫機能など多様性のある生命維持に欠かせない臓器である.
・本特集では小腸の働きの実用的な観点から,経口医薬品開発の現状と課題,栄養と健康的な長寿社会の実現,腸内細菌叢と免疫,新たな小腸の現代病,難治性腸疾患に対する再生医療の取り組みを最先端の現場から報告する.
・幹細胞研究分野では,臓器疑似モデル(オルガノイド)が試験管内で可能となってきた.次世代バイオモデルとして,小腸の生理機能性を持つ小腸オルガノイド(ミニ腸)の可能性と,医薬応用への取り組みを紹介する.
医学のあゆみ270巻9号
第5土曜特集
脳機能イメージングの最前線
脳機能イメージングの最前線
企画:大久保 善朗(日本医科大学大学院医学研究科精神・行動医学)
・脳機能イメージングは,脳血流や脳代謝のような特定の生体機能情報を画像化する検査法で,MRI装置を用いた機能的MRI(fMRI)や,PETやSPECTなどの核医学検査法が含まれる.
・脳機能イメージングによって,脳の形態異常を伴わないために,これまでは評価することができなかった精神疾患でも,さまざまな脳機能の異常を評価することが可能になっている.
・総論では主にMRIとPETについて最近の技術進歩を紹介し,各論では脳血管障害,認知症などの器質性疾患や,統合失調症,発達障害など精神障害について,脳機能イメージングを用いた最新の研究成果を紹介する.
医学のあゆみ270巻10号
第1土曜特集
TRPチャネルのすべて
TRPチャネルのすべて
企画:富永真琴(自然科学研究機構生理学研究所細胞生理研究部門,同生命創成探究センター温度生物学研究グループ)
西田基宏(自然科学研究機構生理学研究所心循環シグナル研究部門,同生命創成探究センター心循環ダイナミズム創発研究グループ)
・transient receptor potential (TRP)チャネルは、1989年にショウジョウバエのtrp遺伝子が同定されて以来,世界で精力的に研究され,大きな機能的多様性を有するイオンチャネルファミリーを形成することが示されてきた.
・TRPチャネル機能異常は多くのチャネル病を引き起こし,多くの後天的疾患や癌の発生においてTRPチャネルが重要な役割を果たしていることが明らかにされ,阻害薬あるいは刺激薬の有用性が大いに期待されている.
・今後,原子レベルでの構造解明の上にTRPチャネルを標的とした薬剤が開発されることが期待される.TRPチャネルと疾患との関連ももっと研究されて行くであろう.現在までのTRPチャネル研究を本特集でまとめた.
医学のあゆみ270巻12号
がんの多様性を司るがん間質のバイオロジー──新たな診断・治療法の創生につなぐ
がんの多様性を司るがん間質のバイオロジー──新たな診断・治療法の創生につなぐ
企画:渡邉昌俊(三重大学大学院医学系研究科基礎医学系講座腫瘍病理学)
・日本では2019年6月から“がん遺伝子パネル検査”が公的医療保険の適用となり,いよいよがんゲノム医療の本格的開始となった.
がんは遺伝子病であり,その浸潤・転移能などの特性が知られている.
・がん組織では正常組織固有の“構造”が喪失し,その喪失具合と“がん”の悪性・進展具合は密接に関連している.がん細胞は種々の細胞や基質と相互作用し,自分に有利な環境を作り出していくと思われる.
・本特集では,がんの多様性をがん間質の視点から研究されている先生方に最新の研究データと考えをまとめていただく.がん間質の役割に興味を持つ機会になれば幸いである.
医学のあゆみ270巻13号
Glymphatic system
Glymphatic system
企画:安井正人(慶應義塾大学医学部薬理学教室)
・近年,脳のリンパの仕組みの解明に向けてglymphatic systemという新しい概念が提唱された.睡眠との関係やアクアポリンの関与,さらにはAlzheimer病の病態生理との関連も指摘されており,非常に注目されている.
・本特集では,脳のリンパに関する研究に従事する第一人者により,解剖学的アプローチから分子生物学,ライブイメージング,ヒトの画像解析に至るまで,それぞれの立場からの最新の知見と見解をまとめる.
・脳のリンパの仕組みがより詳細に解明されることで,神経変性疾患,神経免疫疾患や認知症の病態に対する理解が深まり,それらの疾患に対する新しい予防,診断,治療法の開発へとつながることが切望される.
医学のあゆみ270巻6・7号
てんかん:診断と治療の現在
てんかん:診断と治療の現在
企画:松本理器(神戸大学大学院医学研究科内科学講座脳神経内科学分野)
・てんかんは,脳神経系の代表的なcommon diseaseであり,わが国には約100万人の患者がいる.その原因は,周産期脳障害,皮質形成異常,腫瘍,感染,頭部外傷,遺伝性チャネル病など多岐にわたる.
・従来は小児に多い疾患と捉えられていたが,超高齢社会となり高齢発症のてんかんが急増した.また近年,自己免疫介在性の部分(焦点)てんかんの存在が明らかとなり,免疫療法で治療できる病態として注目される.
・本特集では,最新の生理・画像検査を取り入れた術前評価から,焦点摘出術やデバイスを用いた緩和療法といった外科治療まで,てんかんの診断と治療の最新情報を解説する.
医学のあゆみ276巻3号
法医学の新たな展開
法医学の新たな展開
企画:岩瀬博太郎(千葉大学大学院医学研究院法医学教室)
・日本における死因究明制度の不備が指摘されるようになり,政府として死因究明制度について議論されるようになった.
・千葉大学は法医学教育研究センターを設置するに至り,法病理学,法中毒学,法医画像診断学,臨床法医学,法歯科学,法遺伝学などのさまざまな分野を担う若手研究者が多く所属するようになっている.
・本特集は,主にそうした千葉大学に所属する30~40代の比較的若手といえる研究者を中心に,日本の法医学の現状や課題を執筆してもらい,次世代における議論を喚起できればと考え編纂したものである.
医学のあゆみ271巻8号
日本の医療経済分析の現状
日本の医療経済分析の現状
企画:田倉智之(東京大学大学院医学系研究科医療経済政策学)
・医療経済学は,医療分野におけるさまざまな問題を扱う医学と経済学の融合領域であり,両者の理論的な発展や方法論の開発を取り込みながら,時代や社会の要請に沿って進歩を続けてきている.
・日進月歩のイノベーションの動向や社会保険料収入と社会保障給付費の乖離,さらには地域コミュニティの変遷や介護福祉分野との連携などを背景に,今後,医療経済学に対するニーズはさらに高まると考えられる.
・本特集では,本領域の専門家諸氏に,わが国の医療経済分析の現状として,最新の理論や手法および成果の動向を取りまとめていただく.医療分野のおもな課題に対して,各種アプローチの道しるべになると推察される.
医学のあゆみ271巻9号
第5土曜特集
がん研究10か年戦略の成果と課題──基礎から実用化までをつなぐ研究開発
がん研究10か年戦略の成果と課題──基礎から実用化までをつなぐ研究開発
企画:堀田知光(国立がん研究センター名誉総長,公益財団法人がん研究振興財団理事長)
宮園浩平(東京大学大学院医学系研究科分子病理学分野)
・“がん研究10か年戦略”は,がんの本態解明,新規薬剤・医療技術の開発,新たな標準治療の確立などの8つの具体的研究事項を設定し,患者・社会と協働した研究を総合的かつ計画的に推進することとしている.
・AMEDは省庁連携プロジェクトとして,がん領域においてジャパン・キャンサーリサーチ・プロジェクト(JCRP)を立ち上げ,基礎研究から実用化をめざした研究までを一貫したマネジメントの下に推進してきた.
・本特集では,JCRPの研究開発で得られた成果のなかから特筆すべき研究を取り上げ,当該研究者に具体的な成果と実用化に向けた現在の状況および今後の課題・展望について紹介いただく.
医学のあゆみ271巻10号
第1土曜特集
健康日本21(第二次)の中間評価とこれからの課題
健康日本21(第二次)の中間評価とこれからの課題
企画:下光輝一(公益財団法人健康・体力づくり事業財団理事長,健康日本21推進全国連絡協議会会長,東京医科大学名誉教授)
・国の健康づくり施策,21世紀における第二次国民健康づくり運動〔以下,健康日本21(第二次)〕は,2012年7月10日に厚生労働大臣告示として公表された.
・健康日本21(第二次)では,“健康寿命の延伸と健康格差の縮小”という大目標が掲げられ,それを達成するための9分野80項目の目標値が疫学研究の成果など科学的な根拠に基づいて設定された.
・本特集では,おもにこれらの項目の目標値の評価に関わられた専門委員会委員の方々を中心として,目標値の推移についての分析のみならず目標達成のための課題について論じていただく.
