臨床栄養 138巻5号
病院給食・施設給食における衛生管理&感染対策 -HACCP対応からスタッフ教育まで
病院給食・施設給食における衛生管理&感染対策 -HACCP対応からスタッフ教育まで
病院給食・施設給食において衛生管理は最重要のテーマである.食事提供者として,安全で安心な食事を提供することは使命であるが,とくにハイリスク者を喫食者として提供している病院・施設において,その使命はさらに重いものとなる.食品衛生におけるグローバル基準であるHACCP(Hazard Analysisand Critical Control Point)は,食の安全性をコントロールするための仕組みとして1990年代に日本にも入ってきた.しかし,当初はそれが正しく理解されたわけではなく,紆余曲折を経て次第に理解が進んできた.そして,2020年6月にあらゆる食品事業者でのHACCP による衛生管理の義務化がスタートし,1年の猶予期間を経て2021年6月に完全制度化がスタートする.もちろん病院給食・施設給食もその対象である.まさにいま,特集するにふさわしいタイミングである.
また,2020年の年初より,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが全世界で起こり,まだ終息の兆しが見えない.医療機関においては,院内感染のリスクと隣り合わせの環境の中で想像を絶する緊張感をもって対応にあたってくださっている.医療機関において食事提供の使命を背負う病院給食の現場においても,感染予防は非常に重要な取り組みとなる.これらの背景から本特集では,衛生管理とともに感染対策をテーマに取り上げた.本特集が読者の皆様の不安を少しでも取り除き,本来業務で貢献されることに少しでも役立つことを心より祈念する.
糖尿病プラクティス 38巻3号
インスリン:新たな百年紀へ -最近の製剤の進歩を含めて-
インスリン:新たな百年紀へ -最近の製剤の進歩を含めて-
1921年の夏にインスリンが発見されて,本年で100年が閲した.インスリン製剤は,その誕生の直後から確認された1型糖尿病への劇的な治療効果によって,瞬く間に広く臨床に供されるようになり,爾来,2型糖尿病はもとより,数多の糖尿病患者に大きな福音をもたらしたことは周知のとおりである.この間,インスリン療法の進歩には目を見張るものがあり,その歩みは現在も弛むことなく継続している.
今回の企画では,このインスリン発見100周年に因んで,インスリン療法の過去から現在地に至るまで,そして未来への展望へと,重厚な執筆陣によって多彩な観点から論考していただいた.
最初に,葛谷 健先生には,世界と日本のインスリン療法の歴史と将来像について,製剤の進歩や,制度的な側面などをも含め,広範なご経験をふまえて深掘りしていただいている.黒田暁生先生には,最近開発された製剤や器機も活用した最先端のインスリン療法を,ご自身での例証を含めて具体的にご提示いただいた.
次いで,新たなインスリン製剤への変革として,GLP-1受容体作動薬との合剤について弘世貴久先生に,より皮下吸収速度を速めた超速効型インスリン製剤について三浦順之助先生に,それぞれ最新の知見を展開しつつ,幅広く,かつ,わかりやすく情報発信していただいている.
また,最近のインスリン関連デバイスについては,髙橋 紘先生との共著により,今回の企画を担当した編者の一人(西村)が今後の動向を含めて実地に即し詳述し,最後に,これからのインスリン療法に関して,及川洋一先生との共著により,同じく編者の一人(島田)が近未来から,望見できる時間軸までの予想図を,予断なく描出している.
また,本誌の前編集委員長でもいらっしゃる河盛隆造先生には,特集冒頭の“特別寄稿”として,先生ご自身が接せられたインスリン発見者の一人であるBest 先生の人となりを嚆矢に,“ブドウ糖のながれ”をバックボーンとする先生のご研究の歴史を微に入ってご記載いただいている.
本特集の執筆陣は,深い見識と専門性を有する方々であり,それぞれにインスリン療法の側面に光を当てていただいている.ご執筆の先生方のご尽力を多とするとともに,含蓄ある知識が提供されている今回の解説群により,過去・現在・将来を巡るインスリン療法の投影図についての読者諸賢の理解が格段に深まり,得られたものを臨床の現場にフィードバックしていただければ,編者としてこのうえない喜びである.
J. of Clinical Rehabilitation 30巻5号
神経難病患者の在宅を支える手段としてのリハビリテーション医療
神経難病患者の在宅を支える手段としてのリハビリテーション医療
平成26年5月23日,「難病の患者に対する医療等に関する法律」が成立し,平成27年1月1日から施行された.難病対策はそれ以前からも施行されているが,疾患ごとに対策が違うことによる不公平が指摘されていたこともあり,見直しが検討されている.その基本的事項として,第1:効果的な治療方法の開発と医療の質の向上,第2:公平・安定的な医療費助成の仕組みの構築,第3:国民の理解の促進と社会参加のための施策の充実があり,リハビリテーション医療は,特に第3の事項においてかかわることが増えると推測される.ただ現状としては,まず生活が安定することが大切であり,さまざまな課題および対策を検討しつつ,社会参加を考慮することが現実的な戦略と考える.
今回,これらの課題および対策を検討することを目的として,「神経難病患者の在宅を支える手段としてのリハビリテーション医療」について企画した.神経難病患者に関する制度および方向性については国立病院機構箱根病院の小森哲夫先生に,在宅支援としてかかわっている介護支援専門員へのアンケート調査からの課題や展望については滋賀県立総合病院の中馬孝容先生に,地域リハビリテーションに関する当事者へのアンケート調査から現状と今後の課題や展望については名古屋市立大学の植木美乃先生に,保健所における在宅神経難病者への支援に関する現状と課題,今後の展望については新潟県長岡地域振興局健康福祉環境部の八子円先生に,介護支援専門員(ケアマネージャー)の役割に関して現状や課題・展望については国際医療福祉大学の石山麗子先生に,最後に,難病患者の仕事と治療の両立を考えるための就労支援については,国立病院機構まつもと医療センターの植竹日奈先生にご執筆をいただいた.
神経難病は進行性であるが,その人らしく人生を送ることは,どの病期であっても重要な課題である.社会参加や就労就学は人生を左右するような課題となることも多く,就労支援は他の疾患と同様,重要な目標である.医療や支援機関に相談する前に,神経難病患者自らの判断で仕事を辞めてしまっていることも多く,患者側から支援が見えやすいような体制作りが必要で,生活支援,就労支援を担当する関係機関は,リハビリテーションチームの一員である.今後さらに,リハビリテーション医療のかかわりは重要となり,リハビリテーション医療者が課題を把握し対応する機会が増えると推測する.今回の特集が,各病院・施設・関係機関において,神経難病患者への社会参加も含めた支援ならびに,リハビリテーション医療のかかわり方について検討する一助となれば幸いである.(編集委員会)
がん分子標的治療 Vol.18 No.2
2021年1月号
Theme 固形がんに対する免疫療法と分子標的治療の進歩
Theme 固形がんに対する免疫療法と分子標的治療の進歩
◎ 期待される新しい治療法「がん分子標的治療」の最前線の取り組みを,臨床的な観点から紹介します。
◎ 分子標的治療に関わるトピックスをグローバルかつ多面的にとらえ,わかりやすく解説。
◎ 国内外の研究成果を臨床の現場にいち早く伝えることで,がん治療の発展に寄与します。
◎ がんの末期においても治療を決してあきらめない姿勢を伝えます。
The Liver Cancer Journal Vol.12 No.1
2020年10月号
座談会 肝癌治療におけるリアルワールドデータの活用について
座談会 肝癌治療におけるリアルワールドデータの活用について
肝癌に関する最新の研究動向から実地診療におけるノウハウまで,研究者・臨床家の叡智を結集して,質の高い最新情報を提供する日本初の肝癌に特化した学術専門雑誌。
Bella Pelle Vol.6 No.1
2021年2月号
特集 美容医療機器・いろ
特集 美容医療機器・いろ
「美肌をつくるサイエンス」をテーマに,美容皮膚科領域における「科学的検証を経た正しい知識」を発信することにより,適正な診療のあり方を啓発する「日本初の美容皮膚科専門学術誌」。(「Bella Pelle」はイタリア語で「美しい肌」の意味)
ANTI-AGING BUSINESS 日本抗加齢協会誌 No.3
2021年2月号
鼎談 ウィズコロナ時代に求められる企業の課題
鼎談 ウィズコロナ時代に求められる企業の課題
日本抗加齢協会のオフィシャルジャーナル
INTENSIVIST Vol.13 No.2 2021
2021年2号
特集:薬理学
特集:薬理学
Nogier博士の耳介治療ハンドブック
WHOでも知名度の高い,世界的権威,フランスの大家Nogierによる耳介(鍼)治療のハンドブックの翻訳.これまでの中国流の経穴(ツボ)の解説と異なり,科学的な基礎(発生学,解剖学,電気生理学)基づいて耳の経穴(ツボ)位置を示している.27の疾患や症状に対する治療法が,具体的にクリアに詳しく解説されている.とかく理論のみに走りがちな治療手順を,見開き2ページでスッキリわかるように示している点も実用的である.適応疾患の中には肥満(ダイエット),頭痛,関節痛,三叉神経痛,喘息などよくみられる症状でありながら,西洋医学で治療に難渋する治りにくい症状・疾患の治療がレシピ風に具体的に述べられている.また,これらの治療については必ずしも鍼を使用する必要はない.
医学のあゆみ277巻7号
NAFLD/NASHの診断と治療――ガイドラインの改訂点と問題点
NAFLD/NASHの診断と治療――ガイドラインの改訂点と問題点
企画:徳重克年(東京女子医科大学消化器内科)
・NAFLD/NASHの診療ガイドラインは,2014年に日本消化器病学会の編集で協力学会として日本肝臓学会の協力を得て作成された.
・しかしその後,疾患概念,病態,画像診断法,治療方法に関してさまざまな新たな知見が報告されており,このたび改定の運びとなった.
・生命予後に関わる肝線維化,肝硬変の効率的な拾い上げ方法,非ウイルス性肝疾患を基盤とする肝細胞癌が近年増加しており,そのスクリーニングの必要性も唱えられている.
看護教育 Vol.62 No.5
2021年5月発行
はじめての看護学概論
はじめての看護学概論 異動や昇進に伴い、看護学概論・総論といった看護学の導入的な授業を担当されることとなった先生も多いかと思います。これまで専任教員として指導を重ねられてきた先生であっても、ご自身の専門領域ではない科目、またはじめて看護を学ぶ学生に対して、なにをどのように教えてよいか迷われることもあるかもしれません。特に、看護理論や法律・制度などの抽象的な内容を初学者にうまく指導するためには、授業での工夫が求められるでしょう。そこで本特集では、看護学概論の指導経験をおもちの先生から、新たに授業を担当される先生、またすでに担当されている先生に向けて、ご自身が悩んだことやそれをふまえての現在の実践をご紹介いただきました。読者の皆様のお悩み解決のヒントとなれば幸いです。
医道の日本 Vol.72 No.12
2013年12月号
治療家の人生を変える! 座右の一冊
治療家の人生を変える! 座右の一冊 肌寒くなってきたら、読書の季節だ。
ときに1冊の本が、人生の指針となり、将来を決定づけることがある。
あなたにとって、忘れられない大切な本は何だろうか。
今月の巻頭は本の特集。
治療に役立つ本から、古典や現代医学を学べる本、そしてジャンルを問わず、
治療家たちの人生の糧となった本たちを紹介していきたい。
医道の日本 Vol.72 No.11
2013年11月号
レッツゴー関西!
レッツゴー関西! これまで「医道の九州」(2011年9月号)、「医道の中四国」(2012年8月号)と小冊子で特集を組んできた。
今月号はその第3弾! 今年は学会も多く開催された関西にクローズアップした。
医道の日本 Vol.72 No.10
2013年10月号
鍼灸マッサージ師のいろいろな働き方
鍼灸マッサージ師のいろいろな働き方 鍼灸マッサージ師といえば、
治療院を構えて独立開業するのがスタンダードだと思われがちだが、
免許取得者が激増した現在、その資格の生かし方も多様化している。
企業の会社員として働く人や、トレーナーとして働く人など、実にさまざまな道がある。
また開業するにしても、そのスタイルは十人十色。
働く時間を工夫している人もいれば、ユニークな場所で治療を行う人も少なくない。
さらに、ほかの仕事と兼業しながら、治療を行っている人もいるようだ。
鍼灸マッサージ師の資格が持つ強みを今一度考えたうえで、
それを生かした「いろいろな働き方」をとりあげていきたい。
医道の日本 Vol.72 No.9
2013年9月号
「ゆっくり」でいきましょう
「ゆっくり」でいきましょう 忙しい現代人はついせかせかしてしまいがち。
大急ぎでご飯を食べて、早足で移動するのが当たり前になっていて、自分で気づかないことも……。
患者さんと話すときもまくしたてるような早口になっていないだろうか?
ゆっくり動いたり、ゆっくり話したりすることは、周囲に落ち着いた印象を与えるだけではなく、
身体にもよい影響をもたらすという。今号の巻頭では「ゆっくり」がもたらす身体への影響や、
患者さんが心身ともにゆっくりとできるような治療院作りなどについて取り上げていこう。
医道の日本 Vol.72 No.8
2013年8月号
鍼灸、治療院のPRを考えてみよう
鍼灸、治療院のPRを考えてみよう 治療院を経営していくために、臨床技術が大切なのはいうまでもないが、
それ以前に患者が来なければ、その実力を発揮することもできない。
まずは自分の治療院がそこにあることを近隣に知ってもらい、
さらに鍼灸院の場合は、鍼灸治療そのもののPR 活動をして、
「鍼は痛いんじゃないだろうか」「灸はひどい火傷をしそうで怖い」
といった患者の不安を取り除く必要がある。
どのように鍼灸、そして治療院をPRすると有効なのだろうか。
他の業界の方からのアドバイスや、
実際に治療院で行われている工夫を紹介しながら、PR について考えてみたい。
医道の日本 Vol.72 No.7
2013年7月号
鍼灸マッサージ師として海外で働く!
鍼灸マッサージ師として海外で働く! あらゆる分野でグローバル化が進むなか、
鍼灸マッサージの世界でも海外で治療してみたいと
考える治療家は少なくないだろう。
そこで、すでに海の向こうに渡って、
日本の鍼やマッサージで勝負している
治療家たちの活躍を取り上げながら、
他国の資格の事情や教育体制、
鍼の印象などについても調べてみた。
治療費の相場はいくらか。
生活するためには何人の患者を治療する必要があるのか……。
各国のさまざまな状況が浮き彫りになった。
医道の日本 Vol.72 No.6
2013年6月号
ニッポンの養生
ニッポンの養生 明治時代に確立した「健康」という概念はそれまで「養生」と呼ばれ、その思想は民間の生活に深く根付いていた。
読んで字のごとく「生を養う」ための養生法は、生き生きと毎日を過ごすための習慣術といってもよいだろう。
鍼灸マッサージ師は、治療だけではなく、「養生のプロ」として患者指導を行うことも大切な役割。
養生とはどうあるべきで、どんな方法が実践されているのか。
十人十色の養生法について、クローズアップした。
医道の日本 Vol.72 No.5
2013年5月号
寄り添い力
寄り添い力 「寄り添う医療」「寄り添うケア」……。
そんな言葉が、厚生労働省をはじめ、医療機関、介護施設、そして治療院と、
医療にかかわるさまざまなところで言われるようになった。
しかし、一口に「患者に寄り添う」「利用者に寄り添う」といっても、
具体的にどのようなことをすればよいのかが明確ではなく、
患者を第一に考えて日々治療にあたる治療家ほど
「はたして自分は本当に患者さんに寄り添えているのか?」と
自問自答し、不安になってしまうこともあるだろう。
そこで、医師や治療家に取材し、そして患者の声にも耳を傾けながら、
医療者の「寄り添い」のあるべき姿について探った。
医道の日本 Vol.72 No.4
2013年4月号
実践カルテ活用術!
実践カルテ活用術! 日々の臨床に欠かせないカルテ。
患者の情報や主訴、経過など構成する要素は似ていても、
治療家の個性や施術によって、その記載方法は全く異なる。
カルテを見れば、その治療家の頭の中が見えてくる──。
そう言っても、過言ではないだろう。
今号の巻頭企画では、
治療家の方々が実際に使っているカルテを誌上公開しながら、
分かりやすいカルテの書き方はもちろん、
効率よく取り出せる保管法や分類の仕方についても紹介していく。
