臨床心理学 増刊第18号【電子版】

精神分析はたのしい

電子版販売価格: ¥ 2,860 (本体:¥2,600 + 税10%)
出版社名
金剛出版
発行年月
電子版発売日
ページ数
200ページ
判型
B5
印刷版ISBN
978-4-7724-2206-2
電子版ISBN
978-4-7724-9795-4

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概要

精神分析はたのしい 精神分析はよみがえることができるか――?

精神分析には逆風が吹いている。ひとつは生物学的治療やCBTを代表とする心理療法の群雄割拠、もうひとつは経済状況の悪化に伴う高額な精神分析の相対的な地位低下がその理由だ。ゆえにサバイバルを賭けた「週1回精神分析的サイコセラピー」や「POST(精神分析的サポーティブセラピー)」に代表される「民主化された精神分析」も浸透しつつある。しかしそれらは精神分析の「応用版」だ。今まさに求められているのは、精神分析/精神分析的心理療法/精神分析的実践の真価の探究ではないか?

本特集では、第2部「精神分析を定位する」、第3部「精神分析を転回する」、第4部「精神分析、人文知と邂逅する」を通じて、日本の精神分析/精神分析的心理療法の最高峰を厳選された執筆者の論考によって提示しつつ人文知との再接続を試みる。とりわけ、第1部・討議①「精神分析は民主化されるか」(國分功一郎・十川幸司・藤山直樹・山崎孝明)、第3部・討議②「実技としての精神分析」(岡村斉恵・藤内栄太・東畑開人・山崎孝明)、そして第4部「2-精神分析は交差する――精神分析のフロントライン」は、人文知とのクロスポイントにおける熱を帯びた議論が展開される。

よみがえる精神分析、たのしい精神分析、そのための知の結晶。

目次

1-精神分析を歩く(ふたたび)
失われた主体化を求めて――ケアの時代の精神分析/山崎孝明
討議1|精神分析は民主化されたか?/國分功一郎・藤山直樹・十川幸司・山崎孝明

2-精神分析を定位する
精神分析とは何か/池田暁史
精神分析的精神療法――時を経て確かなもの/髙野 晶
精神分析的臨床とは何か/岩倉 拓

3-臨床実践を転回する
討議2|精神分析はみんなのもの/東畑開人・岡村斉恵・藤内栄太・山崎孝明

[1]精神分析的心理療法ケース
「驚きを伴うような事態」をめぐって/関真粧美
あなただけが知っておいてくれたなら/上田勝久
情緒が開かれていくとき――ナルシシズム的世界から「今,ここで」の世界へ/若佐美奈子
長い長いセラピー――ある視線恐怖の女性との精神分析的セラピー/大塚由希
生きられなかった自己を生きる――触れ難い心の領域をめぐる交流/吉沢伸一
心に生きているものを育む場――子どもと家族の精神分析的心理療法の実践/小笠原貴史

[2]精神分析ケース
「贅沢な持物」から必要なものへ――ある精神分析の記録/加茂聡子
終わりのない精神分析/田中克昌

4-精神分析,人文知と邂逅する
[1]精神分析は変わりゆく――精神分析のフロンティア/
日本の精神分析はクィア理論を必要としている/日野 映
精神分析×女性性/北村婦美
精神分析×エスニシティ――「見える差異」と「見にくい差異」の視点から/尹 成秀
正義を精神分析的に考える――臨床家コミュニティにおける不正義とその再生産/北村隆人
精神分析は倫理をどこに見出してきたか/富樫公一

[2]精神分析は交差する――精神分析のフロントライン/
インタビュー|傷と精神分析――環状島には自由の風が吹いている/宮地尚子
無意識と歩くこと/小川公代
批評と精神分析/宮田善文
ポリフォニーと精神分析/斎藤 環
精神病理学と精神分析――医学の〈内〉と〈外〉をめぐって/松本卓也
誰がために精神分析はある/松本俊彦

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