
消化器外科医に必要な ちょっと先いく画像診断
消化器外科と血管外科の共同による最先端の治療を行っている浜松医科大学第二外科を中心に,国内のスペシャリストがそれぞれの得意な領域を生かした執筆で,消化器外科における先駆的なイメージング技術をまとめた1冊。NBI画像,CT三次元画像,ICG蛍光,三次元画像構築など,現在画像診断関連において有効と言われている新しい手法を用いて,画像構築をし,より正確かつ安全に手術を行うための一助となるよう具体的に解説した画像診断書。
日常診療における興味深い画像(症例)を提示し,実際に使用した造影剤,診断した理由などを明記。術前だけでなく術中・術後にも役立つ,消化器外科医が実臨床に活用できる内容となっている。今後新たな展開を見せると思われる質量顕微鏡,ラマン分光法など,近未来の画像イメージングの世界を先取りした内容も掲載。

内科系専門医受験者必携! 症例を診て問題を解いて学ぶ
自治医科大学内科研修トレーニング
自治医科大学で行われている内科のモーニングカンファレンスより厳選した症例を通して,教科書では学ぶことのできない疾患知識を懇切丁寧に解説。文章の表現,検査項目,単位などについては,内科学会試験問題の表現に準拠して記述。また,適宜red flag sign(重篤な疾患の可能性があると思われる症状)やワンポイントアドバイス,用語解説などを掲載し,より内容を理解しやすい。各項目の最後にはトレーニング問題を掲載し,内容の復習および試験対策にも活用できる1冊。

病棟の困ったを解決!
マイナートラブル対処法
病棟での患者対応を日々行う研修医は,大学では習わない,教科書にも載っていないちょっとしたトラブル(マイナートラブル)に対応していかなければならない。「カテーテルが抜けた」「食上げのタイミングがわからない」など研修医が実際に困ったシチュエーションを集め,どのように対処したらよいかを解説する。1項目は見開き2頁構成で,研修医の疑問に答えるQ&Aのほかに〈Check!〉や〈Advice〉で一緒に押えておくべき基本的事項や上級医からのアドバイスを盛り込んだ。若手ドクターのニーズを捉えた実用書である。

腹部の連想画像診断
画像に見えないものを診る
読影に臨む研修医・技師と指導医の軽妙でユーモアあふれる問答により,腹部領域の疾患の画像診断についてわかりやすく解説。症例画像や図版を豊富に盛り込み,症例画像の単なる絵合わせだけでなく,診断に至る論理なども病態生理を基に解明する。疾患はもとよりCT・MRIとは何か,そもそも腹部領域の画像診断とは何なのかを,画像診断に臨む際の心理にも踏み込んで執筆。
放射線科医の診断の醍醐味を軽快にそして奥深く追求した書籍。

動詞で究める医学英語writing
ナチュラルな英文を書く秘訣は,どんな動詞を使うかをまず決めること。とはいえ,難しい動詞は不要。実際に英語ネイティブが書く英文は,高校までに学んだ英語で十分である。本書では,受験英語で学んだ基本動詞をベースに論文や学会発表で頻用される重要動詞を約130語採り上げ,その意味や実際の論文で用いられている豊富な用例,派生語の使い方,関連語との使い分け,例文等を紹介。中学・高校で学んだ英語力をブラッシュアップして,うまく動詞を使いこなせれば,ナチュラルな英文が書けるようになる!専門英語へステップアップする橋渡しとなる1冊。

意外と知らない!? くすりのTips
薬物有害反応の誘因の1つである相互作用や,基礎疾患(緑内障や前立腺肥大症など)がある患者さんが他科を訪れた場合など,若手医師が「意外と知らない」くすりのノウハウは多岐にわたる。本書は,研修医や若手医師が遭遇したくすりに関する具体的なトラブル・疑問などを取り上げ,どのように対処するべきかを明確かつ実践的に解説。相互作用・禁忌・副作用などの基本的な注意事項以外に,「添付文書通りでは効き目が薄い」「疾患の進行によって薬剤を使い分けるケース」など,実臨床に即した内容も積極的に掲載。各項目は見開き2頁にまとめ,多忙な業務の合間にも読みやすい(タブレット端末に最適な)紙面構成で,目から鱗の情報が満載の1冊。

基本動作の評価と治療アプローチ
理学療法士の役割は,基本動作障害の原因を追求してそれを改善すること,もしくは機能障害があっても自立したADLを行う方法を患者に提案・指導することである。その介入の手がかりになるのが,観察的動作分析(評価)である。本書は,この観察的動作分析を身につけられるように,臥位,寝返り,起き上がり,座位,立ち上がり,立位,歩行といった基本動作について,「身体のどこを見ればよいのか」から「どこをどのように治療すればよいのか」までを紹介した書籍である。
基本動作の基礎知識,異常動作の解説,さらには基本動作の改善に必要なハンドリング(徒手的な動作誘導)を解説している。さらに,動画も収載しており,紙面掲載の動画再生アイコンから,実際の動作,治療法を動画で視聴することが可能。

リクツがわからずに診療していませんか?
臨床力をアップさせる循環器のギモン31
臨床医から基礎医学の研究に転じた著者により、循環器領域の最新の診療に関する31個の疑問を基礎の視点から紐解いた一冊。各疑問に対して結論や根拠、臨床での捉え方・活かし方まで丁寧に解説されており、「なるほど!」とリクツを理解でき、かつ臨床力アップの手助けとなる内容となっている。循環器医はもちろん、一般内科医や研修医にもオススメである。

胸腔鏡拡大視でみる縦隔解剖と剥離手技―食道癌手術を安全に行うために
著者がこれまで30年以上にわたり行ってきた胸腔鏡手術と食道外科医の経験をとおして修得した、より安全な食道癌根治術を行うために必要な縦隔の微細解剖を網羅。発生学に基づく解剖と機能から、解剖亜型の対処法について、さらに各部位別にリンパ節門の方向からみた新しい郭清理論と効率的な手順を解説。食道外科医のみでなく呼吸器外科医も必読の手術書。

作業で結ぶマネジメント
作業療法士のための自分づくり・仲間づくり・組織づくり
編者らの前著 『作業で語る事例報告―作業療法レジメの書きかた・考えかた』(医学書院、2014)は、作業に焦点を当てた実践をするための作業療法の知識と技術を作業療法士間で共有することを目的としたが、本書はそこから発展させ、作業療法にかかわる「マネジメント」に焦点を当て、読者が個人あるいは仲間や組織のなかで、作業を大切にする作業療法を実践できるよう、様々な知見と経験談をもとに示唆を与えている。

解剖学的視点で解き明かす 女性骨盤手術
婦人科領域の腹腔鏡下骨盤臓器手術を安全におこなうための指南書。腹腔鏡下手術の進歩によって得られた詳細な解剖構造を踏まえ、胎生解剖の視点から複雑な膜・層構造や臓器の相互関係を正しく捉えた「外科解剖学」に立脚し、骨盤臓器手術の理論と技術を、豊富な写真・シェーマと卓越した技術を有する著者ならではの分かりやすい語り口でまとめた。

プライマリ・ケアの現場でもう困らない!止まらない“せき”の診かた
「先生、“せき”だけが止まらないんです!」こんな患者さんが来て診療に困ったことは…?プライマリ・ケアの現場で頻繁に遭遇するものの、原因が多岐にわたるためその診断・治療に苦慮するケースの多い“せき”の診かたをエキスパートに学ぶ。基本的な診かたから原因疾患の見極め方、治療のコツまでをわかりやすく解説。鑑別のフローチャート、各章冒頭のエッセンスやポイントで、短時間で要点を確認できる。臨床現場ですぐに役立つ心強い一冊。

基礎から学ぶ楽しい保健統計
若手の医学・保健関係者向けの入門書。データの種類と記述的解析、統計図表(グラフ)の作成、推定と検定、交絡因子の調整などのテーマをわかりやすく解説。論文や学会発表などが理解でき、エクセルを用いた統計の作り方も身につく。ベストセラーの第1弾 「疫学」(黄色い本)、第2弾 「学会発表・論文執筆」(青い本)に続く、「基礎から学ぶ楽しい」シリーズ第3弾! 本書を読めば、統計を使うのがうまくなる、楽しくなる!

感染対策40の鉄則
医療関連感染対策を成功させるために、筆者が実践している40のルール(=鉄則)をつぶさに紹介! 例えば、「鉄則1:手指衛生消毒薬の使用量から手指衛生実施率を知ることはできない」「鉄則23:感染経路別予防策は、感染症の疫学的特徴に合わせてカスタマイズする」など。効果的な感染対策に欠かせない科学的視点や思考過程についてわかりやすく解説。医療機関で活用できる知識とコツを満載した充実の内容。

公認心理師必携 精神医療・臨床心理の知識と技法
国家資格になるのであればここまでは知っておきたい! 医療の基本知識から精神症状の診かた、うつ病や不安症などの精神疾患の特徴、心理アセスメント技法まで、医療・保健領域の現場でメンタルヘルス活動を適切に行うために必要な情報を幅広くカバー。症例を用いて具体的な心理介入のプロトコルも解説しており、実践でも役立てられる1冊となっている。

大腸癌診療ポケットガイド
大腸癌の診療に携わる医師、看護師、薬剤師を読者対象に、診療の基本から、進化する個別化治療の最新情報、ストーマ管理、リハビリテーションの実際まで解説したマニュアル。図表、フローチャート、箇条書き等を多用し、外来で、またベッドサイドで役立てられるよう編集。大腸癌診療に定評のある都立駒込病院大腸グループが総力をあげて編集・執筆。

手の先天異常
発生機序から臨床像,治療まで
“手をみる”外科医として深く先天異常を探求し続け、その歩みを止めぬまま亡くなった荻野利彦氏の、まさに集大成となる書。著者の「分ける」ための分類ではなく、「治す」ための分類法に則って臨床例が展開され、膨大な数の各先天異常の肉眼所見とX線像が示される。患児にとって機能的であることはもちろん、整容的に最も望ましい治療法とは何か、著者がその目で見て、触れて、治療してきた先天異常のすべてがここにある。

アクティブラーニングをこえた看護教育を実現する
与えられた学びから意志ある学びへ
インターネットが普及し、人工知能時代の到来を前に、「正解のない問題に自ら立ち向かえる力」を育成することが、ますます求められている。看護師であれば、最新の知識・技術を学び続ける力、コミュニケーション力や情報化へ対応する力などを強化することも必要である。本書では、看護師自らが考え、能動的に動くために必要なことは何かを主眼に、アクティブラーニングをこえた多くの実践的かつ有効な教育方法を紹介。

よくわかる人工呼吸管理テキスト 改訂第6版
人工呼吸管理の知識と技術をわかりやすく網羅した定本の改訂第6版.人工呼吸管理を円滑に行うための一般的知識から実際的知識や技術,症例ごとの特殊性などをわかりやすく解説.今改訂では,「人工呼吸セミナー」の現役講師に合わせ執筆者が交代し,図表を増やして2010年以降の最新知見を盛り込んだ.コメディカルスタッフ,若手医師に向けた短時間で読めて臨床にすぐ役立つ一冊.

一歩先のCOPDケア
さあ始めよう,患者のための集学的アプローチ
「地上で溺れる病」COPDを救う、集学的ケアチームによる臨床ガイド「地上で溺れるような」「もっとも苦しい人生の最終段階」と世界中の医療者が嘆き、苦慮する現代の病COPD(慢性閉塞性肺疾患)。超高齢社会のわが国で、500万人超の潜在患者層を来たるべき悲劇から救うため、最前線から集学的ケアチームが駆けつけた! 「牛乳瓶1本ぶんの酸素」でよみがえる笑顔のため、患者の人生をより良く支えるTips(現場のコツ)を詰め込んだ、臨床ですぐに役立つガイドブック。