輝生会がおくる!リハビリテーションチーム研修テキスト―チームアプローチの真髄を理解する―
医療法人輝生会が都市型リハビリテーション病院のさきがけとして誕生してから20周年。
開設者石川 誠が最も力を入れてきた「教育研修」を余すことなくこの1冊で解説!
人材育成、リハビリテーションチームの醸成など現場教育へ応用していただきたい内容です。
今さら聞けない心臓ペースメーカ
ペースメーカに携わるスタッフが,臨床で常日頃から疑問・不安に思う内容を取り上げ,Q&A形式で簡潔に解説。今さら恥ずかしくて聞けないような初歩的な疑問から,逆に聞かれても答えに窮するような内容,また困ったときの対処法,ちょっとしたコツ,治療の豆知識,注意点などを,ペースメーカの適応・設定からフォローアップに至るまで幅広く取り上げ,実際の診療の流れに即して構成し,わかりやすく解説している。
すでに治療に携わっている方には知識の確認とブラッシュアップに,これから始める方には要点を押さえ実臨床に活用できる実践書として役立つ1冊。
薬局 Vol.73 No.4 増刊号 お薬立ちBOOK 2022
解剖生理・病態生理から薬学管理へ
例年の増刊号「病気と薬」から、臨床であまり見られない疾患は整理、また、薬学部コアカリキュラムを参考に追加し、再構成しました。さらに見やすく、またハンディになった「お薬立ちBOOK 2022」は、臨床現場でお役に立ちます!!
医道の日本 Vol.73 No.3
2014年3月号
美容鍼で健康美人!
美容鍼で健康美人! 数年前から頻繁にメディアで取り上げられ、話題となっている美容鍼。
「鍼が美容に効く」という見解は、今や一般の人にも広く認知されるようになったといっていいだろう。
最近ではシワ、シミ、くすみ、たるみなどの悩みを抱えた女性に加え、
アンチエイジング効果を期待する男性まで、ニーズも多様化している。
そこで今回の巻頭では、美容鍼メニューを取り扱う治療院や美容鍼灸専門サロンを取材。
美容鍼ならではのコンセプト作り、治療の際の注意点、
さらには臨床の流れ・テクニックなどをお伝えしていきたい。
医道の日本 Vol.74 No.4
2015年4月号
筋膜の最新情報
筋膜の最新情報 身体の各器官や身体全体を包む、膜状の結合組織である「筋膜」。
鍼灸マッサージ師をはじめとする治療家の間で、その筋膜への関心が近年高まってきている。
筋膜の役割はどんなもので、どのような治療が効果的なのだろうか。
海外の研究も含めた最新情報や筋膜の役割、そして具体的なテクニックについて紹介していきたい。
医道の日本 Vol.76 No.9
2017年9月号
888号発刊記念特集 88人による「ツボのとらえ方」
888号発刊記念特集 88人による「ツボのとらえ方」 1938 年に創刊した「月刊医道の日本」は、今月号をもって通巻888号となる。
今回はこの“888”にちなみ、斯界で活躍する治療家ら“88”人を巻き込んで、一つの問いに挑戦した。
それがこの特集、「ツボのとらえ方」だ。
ツボという存在は人によって、または時代によっていかようにも変化する。
ツボとはまさに、“∞(無限)”であるといえるだろう。
巻頭では、超ベテランの治療家が持つツボの世界について話を聞いたほか、
本特集に寄せられたツボのイメージ図を敷きつめて紹介。
また、85人の治療家らによる「ツボのとらえ方」を、100 ページ超の大ボリュームでお届けする。
各人が持つツボ論に触れ、自身のツボ探求をより極めていただきたい。
医道の日本 Vol.78 No.6
2019年6月号
内外から見た鍼灸の強みと課題
内外から見た鍼灸の強みと課題 小誌では折に触れ、鍼灸が持つ多様な可能性を模索、発信してきたが、それらがすべて「鍼灸の強み」だといえるのだろうか。業界に属する我々がどれだけ訴えても、それが外の人々から認められないなら、それを強みというのは難しいだろう。「鍼灸の強み」を知りたいのは鍼灸師ではないのだから。
鍼灸を担っていない人が、よいと実感している部分、そして鍼灸を担う人たちも、よいと実感している部分、その2つがちょうど重なったところが、ようやく「鍼灸の強み」になるのではないだろうか。
本企画では、臨床の現場で鍼灸師と連携している、医師や助産師、理学療法士、研究者、アスレティックトレーナー、薬剤師といった業界外の医療関係者に、「あなたはなぜ鍼灸師と連携するのか」を問うた。また、海外の最近の論文を踏まえて、現在の鍼のエビデンスを提示する。
業界の内と外の声を聞き、今、改めて鍼灸の強みを考えたい。
医道の日本 Vol.78 No.2
2019年2月号
「美容鍼灸」はどこまで来たか
「美容鍼灸」はどこまで来たか 美容に特化した鍼灸院が街で見られるようになって久しい。「美容鍼灸」は鍼灸の一分野として定着したといっていいだろう。
また、顔面部への鍼が特徴的な美容鍼灸は、メディアに取り上げられる機会が多く、スポーツ鍼灸と同様に、将来的に携わりたいと考える鍼灸学校の学生も少なくない。
しかし、その認知度が高まる一方で、効果や安全性についての研究は、まだ発展途上だ。今、美容鍼灸の研究はどこまで進んでいるのか。また、どんな点が課題なのだろうか。
これから、美容鍼灸を取り入れたい臨床家のためのテクニックや症例とともにお送りしたい。
医道の日本 Vol.79 No.4
2020年4月号
在宅医療とあはき師
在宅医療とあはき師 高齢化が深刻な問題となっている日本。医療・介護を病院や施設だけで行うのはすでに難しく、国は地域包括ケアシステムを始め、在宅医療の政策を推進している。
しかし、それを担う医療チームのなかに、鍼灸マッサージ師の名前は、他職種と比較すると挙がってこない。治療院で患者を待つだけでなく、「在宅」 に活躍の場を見いだしていくことは、社会の実情に適応する意味でも重要ではないだろうか。
巻頭企画では、在宅医療における多職種連携の先進事例、訪問マッサージ大手企業の新しい取り組みを紹介。在宅医療における、あはき師の役割や働き方を提示する。
PT・OT・STクリニカル/クラークシップ かんたんな解説とQ&Aでお悩み解決!きっとうまくいく診療参加型臨床実習
手軽に読めてクリニカル・クラークシップに基づいた臨床実習ができるようになる臨床現場のPT・OT・ST向け書籍が誕生.総論では基本的事項をコンパクトに解説し,各論では臨床実習の場で生じる悩みに133のリアルなQ&Aで応える.初めて臨床実習生を受け持つスタッフはもちろん,もう一度学びたいベテランスタッフにも最適な一冊.本書を読めば臨床実習は“きっとうまくいく”!
medicina Vol.55 No.8
2018年7月号
特集 血液疾患を見逃さないために プライマリ・ケアと専門医コンサルトのタイミング
特集 血液疾患を見逃さないために プライマリ・ケアと専門医コンサルトのタイミング 日常診療ではさまざまな血液検査異常や症状を呈して一般内科を受診することは少なくない。あるいは健康診断での血液検査や画像検査などをきっかけとして血液疾患が診断されることもある。本特集では検査結果や症候から血液疾患を疑う考え方、初期に行うべき検査・対応、および専門医紹介のタイミング、血液疾患患者における一般診療上の注意点などについて解説する。
武装せよ!当直研修医のためのERのTips~288個のレジデントクエスチョン
泣くな、研修医!経験値不足を武装する、288のレジデントクエスチョン!
『泣くな研修医』(中山祐次郎著、幻冬舎文庫)で知られるように、日本の夜間救急外来は当直研修医によって支えられています。指導医によるしっかりとした指導があるかと思いきや、それが希薄な病院も多々あり、目の前の患者さんの対応に泣き泣き対応している研修医があるのも真実でしょう。
本書は2016年に刊行されたものを、著者の研修医教育に対する熱い想いと最新情報を盛り込み、大幅な誌面改変を行って、研修医が救急外来で抱える疑問や悩みどころを288のレジデント・クエスチョンとして答える形にまとめあげました。気合入って初版より200頁ほど増頁となっていますが、一気に読めてしまうと中山祐次郎先生のお墨付き。
救急外来で一人泣いている研修医に寄り添える書になればと思います。
※本書は『ERのTips』(ISBN 978-4-89590-537-4)のタイトルを改題し、内容を改訂したものです。
精神医学 Vol.68 No.3
2026年 03月号
特集 ライフサイクルからみた小児期の逆境体験(ACEs)および肯定的体験(PCEs)
特集 ライフサイクルからみた小児期の逆境体験(ACEs)および肯定的体験(PCEs) 精神医学・医療の現在地を確認し、針路を示すナビゲーションとして、多彩なテーマを毎月の特集で取り上げ、第一線の執筆陣による解説をお届けする。5月号は増大号として多角的にテーマを掘り下げる充実の内容。日々の臨床から生まれた「研究と報告」「短報」など原著論文も掲載している。 (ISSN 0488-1281)
月刊、増大号を含む年12冊
身体・行動・こころから考える 子どもの診かた・関わりかた
子どもを診るときの視点、症状説明の仕方や治療・対応のポイントをわかりやすく解説した大好評書籍「子どもの心療内科」の改訂版。子どもの訴える身体症状や行動から、その背景にある様々な思いをひもときます。家族、学校の先生など子どもを取り巻く環境も重視し、症状の時期、段階に合わせた適切な対応、社会生活へのつなげ方も学べる臨床対応ハンドブックです!
Monthly Book Orthopaedics(オルソペディクス) Vol.36 No.10(2023年10月増刊号)
【特集】 整形外科外来 Red Flags 2023
【編集企画】 河野博隆
【特集】 整形外科外来 Red Flags 2023
【編集企画】 河野博隆
“Red Flags=警告信号”であり、整形外科日常診療において重大な疾患の徴候を決して見落とさないために、身につけておくべきノウハウが27項目詰まった珠玉の増刊号です!
消化器疾患のゲシュタルト
今や巷には診断・治療に関するマニュアル本が溢れています。マニュアル本は、臨床経験の浅い研修医にとっては有益な内容かもしれませんが、一定の臨床経験を経た医師にとっては(一般的に)“つまらなく、味気ない”ものです。
消化器領域においても例外なく、マニュアル本はあまたありますが、消化器疾患の本質をズバッと言い当ててくれるような本はこれまで皆無でした。
この本の面白いところは、マニュアル本でみられる言葉の羅列ではなく、その病気の全体像を知る医師が、エビデンスにとどまらず、自身の経験も交えながら自由気ままに書いている点です。
執筆は、筆者が信頼を置く総合内科医・救急医・消化器内科医の皆さんにお願いしました。個々の内容はかなり自由度が高く、執筆者の個性が文体ににじみ出ています。とても楽しい本になりました。
推薦文
『消化器疾患のゲシュタルト』はオススメだ。ぜひお読みいただきたい。
あくまでも僕の個人的な見解だが、本書の読み手は大きく2つに大別されると思う。
1.消化器内科医、あるいは消化器外科医
2.その他
僕は感染症専門医でありつつ、内科の専門医というスペシャリスト・ジェネラリスト(ジェネシャリスト)であり、上記の分類の2に属する。当然のことながら、下痢も診るし、腹痛も診る。肝機能異常や腹部画像検査での異常所見も日常茶飯事だ。要するに、1に属さない非専門家にとって、本書のニーズは非常に高いのだ。
例えば、慢性下痢。珍しくない現象だ。しかしながら、非専門家にとっては毎日遭遇するコモン・プロブレム、とも言い難い。鑑別疾患を全て列記するのは、ちょっと難しいし、鑑別疾患を全て経験するのはとても困難だろう。僕はまだ、腸リンパ管拡張症とか、副甲状腺機能低下症を原因とする慢性下痢とかは経験がない(見逃してるだけかもしれないが)。
自分たちがわりと経験しやすいけれども、プロフェッショナルなガチの専門医ほどの経験値や学習密度は得にくい現象、「慢性下痢」。こういう現象をどう区分けし、どうアプローチすべきかは、2に属する非専門家にとってはとても重要な学習課題である。本書は多くの筆者によってまとめられた本だけれど、どの章も丁寧で分かりやすく書かれており、経験値の少ない僕にとってはとても嬉しいコンテンツになっている。
しかし、本書は1に属するガチのプロが読んでも、結構、役に立つんじゃないか、と僕は想像する。なかなか、気が利いているなと感心したのは、例えばACNESとか、糖尿病性ケトアシドーシスとか、家族性地中海熱といった、「いわゆる」消化器の病気じゃない、でも消化器のプロが相談されるかもしれない疾患群がちゃんと網羅されていることだ。執筆者が消化器のプロじゃないところもイカシテいる。腹腔動脈起始部圧迫症候群とかは、案外、消化器のプロも見逃してしまうこともある。
いつも申し上げていることだが、「プロ」と「マニア(アマチュア)」には天と地ほどの違いがある。
プロとアマの違いは多々あれど、その最大の違いは、「自らの専門領域そのものを相対化し、説明できる」というものだ。僕はそう思っている。
例えば、プロのジャズ評論家はなにがジャズ特有の現象で、なにがクラシックから援用したジャズの表現で、なにが民謡とジャズの共通点なのかを看破できる存在だ。ジャズとジャズを取り巻く世界が、他のミュージックとどう差別化され、どのように共通項にくくれるのかを俯瞰できる存在だ。そう思っている。
一方、アマチュアのジャズ「マニア」は一日中、ジャズを聴きまくる存在だ。マニアのなかには百科事典的な知識量を誇る人物だっているかもしれない。どこのなんというミュージシャンが何年何月何日に○市のなんとかいうジャズバーでこういう伝説のライブを行った、的なマニアックな知識だ。けれども、アマチュアのマニアはジャズを相対化できない(あくまで想像です)。
医療における「プロ」と「マニア」も似たようなものだと思っている。おりしも、この推薦文を書いている2022年初頭には、世界中で「自称感染症に詳しい識者」が量産されており、「ぼくが考えたコロナ対策」という夏休みの研究課題みたいな万能感に満ちた、あれやこれやの対策案を喧伝している。彼らは、ほとんどどうでもよい些事とすら言える情報を丁寧に暗記していたりするのだが、その周辺事情や歴史的経緯や、数々の複雑な前提条件など「その周辺にあるもの」がすっからかんなので、かなり見当違いな方向に突っ走ってしまっている。
ま、こんな愚痴をここで語っても仕方がないのだけれど、何が言いたいかと言うと、腹痛で呼ばれた消化器内科が、「あ、これACNESですね」なんて言おうものなら、もう僕なんかは「できる! プロだ!」とメロメロになってしまうのである。「超音波と内視鏡は正常でした。では、さようなら」では、いささか、がっかりなのである。そういうことだ。
ゲシュタルトは、プロが見ているその姿だ。目の前に患者がいても、プロが見ている、患者の見え方と、アマチュアが見ている患者の見え方は違うのだ。そのプロが見ているようなやり方で、患者を見る追体験をする。これが本書の目指すところだろう。そんなアクロバティックなことができるのか? と直感的には思うのだが、それをやっちゃうのである。
ここで大切なのはコトバである。「プロが見ているように見える」患者の姿をそのまま目の前に差し出しても、同じようにアマチュアは患者を見ることができない。原理的に、できない。だからこそ、コトバの力でこれを補正する。「そうじゃない、こういうふうに見るんだ」と重ねて説明する。これこそが、本書が読者に提供する「価値」である。
僕は昔、小児の急性虫垂炎を誤診したことがある。アッペと思って外科に送ったら、尿路感染だった。この話には続きがあって、その後、「これは尿路感染だ」と思っていた小児は、実は川崎病だった。それぞれの患者は独立事象であり(感染症のアウトブレイクとかじゃなきゃ)、「アッペと思ってたら実は尿路感染」の小児と、次にやってきた川崎病の小児とは何の関係もない、独立した現象だ。が、前にしくじって印象に残った患者が次のケースにあとを引いてしまう。どうしても、そうなる。有名な先生の講演会を聞いたあとは、その先生が強調していた病名がやたら頭をよぎってしまうのと同じである。
以来、急性虫垂炎にはちょっとした苦手意識がある。大学病院の医者になり、普通の救急外来に普通にやってきそうな疾患経験が下がってきた現在はさらに苦手だ。しかし、「苦手」という意識は僕の中にある観念にすぎない。急性虫垂炎の診断は本来的に難しく、「急性虫垂炎の診断なんて簡単さ」と思った時点で、負けなのである。
――相手が勝ち誇ったとき、そいつはすでに敗北している
ジョセフ・ジョースター
本書を読み込む価値の高さが、少しでも伝わったであろうか。
2022年2月
神戸大学医学部附属病院感染症内科
岩田健太郎
序文
ゲシュタルトとは“知覚現象や認識活動を説明する概念で、部分の総和としてとらえられない合体構造に備わっている、特有の全体的構造”と定義されています。私が“ゲシュタルト”という言葉に出会ったのは、岩田健太郎先生の『構造と診断 ゼロからの診断学』(医学書院刊)を読んだ時です。なんとなく“ゲシュタルト”の意味が分かりかけた頃、金芳堂さんから『診断のゲシュタルトとデギュスタシオン』が出版されました。この本は、臨床経験豊富な先生方が、“いろんな病気の全体像”をいまだかつてその病気を診たことのない医師にもわかるように分かり易く解説する内容で、面白過ぎてむさぼり読んだ記憶があります(あまりに夢中になって風呂場まで持って読んでいたので表紙も中身もボロボロになってしまいました)。
“全身が痛いと訴える高齢者を診たらリウマチ性多発筋痛症(PMR)を考える”……当時、これほど端的にズバッと病気の全体像を表現する大胆さに魅了されました。“カンピロバクターの初期症状はむしろ腸管外症状であり、初発症状は頭痛、筋痛、倦怠感でインフルエンザと見紛う(成田先生)”、“ビュンビュンとせわしない熱を出す比較的若めの女性、熱が高いわりにしんどそうではなく、有熱時に皮疹をみたら成人発症スチル病を考える(岩田先生)”等、いずれも病気の全体像が染み出るパールに溢れていました。この本では、病気そのものの本質を見抜くための視点が述べられた後、病気の細部にわたる描写がなされており、病気の本質を理解するための思考過程を重視していた点に好印象を持ちました。
今や巷には診断・治療に関するマニュアル本が溢れています。マニュアル本は、臨床経験の浅い研修医にとっては有益な内容かもしれませんが、一定の臨床経験を経た医師にとっては(一般的に)“つまらなく、味気ない”ものです。その理由の一つに、熟練した臨床医の思考過程が論じられることなく、エビデンスやtipsだけがさらっと書かれている点に物足りなさを感じてしまうからではないでしょうか。消化器領域においても例外なく、マニュアル本はあまたありますが、消化器疾患の本質をズバッと言い当ててくれるような本はこれまで皆無でした。そんな折、たまたま、金芳堂さんから、消化器病の分野で何か本を出しませんか? とお話を頂いたとき、真っ先に消化器分野での“ゲシュタルト本”が頭に思い浮かびました。
この本の面白いところは、マニュアル本でみられる言葉の羅列ではなく、その病気の全体像を知る医師が、エビデンスにとどまらず、自身の経験も交えながら自由気ままに書いている点です。いまだその病気を経験したことのない臨床医が、病気の全体像をみずみずしくイメージでき、日々の臨床が楽しくなる一助となればと願って企画しました。執筆は、筆者が信頼を置く総合内科医・救急医・消化器内科医の皆さんにお願いしました。個々の内容はかなり自由度が高く、執筆者の個性が文体ににじみ出ています。とても楽しい本になりました。
最後に、消化器領域でのゲシュタルト本を発刊させていただくにあたり、金芳堂編集部の浅井健一郎さん、河原生典さんには大変お世話になりました。ここに厚く御礼を申し上げます。
2022年2月吉日
大船中央病院
中野弘康
手術 Vol.80 No.7
2026年6月号
肛門外科手術の基本と考え方
肛門外科手術の基本と考え方
肛門疾患は日常診療で頻繁に遭遇するcommon diseaseであるが,その診療を専門とする医師(日本大腸肛門病学会専門医IIb)は少ない。また,同疾患に対する手術は,小手術と呼称されるものが多いが,根治および術後の機能温存を前提とした繊細な手技が求められる。本特集では,消化器・一般外科医を主対象として,肛門外科手術にかかる「基本」と「考え方」を同領域のエキスパートが疾患・術式ごとに詳説する。
消化器外科2026年6月号
高齢者手術の適応と周術期管理
高齢者手術の適応と周術期管理 手術患者の高齢化が進む昨今、術前の全身リスク評価や年齢を考慮した手術適応、併存症への対応、適切な周術期管理などによる安全性の確保がよりいっそう求められている。各消化器外科領域におけるエキスパートが「高齢者手術」の何たるかを解説する。
ピロリ除菌治療パーフェクトガイド 第3版
各種ガイドラインに準拠した最新データを網羅!基本となる保険で認められたピロリ菌の診断・治療の解説から、それらが有効な疾患、さらには保険適用外の除菌治療まで詳しく解説。
jmedmook74 眼で見て実践!できる!ジェネラリストのための神経診察
「病院で後輩達に教える内容を『分かりやすく』『よく使用する手技に限定して』『すぐ実践できる』ようにとの想いで編集しています」(序文より)臨床での遭遇頻度が高い神経症候を取り上げ、問診や神経診察の手技について、豊富なイラスト・写真でビジュアルに訴えながらわかりやすく解説。部位別の脳機能や症状との関係性について視覚的に理解できます。問診・神経診察の結果をもとにしたエキスパートの考え方や判断の下し方についても本文でじっくり紹介。
