臨床栄養142巻6号
臨時増刊号
脳腸相関UPDATE 疾患の予防と健康長寿のための食・栄養・腸環境
脳腸相関UPDATE 疾患の予防と健康長寿のための食・栄養・腸環境
2016年5月に『臨床栄養』の臨時増刊号として,「脳腸相関―各種メディエーター,腸内フローラから食品の機能性まで」という企画を組ませていただいた.とくに「脳腸相関にかかわる生理活性物質」の項目で8つの活性物質をご解説いただいた.好評を得て,2018年には,若干の変更・追記を加え,書籍化した.
今回,書籍の改訂の依頼があり,その内容について,改訂ではなく,新たな情報を中心に追加しようと考えた.一つには,脳腸相関に影響を与える腸内細菌叢の重要性が明らかとなり,オミックス解析情報を追加した.さらに,「脳腸相関と疾患」についても,10疾患について最新情報を執筆していただいた.また,今回の改訂の一番の特徴は「食・栄養」の重要性を組み込んだ点である.機能性食品成分だけでなく,低FODMAP食,日本食,地中海食,抗疲労食,持続可能な健康な食など,話題の食に関して解説した.「持続可能な健康な食」は,WHOとFAOが提唱するSustainable Healthy Dietsの日本語訳であり,地球環境問題も含む重要な世界の流れでもある.ぜひ本文をご一読いただきたい.
脳腸相関の異常と考えられる機能性消化管疾患の世界的な増加傾向がある.機能性消化管疾患患者の生活の質(QOL)はきわめて悪く,適切な医療を受けられていない現状もある.医師だけでなくメディカルスタッフ,とくに管理栄養士の協力が必要であり,この疾患の患者に対する対応の重要性を理解していただきたい.
この分野の研究・臨床においてわが国が世界をリードしていくためにも,臨床栄養学分野の研究者の台頭は必須である.本書の内容に興味をもっていただいて,脳腸相関研究,とくに腸内フローラの意義に関する研究の裾野が拡大していくことを願ってやまない.
最後に,ご多忙な時間を割いてご協力を賜りました執筆者の先生方に,心より感謝申し上げます.
2023年5月
京都府立医科大学大学院医学研究科 生体免疫栄養学講座
内藤裕二
(「序文」)
こころの回復を支える
精神障害リハビリテーション
「精神障害リハビリテーションってなんだろう?」統合失調症のこころの回復を支えて40年の著者がそんな疑問にわかりやすく答えます。精神障害リハビリテーションの基本的な概念や理論の解説にはじまり、実際にリハビリテーションを進めていく手順、ひとりひとりの人生に寄り添うことの重要さ、支援者に必要な技術や心構えまで、この1冊でわかります!
気道管理大全 ―Evidence and Tips―
この1冊だけで,気道管理がひととおりできるようになる!
気道管理は麻酔科医にとって日常業務であり,基本手技だからこそ,多くのコツとテクニックがある!
目の前の患者に,一番有用なデバイスで一番スマートな気道管理を行うための1冊.国内外のガイドラインの解説,デバイスごとの特徴と選び方,基本的な手技のエビデンスとTips,添付文書の内容など必要な知識をまとめました.気道確保困難例をどのようにして乗り越えるのか,どうすれば安全で確実な挿管・麻酔・気道管理ができるのか,実践的かつ網羅的に学べる必読書です.
≪診療報酬・完全マスタードリル≫
診療報酬・完全マスタードリル 2024-25年版
重要ポイント全300問
2024年診療報酬改定に準拠した最新版!! 点数算定ノウハウの実践“ドリル式”問題集!
★2024年診療報酬改定に完全準拠した最新版!! 診療報酬の全項目につき,算定・請求の鍵となる重要ポイントを網羅し,全300問に凝縮。
★各診療料ごとに,①学科問題,②点数算定問題,③レセプト記載問題,④レセプト完成問題の4階層で構成。知識とノウハウが段階的かつ着実にマスターできます。1日5問ずつ解けば約2カ月で修了できます!!
★ドリル式なので気軽に取り組めて,解答・解説も手厚く充実しているので,独習テキスト,専門学校等での授業テキストとしても幅広く活用できます。日々の勉強の復習テキスト,診療報酬認定試験前の集中特訓テキスト,医療機関入職前の知識・技能の最終確認テキストとしても最適です!!
カラー写真でみる!骨折・脱臼・捻挫 改訂版
画像診断の進め方と整復・固定のコツ
「とにかく写真が多い」「解説が明解」「イラストがわかりやすい」と大人気の入門書を改訂.外傷症例の診療の知識と手技がよくわかり,骨折の診断と処置のコツもつかめます.初心者はもちろん指導医にもお勧め!
がんゲノム医療遺伝子パネル検査実践ガイド
がんゲノム医療を牽引してきたフロントランナーたちによる決定版。関連用語を網羅したキーワード集、がんゲノム医療の成り立ち、基本知識とその解説、「治験の探し方」「調査結果の読み方」「各種検査のスペック」「二次的所見とは?」などなど、はじめての医療者が必要とする情報を整理。がんゲノム医療に必要な実践知を余すところなく網羅!
医学のあゆみ285巻5号
第5土曜特集
mRNAワクチンやゲノム編集で注目が集まる遺伝子治療
mRNAワクチンやゲノム編集で注目が集まる遺伝子治療
企画:中神啓徳(大阪大学大学院医学系研究科健康発達医学寄附講座)
森下竜一(大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学寄附講座)
・COVID-19の世界的な感染拡大により,新興感染症の脅威と対峙するなかで遺伝子治療技術を用いたワクチンが迅速に開発されたことは,これからこの分野の研究をさらに加速させる大きな転機となると予感させる.
・本特集では,遺伝子治療の新技術,実用化に向けた挑戦,疾患治療の観点から,それぞれの分野のわが国の最先端の先生に執筆をお願いする.
・遺伝子治療製品開発の規制,企業の視点での課題,アメリカでの現状との比較に関しても取り上げることで,研究で育まれた技術をいかして,どのように社会実装へと発展させるのか,そのためのヒントになればと思う.
基礎から“その先”まで
実践! 胎児超音波検査
ーどこを見て,なにを診るのか—
超音波の原理から母児解剖,病態生理,そして検査法まで,胎児超音波検査に必要な知識(コンテンツ)を1冊で網羅。初学者へのわかりやすさを念頭に置き,豊富なイラストと写真を駆使しつつ直接現場で指導を受けるかのような平易な語り口で,胎児のスクリーニングにおける正常と異常を繰り返し解説する。
さらに解剖等の知識が,「どこを見て,なにを診るのか」に活きてつながり,検査の基本と描出のコツがわかりやすい。また胎児スクリーニングにおけるさまざまな基準値を巻末資料にまとめた。
超音波検査士,産科婦人科医,助産師,胎児スクリーニングの現場にいるすべての人へ,待望の一冊!
リエゾン精神看護 患者ケアとナース支援のために
●リエゾン精神専門看護師を目指す人,育成する人,実際に活動している人にとって,リエゾン精神看護に必要な知識・技法を修得できる必読書.基礎教育・継続教育において「心のケア」を専門的に学べるテキスト.身体の病を抱える人々の「心のケア」の取り組みに欠かせない指針書.
周産期医学49巻1号
2019年1月号
【特集】胎盤・臍帯・羊水を再び考える
【特集】胎盤・臍帯・羊水を再び考える 胎盤・臍帯・羊水を再び考える
ホクロ手術図鑑
ホクロの切除は,皮膚科医,形成外科医,美容外科医にとって頻度の高い手術である.本書は,特に患者からの希望が多い「顔」のホクロ切除を中心に,美容・形成外科の名医が145症例を写真で解説.ホクロの部位や大きさに合わせて最適な手術方針をどのように判断すればよいのか,手術にあたっての注意などをわかりやすく解説.これから積極的にホクロの手術を手がけていこうとしている皮膚科医,形成外科医,美容外科医必携の書.
心不全・心機能アカデミーpresents トップランナーが語る 心不全診療のプリンシプル
多様な病態をもつ心不全をどのように診療すればよいか?トップランナーがそのプリンシプル(原理原則)を本音で語る!医療従事者に人気のYoutubeチャンネル『心不全心機能アカデミー』で収録した対談をベースに,心機能・新規治療薬・HFpEF・緩和医療といったホットなトピックを中心に,臨床に活かせる実践的な内容を盛り込んだ内容.心不全診療に携わるすべての医療従事者,必携の一冊.
新臨床内科学 第10版
今回の改訂第10版では、症状・疾患の理解のツボを存分に盛り込んだ構成にリニューアル。試験で出ることの多い各疾患の特徴や臨床実習での注意点など、特に重要なポイントを囲みとして強調。章の冒頭には「理解するためのポイント」を新設し、各症状・疾患の全体像や学習のコツをまとめた。もちろん、定評のあった病態生理や診断、治療などの解説も充実。試験対策や実習、そして臨床と幅広い場面で役に立つ内容となっている。
画像診断 Vol.42 No.10(2022年9月号)
【特集】吸い込みでおこる肺疾患の画像診断と病理
【特集】吸い込みでおこる肺疾患の画像診断と病理 過敏性肺炎国際ガイドラインの概要と臨床・画像診断,じん肺,喫煙関連肺病変,患者高齢化により遭遇する頻度が多くなっている誤嚥性肺炎,その他,知っていると診断に近づきやすい吸入が関連する疾患について,病理画像対比に重点を置いて解説.
画像診断 Vol.43 No.10(2023年9月号)
【特集】WHO 脳腫瘍分類 第5版 徹底解説Case-based review
【特集】WHO 脳腫瘍分類 第5版 徹底解説Case-based review 5年ぶりに大きな改訂が発表された「WHO脳腫瘍分類 第5版(WHO CNS5)」を特集.特に新たに収載された22の腫瘍について,その臨床・画像的特徴や鑑別疾患をまとめ,画像診断医に役立つ情報として解説.本誌ならではの情報が満載!
臨床雑誌外科 Vol.85 No.13
2023年12月号
進行消化器癌に対するconversion surgeryのすべて
進行消化器癌に対するconversion surgeryのすべて 1937年創刊。外科領域の月刊誌では、いちばん長い歴史と伝統を誇る。毎号特集形式で、外科領域全般にかかわるup to dateなテーマを選び最先端の情報を充実した執筆陣により分かりやすい内容で提供。一般外科医にとって必要な知識をテーマした連載が3~4篇、また投稿論文も多数掲載し、充実した誌面を構成。
臨牀透析 Vol.35 No.9
2019年8月号
標準血液透析を再考する-最良の透析処方・管理技術とは
標準血液透析を再考する-最良の透析処方・管理技術とは
透析患者の高齢化は進み,合併症の多様化もみられている.今日では一人ひとりの透析患者の病態を正確に把握したうえで最良の透析処方を実践することが重要と考えられている.
≪新OS NEXUS No.6≫
脊椎固定術の基本手技[Web動画付]
「専攻医が経験すべき手術」を全20巻でほぼ網羅。メインの特集項目に加えて,手技の理解を深める解剖学的知識を示した「Anatomy Key Point」や,知っておくと有用な基本的手術・治療手技の紹介も毎号掲載し,専攻医として必要なスキルを漏れなくカバーできるシリーズ構成となっている。さらに前シリーズからの特徴である豊富な画像と精密なイラストに加えて今シーズンではストリーミング動画も配信し,静止画では伝わりづらい部分もよくわかる!
No. 6では脊椎に行われる2大手術の一つ「脊椎固定術」を取り上げており,No. 3の「脊椎除圧術」と併せて,マスターしておきたい基本手技を解説する。
膵・消化管神経内分泌腫瘍(NEN)診療ガイドライン 2019年【第2版】
WHO2017および2019年版では、神経内分泌腫瘍はNENと総称され、高分化のNETと低分化のNECに分類された。膵・消化管NENは、この病理組織学的分類をふまえて、最新の知識に基づく診断・治療を行う必要がある。4年ぶりの改訂となる今版では、診断、外科治療、薬物療法などの最新情報を加えCQ・アルゴリズムをアップデートした。また、現行のWHO分類の表記に合わせ、書名の略語は旧版のNETからNENに変更している。
臨床皮膚科 Vol.76 No.5
2022年 05月発行(増大号)
最近のトピックス2022
最近のトピックス2022 さまざまな症例や治療成績が全国から寄せられる原著系皮膚科専門誌。写真はオールカラーで、『臨床皮膚科』ならではのクオリティ。注目の論文は「今月の症例」として、編集委員が読み処のアドバイスを添えて掲載する。増刊号「最近のトピックス」は、知識を毎年アップデートできる定番シリーズ。 (ISSN 0021-4973)