
医学のあゆみ292巻13号
第5土曜特集
脳科学研究が推進する うつ病の病態・診断・治療の発展
脳科学研究が推進する うつ病の病態・診断・治療の発展
企画:朴秀賢(熊本大学大学院生命科学研究部神経精神医学講座)
・うつ病は,生物学的要因,心理社会的要因,そして個々の人格や発達の特性が相互作用して発症する複雑な疾患である.働き盛りでの発症が多く,2030年代には社会的損失の最大要因になると推測されている.
・診断は精神科医の主観に頼り,治療は十分な効果を示さない抗うつ薬に依存する現状.いまだ解明されない病態メカニズムという大きな壁が立ちはだかるが,客観的な診断法と確実な治療法の確立は切実な課題である.
・そうしたなかでも,脳科学研究の着実な進歩が新たな光明を投げかけている.『医学のあゆみ』第5土曜特集として14年ぶりにうつ病を大特集.病態・診断・治療の3つの側面から,第一線の研究者らが最先端の知見を余すところなく解説する.

術後アセスメント・ケア ポケットBOOK
POINT1 経過ごとに必要な知識がわかる
患者さんの状態が大きく変化する術後は、「術直後」「術後急性期「術後合併症」と3パートに分けて、見逃せない観察ポイントやケアの知識をしっかり解説。術前から術後まで通して1冊でコンパクトにまとめています。
POINT2 覚えきれない知識をカバーできる
見逃してはいけない観察ポイントやケアの根拠、覚えきれない評価スケール、さまざまな数値も、本書を持ち歩くことで、ベッドサイドなどでいつでも確認できます。
POINT3 さまざまな診療科の患者さんに対応
7領域(消化器・呼吸器・循環器・脳神経外科・婦人科・泌尿器・整形外科)の主な手術と観察・ケアもあわせて掲載。最低限おさえておきたいポイントがわかって安心です。
POINT4 いますぐ知りたいことをすばやく検索
すぐに知りたい情報や知識が調べやすいように、文章は少なめ、図表スタイルが中心。“いま必要なこと”だけをスピーディに調べて、すぐ実践できるような構成です。

保健活動で使える! ナッジ
押さえておくべき基本と実践例
保健活動でナッジに取り組みたい人は必読!その基本とポイントを実践事例とともに解説
人の心理特性に寄り添って、科学的に行動変容を促すアプローチである「ナッジ」。「ナッジ」を保健活動に活用できるように、バイアスやナッジ活用ツールである「EAST」など、押さえておくべきナッジの基本的知識を解説する。さらに、業務や事業にナッジを取り入れる際の具体的な方法やポイントを、保健事業における「ナッジ」の具体的な活用事例の紹介やQ&Aで解説する。

行動医学テキスト 第2版
待望の第2版.日本行動医学会,策定のコア・カリキュラムに準拠した学会公認テキスト.
日本行動医学会公認のテキストとして「行動医学」や「行動科学」の歴史や概念,臨床における実践などをわかり易く解説する初学者向けの入門書.精神医学,心身医学,心理学,公衆衛生学,看護学などの教育場面におけるテキストとして,また医療現場でスタッフが臨床に活用できる実践的な内容を網羅的に解説した実践的な標準教科書.2015年に刊行された初版に最新の知見やデータを反映して加筆修正された第2版.

公衆衛生 Vol.85 No.12
2021年12月発行
特集 健康問題の解決のための経済学―ナッジ等の可能性を探る
特集 健康問題の解決のための経済学―ナッジ等の可能性を探る 地域住民の健康の保持・向上のための活動に携わっている公衆衛生関係者のための専門誌。毎月の特集テーマでは、さまざまな角度から今日的課題をとりあげ、現場に役立つ情報と活動指針について解説する。特集に加えて、連載企画「世界に届け! Boshi-Techo(母子手帳)」「列島ランナー」ほかを掲載し、現場に密着した話題を提供する。 (ISSN 0368-5187)

地域理学療法学の方向性とマインドを理解する ビルドアップ地域理学療法
●マインドと技術を高め,「地域理学療法学」の構築を目指す!
●日本地域理学療法学会の定義に即した4つの構成(集団・間接支援,集団・直接支援,個別・間接支援,個別・直接支援)に沿って整理し,理学療法士のあるべき関わりをまとめた一冊.
●地域理学療法学の定義を詳説するとともに,臨床を基盤とした学問体系の構築を目指す.
●2023年に始まる実習指導にも役立つ内容.

医学のあゆみ275巻8号
ナッジ理論の医療への応用
ナッジ理論の医療への応用
小室一成(東京大学大学院医学系研究科循環器内科学)
・ナッジ(nudge)とは,“ヒジで軽く突く”という意味であり,行動経済学や行動科学分野において,“選択構造”という“選択肢を提示する形”を利用して行動変容を促す戦力のことである.
・英国ではナッジ理論を応用した減塩への取り組みが功を奏した.減塩に限らず,肥満予防としての摂取する砂糖や総カロリーの減量,さらには禁煙,運動,検診,ドナー登録にも応用可能ではないであろうか.
・本特集がひとつの契機となり,ナッジ戦略でわが国の健康長寿が達成されることを期待したい.

看護教育 Vol.64 No.4
2023年 08月号
特集 本気の授業設計 今の授業を振り返る、新たなノウハウを知る
特集 本気の授業設計 今の授業を振り返る、新たなノウハウを知る 変わりゆく医療の構造、そして教育界全体の動きをみすえ、今求められる看護教育を、みなさんとともに考えていきます。ベテランの先生方はもちろん、学生への指導に不安を感じていらっしゃる新人教員の方々にも役立つ内容をお届けします。 (ISSN 0047-1895)
隔月刊(偶数月)、年6冊

総合診療 Vol.29 No.2
2019年02月発行 (通常号)
特集 意外な中毒、思わぬ依存、知っておきたい副作用 一般外来で! OTCも処方薬も!
特集 意外な中毒、思わぬ依存、知っておきたい副作用 一般外来で! OTCも処方薬も! 本特集では救急のみではなく、一般外来を受診するような、あるいは、してもおかしくないような中毒症について「症例+解説」で概説するとともに、使用頻度の高い薬剤の中毒症や依存症、また今後処方が増加するであろう薬剤の副作用についても、併せてその知識とスキルを深めることを目的に企画しました。

がんゲノム医療やさしい系統講義
基礎知識も、現場の知識も、新しい情報も この1冊でわかる!
次世代シークエンサーを使う「がん遺伝子パネル検査」によって患者の治療方針を決めるがんゲノム医療。その基礎知識から医療の実際までを、最新の情報を盛り込りみつつ、わかりやすい図と読みやすい文章で系統的かつコンパクトに概説。全国がんプロ協議会の監修の下、各分野の第一人者からなる講師陣が執筆。がんゲノム医療に関わるすべての医療従事者、特に初学者やもう少し整理して理解したい人のための入門的解説書。

関節外科 基礎と臨床 Vol.41 No.9
2022年9月号
【特集】膝靱帯再建の何が今アツイのか
【特集】膝靱帯再建の何が今アツイのか

産科と婦人科 Vol.89 No.8
2022年8月号
【特集】ここまで進んだ産婦人科関連の予防医学
【特集】ここまで進んだ産婦人科関連の予防医学 新たなエビデンスが加わったり,全く新しい概念が登場している予防医学についてOC・LEP,HRT,手術合併症関連,周産期・不育症,HPVワクチン等を取り上げ解説いただきました.

臨床経穴ポケットガイド 361穴
●字義から臨床応用用まで,著者の長年の経験を集大成したポケットサイズの解説書!
WHO/WPROによる標準経穴部位決定に基づく最新の経穴361穴のポケットガイド.主な特徴は,①新旧経穴位置の違いや取穴法についてまとめた.②中医学的な経穴の臨床応用の資料としての穴性を取り上げた.③臨床のヒントとして,どのような疾患や愁訴に用いられてきたのか,さらに,筆者の実際の臨床経験に照らして,単穴で大きな効果を示したり,組み合わせて有効であったものを詳しく取り上げた.④経穴と深く関連する解剖の特徴や経穴のデルマトームについても一部取り上げている点などである.

症状から治療点がすぐわかる!トリガーポイントマップ
筋肉の損傷から派生する痛みの症状は、肩こりや腰痛はもちろん、頭痛や歯痛など、実にさまざま。本書では、身体全体の44部位の痛みについて、その原因になっている可能性のある筋肉をあげ、治療すべきトリガーポイント(TP)の位置が一目でわかるようになっています。痛み以外にも症状があれば、「原因筋」の候補数をさらに絞り込むことができます。シンプルな手技「TP圧迫」や、「鍼治療」をする際の刺鍼の方向や深さについて、各筋肉ごとにコンパクトにまとめているので、臨床ですぐ試せます。
「TPの理論が、まだよくわからない」「他の本を読んだが、TPの探し方が難しかった」という方は、ぜひ本書の図をもとにTP治療をスタートしてみてください!

明快解説
医師のための法律と訴訟
医療と法律には密接な関係がある。それにもかかわらず医師は,大学医学部において医療に関する法律や医療訴訟について学ぶ機会が少ない。昨今の医師は常に医療訴訟の恐怖にさらされているといっても過言ではないが,日常診療に忙しい医師は法律については素人であり,いざというときの備えがないままということが多い。
本書は医師であり弁護士でもある著者がわかりやすく解説した,医療訴訟についてのテキストブックであり,医師が医療訴訟に対峙しなくてはならないときでも慌てないようにするための一冊となっている。

発生状況からみた
急性中毒初期対応のポイント 家庭用品編
公益財団法人日本中毒情報センター (JPIC) 設立30周年記念出版
■JPIC では,市民や医療機関からの中毒に関する問い合わせに対し,365日,24時間体制で情報提供を行っているが,その数は累計130万件を超えている。
■本書は,その実績と蓄積されたデータをもとに,もっとも問い合わせの多い「家庭用品」を対象に,中毒事故の発生状況に即した初期対応のポイントをまとめたものである。用途別の製品群ごとに分類し,事故発生の際に相談を受けた医師や薬剤師,看護師,保健師,介護福祉士等が,状況を客観的に把握し,応急手当や受診の必要性について的確に判断するためのポイントが示されている。JPICで実際に使用している手引書であり,受診前のトリアージに必要不可欠なものとなっている。
■続編として,「医薬品・農薬・自然毒・工業用品編」の出版も予定している。

眼科疾患最新の治療2022-2024
3年毎の改訂で,主要な眼疾患を網羅し,その最新の治療法の実際に焦点を絞って解説した,日常診療の指針となる一冊.巻頭トピックスでは,「近視が緑内障に与える影響」「眼疾患のゲノムワイド関連解析」「角膜再生医療の進歩」「斜視に対するボツリヌス療法ガイドライン」「ヘッドアップサージェリーの現状と問題点」「COVID-19 に対する感染対策」など,注目の10テーマをレビュー.

誰でもできる筋肉評価~医師、看護師、栄養士、理学療法士に必要なサルコペニア、リハビリ、栄養の評価
「臨床での筋肉評価を勉強したいのに,教科書がない!」
「筋肉評価を実践してはいるけど,正しくできているのか自信がない」
「エビデンスが知りたい…」
- そんな悩みに答える“筋肉評価の初めての教科書”ができました!
●身体計測,CT,エコー,体組成計,DXA…それぞれを解説する書籍はあっても,筋肉評価に特化した書籍はありませんでした。
●本書では,それらを用いた筋肉評価の具体的ノウハウについて,基礎から具体的な方法,基準値,様々な分野におけるエビデンスまでを網羅して解説します。
●筋肉を正しく適切に評価することは,患者さんの栄養状態評価,リハビリテーションなどの治療介入の評価を行う上で重要です。
●小児から高齢者,急性期,慢性期,在宅など,セッティングを問わず様々な臨床現場で実践できる筋肉評価の決定版です!

イラストでまなぶ 人体のしくみとはたらき 第3版
人体のしくみとはたらきを学びたいけれど、一体どこから手をつけていいかわからない…という人のための、気軽に楽しく学べる入門書。イラスト・漫画で比喩やデフォルメをしながら、臨床につながる知識もしっかり理解できるように解説しています。第3版はフルカラー化+理解を深める解説動画の付加で、さらにパワーアップしました。看護学生や医学生のみならず臨床で働く医療職からも「わかる!」と大好評の1冊です。

こどもの血液培養と菌血症 こけつきん11のオキテ
「こどもの血液培養と菌血症カレッジ」(略称:こけつきん)を主催するメンバーが執筆.重症化しやすい菌血症の確定診断のための血液培養から診断と治療について,検査をする基準から治療方針,患者マネジメントの方法まで記した内容.「こどもの血液培養と菌血症カレッジ」で聞かれてきた、よくある質問に関するQ&Aが満載.菌血症を疑ったとき,何をしたらいいのか,何を考えたらいいのかがわかる一冊.