理学療法ジャーナル Vol.52 No.5
2018年5月号
特集 視床出血と理学療法
特集 視床出血と理学療法 視床出血のなかの約40%は四肢体幹の体性感覚の中継核である後外側腹側核を中心に発生する.しかし,その血腫は同核を越えてさらに広範囲に及ぶ.また,残りの60%の出血は他の視床核で発生する.視床核は脊髄,小脳,脳幹,大脳基底核,大脳皮質を中心として極めて機能的な線維連絡をなしている.さらに視床の周囲には内包や視床下部などが存在していることから,視床出血という診断には多種多様の病態が内在していることを知る必要がある.
障害別 運動療法学の基礎と臨床実践 第1版
理学療法の治療体系の中でも核となる運動療法は「疾患別」と「障害別」の2階層に区分されるが、本書は「障害別運動療法」に焦点を当て、系統的にわかりやすくまとめたものである。
各障害の運動療法に対し9つの共通項目を立てて網羅的に解説し、一部は動画で実際の動きを確認できるようにした。
著名な執筆陣により、理論や経験則、さらに最新のエビデンスを交えた実践方法を紹介。これから臨床現場に出る学生や新人理学療法士必読の書。
画像診断 Vol.44 No.1(2024年1月号)
【特集】症例から学ぶ心臓血管放射線診断
【特集】症例から学ぶ心臓血管放射線診断 冠動脈病変,心筋疾患,腫瘍,大動脈疾患について,短い総論と実際の症例をCase-baseスタイルで提示し解説.循環器画像診断になじみの少ない初学者が,日常の画像読影に取り組むうえで役立つ知識が満載の一冊.
レジデントノート増刊 Vol.23 No.2
【特集】症候診断ドリル
【特集】症候診断ドリル 明日から実践できるエキスパートの診断戦略を現場でよく遭遇する23症候をもとに解説!患者の訴えを的確な症候に置き換え,鑑別をあげ,必要な診察・検査を行い,診断を下すまでの道筋をドリル形式でトレーニング!
Dr.平岩 動画で直伝 子どもの発達障害 外来診療の工夫
発達障害が認知されるようになり,外来で子どもを診ている医師なら誰でも気になる子に遭遇するようになった.発達障害の第一人者 平岩幹男先生が,かかりつけ医に向けて,こだわり,忘れ物,けんか,偏食,学習障害,不登校など,困りごとを少しでも軽くする対応策を伝える.専門家として親子と一緒に悩んだ経験から得た,外来での言葉かけ,保護者への助言,福祉の利用は即実践できる.QRコードから,各テーマの内容を深掘りしたYouTube動画に簡単にリンク.
臨床放射線 Vol.68 No.11
2023年11月号
エキスパートによる輪郭入力のコツとノウハウ
エキスパートによる輪郭入力のコツとノウハウ
今月の特集は「エキスパートによる輪郭入力のコツとノウハウ」です。放射線腫瘍医にとって、自身のすべてが反映される最重要治療プロセスである輪郭入力のコツを、脳腫瘍、肺癌、食道癌、直腸癌、小児腫瘍の5項目に分け、各々を達人に教えていただきました。放射線腫瘍医はもちろん、治療部門と連携する診断医の先生方にも役立つ貴重な特集です。診療1篇に6篇の症例報告、好評連載「今月の症例」ともども、是非ご覧ください。
消化器診療プラチナマニュアル
シンプルで濃い プラチナファミリーのあたらしい仲間です
・好評プラチナマニュアルシリーズ待望の第3弾。
・幅広い消化器領域の症候、疾患、治療薬について、外来・病棟で活用できる項目に絞り、胸ポケットに入るボリュームにまとめた。
・「5大原則」に始まり、「治療薬と検査・手技」、「関連の症候」、「主な疾患」に分けて全42項目で構成。
・日常診療で困ったときの指針を国内外で経験・研鑽を積んできた著者がわかりやすく解説。
・専門・非専門問わず、研修医からベテランまで、さらには看護師・薬剤師にも有用。
変形性膝関節症診療ガイドライン2023
変形性膝関節症(膝OA)は痛みや腫れ,可動域制限などの症状によりQOLを損なう,ロコモティブシンドロームの代表的な疾患の一つである.本ガイドラインは,2010年・2015年に公開された日本語版OARSIガイドラインから内容を刷新し,欧米の最新のガイドラインを踏まえ,Mindsの推奨する作成基準に沿って膝OAの疫学・病態・診断,生活指導や薬物療法から手術療法およびリハビリテーションまで多様な治療法を詳細に分析し推奨度を示した.
腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン2021 改訂第3版
腰痛などを契機に一般開業医を受診する患者も多い腰椎椎間板ヘルニアに対し,最新の知見を踏まえ患者の症状や希望も考慮して日常診療を行うための指針となるガイドライン.今回の改訂ではMindsの指針に沿って構成・内容を刷新し,発生機序や病態が未だに十分明らかでない本疾患の基本的知識をBQとしてわかりやすくまとめ,診断と治療に直結するCQを厳選して提示した.
神経診断学を学ぶ人のために 第2版
難解な神経診断学の理解のため、基礎的知識(解剖、生理、薬理)から臨床への橋渡しとなる解説で好評を博した初版の機能・系統別構成はそのままに、全編を大幅増補。「視床」「イオンチャネル異常症」の章新設をはじめ、「眼球運動の中枢調節」「基底核の神経ネットワーク」「パーキンソン病の病態生理」「呼吸の調節機構」などは最新の知見をもとに増補。またトピック等をまとめたコラムを46→90題に倍増、新しい図・文献も追加され充実した内容となった。
実践イラスト脳神経外科手術100
すべての手術がカラーイラスト付きで詳細に記録された本格的な手術書である。
「動脈瘤」「脳動静脈奇形」「聴神経腫瘍」「髄膜腫」「下垂体腺腫」「頭蓋咽頭腫」「微小血管減圧術」「脊椎・脊髄手術」「頚動脈内膜剥離」「キアリ奇形」など、脳神経外科手術のほとんどの分野を網羅している。
各症例のイラストは本文を読まずとも内容を理解できるほど緻密であり、さらに手術操作の丁寧な解説が記載されている。手術中の気づきやポイントとなる点などは、実際に執刀した者でなければ記述できない内容である。comment欄には手術の工夫点や、二度と同じ過ちはしないようにとの反省点などが、著者自身のメモのように追記されている。
類似疾患に遭遇した時の参考として、また手術イラストの表現法の参考としても本書を活用いただきたい。
整形外科 Vol.75 No.12
2024年11月号
1950年創刊。整形外科領域でいちばんの伝統と読者を持つ専門誌。読者と常に対話しながら企画・編集していくという編集方針のもと、年間約180篇にのぼる論文を掲載。その内容は、オリジナル論文、教育研修講座、基礎領域の知識、肩の凝らない読み物、学会関連記事まで幅広く、整形外科医の日常に密着したさまざまな情報が、これ1冊で得られる。
愛知県がんセンター 頸部郭清術
頸部郭清術は甲状腺を含む頭頸部がんの外科治療における基本術式である。画像診断の進歩による進展範囲の診断の精度の向上に伴い、症例の進展度に応じた手術が求められ、選択的頸部郭清術、さらに個別的頸部郭清術へと展開してきていることを踏まえて書き下ろした。
頸部郭清術を行う場合、年齢、全身状態、原発巣・頭頸部転移の進展度や病理組織的悪性度などを考慮して郭清範囲を決定するが、本書ではそれらの知識の解説はなく、頸部郭清術だけに焦点を絞っている。
1章で頸部郭清術の欧米およびわが国の歴史の紹介、2章でリンパ節と筋肉の解剖、続いて3章では術式の分類、4~11章までは愛知県がんセンター方式の手術手技を豊富な画像(術中写真)とカラフルな図解を駆使して解説、最後12章で頸部郭清術の均一化を図った研究班の成果にも触れ、系統的に書かれている。
画像診断の進歩も著しく、郭清範囲が検討されるようになった今日、頸部郭清術の基本はしっかり抑えて、「機能温存」と「低侵襲性」をキーワードとして頸部郭清術の新たな展開に対応した解説書とも言える。
もっとも中核となる「第7章 全頸部郭清術」の一部をサンプルとして公開中!
頭頸部がん手術ノート 輪層の外科
本書は原発臓器に対して、筋膜と筋間隙から術式の概念化を試みる一冊。
頭頸部のうち、特に頸部はその筋と筋膜を概念化すると同心円モデルと捉えることができ、そのうえで原発臓器の切除術について、剥離の層(Layer(英)、Schicht(独))を明らかにし、術式の解説を行う。
外科はサイエンスとアートと言われ個人技を確立していくものだが、著者の豊富な経験から導き出された手術の法則を豊富なイラストと術中写真で解説しており、本書を熟読し、追体験することで必ず個人技を確立する一助となるだろう。
頭頸部がん手術に携わる外科医必携の一冊。
骨折の機能解剖学的運動療法 その基礎から臨床まで 総論・上肢 第2版
2015年の初版から7年ぶりの改訂となる第2版.総論では骨折の運動療法を行うために必要な知識,各論では骨折後に必ずおこる組織の修復過程を基礎に、上肢,体幹,下肢ごとに疫学、整形外科的な治療の考え方、評価と治療について解説.主な改訂内容として、総論では近年話題のfascia、慢性疼痛のfear-avoidancemodelを加筆.また肩関節と手関節周辺骨折の運動療法について可能な限り詳細に修正と加筆を加えた待望の第2版の刊行.
骨折の機能解剖学的運動療法 その基礎から臨床まで 体幹・下肢
骨折の運動療法を行うために必要な最低限の知識を総論で網羅.各論では骨折後に必発の組織の修復過程を基礎に疫学、整形外科的な治療の考え方、評価と治療について解説.
適切な臨床に導くための
整形外科徒手検査法ナビ
検査の選び方とエビデンスに基づくアプローチ
整形外科徒手検査法の結果を踏まえてどのような治療を施すべきか, 臨床思考に基づく治療の組み立て方について症例ベースで解説。各症例に対してなぜその検査法を選択したか, また選択しなかったのかを示すほか, 整形外科徒手検査法を選択する過程, 治療法選択の根拠となるエビデンス, 実際の治療が豊富な写真やイラストを用いてビジュアルに理解できる。
具体的な検査法の手順を詳説している姉妹書『適切な判断を導くための整形外科徒手検査法』と合わせて学習することで, 整形外科徒手検査法を自由に使いこなすことができるようになる。
PT・OTのための脳卒中に対する臨床上肢機能アプローチ 弛緩から痙性・失調・肩の痛み、高次脳機能障害等に対するMovement -Therapy
脳卒中後に生じる上肢機能の症状へのアプローチをライブ感覚でお届け
弛緩、強い痙性、失調症や肩の痛み…….多くの脳卒中患者が上肢機能の症状に苦しんでいます.本書はそのような患者の治療に役立てるべく,全国の臨床家が培った知識と実践を結集して完成しました.臨場感ある治療場面の写真も豊富に掲載し,この一冊で症状別にアプローチのポイントが理解できます.明日からの臨床に活かしていただきたい1冊!
理学療法ジャーナル Vol.52 No.12
2018年12月号
特集 退院支援 理学療法士はその先が見えているか
特集 退院支援 理学療法士はその先が見えているか 医療機関からの円滑な退院は,医療費の適正化だけでなく,医療安全の確保,患者のQOL上などの観点から注目され,特に医療から介護に移行する際の医介連携が重視されるようになった.心身機能を十分に把握する理学療法士は,昔から退院支援に積極的にかかわり,重要な役割を果たしてきたが,一方では理学療法士の在宅に関する知識不足が指摘されることもあり,その充実は今後の理学療法士の大きな課題である.本特集が理学療法士の退院支援業務を再考する機会になればと考える.
まとめないACP
整わない現場,予測しきれない死
最期をどこで、どのように迎えたいかを話し合うプロセス=ACP。ACPが、延命治療を諦めさせるためのものであってはいけない。いかに死が近づいている人であっても、その人が生きようとする気持ちを支えたい。予測通りにいかない人の生き死にを看護師として、家族として見てきた著者が考える、「無理にまとめないACP」の進め方。