
看護学生のためのわかりやすい法律・制度
看護学生にとって苦手分野である法律・制度をとことんわかりやすく解説。医療法から労働法規まで、看護教育で学ぶ関係法規を豊富なイラストと平易な文章で整理した。あわせて条文、過去の国家試験問題も収載し、入門書、サブテキストとして最適。国試対策にも活用できる。

すぐに使える医療・看護英語
English for Healthcare Communication
本書は,①実践的な英語コミュニケーション能力,②異文化看護の視点と異文化間能力(cultural competence)を取得するための看護英語学習書である。
それぞれテーマが異なる4つのユニットから成り,それらのユニットがさらに3つのレッスンに分化し,合計12レッスンで構成される。レッスンごとにテーマに沿った医療シーンを想定し,語彙,リスニング,発音練習,ロールプレイによるコミュニケーション・プラクティスなど,ステップを踏んで無理なく英語力を高められる構成となっている。
今後,グローバル社会での活躍が期待されている看護学生や看護師が,医療の現場で実際に使えるコミュニケーション能力を確実に習得できる教材である。

≪講義録≫
医学英語 I
語彙の充実と読解力の向上
英語での診療・学会発表・論文執筆を最終到達目標として,医師・医療関係者に求められる英語力を総合的・体系的に学ぶために企画された,日本で初めての医学英語教科書。本書はその第1段階(初級編)として,語彙の充実(専門用語の習得やその語源の理解,および文章としての表現)と読解力の向上(一般向け医療関連読み物を題材にして)を主眼とする12章から構成されている。

社会保険旬報 №2942
2024年10月11日
《論評》 『地域ブロック別の新型コロナ流行による病院経営医療法人の損益への影響推移』荒井耕
《論評》 『地域ブロック別の新型コロナ流行による病院経営医療法人の損益への影響推移』荒井耕
新型コロナ流行への関心が薄れつつあるなか、流行による医療機関への財務的影響を多様な観点から分析し、歴史的教訓として生かせるようにその知見を遺しておくことは意義深い。現在、各分野で新型コロナ流行の事後検証がなされており、医療機関への財務的影響の分析も進められつつあるが(荒井、2023)、まだ都道府県別や地域ブロック別に影響を分析した研究は見られない。ところが従来、地域によって医療機関の損益状況には大きな差があり(荒井、2017)、また中長期的に変化してきたことがわかっており(荒井、2021a)、地域別に流行の影響を分析する必要性があることが示唆されている。
医療機関の財務状況を明らかにする代表的な公的調査である『医療経済実態調査』では、従来、都道府県別や地域ブロック別の分析はなされていない。一方、厚生労働省医政局の『病院経営管理指標』(以下『指標』)では、従来、地域ブロック(北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州)別の分析が見られる。しかしながら、任意回答の質問票調査であり回収率が低いことから、分析対象客体数は極めて少なく、回収対象群による偶然的なブレの影響を受け易いほか、経営管理に対する関心が高い病院群中心に回答がなされているなどのバイアスがある可能性も高い。おそらくこうした理由からだと考えるが、『指標』(厚生労働省医政局、2022bc・2023b)では地域ブロック別の新型コロナ流行による影響を分析していない。なお、本調査は毎年実施されているが、任意回答の調査で回答病院群は年々異なるため、その調査結果を経年的に比較することは本来適切ではない。また本調査では、決算月が統制されていないため、各年度の財務状況とされているものの、多様な時期の財務データが混在しており、特定の期間(各財政年度など)における財務的影響を分析する上では必ずしも適切ではないという課題もある。
以上を踏まえて、本稿では、毎期義務としてすべての医療法人が提出している『事業報告書等』(決算届)を活用することによって、非回答バイアスや極めて少ない回答数、年度による分析対象群の大きな違いによる精度・信頼性の課題を解決しつつ、病院経営医療法人群における地域ブロック別の損益面の影響推移を分析する。その際、3月末決算の法人群に限定して分析することによって、各財政年度における新型コロナ流行の影響をズレなくきっちりと捉えた分析をする。

看護師に役立つ レポート・論文の書き方 第6版
レポートや論文,看護記録,申し送り状,ケーススタディなどを書く機会の多い看護師たちの中には「レポートや論文が書けない」「文章を書くのが苦手」という意識を持ち,書けない悩み,書くことへの苦手意識に悩まされている人たちもいます.本書はそんな看護師たちの問題を解決すべく著者独自の持論で書き下ろされたものであり,文章を書く基本のルールがわかりやすく解説されています.看護師待望の改訂6版.

看護学生してはいけないケースファイル 改訂2版
臨地実習禁忌集
看護学生の臨地実習で起こる禁忌事例を「〇〇はしてはいけない」という視点で、簡潔に、根拠を明確に示しながら解説した一冊。「患者さんとの接し方」「個人情報保護」「医療安全」「感染予防」「ハラスメント」と大きく5つのカテゴリに分け、学生が日常よく遭遇する事例や、臨地実習で実際に起こった事例に比重をおき、その解決策を提示する。改訂版では、看護現場をとりまく法律の改正や、また、SNSに関するトラブルやハラスメントなど、最新の内容を盛り込み、現在の学習・臨床現場に対応した。また、本書のQRコードからは、本書の内容を基にした別売りの映像教材「看護学生してはいけないケースファイル 臨地実習禁忌集」からピックアップしたショートドラマが視聴可能。映像を通じて、禁忌事例をよりリアルに追体験できる。

月刊/保険診療 2024年9月号
特集 医療の“経営環境”の変化──2024年現在~8つの環境変化にいかに対応するか~
特集 医療の“経営環境”の変化──2024年現在~8つの環境変化にいかに対応するか~ 特集 医療の“経営環境”の変化──2024年現在~8つの環境変化にいかに対応するか~
Part1 【鼎談】医療をめぐる経営環境の変化にどう対応するか…①社会保障費抑制,②少子高齢化と人口減少,③地域間格差の拡大,④インフレによる物価高騰,⑤働き方改革と医療従事者不足,⑥賃金の優位性低下と他業種への人材流出,⑦国民の実質賃金の低落と貧困の拡大,⑧医療DXの加速化──等の経営環境の変化に医療機関がどう対応するかを論じます。
Part2 経営環境の8つの変化を解き明かす
…上記の8つの変化の①原因,②現状と課題,③対応策・解決策──を実践的に解き明かします。

看護 Vol.76 No.12
2024年10月号
特集1 看護職のためのポータルサイトNuPS
特集1 看護職のためのポータルサイトNuPS
2024年11月から国による運用が開始される「デジタル改革関連法を踏まえた看護職の人材活用システム」には、看護職キャリアデータベースが新設されます。
この中で管理される看護職キャリア情報は、看護職個人が同意することにより、日本看護協会が運営するナースセンター・コンピュータ・システム(NCCS)に情報連携されます。さらにNCCSには、これらの情報を看護職自身が閲覧・管理できるポータルサイトNuPS(ナップス)が新設され、看護職1人ひとりが将来のキャリアについて検討し、より適切なスキルアップの支援が受けられるようになります。
本特集では、厚生労働省より人材活用システムの全体像を概観し、日本看護協会よりNuPSが必要とされる背景や開設の経緯、NuPSによる看護職の質向上と確保の実現への期待、その利用方法などについて解説します。
特集2:看護師長の患者ラウンド
病棟の看護師長が担う業務の1つに「患者ラウンド」があります。
患者ラウンドは、日常的に入院患者のベッドサイドを訪問することであり、患者ニーズやスタッフの看護、業務の遂行状況などの情報が得られるというメリットがあるものの、中には目的が不明確なまま、何となく行っている人も多いのではないでしょうか。
そこで本特集では、まず、急性期病院の看護師長を対象としたインタビュー調査を基に、患者ラウンドの位置づけと目的を明らかにします。
次に、患者ラウンドの結果を看護管理にどう生かすべきかを解説するとともに、2年目看護師長の取り組みを振り返りながら患者ラウンドの課題に言及。加えて、看護局長として行っているラウンドの実際も紹介します。

プチナース Vol.33 No.13
2024年11月臨時増刊号
令和5年版新出題基準対応!「必修問題・一般問題・状況設定問題」のすべてが予想問題!
令和5年版新出題基準対応!「必修問題・一般問題・状況設定問題」のすべてが予想問題!

マネジメントの極意をつかむ!
PT・OT・STのためのリハビリテーション管理学
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士をめざすうえで,「管理学」の学修が求められるようになりました.その基礎的な内容である,法制度の理解,職場の管理・教育に必要な能力,職業倫理の遵守などについて,丁寧にわかりやすく解説しています.
さらに一歩踏み込んで,将来の選択肢を増やすことができるよう,事業経営についても取り上げています.本書に登場するキャラクターたちとともに楽しく学びながら,管理運営(マネジメント)の力を身につけましょう!

結局ベイズって何ができるの?
ベイズ流医療統計
ベイズ統計を学んだことがない医療者は大勢いるのではないでしょうか?
本書は,ベイズ統計の基礎から解析の仕方を解説.特にロジスティック回帰モデル,Cox回帰モデル,アダプティブデザインについて,実際の論文を紹介し,その中でどのように使われているのかについて解説しています.これからベイズ統計を学ぶべきかどうか迷っている方への道標となることを願っています.ベイズ統計を学びたいすべての医療者のための1冊.

新生児・幼小児の難聴
遺伝子診断から人工内耳手術,療育・教育まで
耳鼻咽喉科医,小児科医,言語聴覚士はもちろん,看護師,特別支援学校の教師などを対象に,新生児・幼小児の難聴をわかりやすく解説.
難聴児の教育の歴史をはじめ,聴覚生理学,遺伝子診断,聴覚検査,難聴支援機器のしくみを詳しく紹介.さらに,聴覚障害児の療育と教育,就職など多岐にわたる最新のテーマを取り上げていることにも注目.難聴にかかわる支援者に必携の1冊.

Heart View Vol.28 No.11
2024年11月号
【特集】脳卒中と循環器五カ年計画と基本法:ここを押さえる!
【特集】脳卒中と循環器五カ年計画と基本法:ここを押さえる!

診断と治療 Vol.112 No.10
2024年10月号
【特集】総合的な診療能力を高める診断推論戦略Up To Date
【特集】総合的な診療能力を高める診断推論戦略Up To Date
診療の基盤となる診断推論の思考プロセスを修得すべく,クラシカルな方略から近年新たに提唱されている方略まで,症例を通じて日々の臨床でどのように活用するか解説します.

臨牀透析 Vol.40 No.11
2024年10月号
透析室スタッフのコミュニケーション術
透析室スタッフのコミュニケーション術
透析患者の周辺には多くの医療スタッフが関わっている.チーム医療が浸透した今日では各専門スタッフとの連絡調整とともに,家族や介護関連担当者らとの連携の頻度が増している.最も患者の近くにいる看護師はこれらのマネジメント役が求められる.

胸部外科 Vol.77 No.11
2024年10月号
1948年創刊。常に最近の話題を満載した、わが国で最も長い歴史と伝統を持つ専門誌。心、肺、食道3領域の外科を含む商業医学雑誌として好評を得ている。複数の編集委員(主幹)による厳正な査読を経た投稿論文を主体とした構成。巻頭の「胸部外科の指針」は、投稿原稿の中から話題性、あるいは問題性のある論文を選定し、2人の討論者による誌上討論を行っている。胸部外科医にとって必須の特集テーマを年4回設定。また、「まい・てくにっく」、「1枚のシェーマ」、読み物として「胸部外科医の散歩道」を連載。

RRS運用サポートブック
実践ですぐに使える運用のコツ
RRSを導入し、効果的に運用するためには?
急性期充実体制加算の算定要件に組み込まれ、多くの施設において導入が求められているRRS(Rapid Response System:院内迅速対応システム)。これからRRSを導入する、あるいは導入できたが効果的に運用されていない施設の救急・集中治療分野の医師・看護師等に向け、運用に必要な要素をストラクチャー、プロセス、アウトカムに分けて押さえておくべき項目を解説。RRSの障壁に対する解決方法や運用のコツ、実際に使われているマニュアルや記録用紙など、日本独自の知見と資料も盛り込む。

臨床栄養 145巻4号
臨時増刊号
臨床推論ファーストブック―知っておきたい基本概念と臨床栄養での実践
臨床推論ファーストブック―知っておきたい基本概念と臨床栄養での実践
栄養評価から栄養診断,そして臨床推論の新時代へ――管理栄養士が臨床推論を体系的に学ぶためのファーストブック
●臨床栄養では,栄養評価だけでなくGLIM基準などによる栄養診断が求められるようになり,さらには他職種とともにチーム医療で臨床推論を行う新時代を迎えている.
●本臨時増刊号では,前半で臨床推論に必要な基礎知識を学び,後半では,食欲不振など臨床栄養でよくみる20の栄養関連問題を取り上げ,薬剤面,心理面,社会面などの多面的視点を含め,臨床推論の仕方から原因別の対応までを実践的に紹介する.

≪プラクティス耳鼻咽喉科の臨床 6≫
耳鼻咽喉科医のための診療ガイドライン活用マニュアル
聴覚・平衡機能障害,鼻副鼻腔疾患,口腔・咽頭疾患,喉頭疾患,頭頸部疾患など,耳鼻咽喉科の診療において必須となる領域,また,感染症や検査・手術に際して必要となる関連領域まで,幅広い診療ガイドラインをカバー.最新のガイドラインに即して標準的治療を示すのみならず,実地診療に即した応用例を解説する.著者の経験した症例を多数紹介.Appendixには診療ガイドライン等の入手先一覧を掲載.

成人慢性水頭症 ハキム病診療ハンドブック
高齢者を見るすべての人に知ってほしいハキム病を1冊で
歩くのが遅くなってきた.転びやすくなった.やる気が出なくなった.やったことを忘れてしまう.トイレが近くなった.様々な症状から始まり、気づかないうちに進行して介護が必要な状態に陥る可能性があるハキム病.認知症と間違われて見逃されていることがあります.実は65歳以上の1%以上,70歳以上の3%以上にハキム病が潜んでいる可能性があります.特発性正常圧水頭症(iNPH)診療ガイドライン第3版以降に蓄積されたエビデンス,最新の診断・治療法を解説.適切な診療をすれば症状が劇的に改善するハキム病を見逃さないための1冊.