ゼロから始める運転免許に関連する診療
~医師はなぜ診断書の作成を誤るのか?~
高齢者の運転免許に関連した診断書の作成に必要な知識がすべて詰まった一冊!
高齢者の運転免許更新において認知症の有無を判断する際,診断を行う医師の役割は非常に重要なものとなる.本書ではわが国における運転免許の実態から改正道路交通法,運転免許に関する誤った診断書を作成してしまう原因と整合性のある診断書作成のポイントなど,運転免許に関わる診療における必要な知識について,愛知県の臨時適性検査を担う著者が事例を交え実践的かつ分かりやすく解説した.
DOHaD 先制医療への展開
栄養、ストレス、腸内細菌……。胎生期・乳幼児期の環境要因が非感染性疾患(NCDs)の発症に大きな影響を与えるという概念DOHaD(ドーハッド)、その研究最前線の知見が集結した。
産科医、小児科医、内科医などの臨床医、動物・細胞モデルを扱う実験研究者、疫学、教育学、経済学、畜産学などの研究者、助産師、栄養士、公衆衛生・保健行政従事者をはじめ多くの読者にとって有益かつ興味深い1冊となった。
小児科 Vol.64 No.5
2023年5月号
小児科医が知っておくべきエピジェネティクスの基本知識
小児科医が知っておくべきエピジェネティクスの基本知識
「エピジェネティクスって遺伝の話? 自分には関係なさそう」とお思いの方もいるでしょうか。エピジェネティクスとはDNA塩基配列によらない遺伝子発現制御機能のことで、先天性疾患だけでなく、川崎病、アレルギー、急性腎障害、発達障害、うつ病の発症などに関わりがあるとされます。この視点から病態を解明し、治療戦略がみえて臨床の場で活用されつつある今、小児科医に知っておいていただきたい情報をまとめました。
整形外科 Vol.74 No.6
2023年5月増刊号
変形性関節症の診断と治療―保存的治療から再生医療まで
変形性関節症の診断と治療―保存的治療から再生医療まで
1950年創刊。整形外科領域でいちばんの伝統と読者を持つ専門誌。読者と常に対話しながら企画・編集していくという編集方針のもと、年間約180篇にのぼる論文を掲載。その内容は、オリジナル論文、教育研修講座、基礎領域の知識、肩の凝らない読み物、学会関連記事まで幅広く、整形外科医の日常に密着したさまざまな情報が、これ1冊で得られる。
整形・災害外科 Vol.66 No.6
2023年5月号
整形外科とメンタルヘルス
整形外科とメンタルヘルス
近年,整形外科を受診する患者の症状,疾患の治癒過程や治療成績にメンタルヘルスへの介入が効果的であることが報告され,注目を集めている。本号では約35年ぶりに整形外科とメンタルヘルスについて特集した。腰痛,膝関節痛,リハビリテーションとメンタルヘルスの関連,痛みリエゾン外来や精神科単科病院,診療内科での診療,脳機能解析,慢性疼痛が精神に与える影響についての基礎研究など,専門外の整形外科医にもメンタルヘルスの知識が得られる幅広い内容となっている。メンタルヘルスへの知見を深め,全人的な診療を行う意義がわかる特集となっている。
皮膚科の臨床 Vol.65 No. 5
2023年5月号
乾癬
乾癬
今月号は乾癬の症例報告をまとめました。各種生物学的製剤を用いて奏効した症例,妊婦に顆粒球単球吸着除去療法が奏効した症例など,貴重な報告が盛りだくさんです。日々の臨床に是非お役立てください。エッセイ「憧鉄雑感」などの人気連載も掲載中です!
≪介護報酬パーフェクトガイド≫
介護報酬パーフェクトガイド 2022-23年版
算定・請求の全知識とケアプラン別算定事例
■2021年4月に介護報酬が全面的に改定されました。
■本書では,介護報酬の算定・請求に関する全知識を,基礎から実務上の具体的なHow Toに至るまで,実務者の視点からわかりやすく解説しています。
■①介護報酬の仕組みと内容,②具体的な算定方法,③請求の方法と請求事務の実際,④請求書・明細書の書き方,⑤ケアプラン作成の要点――などで構成。実際の“ケアプラン10事例”に沿って,様々なパターンのそれぞれの算定・請求ポイントを具体的かつ詳細に解説しています(介護予防や地域密着型サービスの事例も掲載)。実際のケアプラン作成と請求事務にとって必要不可欠な実務知識がラクラク理解できます。
■介護報酬の1から100までのすべてがわかる,実務に役立つ実践パーフェクトガイドです!!
第1章 介護保険・介護報酬の要点解説
1 介護保険制度の概要
2 介護報酬の概要
3 2021年介護報酬改定の概要
第2章 介護サービスの単位数解説
1 居宅サービスの介護報酬
2 施設サービスの介護報酬
3 介護予防サービスの介護報酬
4 地域密着型サービスの介護報酬
5 地域密着型介護予防サービスの介護報酬
6 居宅介護支援の介護報酬
第3章 介護報酬の算定・請求事例集
事例1:居宅サービス① 居宅サービスの基本的な利用
事例2:居宅サービス② 大規模事業所(通所),特定診療費
事例3:居宅サービス③ 共生型サービス,要介護状態区分の月途中での変更
事例4:居宅サービス④ 公費負担(生活保護受給),特定診療費
事例5:地域密着型サービス① 地域密着型サービス利用後に月途中からグループホーム入居
事例6:地域密着型サービス② 月途中から看護小規模多機能型居宅介護を利用(日割/利用中に死亡)
事例7:地域密着型サービス③ 特定施設から月途中で退居後,小規模多機能型居宅介護を利用して在宅継続
事例8:施設サービス① 月途中から介護老人福祉施設入所,補足給付
事例9:施設サービス② 介護医療院を死亡退所,特別診療費
事例10:介護予防サービス 包括評価,公費負担(更生医療,本人負担あり)
≪プロのレセプト・チェック技術≫
プロのレセプト・チェック技術 2022-23年版
請求もれ&査定減全280事例の要点解説
審査機関・保険者でも活用されている,プロによるプロのための必携の1冊!
■2022年4月診療報酬改定に合わせて事例を見直し,DPC請求を含む新たな請求もれ&査定減事例を多数追加し,バージョンアップした最新版です。
■請求もれと査定減の280事例について,その原因とポイントを挙げ,診療報酬点数表・臨床医学・薬理学などの様々な角度から多面的に,わかりやすく解説しました。
■請求もれや査定減の原因を探る“プロ”の方法論が身につき,請求事務能力,点検能力が飛躍的にUPします。
請求もれ篇
1-請求もれとは何か
2-請求もれの原因
3-請求もれを防ぐために
4-初・再診,医学管理の請求もれ
5-在宅の請求もれ
6-投薬・注射の請求もれ
7-処置・手術・麻酔の請求もれ
8-検査・病理診断の請求もれ
9-画像診断の請求もれ
10-入院料等の請求もれ
11-その他の請求もれ
12-DPCによる請求誤り
審査・査定篇
1-審査のしくみ
2-薬剤(投薬・注射)の査定
3-処置・手術・麻酔の査定
4-検査・病理診断の査定
5-画像診断の査定
6-入院に関する査定
7-その他の査定
8-総括
参考資料
索引
看護学テキストNiCE
精神看護学Ⅱ 地域・臨床で活かすケア 改訂第3版
対象者の力を引き出し支える
精神看護の実践に役立つ知識をわかりやすく解説した好評テキストの改訂版.「バイオ・サイコ・ソーシャルモデル」を踏まえ,精神看護の対象者をトータルにアプローチする視点を学べる.今改訂では精神科訪問看護など地域での看護実践の記述を強化し,ひきこもりや虐待の事例も追加した.
レジデントノート Vol.25 No.4
2023年6月号
【特集】診療方針を決断できる救急患者へのアプローチ
【特集】診療方針を決断できる救急患者へのアプローチ 「この患者さん入院させるべき?」「自宅に帰して本当に大丈夫?」救急でよく出会う症状ごとに,Dispositionの判断で上級医が考えていることを余さず言語化.悩ましい症例を決断する指針が見つかる!
脊椎脊髄ジャーナル Vol.36 No.2
2023年2月号
■特集
術中脊髄機能モニタリングのUP TO DATE
作業療法ジャーナル Vol.57 No.5
2023年5月号
■特集
訪問看護ステーションと作業療法─看取りも含めて
鼓膜再生療法 手術手技マニュアル
鼓膜を初期化して再生! 鼓膜再生療法は,2019年11月に保険適用となり,病院やクリニックで鼓膜穿孔例への治療が可能となった.再生医療を用いた本法は,低コスト・低侵襲・手技の簡便さ・聴力改善の高さから従来の鼓膜形成術にかわる画期的な最新治療である.
本書は,開発者の金丸眞一先生が総指揮を執り,基本概念・患者説明から検査・基本手技・応用までを写真・イラストを中心に解説する.
本治療を成功に導く世界で唯一のマニュアルである.
透析室の感染対策まるわかりBOOK
◆標準予防策と対比させながら、違いと透析室の特別な感染対策をわかりやすく説明
◆患者さんと医療スタッフを守るために、基本的な考え方と具体的な予防策を提示
◆内容の要点をまとめたPOINTと詳細な解説を加えたMEMOで理解度がさらにアップ
◆「こんな本が欲しかった」にお答えする透析室の感染対策を丸ごとカバーした決定版
夜の勤務のサバイバル
夜の勤務はキツい…どう切り抜けよう
救急医、睡眠専門医、看護師 3者の視点で応援します
医療従事者にとって、当直・夜勤などのシフト勤務をいかに乗り切るかは大きなテーマである。救急医(志賀隆先生)、睡眠専門医(伊田瞳先生)、看護師(かげ)の3人がコラボレーションし経験とエビデンスをもとに、(1)夜の勤務チーム、(2)夜勤における睡眠、(3)患者さんが安定するための先手の予防策、(4)夜のトラブルにどう対応するかの4つのパートに分けて解説。過酷な現場で働く医療者に役立つ情報とエールを送る。
LiSA Vol.30 No.5 2023
2023年5月号
徹底分析シリーズ:気道管理“気導道”免許皆伝を目指して(後編)/症例ライブラリー:術中の頻脈/快人快説:硬膜外自家血パッチ,その後/Topic:麻酔科医として温室効果ガスの排出削減に貢献しよう/麻酔科医のちょこっと社会科見学:カーディナルヘルス袋井工場
徹底分析シリーズ:気道管理“気導道”免許皆伝を目指して(後編)/症例ライブラリー:術中の頻脈/快人快説:硬膜外自家血パッチ,その後/Topic:麻酔科医として温室効果ガスの排出削減に貢献しよう/麻酔科医のちょこっと社会科見学:カーディナルヘルス袋井工場
LiSA 2023年別冊春号
2023のシェヘラザードたち
2023のシェヘラザードたち
臨床栄養 142巻5号
高齢腎臓病患者を支える―臨床の最新潮流を学び栄養管理に活かす
高齢腎臓病患者を支える―臨床の最新潮流を学び栄養管理に活かす
わが国における維持透析患者数は2021年末時点で約35万人と増加の一途をたどっており,また,透析導入時の平均年齢も71歳を超え,年々高齢化が進展しています.透析導入の原因となる慢性腎臓病(CKD)の予防・治療の基盤は食事内容・生活習慣の適正化にありますが,高齢腎臓病患者の栄養管理においては,循環器疾患や脳血管障害,糖尿病といった併発疾患を踏まえた対応はもとより,ADLやQOLの維持・改善,個人の希望に沿った暮らしの継続など,それぞれで異なる治療目標に応じた個別化の視点も求められており,ますます高度化しています.
本特集では,高齢腎不全患者の現状をはじめ,糖尿病性腎臓病(DKD)や併発症への対応,骨ミネラル代謝異常(MBD)の管理,保存的腎臓療法(CKM)の考え方,栄養管理で注意すべき薬剤,フレイル・サルコペニア患者の食事療法,カリウム制限の最新潮流,FROM-J研究の最新知見など,高齢腎臓病患者への栄養指導を行ううえで知っておくべき最新情報を各領域の専門の先生方にご解説いただきます.本特集が,明日からの臨床の一助となりますと幸いです.
(編集部)
Medical Technology 51巻5号
酵素検査の勧告法および標準化対応法―主要8酵素の現状と課題を整理する
酵素検査の勧告法および標準化対応法―主要8酵素の現状と課題を整理する
血清酵素活性測定は,測定条件を統一した勧告法を設定することで標準化がなされてきた経緯があり,現在,8酵素(AST,ALT,LD,CK,ALP,γ-GT,ChE,AMY)について日本臨床化学会の勧告法が設定されています.
本特集では,これら主要8酵素における勧告法,および標準化対応法の現状と課題についてご解説いただきます.
日常で生化学検査にふれる機会の少ない方々や,若手の臨床検査技師の皆様の理解促進にお役立ていただけますと幸いです.
(編集部)
J. of Clinical Rehabilitation 32巻5号
待ったなし! 慢性期医療対策とリハビリテーション
待ったなし! 慢性期医療対策とリハビリテーション
令和4年10月に健康保険組合連合会が発表した「健康保険組合の令和3年度決算見込みと今後の財政見通しについて」によれば,令和3年度決算見込みで,経常収支は825憶円の赤字となり,その内訳は保険料収入8兆2,652億円に対して,保健給付費4兆2,469億円,高齢者等拠出金3兆6,513億円であり,高齢者医療介護の負担が大きいことがわかる.今後の財政見通しとしては令和5年度には75歳に到達する団塊世代の増加により高齢者等拠出金が急激に増加し,収支は1,700億円の赤字となり,さらなる財政悪化が見込まれると警鐘を鳴らしている.一方,令和5年3月28日にリクルートワークス研究所から発行された「未来予測2040」によると,2040年には企業等で働く担い手の不足が全国で1,100万人に上り,生活維持サービス職種では,介護サービス職種の労働需要に対する不足率が25.3%と最も高く,保険医療専門職の不足率は17.5%と予測されている.
このような,極めて悲観的なわが国の医療・介護の将来への対策として,政府は,令和2年12月に閣議決定された「全世代型社会保障改革の方針」に,「令和4年には団塊の世代が75歳以上の高齢者となり始める中で,現役世代の負担上昇を抑えることは待ったなしの課題である.そのためにも,少しでも多くの方に『支える側』として活躍していただき,能力に応じた負担をいただくことが必要である」として,少子化対策とともに,(1)医療提供体制の改革,(2)後期高齢者の自己負担割合の在り方,(3)大病院への患者集中を防ぎかかりつけ医機能の強化を図るための定額負担の拡大という3つの医療対策を掲げている.本方針の骨子は,「給付は高齢者中心,負担は現役世代中心というこれまでの社会保障の構造を見直し,切れ目なくすべての世代を対象とするとともに,すべての世代が公平に支えあう」考え方が,今後の社会保障改革の基本であるべきという,社会保障のパラダイムシフトともいえる内容であるが,そのためには高齢者も生活機能を維持し地域社会で自立した生活を送ることが大前提であり,ここにリハビリテーションが極めて大きな役割を果たすことは明白である.
慢性期医療とは救命救急,急性期医療に続く医療であり,回復期医療,退院後の生活の場で継続される医療,介護,終末期ケアまで含まれる.このすべてのステージでリハビリテーションが必要であるという信念をもって,長年にわたり現場で努力されてきた先達に今後の慢性期医療におけるリハビリテーションのあるべき姿を示していただきたいという願いから今回の特集を企画した.
リハビリテーション医療専門職だけでなく,多くのさまざまな担い手による広義のリハビリテーションのかかわりによって医療・介護・福祉の切れ目のないサービス提供と,障害をもつ,あるいは障害をもつと思われる地域生活者の生活機能の維持と障害予防を目指す慢性期医療が展開される近未来を想像していただきたい.
わが国の慢性期医療分野で重鎮の方々に執筆を依頼したところ快くお引き受けいただき,年度末の多忙な時期にもかかわらず玉稿を賜り,読み応えのある特集となりました.筆者の方々に心より御礼申し上げます.
(編集委員会 企画担当:水落和也)