がんばる女性をサポートする漢方処方プロセス
女性が訴えることの多い症候に対する漢方処方の考え方を,漢方診療を専門とされる谷川聖明先生に解説していただいている.冒頭で症例を提示することで実践的に考えることができるほか,漢方薬の特性をレーダーチャートを用いて示し,また各症候を訴える女性の陰陽や虚実の分布を分布図によって示すなど,漢方にあまり詳しくない読者でもわかりやすく漢方処方を学ぶことができるような様々な工夫が凝らされている.
別冊整形外科 No.83 人工関節における進歩
人工関節置換術の件数は年々増加しており,臨床と研究の両方においてその進歩はめざましい.本誌では,股・膝・肩・肘・指関節といった各種置換術の臨床成績を掲載.さらに,三次元計画やコンピュータ・ロボット支援技術,patient‐specific instrument(PSI),ステム抜去法など臨床をサポートする情報が盛りだくさん.また,人工関節置換術への応用が今後期待される最先端の研究紹介も充実している.臨床にすぐ役立てられ,現在の人工関節置換術のトレンド,今後の動向がわかる一冊.
小児感染症の微生物検査の進め方
小児感染症診療で必要な微生物検査について,各検査の原理や検体採取・保存方法などの基礎知識をわかりやすく説明し,さらに疾患別に,原因微生物や診断の絞り込みに必要な検査を選び,検査結果をいかに解釈して鑑別診断や治療選択へつなげていくのか,その思考プロセスまで,小児感染症科医が実践的に解説した.“感染症診療のKey”となる微生物検査の知識を凝縮した1冊!
新 医療職が部下を持ったら読む本
上長になって悩むあなたへ。医療現場・経営の双方に精通する裴英洙氏が上司力アップの秘訣をやさしく解説
在宅ケアの悩みごと解決マップ ケースで現場の問題「見える化」します
“悩みごと”16ケースから考える,在宅医療・ケアにおける「尊厳」と「倫理」!
●在宅医療・ケアの倫理的課題を,医師・看護師と倫理学者がコラボして,現場に役立つようコンサルテーション!
●在宅現場で遭遇する尊厳や倫理をめぐる問題を「見える化」して,「考えるためのヒント」を分かりやすく提示.
●さらに多職種にわたる医療者が情報を共有し話し合い,共に考える方法論を教育学者らがコンパクトに解説.
小児科診療 Vol.86 No.5
2023年5月号
【特集】研修医として今知りたい新生児の診療に必要な手技
【特集】研修医として今知りたい新生児の診療に必要な手技 新生児に行えない手技,新生児にしか行えない手技があります.解剖学的生理学的な特徴から,手技の適応,実施法,成功するためのコツをエキスパートが解説します.
スポーツと運動のバイオメカニクス
世界的なベストセラー「マクギニス」日本語版、ついに登場!
世界各国で翻訳されているスポーツバイオメカニクスの定番テキスト、初の邦訳。機能解剖や運動の理解の前提となる力学や物理学の基礎を、数学/物理学嫌いでもしっかり理解してもらうことを意図したユニークな構成。イラストは豊富に掲載され、オールカラーで読みやすい。自身で簡単に学習内容を体感できる「自己実験」や理論・原理の具体的な活用例を紹介する「概念の応用」を適宜配置し、臨場感を持って学べる。当該領域を体系的に学びたい専門家・非専門家双方に役立つ書。
Oxygen
マリノが提案する新しいパラダイム
ベストセラー「ICUブック」の著者Paul L. Marinoによるこれからの「酸素療法」について
ベストセラー「ICUブック」の著者Paul L. Marinoによる、「Oxygen=酸素」の真の姿に迫る書。現在の医療における酸素療法を振り返りながら、酸素の傷害性とそれにあらがうべく生体が備えている抗酸化システムについて解説。これまでの酸素療法には有効性を示す証拠はないとして、これからの酸素療法は新しいパラダイムにシフトすべきとMarinoは提案する。急性期の呼吸管理に携わる医師はもちろんのこと、学生や基礎研究者にも多くの示唆を与える。
マルチモーダルイメージングでとらえる広角眼底アトラス
カラー・自発蛍光・蛍光造影(FA/IA)・SLO・レトロモード・OCT
広角撮影装置をとことん使いこなした、選りすぐりの最新眼底画像を掲載!
“広角で撮影する醍醐味”のある疾患をピックアップし、広角の魅力や有用性が目で見てわかるよう眼底画像を大きく掲載。正常眼から疾患眼まで、様々な検査で多角的に評価しています。いま注目される広角眼底撮影装置を「どう使えばどのような画像が得られるか」「いかに臨床研究に生かせるか」のヒントが得られて、臨床現場でのあらたな活用術がわかります。
医学書ソムリエ
指導医から、医学生や若手医師に送る医学書ブックガイド。自らの経験を踏まえながら、本当に役立つ医学書を選び出しました。
≪15レクチャーシリーズリハビリテーションテキスト≫
高次脳機能障害
高次脳機能障害は,同じ症状でも患者によってアプローチ方法が異なることが多い.解剖学・生理学的な知識に基づいた基本的な機能をふまえて,「どんな評価をすればよいか?」「どうすれば症状を改善できるのか?」を理解できるよう解説.リハビリテーション介入時に必要な考え方や知識が身につくため,臨床でも役立つ.
臨床栄養 142巻4号
低栄養を防ぐ! 嚥下調整食の工夫と活用
低栄養を防ぐ! 嚥下調整食の工夫と活用
高齢化が進む先進国では,嚥下機能の低下した者も増加している.嚥下機能が低下した場合,病院や高齢者福祉施設では,その機能に合わせた食形態の食事が日本摂食嚥下リハビリテーション学会の嚥下調整食分類に沿って提供されることが多い.
嚥下調整食は,普通食に比べ軟らかく仕上げるため,単位重量当たりの栄養価が低下する.一例として,日本食品標準成分表(八訂)の数値では,ご飯(精白米)100gはエネルギー113kcal,たんぱく質1.8g を有するのに対し,全粥(精白米)100g は65kcal,たんぱく質1.1g と,ご飯の約半分の栄養価しか含有していない.この原因は水分量の違いによる.ご飯の水分量は71%なので固形分が29%であるが,全粥の水分量は83%もあり固形分が17%しかない.つまり,軟らかい食事は水分を多く含ませることで対応するため,摂取量を十分に確保しないと栄養状態が低下する.現実では,嚥下調整食だけで摂取量を十分に確保することが困難な場合が多い.
今回の特集では,まず嚥下調整食と低栄養の関係について,前田圭介先生,清水昭雄先生,西岡心大先生にご解説をお願いした.その対策としては,栄養補助食品の利用や料理法の工夫などが考えられる.これらの点について,嶋津さゆり先生,塩濱奈保子先生,伊藤美穂子先生にご解説をいただいた.また,病院や施設で利用できる介護食品については高橋貴輝先生にご解説いただいている.さらに,退院後は在宅で嚥下調整食を摂取することになるが,病院や高齢者福祉施設とは違い,本人や家族は調理技術が十分でない場合も多い.そこで,コンビニやスーパーで販売されている栄養が強化された食品の利用と加工の工夫について,栢下淳子先生にご解説いただいた.
本特集は,嚥下機能の低下した方の栄養管理に大いに役立つことを企図している.熟読していただき,臨床現場で活かしていただければ幸甚である.(特集にあたって)
Medical Technology 51巻4号
今押さえておきたい 臨床検査の感染対策
今押さえておきたい 臨床検査の感染対策
感染対策は臨床検査において常に意識されるテーマであり,読者の方々からも「部門ごとの感染対策を特集してほしいです」,「針刺しの対応で慌ててしまいました.対策を教えて下さい」といったお声をいただいております.
このようなご要望にお応えするかたちで,臨床検査の感染対策についての特集を企画いたしました.まず第1章では,臨床検査における感染対策の基本的な考え方をご解説いただきます.続く第2~4章では,感染対策のポイントや実際について部門・検査別にご紹介いただきます.(編集部)
J. of Clinical Rehabilitation 32巻4号
リハビリテーション医療における機能評価と質管理の実践
リハビリテーション医療における機能評価と質管理の実践
医療は治療の標準化,診療の質への評価が問われる時代でもある.安全で質の高い医療を効率的に提供するためには,医療機関ごとに継続的な改善への取り組みを定着させる仕組みが必要である.
わが国の医療機関が受ける第三者評価として代表的なものは1995年に設立された日本医療機能評価機構による病院機能評価,日本品質保証機構のISO(International Organizationfor Standardization),国際的な評価機構としてJC(I Joint Commission International)審査が挙げられる.いずれの機能評価も,受審そのものが目的ではなく各医療機関における医療の質の担保,さらには改善を組織全体で実践,定着化するための契機となるものである.2022年の診療報酬改定では,回復期リハビリテーション病棟入院料の算定,急性期充実体制加算算定に医療機能評価を求める項目が新設され,都道府県がん診療拠点病院および地域がん診療拠点病院の要件にも加わり,病院組織にとって第三者評価受審の重要性・必要度は増している.
本特集では,このような医療の流れを受け,さまざまな機能の病院組織においてリハビリテーション部門で実践されている機能評価への準備,対応,ひいては質管理の実践書となるよう特集した.冒頭では日本医療機能評価機構の横山氏らより病院機能評価,ISO,JCIについて概説いただき,続いて病院機能別に代表的な特定機能病院,急性期病院,回復期リハビリテーション病院から,日本医療機能評価機構による病院機能評価,JCI,ISO受審を経験され,また審査にかかわられてきた精鋭担当者より,準備,経過,受審後の組織の変化を含めその実際をお伝えいただいた.
質の高い組織運営の根幹は,理念,基本方針を明確にしたガバナンスである.医療現場では安全で質の高い医療を提供するための臨床業務の継続的な改善に加え,病院機能ごとに求められる役割は,医療職の教育・人材育成,高度医療の提供や技術開発,地域への啓発・連携等,多岐にわたる.災害等,不測の事態に備える事業継続計画(BCP)は新型コロナ感染症への組織対応としても有用であった.
機能評価で求められる項目は,医療とともに常に変化・多様化しており,継続的な改善と変化への対応が求められている.本特集が,病院機能評価へ備える管理者,マネージャー,そして現場を支える医療チームメンバーの一助となれば幸いである.(編集委員会)
消化器内視鏡外科手術バイブル
動画に学ぶハイボリュームセンターの手技
ハイボリュームセンターのノウハウを動画で学べる消化器内視鏡外科手術テキスト
消化器内視鏡外科のハイボリュームセンターで活躍するエキスパートの手術手技を、よりすぐりの動画で学べる1冊。手術をスムーズに進めるセッティングやポート配置、手術器具の選びかたなども丁寧に解説。いま知りたい手術のポイントをぎっちり詰め込んだ最高のテキスト。
検査と技術 Vol.51 No.5
2023年 05月号
若手臨床検査技師、臨床検査技師をめざす学生を対象に、臨床検査技師の「知りたい!」にこたえる総合誌。日常検査業務のスキルアップや知識の向上に役立つ情報が満載! 国試問題、解答と解説を年1回掲載。年10冊の通常号に加え増大号を年2回(3月・9月)発行。 (ISSN 0301-2611)
月刊、増大号2冊(3月・9月)を含む年12冊
臨床検査 Vol.67 No.4
2023年 04月号(増大号)
特集 チェックリストで見直す 検査と医療関連感染対策
特集 チェックリストで見直す 検査と医療関連感染対策 「検査で医学をリードする」をキャッチフレーズに、特集形式で多領域をカバー。臨床検査にかかわる今知っておきたい知識・情報をわかりやすく解説する。連載企画も充実。年2回(4月・10月)、時宜を得たテーマで増大号を発行。 (ISSN 0485-1420)
月刊、増大号2冊(4月・10月)を含む年12冊
総合リハビリテーション Vol.51 No.4
2023年 04月号
特集 転倒 どう防ぐ?
特集 転倒 どう防ぐ? リハビリテーション領域をリードする総合誌。リハビリテーションに携わるあらゆる職種に向け特集形式で注目の話題を解説。充実した連載ではリハビリテーションをめぐる最新知識や技術を簡潔に紹介。投稿論文の審査、掲載にも力を入れている。5年に一度の増大号は手元に置いて活用したい保存版。
雑誌電子版(MedicalFinder)は創刊号から閲覧できる。 (ISSN 0386-9822)
月刊、年12冊
脳神経外科 Vol.51 No.2
2023年 03月号
特集 新時代を迎えた脳血管内治療 文献レビューで学ぶ進歩とトレンド
特集 新時代を迎えた脳血管内治療 文献レビューで学ぶ進歩とトレンド 雑誌『脳神経外科』は2021年1月よりリニューアルしました。「教科書の先を行く実践的知識」を切り口に、脳血管障害、脳腫瘍、脊椎脊髄、頭部外傷、機能外科、小児神経外科など各サブスペシャリティはもちろん、その枠を超えた横断テーマも広く特集します。専門分野・教育に精通し第一線で活躍する脳神経外科医を企画者・執筆者に迎え、診断・治療に不可欠な知識、手術に生きる手技や解剖を、豊富な図と写真を用いて解説します。さらに、脳神経外科領域の最新の話題を取り上げる「総説」、手術のトレンドを修得することのできる「解剖を中心とした脳神経手術手技」も掲載します。 (ISSN 0301-2603)
隔月刊(奇数月)、年6冊
medicina Vol.60 No.5
2023年 04月号
特集 臨床医からみたPOCT
特集 臨床医からみたPOCT 「いかに診るか」をコンセプトに、内科診療に不可欠な情報をわかりやすくお届けする総合臨床誌。プラクティカルにまとめた特集に加え、知識のアップデートと技術のブラッシュアップに直結する連載も充実。幅広い診療に活かせる知識・技術が満載の増刊号も発行。 (ISSN 0025-7699)
月刊、増刊号と増大号を含む年13冊