医学のあゆみ281巻4号
希少がんに対する診療提供体制の現状と展望
希少がんに対する診療提供体制の現状と展望
企画:東 尚弘,川井 章(国立がん研究センター希少がんセンター)
・希少がん診療における大きな問題は,患者が安心して受診できる専門施設が不明であるという観点から,特定の希少がんに関して専門施設が満たすべき施設特性が定められ,必要な特性を満たす施設を全国から募集した.
・並行して国の希少がん対策として,厚生労働科学研究費や委託事業の枠組みにより,診療ガイドラインの推進や病理医の育成を目指した活動への助成が行われている.
・また,地域ごとに希少がん診療提供体制の情報を集め,それらの拠点をネットワーク化していく試みが,厚生労働科学研究費によって国内数カ所でパイロット研究として開始されている.
≪Visual栄養学テキストシリーズ≫
栄養教育論 第2版
管理栄養士が栄養の指導を行う際に必要となる,栄養教育マネジメントや心理学的アプローチ,行動変容技法などの基礎知識を解説する.
また,ライフステージ別や,個人あるいは集団といった対象の特性を考慮した教育の進め方もポイントをおさえて解説する.
栄養教育プログラムの具体例および演習も充実しており,管理栄養士の活動を具体的にイメージしながら学ぶことができる.
実験医学 Vol.40 No.8
2022年5月号
【特集】腎疾患の分子標的を探れ
【特集】腎疾患の分子標的を探れ 病態が複雑で治療の難しい腎疾患.近年新薬が開発され,研究が加速しています.新たな標的の発見をめざして解明が進む,腎の病態メカニズムの最新知見をお届けします/英語によるオンライン座長での頻出フレーズ集も
臨牀消化器内科 Vol.37 No.5
2022年5月号
胆石症の診療方針
胆石症の診療方針
胆石症はcommon disease であり,消化器の日常診療で遭遇する機会が多い.「胆石症診療ガイドライン」も発表されている.胆嚢結石に対しては腹腔鏡下胆摘術で,胆管結石に対してはERCP で治療すればよいと,肝内結石症を除けば胆石症診療はほぼ解決された分野であると考えがちである.しかし,検討・改善すべき点がまだ多い.
小児科 Vol.63 No.4
2022年4月号
小児のための医薬品開発の現状と課題
小児のための医薬品開発の現状と課題
日常診療のコツから、いま知るべき他科の知識・時事的課題まで。査読をクリアした信頼度の高い論文が、豊富な話題を解説します。診療の質を上げる、子どもを診るすべての医師のための専門誌です。
皮膚科の臨床 Vol.64 No. 4
2022年4月号
悪性上皮系腫瘍
悪性上皮系腫瘍
今月号は,有棘細胞癌や基底細胞癌など,日々の診断において重要である「悪性上皮系腫瘍」を特集しました。また,今月号から斎田俊明先生の新連載「Ackermanの『診断病理学の実践哲学を読む』」が始まります。皮膚病理組織診断学の実践的知識に加え,Ackermanの豊かな教養にも触れていただける内容となっています! その他,症例報告やミニレポート,エッセイ憧鉄雑感や巻頭言など毎号好評の連載記事も,もちろん変わらず掲載されています。
臨床放射線 Vol.67 No.4
2022年4月号
先行施設に学ぶ骨転移キャンサーボードの上手な進め方
先行施設に学ぶ骨転移キャンサーボードの上手な進め方
放射線科診療に関わる幅広い層に愛され続ける老舗雑誌!「画像診断」と「放射線治療」の両面から臨床に役立つ情報が充実。多数の診療例・症例を毎号掲載。特集・連載も勉強になると大好評。
脊椎脊髄病学 第3版
初版・第2版を踏襲し、診断・治療選択における多様性を重視した。総論では脊椎脊髄病に関する普遍的な要点を把握できるように、各論では疾患ごとの理解が深まるよう構成し、頚椎人工椎間板置換術やコンドリアーゼを用いた椎間板内酵素注入療法など、新知見・新症例を多数追加した。脊椎脊髄病学のすべてがこれ一冊で理解でき、脊椎脊髄外科専門医のブラッシュアップのみならず、研修医や興味がある学生にも役立つこと間違いなし。
必修!腫瘍免疫学
がん治療に革命をもたらしたがん免疫療法は、今や第四のがん治療として急速に適応が拡大し、着実にエビデンスが積み重ねられている。がん治療に携わる者にとって、がん免疫療法の基礎知識と臨床応用を修得することは必須となりつつあり、今後の発展を担う次世代の腫瘍内科医育成は急務と言える。そこで、最前線で活躍する研究者たちが集結し、基礎知識から臨床応用まで分かりやすく解説。初学者必読の入門書となっている。
眼科 Vol.64 No.4
2022年4月号
わかりやすい TRPイオンチャネルと眼疾患─2021年ノーベル生理学・医学賞関連企画─
わかりやすい TRPイオンチャネルと眼疾患─2021年ノーベル生理学・医学賞関連企画─
トピックス、診療のコツ、症例報告、どこから読んでもすぐ診療に役立つ、気軽な眼科の専門誌です。本号の特集は昨年のノーベル賞で一躍有名になったTRPチャネルと眼疾患に関する話題を、極力平易に解説いただきました。また、3歳児健診での弱視のスクリーニングとドライアイ診療に関する綜説は、いずれもすぐに役立つ内容です。その他、新しい硝子体器具の紹介や視神経の解剖の解説、投稿論文4篇を掲載。是非ご一読ください。
関節外科 基礎と臨床 Vol.41 No.5
2022年5月号
【特集】上肢の麻痺と痛み
【特集】上肢の麻痺と痛み
臨床雑誌内科 Vol.129 No.4
2022年4月号増大号
1ページでわかる内科疾患の診療ノート “あたりまえ”の中にある大事な視点
1ページでわかる内科疾患の診療ノート “あたりまえ”の中にある大事な視点 1958年創刊。日常診療に直結したテーマを、毎号"特集"として掲載。特集の内容は、実地医家にすぐに役立つように構成。座談会では、特集で話題になっているものを取り上げ、かつわかりやすく解説。
がん看護 Vol.27. No.3
2022年3-4月号
アピアランスケアUp to Date
アピアランスケアUp to Date がんの医学・医療的知識から経過別看護、症状別看護、検査・治療・処置別看護、さらにはサイコオンコロジーにいたるまで、臨床に役立つさまざまなテーマをわかりやすく解説し、最新の知見を提供。施設内看護から訪問・在宅・地域看護まで、看護の場と領域に特有な問題をとりあげ、検討・解説。告知、インフォームド・コンセント、生命倫理、グリーフワークといった、患者・家族をとりまく今日の諸課題についても積極的にアプローチし、問題の深化をはかるべく、意見交流の場としての役割も果たす。
年代別四肢骨折治療のアプローチ
骨や生活の特徴により,年代別で対処が異なる「四肢骨折」.年代別を切り口とすることで,経験の少ない若手医師が現場で素早く四肢骨折治療に対するアプローチができる仕立てとしており、写真やイラストでわかりやすく患者の特異性に応じた治療を学ぶことができる.保存療法・手術などの治療の選択肢を増やし,適切な治療選択をできるようにするための道標となる一冊.
正しい食事で健康になろう
日本消化器病学会からのメッセージ
「食に関する様々な疑問に対し,科学的根拠に基づいた正しい情報を提供する」ことを目的とした座談会「食と消化器病」の書籍化.毎回5~7名の医師・管理栄養士・料理研究家が,自らの専門知識を共有しながら,「食事とがん」「肥満にならない食事」といった気になる食事と疾患との関係性について,平易な言葉で深く掘り下げる.
医療情報技師能力検定試験過去問題・解説集2022
保健医療福祉分野の専門職や,医療情報システムの企画・運営管理職をめざす人のための医療情報技師能力検定試験対策の必携書.医療情報技師能力検定試験の2016~2019年度,2021年度の5年分の試験問題(約800問)と,そのすべての解答・解説を収載した.学習効率の高い試験対策本というだけでなく,参考書としても最適な一冊.
一目でわかる病態生理
日常診療の場でよく遭遇する症状・徴候・検査異常を39の項目に絞り込み,各々について発現するメカニズムを各項目ごとに図やイラストを中心とした見開き2頁のレイアウトで分かりやすく解説する最新のガイドブック。診断に役立つ「病態生理」が学べる書であり,臨床家からナース,学生まで幅広く役立つ内容である。
領域別 看護過程展開ガイド 第2版
看護過程と実習記録が本当によくわかる!
地域・在宅、成人(急性期・慢性期)、老年、小児、母性、精神の事例をもとに、各領域の特徴を踏まえた看護過程の展開をわかりやすく解説。アセスメントからサマリーまで、実習記録の書き方の実際がわかる。
J. of Clinical Rehabilitation 31巻4号
今後の回復期リハビリテーション医療はどうあるべきか!
今後の回復期リハビリテーション医療はどうあるべきか!
回復期リハビリテーション(以下リハ)病棟が誕生して20年以上が経過し,当初の目標であった6万床を大きく超え9万床以上となり,さらに増加している.一方,回復期医療の一端を担う地域包括ケア病棟も9万床を超えた.以前とは異なり,急性期病院は回復期リハ病棟(病院)を選べる時代になった.回復期リハ病棟の患者割合は,以前は脳血管系が多かったが,現在では整形外科系が逆転している.2020年度診療報酬改訂で急性期の治療が長期化したことに伴い,回復期への入院ができない患者の救済のため,発症から入棟までの期間が撤廃された.2022年度の改訂では,入棟時重症度割合が入院料1, 2では3割から4割へ引き上げられた.現在まだコロナ禍にあるが,多くの回復期リハ病棟で,COVID感染後の患者(廃用症候群)のリハを施行してきた.
回復期リハ病棟が過剰となる地域も出てきており,病院の質も大きな問題となっている.回復期リハ病棟にリハ医学会の会員がいない病院が3割以上存在し,100床当たりのリハ科専門医数は1人にも満たない.第三者評価として利用できるものは,公益財団法人日本医療機能評価機能による病院機能評価のみである.2022年度診療報酬改定で,入院料1,3ではこの評価を受けているのが望ましいと明記された.病院機能評価に,回復期リハに特化した高度・専門機能の付加項目が追加となり,これを取得した病院も存在する.
一方,2016年に診療報酬にアウトカム評価である実績指数が導入されたが,改定のたびに制度は変化し,対応に追われている.また,入院時にFIMを不適切に評価している病院が散見される.今後のことはわからないが,経営に難渋する病院がおそらく出てくるであろう.痙縮治療に効果があるボツリヌス治療は,療養型や地域包括ケア病棟で使用が許可されたが,一番使用を望んでいる回復期リハ病棟では,医療費を請求することができない.回復期リハ病棟では転倒率が高く,その対策は重要な課題である.最近では重症患者の入院が多くなり,急変するケースがしばしば認められる.また入院患者の高齢化により,併存疾患の管理が大変になっている.このため,入院患者の急性期病院への転送が増加している.また,勤務する医師の業務内容に変化がみられ,回復期リハ病棟と急性期病院との連携システムの構築が必要になってきている.COVIDの院内感染(クラスター)が多くの回復期リハ病棟で発生していることもあり,ICT(Infection Control Team)を中心とした感染対策も極めて重要な課題である.
今回の特集では,回復期リハ医療に精通している先生方に種々の課題や今後の展望等につき解説をお願いした.回復期リハ医療に従事している医師,メディカルスタッフだけでなく,リハ医療に携わるすべての人にとって有益な情報をもたらすと思われる.(編集委員会)
もう迷わない!眼内レンズの選び方
患者の満足度を高めるためのコツと方法
「いかにして患者に最適な眼内レンズを選択するか」──これこそ,白内障術後の患者満足度を左右する最重要ポイントといえる.本書は「最適な眼内レンズ選択」に特化した新しい書籍.問診・検査に始まり,得られた情報を分析し,最適な見え方を実現する眼内レンズの理論・テクニック,さらに,Vision Simulatorや現在国内で使用可能なIOLスペック一覧表など最新情報まで余すところなく掲載した.白内障診療に携わるすべての眼科医必携の一冊.