
認知症の併存疾患管理ガイドブック
2040年の日本では,65歳以上の約1/4が認知症者とされる.そのほとんどが生活習慣病などの併存疾患を有しており,認知症を考慮した適切な管理が必要である.本書では,発症や経過・予後など認知症と併存疾患の相互連関,診療上の留意点やモデル事例をコンパクトなQ&Aと共にまとめた.エビデンスに準拠しつつ現場で役立つガイドブックである.

公認心理師カリキュラム準拠 臨床神経心理学[神経・生理心理学] 第2版
公認心理師カリキュラム【神経・生理心理学】に準拠した標準テキスト,国家試験の出題内容に対応して改訂!
●脳に損傷を負った患者さんには何が起きているのか,そしてどのような支援ができるのか,心理領域に求められる高次脳機能障害の理解と支援のあり方を丁寧に解説したテキスト.
●神経心理学をめぐる新しい知見・情報を取り入れ,内容をブラッシュアップしてまとめている.
●自立神経や脳波など,国試に求められる生理心理学の知識も網羅した改訂版.

新しい教養のための 生物学(改訂版)
本書は2017年の初版刊行以来、幸いにも多くの大学などで教科書として採用されてきた。2023年の改訂版では、次世代シーケンサーや、再生医療で活躍する間葉系幹細胞など、めざましく進歩するバイオテクノロジーを随所に記載した。また、呼吸と光合成、免疫、神経の興奮伝達、生物多様性、進化のしくみの内容を充実させた。
本書の内容をより深く理解できるように、著者による講義動画をYouTubeで公開した(裳華房Webサイト参照)。そのため、アクティブ・ラーニングや反転授業に最適な教科書となっている。
本書で学んだ生物学の基本概念を、健康で平和で豊かで持続的な人間社会を築くために役立てていただきたい。

医療・看護系のための やさしく学べる化学
医療技術者や看護師を目指す大学・短大・専門学校生を対象とした、半期用教科書。高校化学の内容を中心とした入門書であり、化学が苦手であっても取り組みやすいよう、豊富なイラストを用いて、やさしく丁寧に解説。また、濃度などの計算が必要な箇所には、「例題+考え方」を導入し、初心者でも安心して理解できるよう配慮した。化学を“やさしく”(易しく・優しく)学べるよう工夫された、温もりのあるテキストである。

社会保険旬報 №2920
2024年3月1日
《論評》 『「かかりつけ医」のイメージは医師と府民の理解に相違がある 大阪府医師会調査委員会の調査結果から』岩本伸一
《論評》 『「かかりつけ医」のイメージは医師と府民の理解に相違がある 大阪府医師会調査委員会の調査結果から』岩本伸一 日本の医療制度の歴史の中で、古くは1956年に旧厚生省が専門医制の確立の一環として「家庭医」を入れる提言はあったが、「かかりつけ」の文言が公になったのは「医療費亡国論」で有名な1983年の旧厚生省吉村仁局長の「医療費をめぐる情勢と対応に関する私の考え方」の中で、「かかりつけの医師を持つことが適正受診につながる」と表現したのが始まりであると考えられる。これを受けて1985年には厚生省の「家庭医に関する懇談会」設置と1987年の「家庭医として担うべき10の機能」が提案され、1993年には日本医師会村瀬敏郎会長下での「かかりつけ医」の提唱を経て、2013年には日本医師会・四病院団体協議会合同提言における「医療提供体制のあり方」での「かかりつけ医」および「かかりつけ医機能」の定義がなされた。日本医師会は2016年より「日医かかりつけ医機能研修制度」を創設し、かかりつけ医の普及に努めている。しかしながら「かかりつけ医」をめぐる議論は様々な思惑が錯綜している。40年の時を経て「かかりつけ医」という言葉が医師、患者にどのようなイメージを持たれているのだろうか。
本稿では「かかりつけ医」に焦点を絞り、昨年末から再燃しているかかりつけ医の制度化議論など、医療機能情報提供制度、かかりつけ医機能報告制度などが法律化されていることも踏まえ考察してみたい。

作業療法ジャーナル Vol.58 No.4
2024年4月号
■特集
作業療法士の多様なキャリアのあり方

胆と膵 2024年3月号
2024年3月号
特集:Interventional EUS エキスパートセミナー2024
特集:Interventional EUS エキスパートセミナー2024

チャイルドヘルス Vol.27 No.4
2024年4月号
【特集】子どもと安心・安全に旅する極意~どうする⁉ 旅先の病気や怪我~
【特集】子どもと安心・安全に旅する極意~どうする⁉ 旅先の病気や怪我~
旅先で子どもが体調不良に…どうしたらいい!?
そんなときの対応や予防策をまとめました.
医療者の方にも保護者の方にもぜひ知っておいてほしい極意が満載です!

理学療法36巻11号
2019年11月号
エビデンスを参照した脊柱・体幹疾患に対する理学療法の考え方と進め方
エビデンスを参照した脊柱・体幹疾患に対する理学療法の考え方と進め方 エビデンス “を” 機械的に判断の中心に置いた場合,関連したエビデンスがヒットしても,患者の意向や価値観との折り合いがつかなかったり,施設の設備・環境として対応できないことがあります.
そのため,場合によっては他の選択肢を選択するという臨床判断を行うことも必要となります.
臨床家の臨床能力,施設の設備や環境,そして,患者の意向や価値観に加え,エビデンス “も” 含めた患者中心型の包括的な臨床判断が重要となります.
本特集では,この考え方を「エビデンスを参照した」と記すこととし,実際的なEBPの概念と行動様式に基づいた脊柱・体幹疾患患者に対する理学療法の考え方と進め方に焦点を当てるべく,まず総論として,「エビデンスを参照した脊柱・体幹疾患に対する理学療法の考え方と進め方」について述べていただくこととします.
次に各論において,頚椎症性脊髄症,頚椎捻挫,筋・筋膜性腰痛症,腰椎椎間板ヘルニア,腰部脊柱管狭窄症,椎体圧迫骨折を取り上げ,それらの患者に対する「エビデンスを参照した理学療法の考え方と進め方」について,事例を交えるなどして述べていただきます.

理学療法36巻12号
2019年12月号
ウィンタースポーツにおけるスポーツ傷害と理学療法
ウィンタースポーツにおけるスポーツ傷害と理学療法 近年,わが国のウィンタースポーツ選手は,スキージャンプやスピードスケート,フィギュアスケートなどで,世界トップレベルの成績を収めています.
スピードスケートでは理学療法士の動作分析により目覚ましい成績を収めた選手が現れ,夏季スポーツのみならず,冬季スポーツにおいても理学療法士の関わりの重要性が増しているといえます.
そこで本特集ではまず総論として,「ウィンタースポーツにおけるスポーツ傷害と理学療法士の役割」について述べていただきます.
次に各論において,スキージャンプ,フリースタイルスキー,スノーボード,スピードスケート,ショートトラックスケート,アイスホッケーを取り上げ,それぞれの競技特性を踏まえて,スポーツ傷害(外傷・障害)の予防および治療,競技力向上のための理学療法の視点からの取り組みについて述べていただきます.

医学のあゆみ288巻13号
第5土曜特集
遺伝統計学の新潮流――新規創薬・個別化医療への挑戦
遺伝統計学の新潮流――新規創薬・個別化医療への挑戦
企画:岡田随象(東京大学大学院医学系研究科遺伝情報学,大阪大学大学院医学系研究科遺伝統計学,理化学研究所生命医科学研究センターシステム遺伝学チーム)
・一細胞解析に象徴される新しいオミクス技術が,大規模ヒトゲノム配列との統合を経て生命現象の解釈を可能にしつつある.ゲノム個別化医療・創薬の重要性は広く一般認識されるに至った.
・遺伝統計学も古典的な遺伝-形質関連解析から脱皮し,分子細胞生物学,情報学,数理科学,疫学,臨床医学と自在に組み手を行う,さながら総合格闘技のような学問へと進化した.
・情報伝達技術の世界規模の普及は,サイエンスの変革も急速に加速した.ヒトゲノム研究をめぐる状況は特に著しい.本特集が新時代に立ち向かう若い研究者の一助になれば幸いである.

健康・栄養系の運動生理学(栄養・スポーツ系の運動生理学) 改訂第2版
管理栄養士国家試験出題基準の「運動生理学」関連項目を網羅し,生理学の基礎から運動処方まで幅広くカバーしたテキスト.エネルギー代謝や運動指導に分量を割き,栄養系に特化した内容構成.図表を多く入れるなどの工夫により,初学者でも苦手意識を持たずに読み進めることができる.健康づくりのための身体活動基準2013,日本人の食事摂取基準(2020年版)に対応.

生物機械工学
数理モデルで生物の不思議に迫る
「生物機械工学」は,生物の形や動きについて機械工学的な観点から調べる学問である。本書は,工学的視点から見えてくる生物特有の興味深い特徴を紹介することを主眼に,大学初学年でも学べるように平易に解説した入門書である。

看護のギモン
人気シリーズ・先輩ナースが書いた『看護のトリセツ』『看護の鉄則』に続く、全科共通で使える看護事典
看護師は、臨床の現場で毎日のように「わからないこと」に遭遇します。疑問はそのつど解決するのが一番ですが、なかなか難しいものです。調べても答えが見つからない、調べるのを忘れてしまった、調べるのに時間がかかる、まわりに聞きたいけれど聞きづらいといったことも多いでしょう。
一方、何かについて知りたいとき、検索すれば簡単に情報を入手することはできます。そのぶん間違った情報もあふれ、今度は確かな知識を選別する力が必要になってきています。
本書は看護師1200人へのアンケート調査をもとに集まったリアルな疑問について、臨床の第一線で活躍中の専門職が、確かな経験やエビデンス、知見をもとに回答しています。執筆者の職種も、医師、看護師、薬剤師、診療放射線技師、臨床検査技師、臨床工学技士、理学療法士、医療ソーシャルワーカー、医療事務と多彩です。特に医師は疑問の内容に合わせて各診療科から、看護師は専門・認定看護師をはじめベテラン勢が集結しています。
見やすい誌面にもこだわりました。各項目1~2頁で簡潔にまとめていますので、気軽に読んでみてください。知りたかった答えが、きっとたくさん見つかります。

がんになった人のそばで、わたしたちにできること
「幸せな生」を支えるための10の講義
がんを患い死に向かう人に、支援者はどうかかわるのか──。気鋭の緩和ケア医が伝える、本人らしい「幸せな生」の支え方。「がんになるとはどういうことか」「がんによる『痛み』とは」「『もう死なせて』と言われたとき」等、知識から心構えまで講義形式でやさしく解説した。

Clinical Engineering Vol.35 No.4(2024年4月号)
臨床工学ジャーナル[クリニカルエンジニアリング]
【特集】臨床工学技士による呼吸療法の実践
【特集】臨床工学技士による呼吸療法の実践 人工呼吸器の安全性確保とともに、治療効果の最大化を狙うことは臨床工学技士の責務である。本特集では、呼吸療法関連機器に加え、呼吸療法を受けている患者の全体像を理解するため、関連する病態生理や治療介入について幅広く解説!

看護 Vol.76 No.4
2024年3月臨時増刊号
総特集 ケアの質が向上する心理的に安全な職場
総特集 ケアの質が向上する心理的に安全な職場
複雑で絶えず状況が変化する職場において、マネジャー 1 人で意思決定や仕事を完遂できるだけの知識を持つことには限界があり、チーム全体で変化への対応方法を見いだし、成果を上げることのできる集団的学習能力が求められてきています。
このような中、意欲的なパフォーマンス目標を達成しようとして生じた失敗や疑問のためには、罰せられたり、ばつの悪い思いをさせられたりすることのない「心理的安全性」が、チームづくりの土台の1つとして注目され、あらゆるメディアで頻繁に取り上げられています。
本特集では、今の医療現場に求められるチームづくりと、その中における心理的安全性の効果を確認。さらに、各施設における心理的安全性を高めるための取り組みや、成果を上げるチームづくりの過程(困難やその乗り越え方)、どのような成果が得られたかについて報告します。

実践!吃逆診療ガイド
吃逆診療(発生機序・診察・検査・診断・治療)を解説する国内初の医学書。しゃっくりは医学用語で吃逆(きつぎゃく)というが、「吃逆はなぜ起こるのか?」「それは運動なのか、反射なのか?」「症状なのか、疾患なのか?」、医学教育でもこうした指導はなされず吃逆に苦しむ患者の治療は十分でなかった。本書には難治性吃逆の診療の「解」がある。

VisualDermatology Vol.23 No.4(2024年4月号)
【特集】フレッシャーズ特集:皮膚科の救急と重症例から学ぶ
【特集】フレッシャーズ特集:皮膚科の救急と重症例から学ぶ 当直やオンコールなどを通じて皮膚科の救急疾患にふれる機会が多い皮膚科のフレッシャーズ。さらに、病棟主治医として入院診療の第一線で活躍し、重症患者の診療にもたずさわる。皮膚科の救急疾患や進行例、重症例が学べる特集!

薬学生のためのワークブック チーム医療で薬剤師に必要な多職種とのコミュニケーションがわかる!
薬学部における「チーム医療、多職種連携や他職種とのコミュニケーション」を扱う科目のワークブック形式のテキスト.近年,薬学部を持つ大学では,コミュニケーションや多職種連携の授業に力を入れている,本書は理論に加え実践的な内容も取り上げ,学んだことを復習できるよう,章ごとに記入式のワークを設けた.また,第5章では,実際にどのような連携が求められるのかが学べるよう,症例ごとに解説しワークシートを設けた.