
理学療法40巻3号
2023年3月号
運動器障害の理学療法における臨床思考の進め方のポイント
運動器障害の理学療法における臨床思考の進め方のポイント 昨今、養成校において臨床実習の時間が減少傾向となっているため、学生の臨床思考プロセスを形成する十分な機会をどのように確保するかが課題となっています。
部分的な評価(面接、観察、検査、測定、動作分析の一部)としてデータを採ることはできるが、「採ったデータを束ねて患者さんの全体像を捉え、どのようにアプローチしていくのか」という思考過程を論理的に進めていくことが難しいことから、
このような臨床思考を学生や経験の浅い理学療法士にどのように伝えるかという点が、指導者が苦労されている点です。
そこで本特集では、「運動器障害の理学療法における臨床思考の進め方のポイント」をテーマに掲げ、典型的な症例に対する臨床思考の進め方のポイントを、経験豊富な先生方に提示していただき、客観性のある経験知とエビデンスを交えながら述べていただきます。

理学療法40巻4号
2023年4月号
生活場面における身体活動量の測定と運動指導の要点
生活場面における身体活動量の測定と運動指導の要点 身体活動はあらゆる年齢層に利益をもたらし、喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)、心血管疾患、脳梗塞、大腿骨骨折、パーキンソン病、がんなど併存疾患の有無に関係なく予後を改善する可能性があることが報告されています。
しかしながら、理学療法の対象者のうち、理学療法以外の場面である入院生活や在宅生活での実際の身体活動量の測定は実施されていないことが多いものと思われ、また、セルフエクササイズの指導も重要となるが、
患者自身による能動的な身体活動量の維持・向上のための運動を効果的に誘うための運動指導の要点については、十分に把握されていないことも多いように感じられます。
今回の特集では、「疾病の重症化予防、再発予防、生命予後の改善」を目的とする三次予防の観点も含め、さらにより積極的な「機能予後の改善」の視点も含めた「理学療法場面以外での身体活動量の増加のための運動指導とその効果判定を目的とした身体活動量の測定方法に焦点を当てることが必要」と考えます。
そこで本特集では、理学療法場面だけでなく、日常的な生活場面における身体活動量測定の意義と方法、そして、対象者自身が能動的に身体活動量を向上させるための具体的な運動指導方法の要点などについて分かりやすく解説していただくことにより、これらの点についての理解を深める機会とすることを目指します。

はじめての講義
リハビリテーション概論のいろは
リハビリテーション”そのものを掘り下げて解説したテキスト.国家試験合格レベルを念頭に,とくに1年生向けに平易な表現となるよう,文章はやさしく,図表は豊富に掲載した.理学療法士・作業療法士国家試験出題基準の該当分野の用語を網羅したリハビリテーション入門に最適なテキスト.

看護学テキストNiCE
病態・治療論[7]腎・泌尿器疾患 改訂第2版
専門基礎分野において疾病の病態・診断・治療を学ぶためのテキストシリーズ(全14冊)の腎・泌尿器疾患編.医師と看護師の共同編集により,看護学生に必要な知識を網羅.さまざまな症状を理解できる,診断の進め方・考え方がわかる,臨床看護に結びつく知識が得られる,の3点を重視して構成している.今改訂では腎代替療法などの看護を概説する項目を新設したほか,各種情報を更新した.

新版 看護のコミュニケーション・センス アクティブラーニングで仲間とみがく
学習上の工夫が徹底的に凝らされた看護コミュニケーションのロングセラー,待望のリニューアル!
●看護職,そして社会人として欠かせないコミュニケーションのセンスをアクティブ・ラーニングで身につける好評書.
●学習上の位置づけや順序性を全面的に見直し,より効果的なワークを取り入れて再構成.
●年齢・障害別の対応やチーム医療など,新たな場面も多数加わった決定版.

最新臨床検査学講座 遺伝子関連・染色体検査学 第3版
急速に発展する「遺伝子関連検査・染色体検査学」の基礎から,
最新知見までを広く理解できる定本テキスト!
●「令和7年版臨床検査技師国家試験出題基準」対応.
●「臨床検査技師学校養成所指定規則改定」対応.
●急速に発展し続ける遺伝子関連検査・染色体検査の領域について,確実に理解が進むよう基礎から丁寧に解説し,さらに新しい知見についても紹介している定本テキスト!
●改定された倫理ガイドラインの更新をはじめとした内容のアップデートに加えて,より理解しやすいテキストとなるよう解説の見直しを実施.また,遺伝子関連検査および染色体検査の基本と実践について,それぞれ続けて学べるように構成の変更も行った.

心不全多職種介入の基礎知識46
エビデンスからみた病院・地域・在宅で支えるための46の可能性
心不全チーム医療の概念が広まり,慢性心不全認定看護師や心不全療養指導士を含む多職種での取り組みが進んでいるが,その効果は実際どれ程なのか,どのような介入方法があるのか,膨大な臨床研究データをもとに,分かりやすい文章と図表で紹介する.また,医療とケアに関する介護,在院日数やコストなどの政策的課題,患者や介護者の視点にも意識した骨格となっている.心不全に関わるすべての人へ,今後の可能性を見いだす一冊.

ケースで学ぶ 老年薬学
超高齢社会で必要とされる薬剤師になるために何をすべきか。
高齢者へ適切な薬物療法を提供するための現場対応力を磨く1冊。
高齢者は、加齢による身体的・精神的機能の低下により、複数の疾患を抱えることが多い。「老年薬学」は、そうした多くの併存疾患、老年症候群を有し、日常生活に支障を来した高齢者に対して、どのような薬物療法や薬学的介入を行うべきかについて、体系立てていく学問である。
本書は、2016年に発足された「日本老年薬学会」の監修のもと、高齢者に特徴的な病態、疾患について、加齢によりどのような生理的変化が生じるかを解説。特に、4章「高齢者における疾患と治療」では、高齢者に代表的な22の病態・疾患を取り上げ、具体的な症例を通じて、処方提案や生活指導といった、薬剤師が現場で介入すべきポイントを学ぶことができる。
高齢者に多い疾患は何か、それらは加齢でどのように変化するか、薬剤師はそうした諸問題にどのような解決の糸口を見いだすことができるのか。「老年薬学」の前線に立つ執筆陣による、高齢者薬物療法の第一歩が学べる1冊。

チャイルドヘルス Vol.27 No.2
2024年2月号
【特集】DX時代の子育て~デジタルとのつきあい方を考える~
【特集】DX時代の子育て~デジタルとのつきあい方を考える~
スマホ,タブレットなどは,もはや私たちの生活に欠かせません.
これらを子育てに活かすには? そのヒントを盛り込んだ本号,ぜひご覧ください!

看護学テキストNiCE
地域・在宅看護論Ⅱ支援論 改訂第3版
暮らしの場における多様な支援を考える
地域・在宅における療養支援を支える看護技術や,疾患・対象に応じた看護を具体的に解説したテキスト.新カリキュラムの「地域・在宅看護論」に対応し,前版『NiCE在宅看護論 改訂第2版』から全面リニューアル して2分冊化. 在宅看護で遭遇する頻度が高い場面や重要な課題について具体的な事例をもとに看護過程を展開.

助産雑誌 Vol.78 No.1
2024年 02月号
特集 データでみる「助産所のお産」 嘱託医療機関との連携で実現する安全性と継続性
特集 データでみる「助産所のお産」 嘱託医療機関との連携で実現する安全性と継続性 妊娠・出産・育児を支えるだけでなく、多様な女性の一生にわたってケアを提供するという、助産師の役割はかつてないほどに重要になっています。その役割を果たすためにどんな手段や方法があるのか、どんな考え方や知識が求められるのか、助産師から助産師に伝える架け橋となるような雑誌をめざしています。
2022年より出産写真家による写真を表紙とし、本文デザインをリニューアルして、より視覚的に理解できる、読みやすい誌面に生まれ変わりました。 (ISSN 1347-8168)
隔月刊(偶数月)、年6冊

看護教育 Vol.65 No.1
2024年 02月号
特集 教育の前提を問い、変わっていくために 教育機関の組織改革
特集 教育の前提を問い、変わっていくために 教育機関の組織改革 変わりゆく医療の構造、そして教育界全体の動きを見すえ、今求められる看護教育を皆さんと共に考えていきます。ベテランの先生方はもちろん、学生への指導に不安を感じている新人教員の方々にも役立つ1冊です。看護基礎教育のトレンド、トピックスを特集や連載で深堀りしていきます。 (ISSN 0047-1895)
隔月刊(偶数月)、年6冊

病院 Vol.83 No.2
2024年 02月号
特集 在宅医療を巡る病院の経営戦略
特集 在宅医療を巡る病院の経営戦略 「よい病院はどうあるべきかを研究する」をコンセプトに掲げ、病院運営の指針を提供する。特集では、病院を取り巻く制度改正や社会情勢の読み解き方、変革に対応するための組織づくりなど、病院の今後の姿について考える視点と先駆的な事例を紹介する。 (ISSN 0385-2377)
月刊、年12冊

臨床泌尿器科 Vol.78 No.2
2024年 02月号
特集 夜間頻尿に対する治療戦略 クリニカルイナーシャからの解放
特集 夜間頻尿に対する治療戦略 クリニカルイナーシャからの解放 泌尿器科診療にすぐに使えるヒントを集めた「特集」、話題のテーマを掘り下げる「綜説」、そして、全国から寄せられた投稿論文を厳選して紹介する。春に発行する書籍規模の増刊号は、「外来」「処方」「検査」「手術」などを網羅的に解説しており、好評を博している。 (ISSN 0385-2393)
月刊、増刊号を含む年13冊

臨床皮膚科 Vol.78 No.2
2024年 02月号
さまざまな症例や治療成績が全国から寄せられる原著系皮膚科専門誌。写真はオールカラーで、『臨床皮膚科』ならではのクオリティ。注目の論文は「今月の症例」として、編集委員が読み処のアドバイスを添えて掲載する。増刊号「最近のトピックス」は、知識を毎年アップデートできる定番シリーズ。 (ISSN 0021-4973)
月刊、増刊号を含む年13冊

耳鼻咽喉科・頭頸部外科 Vol.96 No.2
2024年 02月号
特集 実践! 花粉症治療マニュアル2024
特集 実践! 花粉症治療マニュアル2024 目のつけ処が一味違う耳鼻咽喉科・頭頸部外科専門誌。「こんなときどうする!?」などの臨床的なコツの紹介から、最新の疾患概念を解説した本格特集まで、硬軟とり混ぜた多彩な企画をお届けする。特集2本立ての号も。「Review Article」欄では研究の最前線の話題をわかりやすく解説。読み応えのある原著論文も多数掲載。 (ISSN 0914-3491)
月刊、増刊号を含む年13冊

臨床眼科 Vol.78 No.2
2024年 02月号
特集 先端医療を先取りしよう 日本にはない海外の医療
特集 先端医療を先取りしよう 日本にはない海外の医療 読者からの厚い信頼に支えられた原著系眼科専門誌。厳選された投稿論文のほか、眼科領域では最大規模の日本臨床眼科学会の学会原著論文を掲載。「今月の話題」では、気鋭の学究や臨床家、斯界のエキスパートに、話題性の高いテーマをじっくり掘り下げていただく。最新知識が網羅された好評の増刊号も例年通り秋に発行。 (ISSN 0370-5579)
月刊、増刊号を含む年13冊

医学のあゆみ288巻5号
第1土曜特集
膠原病のすべて
膠原病のすべて
企画:藤尾圭志(東京大学大学院医学系研究科内科学専攻アレルギー・リウマチ学)
・膠原病は,近年,SLE を中心として免疫抑制剤や分子標的薬が開発され,臨床研究のエビデンスを基にした診療ガイドラインの整備が進み,基礎免疫学,臨床免疫学および遺伝免疫学研究による病態の理解の進展がある.
・膠原病の主要な治療薬であるグルココルチコイドが,副作用による臓器障害などを介して予後に悪い影響を与えることが明らかとなり,いかにグルココルチコイドの使用を最低限にするかが,大きなテーマとなっている.
・現在,ゲノム解析やシングルセル解析によりヒト免疫系自体が急速に解明されている.本特集では,膠原病の病態の最新の理解とそれを踏まえた診断と治療について,各分野のエキスパートが最新知見を紹介している.

総合診療 Vol.34 No.2
2024年 02月号
特集 日常診療で出合う筋骨格疾患 脳神経内科と整形外科からのアプローチ
特集 日常診療で出合う筋骨格疾患 脳神経内科と整形外科からのアプローチ ①独自の切り口が好評の「特集」と、②第一線の執筆者による幅広いテーマの「連載」、そして③お得な年間定期購読が魅力! 実症例に基づく症候からのアプローチを中心に、診断から治療まで、ジェネラルな日常診療に真に役立つ知識とスキルを選りすぐる。「総合診療専門医」関連企画も。 (ISSN 2188-8051)
月刊、年12冊

理学療法40巻5号
2023年5月号
運動連鎖からみた関節障害の理学療法
運動連鎖からみた関節障害の理学療法 運動連鎖には2つの概念があります。
kinetic chainという概念は、open kinetic chain(OKC)と closed kinetic chain(CKC)に分けられ、力学的な観点からの連鎖として位置づけられています。
もう 1 つはkinematic chainという概念であり、投球動作のような全身的な運動における多関節の時間的・空間的な連動性として位置づけられています。
OKCでは運動側の肢節の末端が開放されているが、CKCでは床面などに接しており、隣接する関節運動から連動し、離れた関節にまで影響する。
理学療法では、これらの概念に基づいて固定側と作用側の双方から起こる運動連鎖に着目し、動作を評価するとともに、それらの連鎖の関係性を最適化する必要があります。
そこで本特集では、運動連鎖からみた力学的因子、機能解剖学的因子、神経生理学的因子を、理学療法においてどのように活用できるか、
また、姿勢コントロールについて解説していただくとともに、主な関節障害を有する患者の理学療法評価および理学療法において、どのように活用するかについて、日常生活動作やスポーツ動作に即して述べていただきます。