運動療法筋電図鑑
深部筋までとらえる効果的なエクササイズ
これまでの臨床現場ではセラピストの経験則より運動処方が行われることが多く,運動療法で用いられるエクササイズがどの筋を賦活化するのかを評価することが困難であった.本書では,ワイヤ筋電図の評価をもとにエクササイズ時の筋活動様式をビジュアルに解説している.特に監修者・編者のグループが長年にわたり解析を続けてきた深部筋の活動様式が豊富に紹介されており,エビデンスに基づく臨床実践に役立つ一冊となっている.
理学療法39巻4号
2022年4月号
理学療法におけるデータサイエンスとAIの利活用と課題
理学療法におけるデータサイエンスとAIの利活用と課題 統合イノベーション戦略推進会議で決定した「AI戦略 2019~人・産業・地域・政府全てにAI~」において,文部科学省の「AI戦略等を踏まえたAI人材の育成について」により,小中高から大学および高等専門学校における人材育成の取り組みが公表されました.
このような社会的動向の中で,医療,そして,理学療法においても,データサイエンスやAIを臨床分野,教育分野,研究分野の中に導入していく動きが始まりつつあります.
そこで本特集では,理学療法におけるデータサイエンスやAIの必要性,利活用の実際,そして,今後の課題や展望について,臨床,教育,研究の各分野からご解説いただき,今後の理学療法の進むべき方向性について理解を深める機会とすることを目指します.
理学療法39巻5号
2022年5月号
内部機能障害患者の緩和ケアにおける理学療法士の役割
内部機能障害患者の緩和ケアにおける理学療法士の役割 終末期医療においては,患者の病状,支援者の有無,生活環境,社会・経済的背景などによって,提供可能となる医療・福祉サービスが大きく異なり,その選択肢は複雑かつ多彩であり,患者との向かい合い方は一般的なガイドラインによる知識のみでは難しい.
このような背景から,終末期医療を受ける内部機能障害患者の緩和ケアにおいて,理学療法士が担うべき役割について,関連指標ならびに着眼点を整理することが必要であり,
本特集では,終末期内部機能障害患者のQOLを最大限に維持する上で理学療法士がどのように患者と向かい合っていくことができるかを論ずることを目的としました.
理学療法39巻6号
2022年6月号
中枢性めまい患者に対する理学療法
中枢性めまい患者に対する理学療法 めまいは中枢性のものと末梢性のものに分けられ,中枢性めまいは,小脳や脳幹に生じた脳梗塞や脳出血,てんかんが原因で起こるめまいです. 一般的には,めまい以外の症状,例えば意識障害や嚥下・構音障害,激しい頭痛,けいれん発作などの症状を伴っていることが多い.
めまい患者に対する理学療法については,末梢性めまいに対して多くの臨床研究が行われ,めまいの改善や姿勢の安定性に理学療法が効果があることが報告されています. 一方で,歩行障害をもたらす中枢性めまいや,姿勢定位障害をもたらす中枢性めまいに対する理学療法の効果も注目されています.
そこで,本特集では中枢性めまいに絞って取り上げることとしました.
心エコーハンドブック 心臓弁膜症
心臓弁膜症を心エコーでどう診るか? そのために必要な知識をこの1冊に!
疾患の基礎知識からエコー所見・重症度評価、さらに実際の検査の流れまで、簡潔かつ視覚的に整理。
■シリーズの説明
シリーズ「心エコーハンドブック」は心エコーに携わる検査技師・医師・医療従事者のための新時代のテキストです。
循環器領域において心エコー検査は不可欠なものとなっています。その心エコー検査の力を最大限に活かすためには、エコーについての知識のみならず、その膨大な対象疾患の知識をおさえておかねばなりません。すなわち、「この疾患はこのような病態生理でこんな治療法があり手術適応はこのようで、そうなるとこのアプローチが必要」といったように知識を整理して理解しておくことが求められます。
循環器のテキストは数多く出版されていますが、心エコー検査をするうえで必要な知識を集約した書籍はありません。本シリーズでは、心エコー検査を念頭におき、まず①各疾患の病因・病態生理・症状などの基礎知識と、②関連のある他の検査法、そして③治療法と手術適応を、簡潔にまとめてそれらに基づいた心エコーのアプローチ(撮り方・読み方)を解説しました。さらに、実際の検査の進め方を一目で把握できるような表にまとめ、基礎と臨床と検査のアプローチを立体的に理解できます。なぜこの検査アプローチが必要なのか?という疑問に明快にこたえ短時間で知識が身に付くように工夫しています。
■本巻の内容
シリーズ第2弾「心臓弁膜症」では、まず導入として弁膜症における心エコーのポイントを概説。次に各疾患(大動脈弁疾患・僧帽弁疾患・三尖弁疾患・肺動脈弁疾患)と感染性心内膜炎・人工弁について基礎知識・心エコーのアプローチ・検査の流れに分けて簡潔に解説しました。さらに検査技師にとっては馴染みの少ない弁膜症の外科手術手技をトピックとして掲載しています。
実際の検査ではどのように進めていくのかを、エコー画像と検査項目、ポイントを一覧表にまとめて別冊付録としました。心エコー画像はもちろんのこと、治療法・手術適応についてのフローチャート・表など豊富に収録しました。
診断と治療 Vol.112 No.2
2024年2月号
【特集】ココが変わった 肥満症診療の最前線
【特集】ココが変わった 肥満症診療の最前線
2022年末に「肥満症診療ガイドライン」が改訂され,肥満症診療と治療・管理の情報がアップデートされました.
肥満研究の最前線まで解説した盛りだくさんの内容です! ぜひお手にとってご覧ください.
トレーニーガイド 栄養食事療法の実習 第14版 栄養ケアマネジメント
栄養アセスメント・栄養ケアプラン・栄養ケアに重点をおいた好評テキスト最新版!
●栄養アセスメント・栄養ケアプラン・栄養ケアに重点をおいた好評の臨床栄養学実習テキストが改訂第14版として刊行.
●「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」に基づき栄養計算を行った献立例を掲載.
●各医学会の最新治療ガイドライン・診療ガイドに対応した栄養食事療法についてわかりやすく解説.
●「理解すべき点」「習得すべき点」を,各章の冒頭に“学習のねらい”として掲載.
別冊「医学のあゆみ」医療DX――進展するデジタル医療に関する最新動向と関連知識
医療現場で進むデジタルトランスフォーメーション(DX)の具体例と,サイバーセキュリティや法律・制度上の課題など今後の道筋を一挙解説!
●産業界において進みつつあるデジタルトランスフォーメーション(DX)は,医療現場においてもすでに揺籃期を過ぎようとしている.さまざまな視点から,現状の技術動向を俯瞰し,それらが今後実現するであろう医療の未来像を共有する.
●同時にその背景にある限界点や留意点についても理解を深めることで,浮足立った期待感だけではなく冷静な視点で医療DXを理解する.
●(1)医師の働き方改革・労働負荷軽減,病院の経営改革に資するICT技術,(2)医療の提供の場の拡大,(3)高度な均てん化をもたらす医療支援AI,(4)新たなデジタルバイオマーカー・デジタルセラピューティクスの創出,(5)今後の発展のための土台の議論,の5章に分け,深掘りしていく.
≪KAN-TAN看護≫
KAN-TAN看護の 計算・数式
いちばんの初歩からていねいに解説。国試にも対応!
みんながニガテな計算・数式。しかし、看護の仕事では避けて通れない・・・! 本書は点滴の滴下計算など、看護で使われる基本的な計算・数式について、国家試験の問題を例に解き方をくわしく説明。さらに、それぞれの計算で前提になっている、分数の計算・割合・四捨五入などの忘れてしまいがちな算数・数学の基礎知識をまとめて概説。便利な単位換算表付き!
≪KAN-TAN看護≫
KAN-TAN看護の 実習マナー 第1版
実習の 当日あわてる その前に・・・
臨床実習でおこりがちなマナーの問題や、トラブルへの対処法をQ&A形式で解説。「なぜそのように行動するのか?」の根拠の記述は、単なるマニュアルではなく、自分で考えながら行動するためのヒントにもなる。それぞれのケースは実習の流れに沿った場面別でまとめられており、実習前のイメージトレーニングにも最適! 実習当日もポケットに忍ばせておくと便利な1冊!
学生のための
ヒヤリ・ハットに学ぶ看護技術
ヒヤリ・ハット事例に学べば、実習は怖くない!
患者さんが車椅子から転落! 点滴チューブが抜けている! 実習では、ヒヤリ・ハットの危険がいっぱい。全国の看護学生の調査から明らかになった、よくあるヒヤリ・ハット事例をマンガで紹介。ヒヤリ・ハットが起こりやすい要因や背景をチェックしながら、予防策と対処法をイラストで楽しく学ぼう。
≪15レクチャーシリーズ 作業療法テキスト≫
義肢装具学
本テキストでは,作業療法士が修得すべき,義肢,装具についての全般的な基礎知識を解説する.前半は義肢学,後半は装具学で構成し,さらに自助具,車椅子・歩行補助具,支給体系とチームアプローチを加えた.近年,普及が著しい筋電装具についても十分なページを割いて解説している.また,スプリント作製実習の項目も設け,順を追って学習できるように配慮した.カラー写真,イラストが豊富で絶好のテキストである.
LiSA Vol.31 No.2 2024
2024年2月号
徹底分析シリーズ:なるほどナットク! ICUにおける人工呼吸 前編/症例ライブラリー:無痛分娩中の帝王切開/ぶらり研究室探訪記:大阪大学医学部附属病院 救急医学教室/こどものことをもっと知ろう:突発性発疹/ちょっと拝見 となりのDAMカート:済生会熊本病院の巻/みんなのプロフィール帳:座右の銘は人間万事塞翁が馬/dialy:静岡県沼津市/夕ご飯 何にする?:冬菜を温かく楽しむ/未来会議Report:人間力を涵養するには
徹底分析シリーズ:なるほどナットク! ICUにおける人工呼吸 前編/症例ライブラリー:無痛分娩中の帝王切開/ぶらり研究室探訪記:大阪大学医学部附属病院 救急医学教室/こどものことをもっと知ろう:突発性発疹/ちょっと拝見 となりのDAMカート:済生会熊本病院の巻/みんなのプロフィール帳:座右の銘は人間万事塞翁が馬/dialy:静岡県沼津市/夕ご飯 何にする?:冬菜を温かく楽しむ/未来会議Report:人間力を涵養するには
≪フィジカルアセスメント徹底ガイド≫
フィジカルアセスメント徹底ガイド 呼吸 第2版
フィジカルアセスメントは患者の状態を把握するための重要な日常業務の一つであるが,何を見ればよいのか,異常がわかってもどう伝えたらよいかわからないことも多い.本書は,フィジカルアセスメントのなかでも重要度が高い“呼吸”を取り上げ,アセスメントに必要な知識とその技術を豊富な写真・イラストで解説.改訂では,呼吸困難の指標や問診のポイント,臨床で活きるcolumn等を追加した.
主治医の祈り
~男子性腺機能低下症~
【発行によせて】
私の尊敬する岡本新悟先生が,すばらしい本を発行されました。『主治医の祈り』で始まる表題にふさわしく,本書には岡本先生の50年に及ぶ診療から湧き上がってくる思いが詰まっています。それは個人的な感情を超えて患者さんも臨床医も共感できるものであり,何にもまして深く正確な医学的知識と経験が根底にあります。岡本先生は内科医であり成人を主に診る内分泌科医ですが,胎生期・小児期・思春期についての記載からも小児内分泌科医は学ぶところがたくさんあります。それは,たくさんの患者さんと一生の人生を共にする中で小児期の臨床を捉えているからだと思います。本書が広く読まれ,たくさんの出会いが次々に生まれることを祈ります。(横谷 進)
【発行によせて】
本書は,50年以上にわたって幅広く多種多様な内分泌疾患を診てきた内分泌代謝科専門医が,男子性腺機能低下症に焦点を当て,この疾病にかかわる課題に対してどのように取り組み,患者さんそしてご家族のために最善を尽くしてこられたかが生々しく伝わるすばらしい書籍である。学術内容は基礎医学から臨床医学とすべてが網羅された優れた教科書であり,具体的な症例について診療上の工夫が随所に記術されており,内分泌代謝科専門医に一読を勧めたい。女子に比べて男子の性腺機能低下症は,さまざまな理由で患者さん自ら医療機関を受診することが少なく,一人で悩まれている患者さんも少なくない。そのような患者さんやご家族のためにウェブ上に相談窓口を開設し,その受け皿となって多くの相談に乗ってこられ,適切な治療によって豊かな人生を送れるようになった患者さんたちの喜びのメッセージも紹介されており,今悩まれている患者さんにも読んでいただきたい一冊である。(千原 和夫)
脊椎脊髄ジャーナル Vol.37 No.1
2024年1月号
■特集
始まった!脊椎ロボット手術
作業療法ジャーナル Vol.58 No.2
2024年2月号
■特集
医療的ケア児の笑顔を支える
ポイントマスター ! ロービジョンケア外来ノート 第2版
ロービジョンケアのポイントと現場の課題を乗り越えるTipsだけを濃縮した、すぐに活用できる実践書
第1版の刊行後に変更された視覚障害の障害年金認定基準などを改訂するとともに、5年間の変化をキャッチアップすべく、内容のアップデートと大幅加筆をしてリニューアル。
視覚障害者用の補装具適合判定医師ではないから…所属施設ではロービジョン外来はないから…と、今までロービジョンケアに苦手意識があった眼科医や視能訓練士が、短時間で効率良く学ぶための「ポイント」をまとめました。
理論などは他の成書に譲り、本書では、長年実務を担当してきた著者がこれまでに蓄積してきた「現場の課題を乗り越えるTips」を厳選。すぐに使える実践的なノウハウだけをピックアップしています。
ロービジョン外来ではなくとも、視覚障害につながる疾患のある患者さんが「所属(仕事)・所得・生きがい」を失わないように、眼科外来で眼科医や視能訓練士が“プラスワンのアドバイス”をし、福祉につなげる橋渡しをする助けとなる一冊です。
訪問看護師による在宅療養生活支援を可視化する
希望実現モデル
問題解決から希望実現へ。訪問看護実践を可視化する「希望実現モデル」誕生!
訪問看護師は、在宅療養者や家族の「どのように生活したいか/生きていきたいか」という希望実現に向けて、在宅療養生活を組み立て、支援する。本書は概念モデル「希望実現モデル」を提示し、そのような本人主体の在宅療養生活支援を可視化する。療養しながら生活する人々の希望実現は、個人の自己実現だけでなく、他の多くの人々の希望に道を拓き、社会変革につながっていく。訪問看護実践の意義と可能性をも可視化する一冊。
医学のあゆみ288巻6号
消化器外科領域におけるロボット手術の最前線
消化器外科領域におけるロボット手術の最前線
企画:藤田文彦(久留米大学医学部外科学講座)
・日本では手術支援ロボットが,2012年に前立腺全摘が保険収載されると泌尿器科を中心に普及し,2018年以降,食道,胃,直腸の消化器外科領域でも広がり,現在では肝臓や膵臓,結腸でも保険適用となっている.
・ロボット手術の急速な普及を受け,2023年度から日本内視鏡外科学会技術認定制度において,食道,胃,大腸のロボット手術が審査対象となったことから,安全性を担保した術者教育は極めて重要な課題である.
・今回は,消化器外科領域のロボット手術の支援技術に焦点を絞って特集を企画させていただいた.各領域のエキスパートの先生方に解説をお願いしており,本特集号がロボット手術に携わる皆様の一助になれば幸いである.
