紙とペンでできる認知症診療術
笑顔の生活を支えよう
「認知症という困難を抱えながらも、患者本人とその家族が、笑顔で穏やかに暮らし続けていけること」を認知症医療のアウトカムと捉え、認知症がどのような原因で生じているのかを診断し、適切な薬物療法やリハ・ケア・家族指導を提供する実践医療を解説。
訪問看護、介護・福祉施設のケアに携わる人へ
コミュニティケア Vol.25 No.10
2023年9月号
特 集1 オーラルフレイルの悪化予防・改善
特 集1 オーラルフレイルの悪化予防・改善
「オーラルフレイル」とは、2013年に厚生労働省老人保健健康増進等事業で設置されたワーキンググループによって示された概念です。その後、さまざまな議論を経て、2019年に公益社団法人日本歯科医師会により「老化に伴う様々な口腔の状態(歯数・口腔衛生・口腔機能など)の変化に、口腔健康への関心の低下や心身の予備能力低下も重なり、口腔の脆弱性が増加し、食べる機能障害へ陥り、さらにはフレイルに影響を与え、心身の機能低下にまで繋がる一連の現象及び過程」と定義され、オーラルフレイルの4つのレベルが公表されました。
本特集では、その4つのレベル「第1レベル 口の健康リテラシーの低下」「第2レベル 口のささいなトラブル」「第3レベル 口の機能低下」「第4レベル 食べる機能の障がい」の中でも、オーラルフレイルを予防するために重要となる第1レベルと第2レベルの早期発見や悪化予防・改善について取り上げます。オーラルフレイルの全体像や支援のあり方を解説した上で、3つの訪問看護ステーションのスペシャリストから、第1レベル・第2レベルの利用者の悪化予防・改善に効果を上げた取り組みについて報告します。
特集2:
訪問看護サービスの「終結」
今後、地域の在宅療養者の増加が予測される中、人材の確保等が課題として挙げられる訪問看護サービスにおいては、支援を必要とする利用者に適正な量の医療資源を投入する、という考え方が重要になります。
そのためには、利用者に対して自立を促す支援を行い、訪問看護の支援がなくても利用者の生活が成り立つようになればサービスを「終結」するという意識を持つことが必要です。
本特集では、訪問看護サービスを「終結」する際の課題を挙げ、自立支援における訪問看護師の役割と、「終結」において重要とされる利用者や家族が納得した上での関係者間の合意形成について解説します。事例として、小児、精神疾患を持つ人、高齢者に対する、個々の利用者の状況や環境に応じた自立支援とサービスの「終結」までの過程を報告し、関連論考では、介護サービス利用者の状態の改善促進や維持に向けた自治体の取り組みを紹介します。
麻酔Vol.72 No.7
2023年7月号
安全管理におけるノンテクニカルスキルの重要性:航空業界と麻酔医療
安全管理におけるノンテクニカルスキルの重要性:航空業界と麻酔医療 航空業界では、ノンテクニカルスキルの重要性を認識し発展させてきた。安全に関して航空業界から学んできた歴史がある医療や麻酔領域においても、ノンテクニカルスキルの必要性は強く求められている。本特集はすべての麻酔科医、手術室で仕事をするチームメンバーが理解し実践すべき必読の内容となっている。
形成外科 Vol.66 No.13
2023年6月増刊号
形成外科学界未来予想図
形成外科学界未来予想図 我が国における形成外科学界の未来はどうなるのか? 既存の治療法のみを目指すのであれば、日本の形成外科に未来はない。 未来の形成外科学界を切り拓くために、日本の形成外科の未来予想図を語っていただいた。
形成外科 Vol.66 No.7
2023年7月号
先天性眼瞼下垂症の前頭筋吊り上げ術
先天性眼瞼下垂症の前頭筋吊り上げ術 先天性眼瞼下垂症は,視機能の維持とともに整容的改善を目的に治療が行われますが,その治療介入の適応,タイミング,および手段はさまざまです。本特集は,さまざまな吊り上げ材料,吊り上げ材料の異なる通し方や固定方法,手術時のエンドポイントの見極めの違い,それぞれの注意点と治療のゴールなどが比較できるように,先天性眼瞼下垂症の前頭筋吊り上げ術による治療に絞りました。先天性眼瞼下垂症治療を行っている全国の形成外科医の本棚に置いてもらう1冊にしていただきたいです。
医療情報システム入門 2023
『今の「医療情報システム」がわかる一冊』
本書は、医療情報システムの第一線を担う専門分野担当者が、最新の現状分析と将来展望を示した入門書です。レセプト電算処理・オンライン請求化の流れで本格的なIT導入を検討されている病院関係の方々、IT導入済みの病院に新規入職された方々、システム企業で医療分野に携わる方々、特定健診の流れで医療情報システムの理解が必要となる保険者の方々などに広くご利用いただけます。
本書は、JAHIS主催の講座「医療情報システム入門コース」をもとに作成しました。「入門コース」では、主に医療情報システムに初めて携わる方々を対象に、JAHISの各委員会に所属する専門家を講師として、医療情報システムの全体構成から、オーダリング、電子カルテ、医事会計、地域連携などの分野別のポイントまで、政策・業務・技術動向を交え解説しています。
本書では、そんな「入門コース」の蓄積を活かし、各講師が医療情報システムの基礎知識から業界の最新動向(医療DX、データヘルス、オンライン資格確認、電子処方箋、PHR、HL7 FHIR、etc.)までをやさしく解説しました。図表を活用してビジュアルに分かりやすく、ポイントを押さえた入門書になっています。
「医療DX」は、保健・医療・介護のさまざまな段階において発生する情報やデータを、全体最適された基盤を通して用い、社会や生活の形を変えることと定義されています。医療情報なくして「医療DX」は進まず、その医療情報を支えるのが医療情報システムです。本書は「医療DX」の基礎であるとも言える医療情報システムを学ぶために最適なテキストです。
公費医療・難病医療ガイド 令和5年10月・令和6年4月改正対応版
『公費医療・難病医療の実務情報を解説』
平成27(2015)年からスタートした新しい難病対策の医療(難病法の医療、児童福祉法の小児慢性特定疾病医療支援)と軌を一にして発刊された「公費医療・難病医療ガイド」は、好評のうちに版を重ね、対象疾病の拡大や制度の見直しに対応してきました。
本書は、小児を含む難病医療制度のほか、障害者総合支援法にもとづく自立支援医療などについて、基本的な事項や、医療保険や介護保険との関係など、必要な情報を実務的な視点から整理・解説しています。
令和4年12月に公布された改正法により、令和5年10月から、難病法や児童福祉法にもとづく医療費助成について、助成開始の時期が申請日から重症化診断日へと前倒しされることとなり、患者に対する適切な医療の充実が図られることになりました。あわせて、療養生活の支援も強化されることになりました。
これらに対応するため、また、前版(令和元年版)発刊後の対象疾病の拡大(令和3年11月)や、税制改正、地方分権改革、民法改正(成人到達年齢の引下げ)等に対応するため、このたび令和5年10月版として改訂版を発刊することにしました。改訂版では、さらに令和6年4月に実施される改正項目(対象疾病のさらなる拡大、「登録者証」の発行開始、データベースに関する規定の整備等)についても、できるだけ直近の資料を盛り込むようにしています。
公費負担医療を担当する医療機関・薬局・訪問看護ステーションや、制度を実施運営する自治体をはじめ、審査支払機関、医療保険者、MSWやケアマネジャー等の専門職の方々に広くお勧めしたい内容となっています。
がん看護 Vol.28 No.7
2023年9-10月号
いま知っておきたい がんのリハビリテーション最新Tips
いま知っておきたい がんのリハビリテーション最新Tips がんの医学・医療的知識から経過別看護、症状別看護、検査・治療・処置別看護、さらにはサイコオンコロジーにいたるまで、臨床に役立つさまざまなテーマをわかりやすく解説し、最新の知見を提供。施設内看護から訪問・在宅・地域看護まで、看護の場と領域に特有な問題をとりあげ、検討・解説。告知、インフォームド・コンセント、生命倫理、グリーフワークといった、患者・家族をとりまく今日の諸課題についても積極的にアプローチし、問題の深化をはかるべく、意見交流の場としての役割も果たす。
胸部外科 Vol.76 No.9
2023年9月号
1948年創刊。常に最近の話題を満載した、わが国で最も長い歴史と伝統を持つ専門誌。心、肺、食道3領域の外科を含む商業医学雑誌として好評を得ている。複数の編集委員(主幹)による厳正な査読を経た投稿論文を主体とした構成。巻頭の「胸部外科の指針」は、投稿原稿の中から話題性、あるいは問題性のある論文を選定し、2人の討論者による誌上討論を行っている。胸部外科医にとって必須の特集テーマを年4回設定。また、「まい・てくにっく」、「1枚のシェーマ」、読み物として「胸部外科医の散歩道」を連載。
産科と婦人科 Vol.90 No.9
2023年9月号
【特集】ウィメンズヘルスと栄養素・サプリメント
【特集】ウィメンズヘルスと栄養素・サプリメント
ビタミンD,イソフラボン,ローヤルゼリーなど様々な栄養素・サプリメントの生殖可能年齢女性における卵巣機能に対する作用,更年期障害に対する作用,アンチエイジング作用などについてご解説いただきました.
CAR-T細胞療法のトリセツ
チームCAR-Tでの取り組み 細胞療法運用学入門
注目の最新治療「CAR-T細胞療法」の本邦初となる解説書!
事前準備から細胞調製の実際,適応判断から投与後の合併症管理まで,紹介元施設やCAR-T実施施設で行うすべてのプロセスを,医師・看護師・臨床検査技師など多様な職種からなる本治療のトップランナー「京大病院『チームCAR-T』」が丁寧に解説.最新知見をふまえ,CAR-T細胞療法の将来展望についても解説.多職種が有機的に関わりあう細胞療法の運用・管理を体系的に捉える試みとして,筆者らが提唱する「細胞療法運用学」の実践入門書としても最適.
脳動静脈奇形の手術
本邦1,2を争う実績を誇る富永病院の知識と技術が詰まった,脳動静脈奇形手術の決定版.
脳神経外科の専門病院として,本邦1,2を争う実績を誇る富永病院.その比類ない経験と豊かな知識を元に,脳動脈奇形の手術手技をまとめた.前半ではAVM手術の基本的知識を,後半ではAVM摘出術についてを,著者の手技のコツを含めて豊富な写真やイラストで詳細に解説している.長年トップランナーとして最前線を走り続けている著者が培ってきた熟練の技と思考を紙面上で体感できるだろう.最高レベルが学べる貴重な1冊と言える.
新 現場で役立つラクラク成長曲線
成長曲線の種類,目的などの解説から,子どもの成長・発達のなかで成長曲線をどうやってみて,どう活用していくのかを,乳幼児身体発育曲線や0~17.5歳の体重・成長曲線を用いた豊富な症例で解説しています.子どもの健康を確認し,病気や異常をみつけるためにすぐに役立つ知識が満載です!
実験医学 Vol.41 No.14
2023年9月号
【特集】ヒトゲノムに残されたフロンティア 内在性ウイルス様配列EVE
【特集】ヒトゲノムに残されたフロンティア 内在性ウイルス様配列EVE 非コードDNAとされてきた“ウイルス感染の痕跡”が発現する?発生や免疫への寄与,疾患リスクなど,多面的な機能がみえてきた.未開のEVEを解析するtipsも/生体観察への最適化が進むラマンイメージング
頭・胸・腹 X 線・CT 画像に挑戦!
【画像で疾患理解up 看護の大きな助けに】画像の理解は正常像と比べることから、今ある知識に肉付けしていくイメージで。日々接することの多いX線・CT画像について、頭・胸・腹部別に正常画像と比べながら読み取れる。IC、申し送り、患者さんからの質問を受けた時などに大きな助けになってくれるはず!
はじめよう!薬剤師のための禁煙支援ガイド
禁煙治療における禁煙補助薬は,一般用・医療用から幅広く選択することができますが,喫煙者が薬の特性を正しく理解し服薬するためには,薬局・薬店での薬剤師の役割が極めて重要となります.本書を読むことで,窓口での禁煙支援がより効果的に実践でき,より多くの禁煙を成功に導くことができるようになります.
医者に大切な4つの力
医師としての長い人生をどう生き抜くか….
「あらかじめコレを知っておけば,もっと楽に物事が進められたのに」と後悔したことはありませんか? 診療,研究,経営,それぞれのステージを存分に楽しむために意識しておきたい4つのスキルを教えます.これから医療に携わる医学部生・研修医にも,彼らを指導する立場になった先輩たちにも,研究や開業・経営といった新しいキャリアのステージの入り口に立った方々にも,オススメの1冊.
図解 医薬品情報学 第5版
インターネット等により誰もが容易に情報入手可能な現在,薬剤師もその中から必要な情報を見極め入手し,自信をもって発信・提供することが望まれる.本書は医薬品情報に関わる基礎的な要素を,さまざまな角度から分かりやすく解説した.薬学生や医薬関係者のテキストとして最適な書である.今版より,講義等で使用可能な演習問題を新設した.
臨床雑誌外科 Vol.85 No.10
2023年9月号
一般・消化器外科 最新の術前・術後補助療法
一般・消化器外科 最新の術前・術後補助療法 1937年創刊。外科領域の月刊誌では、いちばん長い歴史と伝統を誇る。毎号特集形式で、外科領域全般にかかわるup to dateなテーマを選び最先端の情報を充実した執筆陣により分かりやすい内容で提供。一般外科医にとって必要な知識をテーマした連載が3~4篇、また投稿論文も多数掲載し、充実した誌面を構成。
小児看護2023年9月号
日本に住む外国人の子どもへのケア
日本に住む外国人の子どもへのケア 国際化が進む現在、看護の現場において外国人の子どもに出会う機会が多くなっている。日本で生活し成長・発達していく外国人の子どもが安全に安心して生活するための準備を早急に進めることが求められている。本特集では、統計や研究結果から日本に住む外国人の子どもの現状や課題を提示し、ケアのあり方を知るための理論や考え方の基礎知識、多様な地域の施設での取り組みの現状・課題や、他職種の取り組み・課題を紹介する。
