医学のあゆみ281巻1号
第1土曜特集
喘息の発症メカニズムと治療・管理
喘息の発症メカニズムと治療・管理
企画:井上博雅(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科呼吸器内科学)
・気管支喘息は,気道の慢性炎症と気道過敏性亢進を本態とする疾患で,変動性の気道狭窄,喘鳴や咳などの臨床症状で特徴付けられる.
・喘息の気道炎症は,2型炎症(好酸球性)と非2型炎症に大別され,2型炎症の誘導にはTh2とILC2から産生される2型サイトカインが重要な役割を担っている.
・喘息の遺伝的背景や病態,バイオマーカー,治療法の進歩に関し,最新の知見を紹介していただくべく本特集を企画した.毎日の診療や今後の研究の参考になれば幸いである.
看護管理 Vol.32 No.4
2022年4月発行
特集 看護ケアの質評価と改善――看護実践の質を可視化するしくみと組織での活用
特集 看護ケアの質評価と改善――看護実践の質を可視化するしくみと組織での活用 社会の変化を的確にとらえながら、看護管理者として直面するさまざまな問題について解決策を探る月刊誌。看護師長を中心に主任から部長まで幅広い読者層に役立つ情報をお届けします。 (ISSN 0917-1355)
保健師ジャーナル Vol.78 No.2
2022年4月発行
特集 コロナ禍の子ども
特集 コロナ禍の子ども 公衆衛生活動の現場で働く保健師に向けた、「保健師」と名の付く唯一の専門誌。保健活動の「いま」と「これから」を、確かな情報と具体的な実践を伝えることで描きます。 (ISSN 1348-8333)
総合診療 Vol.32 No.4
2022年4月発行
特集 えっ、これも!? 知っておきたい! 意外なアレルギー疾患
特集 えっ、これも!? 知っておきたい! 意外なアレルギー疾患 ①独自の切り口が好評の「特集」と、②第一線の執筆者による幅広いテーマの「連載」、そして③お得な年間定期購読(医学生・初期研修医割引あり)が魅力! 実症例に基づく症候からのアプローチを中心に、診断から治療まで、ジェネラルな日常診療に真に役立つ知識とスキルを選りすぐる。「総合診療専門医」関連企画も。 (ISSN 2188-8051)
助産雑誌 Vol.76 No.2
2022年4月発行
特集 教科書に載っていない「進まない分娩」の対応
特集 教科書に載っていない「進まない分娩」の対応 助産師は、妊産褥婦と児のケアはもちろんのこと、思春期や更年期の女性からも期待される、女性の一生に寄り添う職業です。加えて、医療技術が進歩した現代では、より高度で専門的な知識が求められています。『助産雑誌』では、そのような臨床現場で欠くことのできない最新の知識と情報を毎月発信しています。助産学生から新人、ベテランまで、幅広い年代の助産師に向けた雑誌です。 (ISSN 1347-8168)
学生のための現代公衆衛生 第8版
心とからだの健康,人口,ライフステージ,環境,感染症,食物,職業生活など,普段の生活と公衆衛生の関わりを理解し問題解決への視点を身に付けられるよう構成された教科書.医療制度,統計などの最新情報を収載し,今日的なトピックスも充実させた改訂8版.医療・保健・福祉・栄養学などの分野で公衆衛生学を学ぶ学生たちへお勧めする.
病院 Vol.81 No.4
2022年4月発行
特集 ポストコロナを見据えた 公立・公的病院と民間病院の役割分担
特集 ポストコロナを見据えた 公立・公的病院と民間病院の役割分担 「よい病院はどうあるべきかを研究する」を編集コンセプトに、病院運営の指針を提供する。2019年は「改めて『病院』とは何か」をテーマに据え、病院を取り巻く状況の読み解き方、変革に対応するための組織づくりを中心に取り上げる。 (ISSN 0385-2377)
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 Vol.94 No.4
2022年4月発行
特集 CT典型所見アトラス——まずはここを診る!
特集 CT典型所見アトラス——まずはここを診る! 目のつけ処が一味違う耳鼻咽喉科・頭頸部外科専門誌。「こんなときどうする!?」などの臨床的なコツの紹介から、最新の疾患概念を解説した本格特集まで、硬軟とり混ぜた多彩な企画をお届けする。特集2本立ての号も。「Review Article」欄では研究の最前線の話題をわかりやすく解説。読み応えのある原著論文も多数掲載。 (ISSN 0914-3491)
臨床外科 Vol.77 No.4
2022年4月発行
特集 そろそろ真剣に考えよう 胃癌に対するロボット支援手術
特集 そろそろ真剣に考えよう 胃癌に対するロボット支援手術 一般外科・消化器外科を中心とした外科総合誌。手術で本当に役立つ臨床解剖の知識や達人の手術テクニックを、大きい判型とカラー写真でのビジュアルな誌面で解説。術中・術後のトラブル対処法、集学的治療・周術期管理法の最新情報など、臨床に根ざした“外科医が最も知りたいこと”に迫る。手技を中心にweb動画も好評配信中。 (ISSN 0386-9857)
medicina Vol.59 No.5
2022年4月発行
特集 症例から学ぶ 電解質と体液量管理のベストアンサー
特集 症例から学ぶ 電解質と体液量管理のベストアンサー -
生体機械工学入門
生体や医療機器について機械工学の基礎とその応用までを学べる入門書。機械と比較しながら生体(人体)を工学的に解析し,生体と機械の共存・協調における問題点を考え,生体を解析するための機械工学の基礎を学べるよう解説した。
バイオメカニクス入門
力学の基礎を十分学んでいない学生がバイオメカニクスを学ぶに当たり,力学の基礎となる一般力学と単位を説明した後,応用力学の基本である材料力学,流体力学,熱力学,構造力学に関わる生体の現象や問題についてやさしく解説した。
母性看護学I 概論・ライフサイクル 改訂第3版
生涯を通じた性と生殖の健康を支える
性と生殖の健康を支える看護を行うために必要な幅広い知識や考え方が身につく好評テキストの改訂版.今改訂では「母性看護学の基盤」と「生涯を通じた性と生殖の健康を支える看護」の2部制に構成を変更し,「性をとりまく社会の現状」の章と「母性看護技術」の章を新設.ライフサイクル各期の健康問題に子宮内膜症,子宮筋腫,災害,骨粗鬆症などの新規項目を多数追加した.
新 今さら聞けない心エコー図
好評を博した『今さら聞けない心エコー図100』が全面改訂。日頃から若手の医師や技師を指導している著者の経験を生かし,若手の循環器内科医や臨床検査技師のニーズ・率直な疑問にQ&A形式で答える書籍。今さら恥ずかしくて面と向かって聞けない初歩的な質問や最新動向に関する疑問を詳しく解説し,より痒いところに手が届く。
各項目の重要ポイントを端的にまとめた囲み記事「Point」により臨床現場ですぐに使える知識を提供するとともに,最新機器,3Dエコー,負荷心エコー図,国内外のガイドラインを基にした計測・読影・評価など,初版刊行から10年の間に変化した知識・最新の内容を紹介。
Dr.岡の感染症ディスカバリーレクチャー
新型コロナウイルス COVID-19特講 2022
大好評 新型コロナウイルス感染症特講の最新版!
オミクロン株の流行,軽症者に対する治療薬の登場など変化し続ける状況に対応し,的確な診断・治療を行うための1冊.
PCR・抗原検査のポイント,軽症者に対する治療薬の使いかた,これまでの治療方針と同じことと異なること,COVID-19診療で一番気をつけなければならないこと,など今知りたい内容をDr.岡が最新の正しい情報をもとに伝えます!
訪問看護、介護・福祉施設のケアに携わる人へ
コミュニティケア Vol.24 No.4
2022年4月号
特集1 息苦しさを和らげるケア
特集1 息苦しさを和らげるケア
訪問看護では「息が切れる」「呼吸が苦しい」と訴える利用者が少なくありません。それは、がんやCOPD・間質性肺炎、心不全などの疾患によるものだと考えられがちですが、治療の副作用やケアを受けることへの精神的ストレスなどもその要因です。また、息苦しさにより不安になったり、抑うつ状態になったりする人もいます。このため、息苦しさは全人的苦痛として捉えることが重要です。
息苦しさとは主観的症状であり、その感じ方は人それぞれ異なります。そこで訪問看護師には、本人の訴えに耳を傾け、その人が感じている息苦しさを理解した上で、適切なアセスメントと症状コントロール、さらには本人・家族のセルフケア能力の向上をはかるかかわりが求められます。
本特集では、【がん】【非がん】疾患のそれぞれの息苦しさの原因を解説した上で、在宅でもよく使用されるアセスメントツールや症状マネジメントの基本をはじめ、セルフケア支援のポイント、多職種連携のあり方について示します。併せて、息苦しさを訴える利用者と家族への支援の実際を報告します。
特集2:看護師とオンライン診療
2018年に解禁されたオンライン診療。もとは、医師と患者(D to P)間において想定されたものですが、患者のオンライン受診を看護師がサポートしている実態があることから、厚生労働省は看護師が患者のそばでオンライン診察の補助を行う「D to P with N」(DPN)を認める方向で指針を見直しました。
DPNは、訪問看護の場でも行われています。訪問看護師が利用者宅でDPNに参加することの利点として、医師は利用者の状態を正確に把握できること、必要に応じて点滴・注射など診療の補助行為や、新たな症状が出現した際には血液検査や尿検査等を看護師に指示できることなどが挙げられます。また、オンライン診療においてはスマートフォンやタブレット端末などの接続環境の調整・セキュリティの確保なども欠かせず、それを看護師が支援することは利用者・医師双方の安心感につながります。
本特集では、DPNの概要に加え、医師との連携のポイント、DPNの実践から見えてきた利点や課題などについて紹介します。
訪問看護、介護・福祉施設のケアに携わる人へ
コミュニティケア Vol.24 No.3
2022年3月号
特集1 訪問看護事業所のBCPをどうつくるか
特集1 訪問看護事業所のBCPをどうつくるか
令和3年度介護報酬改定では、訪問看護事業所などの介護サービス事業者にBCP(Business Continuity Plan)策定が義務づけられました。3年の経過措置期間があるものの、BCPは一朝一夕に策定できるものではなく、地域環境やスタッフの勤務体制などから自事業所独自のものを作成しなければ、実際の緊急時には役立ちません。
BCPとは、地震等の自然災害、感染症のまん延など不測の事態が発生しても、重要な事業を中断させない、または中断しても可能な限り短い期間で復旧させるための方針、体制、手順等を示す計画のことです。訪問看護事業所では、スタッフの安全を確保しつつ、利用者の生命・生活の維持をめざした看護サービスの継続的な提供を目的にBCPを作成する必要があります。
本特集では、実効性のあるBCP作成方法を解説するとともに、事業所の規模や立地環境などの異なる訪問看護事業所のBCPを紹介します。
BCPをこれから策定しようと考えている事業所のみならず、すでに策定済みの事業所にとってもBCPの評価・改善に役立つはずです。ぜひご活用ください。
特集2:「訪問看護サミット2021」レポート
2021年11月6日(土)、公益財団法人日本訪問看護財団主催の「訪問看護サミット2021」が「どんな時も共にある訪問看護をめざして、ポストコロナの最善のシナリオを描こう!」をテーマにライブ配信にて開催されました。
本特集では、波平恵美子氏(お茶の水女子大学)による「特別講演」、深津恵美氏(北海道江別保健所)・藤田愛氏(北須磨訪問看護・リハビリセンター)が主に第4波を中心とした新型コロナウイルス感染症への対応を報告した「実践報告」、山口光治氏(淑徳大学)が高齢者への虐待、三木明子氏(関西医科大学)がコロナハラスメントを含む訪問看護師への暴力・ハラスメントについて解説した「教育講演」のほか、平原優美氏(日本訪問看護財団/あすか山訪問看護ステーション)を座長に團野一美氏(訪問看護ステーションひなた)と板谷裕美氏(安芸地区医師会総合介護センター)が地域のつながりを強くするBCPのあり方を示した「鼎談」を載録します。さらに、日本訪問看護財団の佐藤美穂子氏に本サミットのねらいと参加者の感想について総括いただきます。
訪問看護、介護・福祉施設のケアに携わる人へ
コミュニティケア Vol.24 No.2
2022年2月号
特集1 どのように生きたいか対話する
特集1 どのように生きたいか対話する
わが国では高齢化に伴い、死亡者数が年々増加しています。それに対応するには、看取りの場を確保するのと同時に、看取りを行う者が終末期ケアの知識・技術を向上させる必要があります。
終末期にある人は、死に対する不安や恐怖など大きな精神的苦痛を感じています。当然ながら他者がそれらをすべて取り除くことはできませんが、介入によってそれを軽減させることができます。本特集では、終末期にある人との向き合い方について考察するとともに、がんの終末期にある人の多くが抱くスピリチュアルペインやその緩和に有効なケア、相互に伝え合うコミュニケーションの重要性について解説します。さらに、3人の看護師の忘れられない看取りのエピソードと本人との向き合い方について紹介します。
終末期にある人とかかわることの多い医療職には、死の問題を避けず、残された時間をどのように過ごしたいと考えているか対話し、心に寄り添うことが求められています。
特集2:直行直帰制度の導入と運用
新型コロナウイルス感染の流行が始まって以降、訪問看護の分野においても、事業所に滞在する人数を少なくするために直行直帰制度の導入が一部で広がりました。直行直帰とは、事業所に出勤せずに自宅から利用者宅へ直行し、業務が終了したらそのまま自宅に帰る働き方のことです。
直行直帰のデメリットとして、職場内のコミュニケーションの機会が減少したり、訪問スケジュールの変更の伝達やスタッフの動向把握が困難になったりすることが挙げられます。これにより、導入に二の足を踏むステーションも少なくありません。しかし、感染のリスクを最小限にするだけでなく、事業所に立ち寄る必要がないので、その分の移動時間を短縮できるなどのメリットがあります。また、柔軟な働き方ができる職場は、職員の人材定着・確保にもつながります。
本特集では、直行直帰制度を導入する際のポイントを示した上で、実際に導入したステーションの運用の実際・効果や職員間の情報共有における工夫、訪問ルート作成時の注意点などについて紹介。併せて、直行直帰やテレワークで押さえておくべき労務管理の留意点について解説します。
訪問看護、介護・福祉施設のケアに携わる人へ
コミュニティケア Vol.24 No.1
2022年1月号
特集1 医療的ケア児への支援
特集1 医療的ケア児への支援
2021年9月、医療的ケアが必要な子どもと家族を支援するための「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」が施行されました。この法律は、国や自治体に、経管栄養管理・喀痰吸引・人工呼吸器管理などの医療的ケアを要する子ども・家族に必要な対応を求めるもので、当事者の住む地域にかかわらず適切な支援を受けられるようになることが期待されます。
「医療的ケア児」と一言でいっても、自らの意志で体を動かすことが困難な子ども、座位が保てる子ども、歩くことができる子どもなどさまざまで、訪問看護においては各々の状態・成長に合わせたケアが求められます。本特集では、医療的ケア児を取り巻く現状や課題、小児の在宅ケアに必要な知識を解説した上で、「医療過疎と言われる地域で、小児科病棟から在宅移行した超重症児への支援」「人工呼吸器・経管栄養管理が必要な、動ける子どもへの支援」「自治体からの委託事業で小学校に通う医療的ケア児への支援」の3つの事例を紹介。医療的ケア児への支援において大切な視点・多職種との連携のあり方・留意点などを報告します。
特集2:日常の口腔ケアセルフケアから多職種連携まで
口腔衛生状態の悪化は、摂食嚥下機能の低下だけでなく、認知症やフレイル、心筋梗塞、脳梗塞等の発症の契機になることが知られています。そこで在宅療養の中心的な役割を担う看護師には、口腔アセスメントを実施し必要に応じて歯科医・歯科衛生士・作業療法士等につなげ、多職種・多機関と協働しながら治療・ケアの継続、およびセルフケア支援などを行うことが求められています。
本特集では、在宅療養者に起こりやすい口腔内のトラブルや、ケア時の観察ポイント、多職種連携のあり方について解説した上で、訪問看護師が歯科衛生士・歯科医師や作業療法士と連携してケアを実践した事例を報告。併せて、誤嚥の危険性の高い人に活用できる「水を使わない口腔ケア」について紹介します。
診断に上達くなる法
プロフェッショナルたちからの提言
自分の診断に満足していますか?
臨床現場で診断困難事例に出会ったことはありませんか。診断がつかない、診断が遅れた、診断が間違っていた、大多数の医師はこのような経験を繰り返しているのではないでしょうか。
本書は、臨床現場で診断に関連してさまざまな場面でご活躍されている6人の先生をお招きし、「診断の熟達法とその周辺」を余すところなくお聴きしている。総合診療(生坂政臣先生)、放射線(南 学先生)、病理(砂川恵伸先生)、救急(岩田充永先生)、プライマリ・ケア(藤沼康樹先生)、リウマチ膠原病(萩野 昇先生)の6つの領域から、診断の熟達法のみならず、医師としての深い人生哲学についても触れられている。
本書が診断に熟達したいと願う医師たちにとっての道標となることは間違いない。好評既刊書『外科手術に上達くなる法』の姉妹編である。