
近代ボバース概念による正常発達分析
脳性まひの治療示唆
12カ月8段階の正常発達分析から脳性まひリハビリの糸口を見つけ出す
ヒトには発達のための遺伝的プログラミングが備わっていますが、脳性まひのこどもは、このプログラミングがうまく作動せず、無理に環境へ適応している状態にあります。
本書は、こどもが生まれてから二足直立を獲得するまでの12カ月に焦点をあて、その姿勢コントロールを分析することで、脳性まひのこどもの姿勢制御に必要な要素を導き出し、適切な発達支援に活かすことを目的としています。著者は長年、発達分析から考察したアイディアを脳性まひのこどものリハビリテーションに応用し、一人ひとりの生活スタイルに合わせた環境への適応方法を模索してきました。本書ではそれらの治療のヒントも余すことなく紹介しています。
はじめに、発達分析に必要なポイントを紹介し、次に、こどもの12カ月までの発達を8段階に分けて丁寧に解説。段階ごとに分析し、その時期に必要な治療へのアドバイスを多数紹介しています。
専門用語はコラムとして抜き出して解説を加えているため、初学者でも躊躇なく読み進めることが可能です。また、臨床で役立つテクニックや症例への適応方法を多数の図・写真を用いて紹介しています。脳性まひのこどもに関わるPT、OT、ST、医師などの医療従事者、こどもの家族、また成人疾患の治療者や福祉教育、発達支援事業の関係者にとっても役立つヒントが満載です。

医学のあゆみ282巻2号
A型・E型肝炎の最新動向
A型・E型肝炎の最新動向
企画:四柳 宏(東京大学医科学研究所先端医療研究センター感染症分野)
・ウイルス肝炎のうち,A型肝炎とE型肝炎は経口感染により発症することが知られている.A型肝炎は上水道の完備に伴い,加熱不十分な海産物からの感染が主な感染経路であり,現在も一般生活者では最も多い感染経路である.
・発展途上国への渡航の際はHAワクチンの接種が強く推奨されている.グローバル化の進むなか,HAワクチンの接種と並び,抗ウイルス薬の開発が進められている.
・E型肝炎は診断キットの開発・上市に伴い,急性肝障害のかなりの割合を占めることがわかってきた.ウイルス増殖のメカニズムが詳細に解析できるようになり,治療薬,さらにはワクチン開発などが加速した.

VisualDermatology Vol.21 No.7(2022年7月号)
【特集】爪のアトラス
【特集】爪のアトラス 人気シリーズ《部位別アトラス》第6弾!待望の「爪のアトラス」登場!爪に現れるさまざまな皮膚疾患について、総論で爪の解剖学を解説し、本編でcommonで実用的な臨床写真《アトラス》を多数掲載!

J-IDEO (ジェイ・イデオ) Vol.6 No.4
2022年7月号
【Special Topic】追悼:ポール・ファーマー
【Special Topic】追悼:ポール・ファーマー 今号のSpecial Topicは「追悼:ポール・ファーマー」.感染症対策・医療支援など幅広い分野での国際的なリーダーとして活躍してこられた医師・医療人類学者のポール・ファーマー氏が2022年2月22日にご逝去されました.今号では,ファーマー氏と交流の深かった先生方に思い出やエピソード,メッセージを御執筆いただきました.さらに,HOT TOPICとして「サル痘総説(石金正裕先生)」「小児の原因不明の急性肝炎(堀越裕歩先生)」も収載します.

フロントランナー直伝 相分離解析プロトコール
今すぐ実験したくなる、論文にはないコツや技
「これって相分離?」と悩むあなたに.精製やイメージング,動態評価,定量解析など,実績ある先駆者たちによる細胞内外での解析プロトコールを結集.さらに頻発トラブルへの対応もQ&A形式で多数掲載!

臨牀透析 Vol.38 No.8
2022年7月号
もっと知ろう透析室での腎移植問題―腎移植と透析の移行期
もっと知ろう透析室での腎移植問題―腎移植と透析の移行期
本号では,腎移植と透析の移行期に関する諸問題を取り上げた.透析室スタッフにとって,腎移植患者に接する機会は比較的少ない.しかし,腎移植を希望する患者,腎移植後透析再導入に至る患者に遭遇することはある.そのため,一定の腎移植に関する知識は必要である.

薬局 Vol.73 No.8
2022年7月号
知っておきたい呼吸ケア
知っておきたい呼吸ケア 呼吸苦・呼吸困難感は,QOL を著しく損ない,適切なサポートやセルフケアの知識を必要とします.今後は薬剤師も在宅医療や退院後のフォローアップに関わり,呼吸苦を抱える患者のセルフケアや療養サポートに介入する機会も増えていくと考えられます.
本特集は薬剤師ならば知っておきたい呼吸と呼吸ケアの知識をまとめました.くすりの知識だけでなく,治療のなかでの薬剤の役割や,呼吸のアセスメント,非薬物治療的なケアも学べる一冊です.

理学療法プログラムデザインⅤ 神経系・内部障害編
ケース別アプローチのポイントと実際
神経系疾患と内部障害疾患の患者に対する理学療法を取り上げる.片麻痺,パーキンソン病,運動発達遅滞,脳性麻痺,循環器,呼吸,糖尿病,がんの8つを章テーマとして,個々の悩めるケースに応じた理学療法の組み立てを全99ケース紹介.理学療法のポイントとアプローチ手法を豊富なイラストとともに解説.養成校で学んだことや教科書の知識のみでは解決できなくて悩んだ時にヒントをくれる,理学療法プログラムを厳選した実践書.

PT・OTのための画像評価学テキスト
教育課程で使いやすい15章で構成され,運動器疾患・神経疾患・内部疾患をモダリティ別に解説.各分野のスペシャリストである医師と理学療法士により,解剖イラストと併せて疾患の特徴をよく反映したわかりやすい画像を数多く系統的に掲載.厳選された正常画像と疾患画像を対比しながら学習でき,読影のコツやピットホールの解説,学習の到達度を確認できるチャレンジ問題により評価能力を短期間で効率的に修得できる.

標準公認心理師養成テキスト
公認心理師試験出題基準,ブループリント,これまでの過去問を踏まえ,公認心理師試験で問われる内容を厳選.この分野で臨床,教育,研究をリードする心理職・医師による執筆.テーマごとに図表や重要語句の欄外説明を含んだ見開き構成とし,標準的な情報・知識をコンパクトに整理.巻末資料,用語解説でさらなる学習をサポート.学部学生の授業の予習・復習から心理実習,国家試験対策まで使用できる標準テキスト.※一部電子書籍では表示できない図表を含みます(P.119 表).

臨床スポーツ医学 2022年7月号
スポーツにもエビデンスを導入しよう~スポーツ動作や身体変化を客観的に評価する
スポーツにもエビデンスを導入しよう~スポーツ動作や身体変化を客観的に評価する
「スポーツにもエビデンスを導入しよう~スポーツ動作や身体変化を客観的に評価する」特集として,スポーツ医学の研究をはじめよう/サーべイランスの取り方と評価方法/有限要素法(FEM)による力学解析/スポーツによる軟骨変化を計測する/スポーツによる筋の変化を計測する/スポーツによる心理変化を定量化する などを取り上げる.連載は,【AI・IoTとスポーツ医学】【スポーツ現場に活かす運動機能評価とコンディション管理】.

消化器クリニカルアップデート Vol.3 No.2
2022年(Vol.3 No.2)
特集:これだけは知っておきたい消化器疾患の漢方治療
特集:これだけは知っておきたい消化器疾患の漢方治療

測れないものを測るには? 医療従事者のための評価スケール・予測モデルの考え方・活かし方
一見別物に見える「評価スケール」と「予測モデル」だが、どちらも「世界中どこでも通用する厳密に定義された基準がないものを測ること」を共通の目的としている。また両者には、「信頼性」や「妥当性」が厳しく問われる点でも共通している。
現在の医療分野では「評価スケール」や「予測モデル」を数量化の手段として使用し、機器では測れないものを測り、診断や予後を予測している。
本書では、「予測モデル」を従来からの「評価スケール」の進化版と捉え、開発方法、検証方法、日常臨床における利用、臨床研究における統計処理方法などについて解説。1章では主に用語の解説、2~4章では「評価スケール」、5~7章では「予測モデル」、8章では「臨床家が求める予測モデルとはどのようなものか、今後どのような方向に向かうのか」を問題提起した。
また<付録>として、Rの使い方、分散分析と級内相関係数の関係、診断法の有用性の指標、一般化線形モデル、Cox比例ハザード回帰モデル、欠測値の多重補完法についても述べた。
専門分野での「評価スケール」。「予測モデル」の利用の有無にかかわらず、ぜひ全体を通して読んでいただきたい。
▶本書で用いたexcel数値例のデータファイルをダウンロードできます。
4章 主観的・経験的評価スケールの検証
1904-1_data_score1.csv:数値例4-2~4-5に使用
1904-1_data_score2.csv:数値例4-6に使用
7章 ロジスティック回帰モデル
1904-1_data_x.csv:数値例7-1~7-7に使用
8章 予測モデルはどこへ向かうのか
1904-1_data_x.csv:数値例8-1に使用
付録2 分散分析と級内相関係数の関係
1904-1_data_score1_t.csv:数値例 付2-1に使用
付録3 診断法の有用性の指標
1904-1_data_x.csv:数値例付3-1に使用
付録4 一般化線形モデル
1904-1_data_x.csv:数値例付4-1に使用
付録5 Cox比例ハザード回帰モデル
1904-1_data_s.csv:数値例付5-1に使用
付録6 欠測値の多重補完法
1904-1_data_x_missing.csv:数値例付6-1に使用
序文
本書は、前著「医薬研究者のための評価スケールの使い方と統計処理(2007年)」を基にしています。医療分野における評価スケールの使い方はこの15年間ほとんど変っていません。一方で、膨大な量の医療データや情報を利用して、診断や予後を予測する数学的モデルが盛んに開発されるようになりました。最近では医療分野にも人工知能(AI)を利用した意思決定支援ツールが組み込まれようとしています。
本書において、一見別物に見える「評価スケール」と「予測モデル」を同じテーブルに載せたのは、両者とも「真の値」、すなわち、長さや重さのように世界中どこでも通用する厳密に定義された基準がないものを測ることを目的としているからです。また、得られた測定値を、市販の測定機器によって得られたデータ並みに扱うことができるようにするために、いつ、誰が測っても同様の結果が得られるか(信頼性)、また、測りたいものを正しく測定しているか(妥当性)が厳しく問われるという点も共通です。
とは言え、「評価スケール」と「予測モデル」の開発方法は異なっており、用語や統計学的手法も別々に発展してきた歴史的な背景があります。両者の利用頻度も専門分野によって大きく異なっています。多くの読者にとって、「評価スケール」と「予測モデル」を併せて論じる必要性はないのではないかという迷いもありました。
しかし、コロナ禍での医療の逼迫に際して、医学知識のない一般人が、発熱や全身倦怠感、味覚障害などの心もとない症状を頼りに「感染している確率」を見積もることを強いられるという異常事態を目の当たりにして、「測定とは何か」という根源的な問いに思い至りました。
人間が未だ測定機器を持たなかった頃、長さや重さのような基本的な物理量でさえ、感覚として認知できていてもあるがままの状態で測ることはできませんでした。指や腕など自分の身体を使って、対象を均一な単位量に分割するという数量化の手続きを経て、生活に必要なさまざまなものの長さを「数えて」いました。現代の医療分野では、「評価スケール」や「予測モデル」を数量化の手段として使って、機器では測れないものを測り、診断や予後を予測しています。
本書では、「予測モデル」を従来からの「評価スケール」の進化形として捉え、1章では主に用語に関して、2章から4章までは評価スケール、5章から7章までは予測モデルについて解説し、8章では「臨床家が求める予測モデルとはどのようなものなのか、今後どの方向に向かうのか」という問題を提起しました。専門分野での「評価スケール」や「予測モデル」の利用の有無にかかわらず、ぜひ全体を通してお読みください。
本書の着想を得たのは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが発生して間もない頃でした。ようやく脱稿した今、発生から2年が過ぎようとしていますが未だ収束には至っていません。そのほとんどの期間、テレワークで複雑な編集作業をして下さった金芳堂の一堂芳恵氏に深く感謝いたします。
2022年4月
奥田千恵子

医薬品暗記帳 医薬品登録販売者試験絶対合格! 「試験問題作成に関する手引き 第3章」徹底攻略
登録販売者試験の本がたくさんある中、本書は「試験問題作成に関する手引き」の第3章に重きを置いて、まとめました。
単調な暗記だと途中で挫折しがちですが、漢方薬や生薬などをはじめとした難しい漢字にはふりがなを付け、イラストもたくさん挿入しました。また、直近3年の全国試験問題をもとに、第3章と第5章における頻出度を成分ごとに掲載したため、優先順位をつけて学習を進められます。
なお、登録販売者試験に合格したことのある人の6割以上が「手引きの第3章の勉強が一番大変だと感じた」と回答しているように、そして問題数も他章の2倍となっているように、この第3章を自分のものにできるかどうかが、試験の合否の分かれ目です。
第3章の内容は実務に直結する医薬品成分について問われる内容でもあります。「医薬品の知識」を徹底解説し、ふとした時に「この勉強は一体何の役に立つの?」と思うような疑問を解消できる現場の知識も盛り込みました。
合格前も合格後も手元に置いておきたい一冊です!
序文
本書は登録販売者試験の「試験問題作成に関する手引き」の第3章を最短の近道で攻略するための参考書です。登録販売者試験は第1章から第5章までの章別で構成されていますが、このうちなぜ第3章なのでしょうか?
以下のグラフ(Q.勉強が一番大変だと感じた章は?)は登録販売者試験に合格したことのある人(2022年1月時点)を対象としたアンケートの結果で、6割以上の人が「第3章の勉強が一番大変だと感じた」と答えていることがわかります。第3章では実務に直結する医薬品成分について問われますが、問題数も他の章の2倍となっています。つまり、合否を大きく左右する章であると言えます。
第3章ではたくさんの成分が出てきます。多くの受験生は、「かぜ薬」から勉強を始めますが、ここだけでも80前後の成分があります。しかし本書の場合、「かぜ薬」で学ぶ成分は、たったの2成分です。なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
かぜ薬は、実際には様々な成分の寄せ集めです。つまりかぜ薬で出題範囲となっている成分が、後から何度も出てきます。OTC医薬品は配合剤が多いため、様々な薬効群で成分が重複してしまうのです。勉強が進まないと感じている受験生がいるとすれば、これが原因かもしれません。
本書はこのような受験生の悩みを解決します。皆様の大切な時間の有効活用を、ここにお約束します。一緒に勝ちに行きましょう!

病理と臨床 2022年7月号
皮膚の炎症性疾患
皮膚の炎症性疾患
特集テーマは「皮膚の炎症性疾患」.[表皮の変化]乾癬型,海綿状態,表皮真皮境界型/水疱形成性疾患/血管の障害/肉芽腫/脂肪織の変化/皮膚の感染症 他を取り上げる.連載記事として,[マクロクイズ],[鑑別の森]子宮内膜の異型ポリープ状腺筋腫(APAM)と子宮内膜異型増殖症(AEH),[若手病理医のためのキャリアパス講座],[今月の話題],[第111回 日本病理学会総会 開催報告記],[CPC解説] 等を掲載.

心エコー 2022年7月号
外科医が教える弁膜症手術!~完全保存版 解剖・術式アトラス
外科医が教える弁膜症手術!~完全保存版 解剖・術式アトラス
特集は「外科医が教える弁膜症手術!~完全保存版 解剖・術式アトラス」.大動脈弁・大動脈基部の解剖/僧帽弁複合体の解剖/三尖弁の解剖/これで納得!大動脈弁形成術・自己弁温存基部置換術/もう一度見直そう!一次性MRに対する形成術/まだまだ奥深い!機能性MRに対する術式/MAC症例の僧帽弁手術/三尖弁手術 などを取り上げる.連載はWeb動画連動企画「冠動脈バイパス術後に突如出現した右室内構造物」,「わたしの1枚」他.

Medical Practice 2022年7月号
内科医が知っておきたい摂食・嚥下障害~嚥下障害をきたす疾患背景とさまざまな対応・治療法
内科医が知っておきたい摂食・嚥下障害~嚥下障害をきたす疾患背景とさまざまな対応・治療法
特集テーマは「内科医が知っておきたい摂食・嚥下障害~嚥下障害をきたす疾患背景とさまざまな対応・治療法」.記事として,[総説]嚥下障害の疫学・現状,[セミナー]摂食・嚥下の5期モデルと摂食・嚥下障害を疑う所見,[トピックス]嚥下診療と感染対策,[この症例から何を学ぶか]筋萎縮性側索硬化症症例への取り組みについて,[One Point Advice]膵臓がんの外科治療のパラダイムシフト,社会のフレイル化,腹部の触診 他を掲載.

インフルエンザ〜その他の呼吸器感染症 Vol.23 No.1
2022年3月号
座談会 小児の新型コロナ感染症とインフルエンザ
座談会 小児の新型コロナ感染症とインフルエンザ
「インフルエンザ」に関する情報を必要とするあらゆる領域の一般臨床医,基礎研究者,学生などを読者対象に,ウイルス学の最新の研究成果から,公衆衛生的見地に立った予防対策まで,インフルエンザ領域の情報を継続して提供する。

HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY Vol.29 No.1
2022年3月号
特集 受精と胚発生をめぐる話題
特集 受精と胚発生をめぐる話題
本誌は,現在,飛躍的な進展をみせている国内外のホルモン研究の最前線と,生殖医学の実践にいかに導入するかを,平易なレビュー形式で紹介。臨床医家が「女性ホルモン」研究にあたって参考となるような情報を網羅し,わかりやすい解説を目ざしている。

Bella Pelle Vol.7 No.2
2022年5月号
特集 汗・体臭
特集 汗・体臭
「美肌をつくるサイエンス」をテーマに,美容皮膚科領域における「科学的検証を経た正しい知識」を発信することにより,適正な診療のあり方を啓発する「日本初の美容皮膚科専門学術誌」。(「Bella Pelle」はイタリア語で「美しい肌」の意味)