
臨床精神科作業療法入門
精神科作業療法の臨床で必要とされる基礎知識や技術,基本的態度,さらにどのように実践するか,臨床の実際について解説した入門書.初学者や,臨床の基礎を確認したい作業療法士のために,平易な文章と理解の助けになる図表を用いて,わかりやすく記述した.学生の臨床実習にも役立つ記述が満載.平成28年から適応される理学療法士作業療法士国家試験出題基準の「Ⅴ 臨床実習」にほぼ準拠した内容で構成した.

成人先天性心疾患パーフェクトガイド
成人先天性心疾患では,小児期に手術を受け,一見良くなったように見えても,加齢に伴い,生命予後が修飾されることがある.また,就業,結婚,出産,遺伝などの成人期特有の問題もある.これらに起因する疾患に対処するため,診療科の枠を越えたチーム医療の構築が急がれている.循環器系の診療科,消化器系,精神科などの診療科と,コメディカルスタッフで構成された専門家チームによる診療体制のあり方を示す重要な1冊.

感染制御学
本書は学問体系として感染制御の本質をしっかりと解説した本格的な教科書である.医療関連感染対策に関する基本事項から,感染症別・医療器具別・部門別などの医療関連感染対策まで体系的に解説.単なるガイドラインの解説ではない突っ込んだ内容となっている.広く臨床医一般が読者対象であるが,医学生の教科書としてもお勧め.感染制御専門医師を目指す人には必須の教科書.

Principles and Practice 血液・造血器・リンパ系
医学生・レジデントのための必修エッセンス
医学部医学科のモデル・コア・カリキュラムを参考に,血液学の基礎領域と臨床領域の内容をバランスよく配したテキスト.クリニカルクラークシップに出た医学生および血液学の知識をレビューしたい初期研修医を読者対象に,臨床に役立つ基礎医学の知識や病態生理・診断・治療をコンパクトに収録.項目ごとに理解度を確認でき,さらに深く学ぶための用語チェックや優良サイトの紹介欄を設けるなど,既存の教科書にない機能も充実.

血液内科クリニカルスタンダード 第3版
必携 ベッドサイドで必ず役立つ臨床血液学のエッセンス
血液内科医や研修医,一般内科医にむけ,臨床血液学のクリニカルスタンダードをコンパクトかつ一歩踏み込んでまとめた実践的なマニュアル.好評の第2版から7年ぶりの改訂.本文は箇条書きで手順のみを示し,一目でわかる図表・写真・処方例を多用したデータブック的な要素を併せ持つ.箇条書きの本文では言い尽くせない詳しい説明はメモ書きで解説した.痒いところに手が届く,より臨床現場で役立つ内容となった.

腎臓内科クリニカルスタンダード
必携 ベッドサイドで必ず役立つ臨床腎臓病学のエッセンス
腎臓内科若手スタッフや研修医にむけ,腎臓病診療に必要な臨床エッセンスをコンパクトかつ一歩踏み込んでまとめたマニュアル.本文は箇条書きで手順のみを示し,一目でわかる図表・写真・処方例を多用したデータブック的な要素を併せ持つ.箇条書きの本文では言い尽くせない突っ込んだ説明をメモ書きで解説した,痒いところに手が届き,実践に役立つ内容.カラー写真8点,モノクロ写真7点,イラスト:28点,図版100点,表組207点.

臨床雑誌外科 Vol.83 No.11
2021年10月号
AIは外科にどこまで役立つか
AIは外科にどこまで役立つか 1937年創刊。外科領域の月刊誌では、いちばん長い歴史と伝統を誇る。毎号特集形式で、外科領域全般にかかわるup to dateなテーマを選び最先端の情報を充実した執筆陣により分かりやすい内容で提供。一般外科医にとって必要な知識をテーマした連載が3~4篇、また投稿論文も多数掲載し、充実した誌面を構成。

臨床雑誌内科 Vol.128 No.4
2021年10月号
高齢者における消化器診療
高齢者における消化器診療 1958年創刊。日常診療に直結したテーマを、毎号"特集"として掲載。特集の内容は、実地医家にすぐに役立つように構成。座談会では、特集で話題になっているものを取り上げ、かつわかりやすく解説。

視能訓練士セルフアセスメント 第6版追補版
第43回視能訓練士国家試験問題・解説
平成25年第43回の客観式問題を網羅.写真問題もカラー掲載.全問題を平成25年からの新出題基準に準じて分類.問題ごとに充実した解説付き.「視能学第2版」の参照頁入り.過去の問題については,以下の書籍に収録.『視能訓練士セルフアセスメント第6版』,『第43回視能訓練士国家試験問題・解説』,『第44回視能訓練士国家試験問題・解説』,『第45回視能訓練士国家試験問題・解説』,『第46回視能訓練士国家試験問題・解説』.

がん患者の口腔マネージメントテキスト
看護師がお口のことで困ったら
がんと診断された時点で,口腔の管理はスタートすべきであるが,現実には医科歯科連関が機能していない場合が多く,臨床の場で患者さんのお口の問題を解決しているのは,ナースであることが多い.一方,口腔に関するナースの知識はほとんどないと言っても過言でない.本書では,看護師が普段学べない口腔領域の基礎知識から,がん患者さんの口腔ケアおよび指導まで,これ1冊で必要な知識が身につくように構成されている.

病態生理がわかればケアがわかる
みるみるナットク血液疾患
「血液の中にはどんな細胞がいて,どんな働きをしているの?」「この病気では,何が悪さをして・・どうしてこのお薬を使うの?」 診療のKEYとなる血液とその病気の成り立ちを,語りかけるようなイラストとともにやさしく楽しく学べます.病気のしくみや検査・治療のもつ意味,ドクターの意図まで,病気をまるごと学べる本書には,「この病気ならどんなことに気を付ける?」などケアに役立つ知識もたっぷり.目からウロコの一冊.

どう向き合う!? 高齢者の認知機能
セラピストのための基本的な考え方と臨床応用
世界で例を見ない超超高齢社会に突入した日本の高齢者における認知機能の障害や衰えは,最も重要な社会問題の一つである.その高齢者の認知機能を捉えるための基本となる考え方や知識のほか,臨床応用を見据えた対策を様々な立場から解説.高齢者を対象とする機会の多い臨床において,誰しもが遭遇する可能性がある事象を例に挙げ,認知機能の諸問題への対応策・解決策として,リハビリテーションの道筋の基盤になる書である.

データに基づく臨床動作分析
リハ医療の臨床において必要不可欠な運動・動作分析を客観的なデータを用い系統的に解説した入門テキスト.運動・動作を観察し,機能障害を推察するため,正常範囲の身体運動学的基礎データを豊富に紹介.それらの客観的データにより,疾病の帰結として生じた運動・動作の変化を分析できる.初学者や学生でも分析のトレーニングがしやすいよう,実際の症例によるWeb動画が付録.

医療現場の応対用語 第1版
医療現場において「簡単、すぐに使える、患者満足につながる」をコンセプトに企画された正しい敬語が身につく本。数多くの病院や看護学校において、患者接遇やコミュニケーションの研修を多く手掛けてきた著者が贈る医療ビジネス会話集。

新訂版 具体的なジレンマからみた看護倫理の基本 第1版
「服従か主張か」「真実を言うべきか、偽りも方便か」。看護師としての倫理観が問われる様々なジレンマの事例を通して、めざすべき姿を問う。「こんな時はこうする」と言ったマニュアルではなく、何を主軸に考え、どうすべきかという考え方の筋道がわかる内容。

症状の基本がわかる本 第1版
30の症状の病態がわかる!看護ケアがわかる!観察ポイント、検査や診察の関連性をフォロー。イラストや図表を豊富に使ったわかりやすい解説。

実践EBM 心臓リハビリテーション
エビデンス診療ギャップとその対応
心リハは多くの疫学研究や臨床試験からエビデンスが構築され,論文や成書で公知のものとなり,近年では心血管疾患患者への標準治療の一つと認識されている.一方,臨床現場では,様々な理由・事情によりエビデンスに合致した診療が行われない問題「エビデンス診療ギャップ」が生じている.本書ではこの溝の橋渡しとなるべく,心リハ現場に従事されたエキスパートの手により具体的なノウハウやちょっとしたコツを幅広く解説する.

Medical Technology 49巻10号
先輩技師が教える 一般検査Tips
先輩技師が教える 一般検査Tips

臨床栄養 139巻5号
摂食障害対策の現状と最新トピックス
摂食障害対策の現状と最新トピックス
本誌で前回に摂食障害の特集が組まれたのは,2015年12月号のことになります.前年2014年には米国精神医学会の診断基準の改定が行われたのを機に,摂食障害の日本語病名が見直され「食欲」という言葉が外れることとなり,また2015年2月には厚生労働省による「摂食障害治療支援センター設置運営事業」が開始されたというタイミングでもありました.報道やインターネット上の話題を見ていると,その後の6年間で,摂食障害に関する啓発に加え,痩せすぎモデル問題やアスリートにおける摂食障害などのトピックスが取り上げられることも増えてきたように感じています.
そこで今回の特集では,ここ数年ますます活発になってきている摂食障害対策の動向を知ることができるよう,厚生労働省事業や研究班,国内外の診療ガイドライン,新たに診療報酬が算定可能となった認知行動療法,日本摂食障害協会の活動などについて,それぞれを推進されてきた先生方にご執筆いただきました.また,前述のトピックスのほか,家族支援や高齢摂食障害患者の栄養指導,再栄養などの最近の話題や,改めて確認したい面接の注意点についてもわかりやすくご解説いただいています.本特集を通して,現在の摂食障害医療の潮流について把握いただければ幸いです.そして,さまざまな職種や立場の人間がつくり出すこの大きなうねりの一部として,今後も読者の皆さんと一緒に活動していけることを願っております.

J. of Clinical Rehabilitation 30巻11号
悪液質とリハビリテーション
悪液質とリハビリテーション
急速に高齢化が進むわが国において,多疾患を合併した患者の栄養障害が注目され関心を集めている.がん,心疾患,呼吸器疾患,腎疾患等の内部障害に起因する栄養障害は,悪液質(cachexia,カヘキシア)の病態が関与すると考えられている.悪液質では,病状の進行とともに多くの患者が食欲不振や体重減少を経験し,徐々に不可逆的な栄養障害に陥る.中等度以上の食欲不振は,がん患者の半数以上に見られると報告されており,体重減少はがんの原発部位や進行度によって差があるものの,がん患者の30?80%に認められる.
悪液質では自覚症状の増悪や身体活動の低下,日常生活動作(activities of daily living;ADL)や生活の質(quality of life;QOL)の低下だけでなく,根治を目標とした疾患治療に際しその耐用性を著しく低下させ,予後悪化の促進因子となる.近年では,がん患者だけでなく,非がん患者の悪液質に対するリハビリテーションを含む早期からの予防や治療の重要性が認識されている.そこで本特集では悪液質とリハビリテーションをテーマとした.
本特集の目的は,リハビリテーションに従事する医療者が知っておくべき悪液質の概念をはじめ,悪液質がADL やQOL,生命予後等の主要なアウトカムに与える負の影響,悪液質の評価や診断,疾患別の悪液質等のテーマについて,リハビリテーション診療の視点から見直すことである.いずれのテーマもこの領域における最前線の専門家が執筆している.本誌ではこれまでに乏しかった悪液質の企画であるが,この特集が多職種でのリハビリテーションにおける悪液質に取り組むきっかけとなることを心から祈っている.(編集委員会)