J. of Clinical Rehabilitation 31巻4号
今後の回復期リハビリテーション医療はどうあるべきか!
今後の回復期リハビリテーション医療はどうあるべきか!
回復期リハビリテーション(以下リハ)病棟が誕生して20年以上が経過し,当初の目標であった6万床を大きく超え9万床以上となり,さらに増加している.一方,回復期医療の一端を担う地域包括ケア病棟も9万床を超えた.以前とは異なり,急性期病院は回復期リハ病棟(病院)を選べる時代になった.回復期リハ病棟の患者割合は,以前は脳血管系が多かったが,現在では整形外科系が逆転している.2020年度診療報酬改訂で急性期の治療が長期化したことに伴い,回復期への入院ができない患者の救済のため,発症から入棟までの期間が撤廃された.2022年度の改訂では,入棟時重症度割合が入院料1, 2では3割から4割へ引き上げられた.現在まだコロナ禍にあるが,多くの回復期リハ病棟で,COVID感染後の患者(廃用症候群)のリハを施行してきた.
回復期リハ病棟が過剰となる地域も出てきており,病院の質も大きな問題となっている.回復期リハ病棟にリハ医学会の会員がいない病院が3割以上存在し,100床当たりのリハ科専門医数は1人にも満たない.第三者評価として利用できるものは,公益財団法人日本医療機能評価機能による病院機能評価のみである.2022年度診療報酬改定で,入院料1,3ではこの評価を受けているのが望ましいと明記された.病院機能評価に,回復期リハに特化した高度・専門機能の付加項目が追加となり,これを取得した病院も存在する.
一方,2016年に診療報酬にアウトカム評価である実績指数が導入されたが,改定のたびに制度は変化し,対応に追われている.また,入院時にFIMを不適切に評価している病院が散見される.今後のことはわからないが,経営に難渋する病院がおそらく出てくるであろう.痙縮治療に効果があるボツリヌス治療は,療養型や地域包括ケア病棟で使用が許可されたが,一番使用を望んでいる回復期リハ病棟では,医療費を請求することができない.回復期リハ病棟では転倒率が高く,その対策は重要な課題である.最近では重症患者の入院が多くなり,急変するケースがしばしば認められる.また入院患者の高齢化により,併存疾患の管理が大変になっている.このため,入院患者の急性期病院への転送が増加している.また,勤務する医師の業務内容に変化がみられ,回復期リハ病棟と急性期病院との連携システムの構築が必要になってきている.COVIDの院内感染(クラスター)が多くの回復期リハ病棟で発生していることもあり,ICT(Infection Control Team)を中心とした感染対策も極めて重要な課題である.
今回の特集では,回復期リハ医療に精通している先生方に種々の課題や今後の展望等につき解説をお願いした.回復期リハ医療に従事している医師,メディカルスタッフだけでなく,リハ医療に携わるすべての人にとって有益な情報をもたらすと思われる.(編集委員会)
臨床栄養 140巻4号
診療ガイドライン2021に学ぶ 食物アレルギーの最新知識
診療ガイドライン2021に学ぶ 食物アレルギーの最新知識
「食物アレルギー診療ガイドライン2021」の特徴は、①成人の食物アレルギーを専門とする各科の先生方に加わっていただき、小児~成人までの幅広い領域をカバーしたこと、②Minds準拠として患者団体、関連団体の外部委員に加わっていただき、作成過程を明確にして、経口免疫療法と食物経口負荷試験に関して4つのクリニカルクエスチョン(CQ)を設定して、システマティックレビュー(SR)に基づいて推奨を作成したこと、があげられます。
「食物アレルギー診療ガイドライン」は、2005年に日本小児アレルギー学会食物アレルギー委員会の総説をまとめたことにはじまり、2012年(発刊は2011年)、2016年と、5年ごとに成熟度を徐々に高めてきました。一方、2005年に厚生労働科学研究の研究班から出された「食物アレルギーの診療の手引き2005」は、小児科だけではなく、内科・皮膚科・耳鼻咽喉科の先生方を委員として作成され、2012年以降のガイドラインに多くを取り込んで融合を深めてきました。今回もその方針を堅持し、「食物アレルギーの診療の手引き2020」に加えて「食物アレルギーの栄養食事指導の手引き2017」、「食物経口負荷試験の手引き2020」とも調和を図っています。
今回、「食物アレルギー診療ガイドライン2021」において主要な章を執筆された先生方に、管理栄養士や栄養士の皆さんにわかりやすく解説をお願いしました。本特集が皆様の日常業務に役立つことを祈念しております。(編集部)
≪新篇眼科プラクティス 3≫
OCTとOCTAが,わかる!役立つ!
「日常臨床にすぐ役立つ」をコンセプトとした「新篇眼科プラクティス」.図版を効果的に示し,ビジュアルで直感的に理解できる「視る教科書」の第3巻.近年の眼科におけるOCT・OCTAの技術とその臨床応用の進歩は目覚ましい.本書では近年のOCTやOCTAの解析技術を正しく理解し,疾患の診断や治療に役立てられるように,各領域のエキスパートが豊富で美しい画像を用いてわかりやすく解説.基礎から応用まで,幅広く学べる一冊.
≪新篇眼科プラクティス 1≫
スッキリわかる緑内障の検査と診断
「日常臨床にすぐ役立つ」をコンセプトとした「新篇眼科プラクティス」.図版を効果的に示し,ビジュアルで直感的に理解できる「視る教科書」.第1巻の本書では,緑内障診療の中でも特に関心の高い「診断」「検査」をクローズアップ.検査機器の見方や,診断のポイントを大判の図を交えて解説する.また,各項目は2~4頁でまとめて,緑内障を専門としていない先生方でも,知りたい分野を拾い読みで理解しやすい構成とした.
眼病変一発診断100
一目で見抜く診断の要点
日常診療で,眼病変の第1印象から迅速かつ正確な診断名を導く「一発診断」の力を養うテキスト.本書は全項目が「症例ページ」「解説ページ」の2頁単位で構成,クイズのように考えながら学ぶことができる.疾患ごとに写真を大判で掲載しているため,通読後は前眼部のアトラスとしても活用可能.眼科医を志すレジデントから,日常診療を効率化したいクリニックの医師まで幅広い眼科医に向けた一冊.
診察室で見せて使う
子どもの疾患ビジュアルブック
体のしくみ・病気・検査がわかる
保護者や患児に,疾患・検査・手技などの説明をスムーズにするための患者説明用アトラス.1項目につき見開き2頁で,左ページには保護者が読んでも理解できる解説を,右ページにはその病気の典型的な写真や,病気のメカニズムや検査法の理解を助けるイラストを配した.[登園・登校について]の欄では,出席停止期間や学校生活の注意点などを記載.医療機関のみならず保育園や幼稚園,学校,ご家庭などに広く利用いただける一冊.
リウマチ・膠原病診療ガイド第2版
病態の理解と診断・治療のTips
リウマチ・膠原病の主要な疾患について,病態・病理をシェーマや写真で丁寧に説明しつつ,最新の各ガイドライン・診断基準に基づいて診断・治療を解説.2016年の初版刊行以来,リウマチ・膠原病の各ガイドラインが改訂されたが,本書では生物学的製剤やJAK阻害薬といった新薬など,最新のガイドラインに沿って記載をアップデート.また,各疾患とCOVID-19との関連性など,随所に内容をアップデートしている.
イラストでわかる 生活支援のためのリハビリ・プログラム2
視界を広げよう
朝日新聞社説で「訪ねてみると、驚きの連続」と紹介された夢のみずうみ村デイサービスセンターのリハビリ・プログラムを豊富なイラストとともに一挙満載。
ICF(国際生活機能分類)に沿って、だれでも、どこでも生活の中で楽しくリハビリできる。第1巻「自分を広げよう」編では61、第2巻「視界を広げよう」編では60のプログラムを紹介する。
内容は活動を捉えやすいように、〈ねらい〉〈手順〉〈ちょっとしたヒント〉〈特にお勧めしたい方〉に分けて解説されている。また、活動の評価が一目で理解できる〈活動MILK成分表〉をそれぞれのプログラムに付した。
病院・施設で働くセラピスト・福祉関係者、生活の中でリハビリを楽しみたい本人にお勧めのイラスト解説集。
イラストでわかる 生活支援のためのリハビリ・プログラム1
自分を広げよう
朝日新聞社説で「訪ねてみると、驚きの連続」と紹介された夢のみずうみ村デイサービスセンターのリハビリ・プログラムを豊富なイラストとともに一挙満載。
ICF(国際生活機能分類)に沿って、だれでも、どこでも生活の中で楽しくリハビリできる。第1巻「自分を広げよう」編では61、第2巻「視界を広げよう」編では60のプログラムを紹介する。
内容は活動を捉えやすいように、〈ねらい〉〈手順〉〈ちょっとしたヒント〉〈特にお勧めしたい方〉に分けて解説されている。また、活動の評価が一目で理解できる〈活動MILK成分表〉をそれぞれのプログラムに付した。病院・施設で働くセラピスト・福祉関係者、生活の中でリハビリを楽しみたい本人にお勧めのイラスト解説集。
病理と臨床 2022年4月号
副甲状腺・副腎の病理と臨床
副甲状腺・副腎の病理と臨床
特集テーマは「副甲状腺・副腎の病理と臨床」.原発性副甲状腺機能亢進症の術前診断/副甲状腺腫瘍の病理/原発性副甲状腺機能亢進症の外科的治療/副腎皮質腫瘍の臨床診断の進歩/アルドステロン産生病変の病理と遺伝子変異/コルチゾール産生病変の病理/褐色細胞腫・パラガングリオーマの病理 他を取り上げる.連載記事として,[マクロクイズ],[鑑別の森],[若手病理医のためのキャリアパス講座]等を掲載.
心エコー 2022年4月号
ワンランク上の心エコー図検査~定量的評価していますか?
ワンランク上の心エコー図検査~定量的評価していますか?
特集はワンランク上の心エコー図検査~定量的評価していますか?」.左房容積係数/左室容積/僧帽弁閉鎖不全症の定量的評価/大動脈弁狭窄症の定量的評価/左室拡張機能の評価/右室機能と右室容積/うっ血の定量的評価/新生児から小児の正常値と心疾患の診断 などを取り上げる.連載はWeb動画連動企画「症例問題:労作時息切れ・浮腫・夜間呼吸困難を主訴とし,心筋梗塞・心不全疑いで紹介受診となった1例」,「わたしの1枚」
Medical Practice 2022年4月号
リンパ節腫大の診療~明日からの診療に役立つリンパ節腫大の知識
リンパ節腫大の診療~明日からの診療に役立つリンパ節腫大の知識
特集テーマは「リンパ節腫大の診療~明日からの診療に役立つリンパ節腫大の知識」.記事として,[座談会]外来診療におけるリンパ節腫大,[セミナー]リンパ節腫大の診察法,[トピックス]リンパ節を介した血行性遠隔転移とリンパ行性薬物送達法による転移リンパ節治療, [この症例から何を学ぶか]感染性心内膜炎に伴いリンパ節腫大をきたした一例,[One Point Advice]ホームセンターで悪化するめまい,診察室で診る筋力低下 他を掲載.
胆と膵 2022年3月号
2022年3月号
特集:胆膵領域における術後回復促進 プログラム(ERAS®)と栄養サポート
特集:胆膵領域における術後回復促進 プログラム(ERAS®)と栄養サポート
行為プロセス依存症の診断・治療と再発防止プログラム作成の手引き
およそ30年ぶりの改定となる『ICD-11』への新規収載,『DSM-5』における「物質関連障害」から「物質関連障害及び嗜癖性障害」への名称変更など,近年,ますます医学的な治療の必要が認められつつある,行為(プロセス)依存(嗜癖,アディクション)に対する診療を纏めた待望の一冊! なかでも社会的な問題として扱われることの多い「インターネット・ゲーム・SNS依存」「性依存症」「クレプトマニア(窃盗症)」「ギャンブル依存症」の診断・治療から再発防止プログラムまでを,依存症ケアの最前線で活躍する経験豊かな執筆陣によって実践的に解説.第6章には「治療的司法と就労支援」を掲載し,「アディクションからコネクション」への架橋を目指した,ケアに関わるすべての人に捧げるケアフルな一冊です!
産科と婦人科 Vol.89 増刊号
2022年増刊号
【特集】こんなときどうする?他科とのコミュニケーションガイド
【特集】こんなときどうする?他科とのコミュニケーションガイド 往年の名企画が30年ぶりに復活! 産婦人科医が日常診療で抱く疑問に各分野のエキスパートが答えます.他科との垣根を低めて必要なコンサルテーションのきっかけを作る1冊です!
外来リハ・通所リハ・通所介護のリハビリテーション
組織マネジメントと高齢者リハビリ編
外来リハ・通所系リハはもっと良くなれる!
患者や利用者の在宅生活を支援する外来リハビリ・通所リハビリ・通所介護は、地域包括ケアシステムのなかにおいては非常に重要な社会インフラの一部となっている。また、近年の診療報酬改定や介護報酬改定ではこれらのリハビリの役割が強化されており、それぞれの現場には役割に応じた運営が求められている。
本書では、外来リハビリ・通所リハビリ・通所介護を利用する人に共通する疾患や、心身機能に焦点を当てた評価や治療および各事業所におけるマネジメントに関する知識や技術の解説を行った。
理学療法士でイラストレーターでもある福山真樹氏によるイラストを多分に使用し、視覚的にも臨床、マネジメントを理解できるように工夫した。外来リハビリ・通所リハビリ・通所介護にかかわるセラピストが有益となる学習を効率的に行うことができる1冊となっている。
どう撮り,何を作成する?
手術支援に役立つ3次元CT画像
診療放射線技師を主な対象として,3次元画像を手術前の術式検討やシミュレーションを目的として作成・活用するために最適な画像の撮り方から,どんな角度でどんな種類の画像を作ればよいかまでを解説。
済生会熊本病院で作成された新人教育用の3次元画像作成マニュアルをベースに,技師が知っておきたい手術の術式や術野の解説,画像をオーダーした医師が求めているポイントを掲載。さらに,マニュアル内の「運用」部分についても付録として掲載。
書籍に連動したいくつかの3D画像作成の動画や手術動画を弊社HPにて視聴可能。
医学のあゆみ281巻3号
B型肝炎ウイルスに対する飽くなき挑戦
B型肝炎ウイルスに対する飽くなき挑戦
企画:田中靖人(熊本大学大学院生命科学研究部消化器内科学講座)
・B型肝炎ウイルス(HBV)感染による死亡数は増加傾向であるばかりか,アフリカでは小児期の新規感染が現在も増加している.現在のHBVキャリアは約2.9億人,年間100万人に迫る死亡数と推定されている.
・B型慢性肝炎の現時点での治療目標である,HBs抗原の陰性化を達成できる症例は少ない.また,核酸アナログとIFN以外のカテゴリに属する治療薬は長らく上市されておらず,新規治療法の開発が待たれる.
・本特集では,B型慢性肝疾患に対する現状の治療とその問題点に加えて,ウイルス自体を標的とした新規治療法の開発およびHBVに対する免疫治療の試みについて,わが国を代表するエキスパートの先生方に執筆いただく.
看護教育 Vol.63 No.2
2022年 04月発行
特集 新カリキュラムに込めた想いと展望
特集 新カリキュラムに込めた想いと展望 変わりゆく医療の構造、そして教育界全体の動きをみすえ、今求められる看護教育を、みなさんとともに考えていきます。ベテランの先生方はもちろん、学生への指導に不安を感じていらっしゃる新人教員の方々にも役立つ内容をお届けします。 (ISSN 0047-1895)
検査と技術 Vol.50 No.5
2022年5月発行
若手臨床検査技師、臨床検査技師をめざす学生を対象に、臨床検査技師の「知りたい!」にこたえる総合誌。日常検査業務のスキルアップや知識の向上に役立つ情報が満載! 国試問題、解答と解説を年1回掲載。年10冊の通常号に加え増刊号を年2回(3月・9月)発行。 (ISSN 0301-2611)
