医学のあゆみ272巻1号
第1土曜特集
エピジェネティクスと疾患
エピジェネティクスと疾患
企画:牛島俊和(国立がん研究センター研究所エピゲノム解析分野)
・がんのエピジェネティック診断は一部は臨床応用され,さらに臨床研究で有用性が試されているものがいくつも出現した.治療分野では,DNA脱メチル化剤とヒストン脱アセチル化酵素阻害剤はその使い方が深化した.
・精神・神経疾患,代謝疾患,腎臓病,循環器疾患,自己免疫・アレルギー疾患などでもエピゲノム異常が見つかっており,一部には病態の原因と考えられる異常もある.
・本特集では,これらの成果をまさに牽引されてきた研究者・医師の方々に,各分野のエピジェネティクス研究が,現在・近未来・将来の臨床にどのようにつながるのか解説いただく.
大阪市立十三市民病院がつくった 新型コロナウイルス感染症もっと対応BOOK
国内初の"新型コロナ専門病院"である、大阪市立十三市民病院が経験した症例をもとに、COVID-19患者の治療・ケアについてまとめました。
重症化を防ぐリスク管理、薬物治療、呼吸管理、栄養管理、褥瘡対策、リハビリテーション、医療安全管理など、COVID-19患者に対応する医療機関、医療従事者に必要な知識がつまっています。
主に感染対策について解説している『新型コロナウイルス感染症〔COVID-19〕対応BOOK』の続編です。
大阪市立十三市民病院がつくった 新型コロナウイルス感染症[COVID-19]対応BOOK
●国内初”コロナ専門”病院の十三(じゅうそう)市民病院による対応マニュアル。
●感染症の専門でもない一般の急性期総合病院が、新型コロナウイルス感染症専門病院として、どのような対策を立て、実践したのか。
●全科病棟に対応しており、院内の感染対策、体制の見直しを行う医療機関、介護施設の教育・研修ツールとして必読の一冊。
※経験した症例をもとにCOVID-19患者の治療・ケアについてまとめた続編『新型コロナウイルス感染症もっと対応BOOK』もご覧ください。
つくる・あそぶを治療にいかす 作業活動実習マニュアル 第2版
●初版から6年,作業活動の好評テキストが待望の改訂!
●作業活動を長年実践・指導してきた作業療法士が,作業技術についてわかりやすく解説した好評テキストの改訂版!
●作業の治療的意味,作業の対象者,即活用できる作業手順,作業療法士としての工夫,補助具,注意事項について解説.
●改訂では,最近の作業活動の方向性やMTDLPの視点,新しく登場した道具や物品を追加.作業分析や治療効果なども刷新.
●養成校の「作業活動学」「作業技術学実習」のテキストに最適.過去13年分の国家試験過去問題も収載!
≪PT・OTビジュアルテキスト≫
リハビリテーション管理学
PTもOTも使える教科書!学生にはなじみのない管理を図表でわかりやすく,経験者の実例で理解が深まります.病院,介護保険関連施設はもちろん,教育現場,企業での管理まで網羅.現場でもお役立ていただけます.
エピゲノムをもっと見るための
クロマチン解析実践プロトコール
ChIP-seq、ATAC-seq、Hi-C、smFISH、空間オミクス…クロマチンの修飾から構造まで、絶対使える18選!
エキスパートらによる,エピゲノムによる遺伝子発現制御をさらに一歩深く見るための最先端プロトコール集.シングルセルレベルの解像度や,空間情報も求められる時代に,本当に使える実験法はこれだ!
医学 歴史と未来
科学と共に進化を続ける医学.人生100年時代を迎える一方,パンデミックの脅威にも曝される人類.これからわれわれは何をなすべきか.長年医学の振興に携わってきた著者が全ての医学者へ贈る,変化の時代の羅針盤
はじめてのリハビリテーション医学
リハビリ科は内科管理だけの科,なんて思っていませんか? 薬物や手術によって細胞レベルに働きかける通常の医学に対し,患者さんの活動に介入して細胞レベルにまで改善効果を及ぼすのがリハ医学.真のリハビリ科医は「活動医学のスペシャリストであり、究極のジェネラリスト」なのです.そんなリハビリ医学の魅力を,読みやすい会話形式で余すところなく伝えます.すべての医療系学生,医療者にお読みいただきたい一冊です!
Advanced Myofascial Techniques Volume 2
ビジュアルで学ぶ 筋膜リリーステクニック Vol.2 頚部、頭部、体幹〔脊柱・肋骨〕
大好評シリーズの第2弾!
筋膜リリースの理論と施術が身につくビジュアル本
身体で最も大量に存在する組織、「筋膜」―。
筋膜は、筋肉、腱、骨、血管、臓器、神経を覆い、つなげ、包んでいる線維性結合組織のことで、身体に何百または何千も存在している。
その筋膜をリリースすることで、運動が促進され、皮膚の感受性を高めることができる。ブームからすでに定番のテーマとなった筋膜へのアプローチ法については、日々身体と向き合う施術者ならば、誰もが知っておくべき知識といえるだろう。
第1巻では、「肩、骨盤、下肢・足部」への筋膜アプローチを徹底解説して、好評を博した。第2巻にあたる本書では、「頚部、頭部、体幹(脊柱・肋骨)」への多彩な筋膜リリーステクニックを収録。CGイラストと施術写真が豊富な本書で、30年以上、治療家向けの筋膜リリーステクニックの講座を行っているティル・ルカウ氏のテクニックを身につけてほしい。主なテクニックの動画が見られるQRコード付。
医学のあゆみ276巻1号
第1土曜特集
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)――“共生”への道
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)――“共生”への道 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)――“共生”への道
企画:山本太郎(長崎大学熱帯医学研究所国際保健学分野)
・2019年末に突如,中国武漢に出現し,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は世界中に伝播した.
・今回のCOVID-19のパンデミックは,感染症がわれわれ人間の社会のあり方や科学の意味,あるいは政治の役割といったものに対する,われわれ自身の考え方,接し方,理解の仕方に大きな影響を与えるということが明らかになった.
・そして何より,何を大切なものとして心にそっと抱き,われわれはこの世界を作っていくのか,あるいは来るべき世界を想像すべきなのか,そんな問いかけをする.
臨床栄養 137巻7号
口から食べられない場合の栄養投与ルート-押さえておきたい基本と実際
口から食べられない場合の栄養投与ルート-押さえておきたい基本と実際
疾患や障害,手術などのさまざまな原因により,短期あるいは中・長期的に経口摂取が困難となる状況が存在します.また,経口摂取可能でも,摂取量が十分ではなく,補完的に経口以外の経路での栄養投与が必要な場合があります.読者の皆さんは,日常業務の中で,経腸・経静脈栄養の成分や組成,エネルギー総量など,適切な栄養管理のために日々注力されておられることと思いますが,一方で,必要な栄養を身体に送り届け,栄養として機能させるためには,栄養路の適切で安全な確保と,その管理も重要となります.患者さんの病態や全身状態に応じて,使用可能な栄養路が限定されるため,実臨床の場面では,経鼻胃管やCV カテーテルの留置から,透視下でのPICC 挿入,超音波ガイド下でのCV ポート留置やPTEG 留置,消化器内視鏡下でのPEG 挿入に至るまで,多岐にわたる手技に対応することが医師には求められ,多彩なケアが看護師には求められています.
本特集では,最前線の臨床現場で活躍されている若手・中堅の医師,看護師の先生方に,さまざまな栄養路確保の適応や留置法,留置後のケアについてご解説いただきました.栄養路確保の技術的あるいは看護的な側面に目を向けていただき,患者さんにとってよりよい方法での栄養の摂取を一緒に考えていただければ幸いです. [山形幸徳/国立がん研究センター中央病院 胃外科]
臨床栄養 137巻6号
AYA世代におけるトランジションを見据えた栄養ケア
AYA世代におけるトランジションを見据えた栄養ケア
医療の進歩により,小児期に発症したさまざまな病気を抱えつつ,成人に達する患者が増加してきています.近年これらの方々のなかでも,小児から成人への移行期にある,思春期・若年成人(adolescent and young adult:AYA)世代の方々の種々の問題がクローズアップされるようになってきました.なぜなら,これらの時期はアイデンティティーの模索時期であるばかりでなく,非常に短い期間に進学・就職・結婚など,大きなライフイベントに対して意思決定をしなければならない重要な時期でもあるからです.また,医療面からは,このような不安定な状況で,家族を中心に置いた強い依存関係にあった治療を,親の管理から離れて自己管理できるように医療者が支援していかなければならない時期でもあります.栄養管理においても同様であり,小児期から成人へのギャップを埋めるべく,この時期特有の対応が必要となります.
今回の特集では,これらの時期にある患者の治療に熱心に取り組まれている7 人の先生に執筆をお願いしました.再度見直していただき,今後の診療の一助としてご活用ください. [千葉正博/昭和大学病院 小児外科]
臨床栄養 137巻5号
炎症性腸疾患患者を支えるライフステージを通じた栄養ケア
炎症性腸疾患患者を支えるライフステージを通じた栄養ケア
2020 年,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大により世界中の人々が震撼した.
感染を避けて通院を控える患者も多く,医療機関ではリモート診療を実施し,安心して受診できるシステムが構築された.炎症性腸疾患では,治療のため,免疫の働きを低下させる作用のある薬を使う場合が多いため,患者は感染リスクに不安な思いを抱えながら生活している.インフルエンザ感染でも症状が悪化する可能性の高い患者の場合,栄養状態を維持することはとても重要である.また,近年では,腸内細菌の関与が炎症性腸疾患の発症において重要な因子であることがわかってきた.食物繊維は腸内細菌叢の維持・改善の効果が期待できるため,寛解期の食事についても,腸管狭窄や炎症がなければ厳しい制限はしないで,患者の症状に合わせながら摂取量の調整をするように変化している.
今回の企画では,改めて栄養療法に焦点を当て,ライフステージ別の栄養療法を専門医の皆さんにご執筆いただいた.患者会においても,オンラインで開催できる企画が設けられ,患者の心のケアを継続して実施できる安全な方法が重視されるようになった.また2020 年の診療報酬改定において,管理栄養士の栄養指導は, 2 回目以降の指導がオンラインで実施できるようになった.炎症性腸疾患は,患者と家族が生涯にわたり,疾患と上手に付き合っていくことが必要になる.医療機関と在宅をつなぐ栄養療法と新しい情報ツールに期待したい. [中東真紀/鈴鹿医療科学大学保健衛生学部 医療栄養学科]
臨床栄養 137巻4号
臨時増刊号
管理栄養士・栄養士が知っておきたい口腔のミニマムエッセンス オーラルフレイルの視点から
管理栄養士・栄養士が知っておきたい口腔のミニマムエッセンス オーラルフレイルの視点から
臨床栄養 137巻3号
プレシジョン栄養学-先進的な個別化栄養の現状と展望
プレシジョン栄養学-先進的な個別化栄養の現状と展望
近年,医療だけでなく栄養学においても個人対応が求められるようになってきている.ゲノム情報を利用した医療[プレシジョン医学(先進医療)]が成功を収め,日本でも一部がんゲノム医療として保険適用されるに至った.疾病予防,QOL 向上をめざして栄養学においてもプレシジョン栄養学(オーダーメイド栄養学,個人対応型栄養学)が急速に期待されるようになってきている.ゲノム情報だけでなく,他のオミックス情報,ウェアラブル端末の普及など,従来とは異なる身体情報が取得でき,個別化対応ができるようになっているからである.
プレシジョン栄養学では2 つの場面が想定され,医療現場とそれ以外の場所である.後者は,未病もしくは健康な人への個別化栄養である.予防医療としての栄養学の重要性から,未病の個人への対応がクローズアップされてきている.この場合,疾患予防を超えた幅広いQOL 向上が目的となり,経済的な意味でもプレシジョン医学とは異なる枠組みが必要になり,新たな方法論,実施法が求められる.
今回の特集では,プレシジョン栄養学はどのようなものかという概説から,実践の試みを紹介する.とくに,近い将来できそうな部分に焦点を当てて紹介する.さまざまなオミックスを使う方法は経済的現実性においてまだ不十分であり,近い将来の個別化栄養を展望したい.これまでの個別化栄養の試みは,主にゲノムをはじめオミックス解析による網羅的個人情報の取得が中心テーマであったが,今回はこれまでの個別化方法だけでなく,いま動き出そうとしているプレシジョン栄養学の実践に焦点を当てて紹介し,読者の皆さんとどのような栄養介入が可能か,高QOL 社会の可能性を話し合うきっかけをつくりたい. [小田裕昭/名古屋大学大学院生命農学研究科 栄養生化学研究室]
臨床栄養 137巻2号
令和2年度診療報酬改定のポイントと実践例-広がる役割にどう対応するか?
令和2年度診療報酬改定のポイントと実践例-広がる役割にどう対応するか?
令和2 年(2020 年)度診療報酬改定では,医療従事者の負担軽減,医師等の働き方改革が重点課題として掲げられるとともに,平成30 年(2018 年)度改定までの地域包括ケアシステムの構築に向けた取り組みについても,さらに補完・強化するうえでの議論が行われました.その結果,病院・在宅等における管理栄養士業務に関しても,前回に引き続き,多くの項目で拡大・充実を図る形での改定がなされ,今後,取り組むべき方向性が示されました.これら多岐にわたる改定内容からは,管理栄養士に多様な役割が求められ,大きな期待が寄せられていることが見て取れます.
本特集では,それら業務に密接にかかわる栄養関連の改定について,それぞれの改定の背景や,実際に業務を行ううえでのポイントを実例も踏まえてご解説いただきます. (編集部)
臨床栄養 137巻1号
入院医療から在宅医療へ-在宅管理の中心を支える栄養管理
入院医療から在宅医療へ-在宅管理の中心を支える栄養管理
わが国の65 歳以上,75 歳以上の高齢者人口の割合は,2025 年にはそれぞれ30%,18% を超えると予測され,5 年以内には3 人に1 人は高齢者という超高齢社会に突入することが確実となっている.この年齢分布の変化とともに,60%以上の国民が人生の終末期に自宅で療養したいと希望していることが,厚生労働省の調査により明らかになっている.さらに,要介護状態になっても自宅や子ども・親族の家での介護を希望する人が4 割を超えたことも明らかにされており,とくに高齢者では,ここ数年のうちに入院医療から在宅医療へのシフトが確実になると考えられる.この社会構造の変化に対応して厚生労働省は2012 年に在宅医療・介護推進プロジェクトチームを発足させ,入院医療から在宅医療への推進を図ってきた.2017 年の調査では,入院患者は1 日当たり131 万人に対し,在宅医療を受けた推計患者数は約18 万人となり,1996 年の7.2 万人に比較し約2.5 倍に増加している.このうち計画的かつ定期的に医療サービス・診療を提供する“ 訪問診療” の患者数は全体の60%を占めており,訪問診療の対象となった療養者数は20 年前に比較して3 倍以上に増加している.
入院医療が病院で疾患に対して主に行われる医療であるのに対し,在宅医療は個別の療養生活や社会状況を考慮に入れて行われる医療であることが特徴である.退院後,在宅医療に移行する場合には,ソーシャルワーカーやケアマネジャーを含め,入院医療よりもさらに多くの職種がかかわってはじめて成立するきわめて個別性の高いテーラーメイド医療が必要となる.とくに在宅高齢者では要支援・要介護の程度はさまざまである が,栄養状態不良によりフレイルやサルコペニアに陥り,QOL が著明に低下している場合が多い.療養者の良好なQOL を維持するためには,食支援を含めた栄養管理が不可欠である.
本特集では,現在,在宅管理を中心に行っている在宅医療機関の各職種の在宅医療のエキスパートの先生方に,在宅管理の重要性と在宅管理のなかでも必須とされる“ 在宅栄養管理” について,総論から実践的なポイントまで概説いただいた. [千葉県済生会習志野病院 外科 櫻井洋一]
臨床栄養 136巻7号
COPD患者における栄養管理のポイント
COPD患者における栄養管理のポイント
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は,喫煙習慣を背景として中高年に発症する生活習慣病であり,慢性呼吸不全を呈する疾患としてもっとも頻度が高い.また,COPD はさまざまな併存症をともなう全身性疾患であり,栄養障害はもっとも重要な併存症の一つと考えられる.体重減少は呼吸機能障害とは独立した予後因子であり,栄養状態が運動耐容能やQOL とも密接に関連することから,栄養管理の重要性が認識されるようになった.栄養療法は運動療法とともに呼吸リハビリテーションの重要な構成要素であり,栄養補給療法の有効性についてもエビデンスが蓄積されつつある.さらに最近の前向きコホート研究からは,食生活のパターンや低BMI がCOPD の発症や進展にも関与することが示唆されている.
近年のCOPD 患者における大きな問題として著しい高齢化があげられ,二次性サルコペニアの重要な原因疾患としても注目されている.これまでは栄養障害において除脂肪量の減少が重視されてきたが,今後はサルコペニアの合併という観点からの評価や治療戦略の構築が重要となる.
今回の特集ではCOPD の診断や病態の解説から,栄養障害の病態・予後,サルコペニア・フレイルの重要性,食事・栄養療法の実際,運動療法とのコンビネーションセラピー,増悪時の栄養管理など幅広く専門家の先生方から執筆いただいた.本特集が,COPD 患者における栄養管理の重要性の認識や普及につながれば幸いである. [奈良県立医科大学附属病院 栄養管理部 吉川雅則]
臨床栄養 136巻6号
臨時増刊号
糖尿病エキスパートブック 食事療法・栄養指導に活かす最新情報
糖尿病エキスパートブック 食事療法・栄養指導に活かす最新情報
臨床栄養 136巻5号
膵疾患の栄養管理
膵疾患の栄養管理
膵臓は消化液を分泌する外分泌機能として,糖質を分解するアミラーゼ,たんぱく質を分解するトリプシン,脂質を分解するリパーゼなどの消化酵素を分泌します.また,ホルモンを分泌する内分泌機能として,インスリンやグルカゴンなどを分泌し血糖を一定に調節しています.このように膵臓は,食べた食物を消化し,ホルモンによって糖をエネルギーに変えるという,栄養とは切っても切れない関係にある臓器であります.今回はその膵臓に関連した疾患の栄養管理に焦点を当てて特集を組みました.
前半は,現在も増加傾向である急性膵炎と,難治性膵疾患に含まれる慢性膵炎と重症急性膵炎の栄養管理としました.膵炎は治療が遅れると生命に危険が及ぶ疾患で,その栄養管理がとても重要な位置を占めます.
後半は,外科的観点から膵切除術における栄養管理としました.主な対象疾患である膵癌は,もっとも予後不良な悪性疾患の一つであります.根治がもっとも期待できる治療法は手術であり,術前から術後外来も含めた栄養管理は患者さんの予後にも影響を与えるといわれています.
以上のテーマについて,その分野のエキスパートの先生方にわかりやすく解説いただきました.本特集が読者の皆様の日々の業務に役立つことを願っています.[千葉大学大学院医学研究院 臓器制御外科学 古川勝規]
