医学・医療の電子コンテンツ配信サービス

isho.jp

0 ようこそ、ゲストさん
0
さらに絞り込む
並び替え

絞り込み

脳腫瘍外科 経験したい手術16

スタンダードからアドバンス

中尾 直之(編集) 井川 房夫(編集)

出版社:メジカルビュー社

印刷版発行年月:2019/04

脳神経外科専門医を目指す医師が経験すべき主な脳腫瘍を取り上げ,それらの腫瘍に対する手術手技を,イラスト・写真を用いて丁寧に解説。テクニックをステップアップさせるためのポイント,初心者が陥りやすいピットフォールにも適宜ふれている。また手術手技だけではなく,脳腫瘍手術には欠かせない電気生理学的モニタリング,ニューロナビゲーションシステム,さらに手術シミュレーションなどについても解説し,これから専門医を目指す医師,また若手の脳神経外科医が手術に臨もうとする際に困らないための知識が得られる書籍である。

「挑戦的スローライフ」の作り方 カリフォルニア郊外でプロサーファー鍼灸師

南 秀史郎(著)

出版社:医道の日本社

印刷版発行年月:2017/09

海外で活躍する鍼灸師のライフスタイルがここにある

南秀史郎氏が、アメリカ・カリフォルニア州で、鍼灸と西洋医学を統合した診療所を開業して、28年が経つ。診療所には医師が常駐し、患者の症状にあわせて鍼灸や漢方、運動療法を提供。日本人の鍼灸師のほかにアメリカ人、中国人、韓国人、フィリピン人が働く。まさにグローバルな統合医療型の診療所である。
そんな南氏は、還暦間近になった今でも、日々トレーニングに励み、世界の五大ビッグウェーブのひとつ、マーベリックスという大波に挑戦し続けている。
「アメリカで鍼灸師として、プロサーファーとして活動する。そんなことは、昔は思ってもいなかった。だけど、改めて人生を振り返ると、夢に挑む人生を過ごすために、いくつかの自分なりのルールがあったように思う」
健康寿命が延び、40代、50代、いや、60代からも人生の本番を迎えることが増えた今、いつまでも生涯現役で夢を追うための「挑戦的スローライフ」を送るには、どのようにすればよいのか。本書では、そのための人生のルールと、日々の養生のアドバイスや「気」の作り方、そして、折れない心と身体の作り方を身につけることができる。いつまでも生き生きと夢を追いたい、すべての人に送る一冊。

Medical Technology 48巻13号

臨時増刊号

輸血検査 苦手克服BOOK

出版社:医歯薬出版

印刷版発行年月:2020/12

輸血検査 苦手克服BOOK

臨床雑誌外科 Vol.82 No.13

2020年12月号

消化器疾患に対する縮小手術の可能性

出版社:南江堂

印刷版発行年月:2020/12

消化器疾患に対する縮小手術の可能性 1937年創刊。外科領域の月刊誌では、いちばん長い歴史と伝統を誇る。毎号特集形式で、外科領域全般にかかわるup to dateなテーマを選び最先端の情報を充実した執筆陣により分かりやすい内容で提供。一般外科医にとって必要な知識をテーマした連載が3~4篇、また投稿論文も多数掲載し、充実した誌面を構成。

臨床雑誌内科 Vol.126 No.6

2020年12月号

予防医療-包括的な提供を目指して

出版社:南江堂

印刷版発行年月:2020/12

予防医療-包括的な提供を目指して 1958年創刊。日常診療に直結したテーマを、毎号"特集"として掲載。特集の内容は、実地医家にすぐに役立つように構成。座談会では、特集で話題になっているものを取り上げ、かつわかりやすく解説。

解剖実習カラーテキスト

坂井 建雄(著)

出版社:医学書院

印刷版発行年月:2013/03

日本における解剖実習の標準的手技を、コンパクトかつビジュアルにまとめた。全ページを見開き構成とし、多様な授業時間数に対応可能。解剖手順にそった美麗かつ詳細なオリジナルイラストは秀逸。適宜「Clinial View」「Lecture」などの項目が設けられ、実習とともに解剖学の理解を深めることができる。

糖尿病プラクティス

糖尿病プラクティス 37巻6号

糖尿病の外科治療-Metabolic surgeryと膵・膵島移植の現状と将来展望-

出版社:医歯薬出版

印刷版発行年月:2020/11

糖尿病の外科治療-Metabolic surgeryと膵・膵島移植の現状と将来展望-
 糖尿病は,現在治癒することのない疾患であり,食事療法・運動療法を基本として,多くの場合インスリンや経口薬による薬物療法によって血糖コントロールを図っている.このようななかで,外科手術が糖尿病の根治あるいは薬物療法からの離脱・軽減に貢献できることが明らかになってきている.本特集では,以前から1 型糖尿病に対する根治手術として行われていた膵臓移植に加えて,近年わが国においても保険適用となった肥満外科手術と膵島移植手術について,現状と今後の展望を各エキスパートの先生方からご寄稿いただいた.
 肥満外科手術については,従来高度肥満に対する減量手術として主に欧米で盛んに行われるようになったルーワイ胃バイパス術やスリーブ状胃切除術などが,肥満関連疾患を劇的に改善することが知られるようになってきた.糖尿病では手術によって薬物療法から離脱し,なおかつHbA1c が6.5%未満を維持できるなどのいわゆる寛解が高頻度で生じることが報告されている.そのメカニズムについては,まだ十分には明らかではないが,体重減少効果だけではなくインクレチンなどの消化管ホルモンの分泌パターンの変化,腸内細菌叢の変化,胆汁酸の変化などがいわれている.このような背景から,肥満外科手術は単なる減量手術(Bariatric surgery)から減量・代謝改善手術(Metabolic surgery)へと概念の変化をみせており,その適応も糖尿病などの肥満関連疾患を併発している,より軽度の肥満患者に拡大している.一方,1 型糖尿病に対しては,従来から膵臓移植が行われていたが,さらに最近,より手術の侵襲が少ない膵島移植もわが国で保険適用となった.前者ではインスリン離脱など根治的効果が期待でき,後者では重症低血糖の軽減などの効果が期待できる.しかしながら,いずれの場合も免疫抑制剤が必要であり,わが国においてはドナー不足も深刻で,症例数の増加を妨げる要因となっている.このような問題を克服するため,iPS 細胞から作成した膵島や移植用ブタから分離した膵島を用いたバイオ人工膵島の応用についても研究が進んでいる.さらに,免疫抑制剤を用いない移植については隔離膜によるカプセル化法の開発も課題である.
 これらの外科手術をどのような患者に適応していくことが適切かは今後の研究を待つ必要があるが,内科治療ではなしえなかった根治に向けた治療法として期待できる.また,内科と外科のみならず,精神科などをはじめとする多くの科の協力のみならず看護師・栄養士などを含むチーム医療が成功の鍵を握る治療法であり,本誌の読者にとっても大いに参考になるものと期待している.
(植木浩二郎/国立国際医療研究センター 糖尿病研究センター)

糖尿病プラクティス

糖尿病プラクティス 37巻5号

糖尿病と歯周病・摂食嚥下障害-口を禍の門にしないために-

出版社:医歯薬出版

印刷版発行年月:2020/09

糖尿病と歯周病・摂食嚥下障害-口を禍の門にしないために-
■糖尿病と歯周病,摂食嚥下障害
 糖尿病と歯周病との関わりや,摂食嚥下障害と糖尿病の関係性については,近年広く報じられてきているところではあるが,これら複数の状況が相まって,患者のQOL や健康寿命,さらには社会参加への志向にも影響を与えうる点をも視野に入れた,まとまった解説に出会う機会はそう多くない.そのようななかで,本企画では,歯周病,摂食嚥下障害,糖尿病の三者の関係性について,基礎的な概念と病態から,予防や治療の実際に至るまで,広く,かつ深く掘り下げて論考されている.とりわけ,今後の研究の進展の側面についても目配りされている点は特筆に値するであろう.
 今回の企画では,糖尿病診療における歯周病および摂食嚥下障害領域の重要性に鑑みて,いずれも当該分野に造詣の深い先生方に執筆をお願いしている.
 まず冒頭では,森田和機先生,片桐さやか先生,水谷幸嗣先生によって,片桐,水谷の両先生が策定に参画された「糖尿病診療ガイドライン2019」(日本糖尿病学会編・著)の「糖尿病と歯周病」の項目について,その内容を踏襲しつつ,かつ,新たな文献検索による最新の知見も交えて,より広範に俯瞰していただいた.また,渡邊 裕先生には,比較的新しい概念であるオーラルフレイルと糖尿病について,疫学的な観点を中心に手際よくおまとめいただいている.
 さらに,山崎和久先生と山崎恭子先生には,歯周病と腸内細菌が織りなす生活習慣病との関わりについて,基礎的な視点から明快に論述していただいた.一方で,新城尊徳先生には,歯周病が糖尿病合併症として認識されるに至った背景をふまえ,糖尿病が歯周炎症の増悪に寄与しうるメカニズムから研究面での最新の知見までを,精力的にご紹介いただいている.
 今回の企画を担当した編者のひとり(井上)も,辻村恭憲先生との共著で,糖尿病の合併症としての摂食嚥下障害について,その評価法から治療に至る臨床上の勘所を具体的に記載するべく,また,同じく伊藤加代子先生との共著によって,糖尿病患者におけるドライマウスに関して,その病態とケアのポイントに重点を置いて,紛れのない有用な情報を提供するべく解説している.
 本特集の執筆者は,第一線で活躍される深い専門性を有する方々である.このような格別の執筆陣により今回の企画を組むことができたのは,糖尿病の専門誌たる本誌の面目躍如たるところであると自負している.ご執筆の先生方のご尽力を多とするとともに,本特集に寄せられたこれらの解説群により,糖尿病が有する歯周病や摂食嚥下障害との重層的な関係について読者諸賢の理解が深まり,得られた知識を日々の活動現場でお役立てていただければ,編者としてこのうえない喜びである.
[西村英紀(九州大学大学院歯学研究院 口腔機能修復学講座 歯周病学分野)/井上 誠(新潟大学大学院医歯学総合研究科 摂食嚥下リハビリテーション学分野)/野田光彦(国際医療福祉大学市川病院 糖尿病・代謝・内分泌内科)]

糖尿病プラクティス

糖尿病プラクティス 37巻4号

糖尿病:異所性脂肪に刮目せよ!-その意義と食事・運動・薬剤による最適解を考える-

出版社:医歯薬出版

印刷版発行年月:2020/07

糖尿病:異所性脂肪に刮目せよ!-その意義と食事・運動・薬剤による最適解を考える-

糖尿病プラクティス

糖尿病プラクティス 37巻3号

糖尿病性腎臓病-その疾患概念と克服への挑戦-

出版社:医歯薬出版

印刷版発行年月:2020/05

糖尿病性腎臓病-その疾患概念と克服への挑戦-
 糖尿病(性)腎症が,突然になぜ,糖尿病性腎臓病との名称に変わったのかと不思議に思われている読者の方々も多いと思う.もとをただせば,英語では糖尿病(性)腎症はdiabetic nephropathy であり,糖尿病性腎臓病はdiabetic kidney disease である.一般の方や患者には前者の“nephropathy”はなんなのかわかりづらいが,後者はkidney disease,そして最初にdiabetic がついているので,「糖尿病になると腎臓が悪くなるのだ」と考えるとわかりやすくなる.しかし,疾患概念があいまいであることも事実である.そこで本特集では,まず臨床的な糖尿病性腎臓病の疾患概念を糖尿病性腎臓病(diabetic kidney disease:DKD)と非糖尿病性腎臓病(non-diabetic kidney disease:NDKD)として,それぞれに対する治療法を概説した.
 21 世紀に入り,血糖・血圧・脂質異常に対する治療法の進歩によって糖尿病性腎臓病の病態が変遷していることを,滋賀医科大学の荒木信一先生にわが国のデータも含めて概説していただいた.また,糖尿病性腎臓病から末期腎不全に至り透析療法を導入される患者は,ほかの腎疾患と比較するときわめて頻度が高いのも事実である.したがって,行政と医療関係者が連携体制を構築し,その取り組みを全国に展開するため,2016 年3 月に,日本医師会,日本糖尿病対策推進協議会および厚生労働省によって「糖尿病性腎症重症化予防に係る連携協定」が締結され,全国の市町村にて糖尿病(性)腎症の重症化予防が開始された次第である.そこで,日本慢性疾患重症化予防学会・代表理事の平井愛山先生に,ご自身が全国にて推進されている取り組みと,それらの成果を概説いただいた.
当然,糖尿病に起因する腎臓病なので治療の基盤は生活習慣の修正になる.特に,腎機能の低下した糖尿病性腎臓病にはたんぱく質摂取の制限も治療手段になるので,金沢医科大学の北田宗弘先生に生活習慣の修正を含めて概説いただいた.さらに,2015 年からSGLT2 阻害薬およびGLP-1 受容体作動薬といった数々の糖尿病治療薬の糖尿病性腎臓病に対するエビデンスが集積してきたので,岡山大学病院の四方賢一先生にまとめていただいた.しかし,それでもなお末期腎不全から透析導入に至る症例も残されており,どういった新たな治療手段がそれら残存リスクを克服できるかを,金沢大学附属病院の大島 恵先生に概説いただいた.
 本特集を読者の皆様と共有でき,糖尿病性腎臓病の克服につながれば幸いである.(古家大祐/金沢医科大学 糖尿病・内分泌内科学)

糖尿病プラクティス

糖尿病プラクティス 37巻2号

糖尿病と心不全の新パラダイム-かつての常識はもはや通用しない?-

出版社:医歯薬出版

印刷版発行年月:2020/03

糖尿病と心不全の新パラダイム-かつての常識はもはや通用しない?-
 糖尿病は高血圧とともに心血管病,特に虚血性心疾患と心不全の原因となる.また虚血性心疾患を合併していなくても,直接「糖尿病性心筋症」と呼ばれる心筋障害を引き起こす.さらに,心不全自体がインスリン抵抗性を惹起し耐糖能を悪化させ,さらなる悪循環を形成する.このため,糖尿病に合併した虚血性心疾患や心不全は重症になりやすく,予後も不良である.
 ACE 阻害薬やアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)などのレニン・アンジオテンシン(RA)系抑制薬は,糖尿病による心筋障害を直接抑制する.さらに,糖尿病は心不全・心筋リモデリングを悪化させるが,これらもRA 系抑制薬によって抑制される.糖尿病による心筋障害の抑制には,血糖コントロールやインスリン抵抗性の改善も重要であると考えられる.近年,2 型糖尿病患者を対象とした臨床試験において,SGLT2 阻害薬が,心血管死・非致死性心筋梗塞・非致死性脳卒中からなる複合心血管イベント,さらに心不全による入院を有意に減少させたことが相次いで報告され,SGLT2 阻害薬の心不全に対する有用性が注目されている.さらに,DAPA-HF 試験でダパグリフロジンが駆出率の低下した心不全患者の心血管死および心不全による入院を抑制したことも報告された.
このような結果は,心不全の標準治療の上乗せで認められたこと,さらに糖尿病の有無やベースラインのHbA1c値にかかわらず認められたことから,SGLT2 阻害薬は糖尿病治療薬にとどまらず,新たな心不全治療薬としても注目されている.
 近年の基礎・臨床研究により糖尿病と心不全の病態解明や評価法は大きく進歩した.さらに,大規模臨床試験によって糖尿病・心不全双方に有効性が期待される治療薬が登場してきた.「動脈硬化危険因子としての糖尿病」というかつての常識にとどまらず,糖尿病と心不全という密接に関連する2 つの疾患の病態と治療を新たなパラダイムで捉える時代が到来したといえよう.
 本特集では,糖尿病と心不全の領域でわが国を代表する先生方に,それぞれの立場から病態・診断・治療の最新情報を概説いただいた.糖尿病そして心不全患者は世界中で増加しており,本特集が多くの先生方の診療・研究の一助となれば幸いである.(小川佳宏/九州大学大学院医学研究院 病態制御内科学,筒井裕之/九州大学大学院医学研究院 循環器内科学)

糖尿病プラクティス 37巻1号

SGLT2阻害薬の多面的作用への期待-あなたの処方・指導は変わるのか?-

出版社:医歯薬出版

印刷版発行年月:2020/01

SGLT2阻害薬の多面的作用への期待-あなたの処方・指導は変わるのか?-
 従来の糖尿病治療薬は,インスリン分泌を促進する薬剤とインスリン抵抗性を改善させる薬剤が主であったが,sodium-dependent glucose transporter 2(SGLT2)阻害薬は,インスリン作用を介さずに血糖を低下させる薬剤であり,従来薬とは特徴が大きく異なる.糖尿病状態では尿細管におけるSGLT2 の発現量が多く,再吸収されるグルコースが健常者よりもさらに多いため,SGLT2 阻害薬の効果が発揮されやすい.一方,大規模臨床試験などにおいて,心臓および腎臓などに対して良好な作用を有していることが次々と明らかにされている.また,以前に懸念されていた副作用はあまり多くはなく,対象症例はかなり多いと考えられる.さらに最近,いくつかの種類のSGLT2 阻害薬はインスリンとの併用下で1 型糖尿病に対しても使用が可能になっている.
 こうしたなかで,本特集においては各先生の専門とする分野でのSGLT2 阻害薬への期待について執筆いただいた.川崎医科大学の木村友彦先生には,SGLT2 阻害薬による膵β細胞保護作用の分子機構などについてご執筆いただいた.埼玉医科大学の及川洋一先生・島田 朗先生からは1 型糖尿病症例にSGLT2 阻害薬を使用することの有用性などについてご執筆いただいた.愛知医科大学の角田圭雄先生らからはSGLT2 阻害薬による肝臓保護作用の分子メカニズムなどについてご執筆いただいた.富山大学の絹川弘一郎先生からはSGLT2 阻害薬による最近の多くの大規模臨床研究の結果などをご紹介いただき,心臓保護作用の現状についてご執筆いただいた.島根大学の金﨑啓造先生からは「SGLT2 阻害薬による腎臓保護作用の可能性:Post SGLT2 inhibitor Era を見据えて」というタイトルで,SGLT2 阻害薬による腎臓保護作用の分子機構などをご執筆いただいた.本特集によってSGLT2 阻害薬に関する皆さんの理解が深まり,より有効的な使用方法につながれば,たいへん幸いである.(金藤秀明/川崎医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科)

雑誌『プラクティス』は,37巻1号より雑誌名が『糖尿病プラクティス』に改題されました

糖尿病プラクティス

プラクティス 36巻6号

糖尿病患者への個別化食事療法の実現に向けて-QOLと健康寿命の維持を栄養から目指す-

出版社:医歯薬出版

印刷版発行年月:2019/11

糖尿病患者への個別化食事療法の実現に向けて-QOLと健康寿命の維持を栄養から目指す-
 糖尿病治療の本幹をなす食事療法は,広く国内で受け入れられ,糖尿病以外の領域でのガイドラインにも多く反映されてきた.しかし,薬物療法などと比較して,そのエビデンスレベルは不十分で,科学的根拠に基づく治療法として体系化されているとは言い難い状況であった.さらに,高齢者の増加や生活の多様化により,個別化治療を実現する食事療法の指針が求められている.そこで,日本糖尿病学会は,食事療法の国内外の科学的エビデンスを整理し,新たなエビデンスも加え,食事療法の再構築を進めてきた.その成果は「糖尿病診療ガイドライン2019」として,まとめられた.今回のプラクティスの特集では「糖尿病患者への個別化食事療法の実現に向けて─ QOLと健康寿命の維持を栄養から目指す─」と題して,これからの食事療法のありかたをエキスパートの先生方に解説いただいた.
 まず,本特集を一緒に企画いただいた宇都宮一典先生から,「Overview ─糖尿病の食事療法を巡る課題」として,これまでの食事療法の考えかたの中心であった「総エネルギー摂取量」と「身体活動度」の算定において,年齢・フレイル・合併症など患者の多様性に基づく目安の設定について,その背景から新しい考えかたまでまとめていただいた.次に,勝川史憲先生からは,「リアルワールドのエネルギー必要量」として,二重標識水を用いた精度の高い代謝測定法に基づくわが国のエビデンスと,新しい総エネルギー摂取量の設定根拠を示していただいた.そして,臨床の場で食事療法のバイブルとして使用される食品交換表について,綿田裕孝先生らより「食品交換表のこれまでと現状と今後」として,これまでの食品交換表の変遷から,今後の目指す方向性に関し明確に示していただいた.さらに,食事療法への注意が必要な病態として,高齢者と腎症合併者を取り上げ,梅垣宏行先生らから「高齢者への食事療法の最適化」として,荒木信一先生からは「糖尿病性腎症における食事療法のありかた」として,それぞれ注意点をご解説いただいた.最後に,食品交換表に基づくカーボカウントの最新情報を「1 型糖尿病患者への食事療法:カーボカウントUpdate」として黒田暁生先生らに執筆いただいた.
 本特集が,食事療法の変遷,これからの食事療法のありかた,そして残された課題について皆さんの理解を深めることに寄与し,個々の患者に対する最適な栄養食事指導の実践に貢献できれば幸いである.(松久宗英/徳島大学先端酵素学研究所 糖尿病臨床・研究開発センター)

糖尿病プラクティス

プラクティス 36巻5号

国際化時代の糖尿病診療-東京五輪・パラを目前にした新在留資格施行元年に-

出版社:医歯薬出版

印刷版発行年月:2019/09

国際化時代の糖尿病診療-東京五輪・パラを目前にした新在留資格施行元年に-
 近年,わが国の医療の国際化には著しいものがあり,糖尿病診療の領域においても,この点は言を俟たない.のみならず,糖尿病の治療に生活習慣が大きく関与することから,食文化の違いが直接に影響を与えるなど,糖尿病診療への国際化の波は,他疾患に比べてより大きいといって過言ではないであろう.
 “所変われば品変わる”という諺がある.英語における同様の表現として“So many countries, so many customs.”というものが挙げられるが,南谷かおり先生には,それ以上に多様な背景を有する外国人の診療実態について,現状の俯瞰とともに,糖尿病診療にも焦点を当てつつご解説いただいている.大野直子先生と石川ひろの先生には,文化と言語の面からのコミュニケーション論を中心に,具体的な方策についておまとめいただいた.
 このように,外国人患者の糖尿病診療では,文化の違いや言語の障壁を正しく認識することの重要性が提起されるが,のみならず,医療制度の側面からも十二分な配慮が必要になってくる.今回の企画を担当した編者も,単著で,あるいは杉山雄大先生,岸本美也子先生,相良理香子先生との共著で,外国人糖尿病診療の実情や疫学的・臨床的事項について,制度的側面をも含めて本企画内で論述しているが,ことに相良理香子先生との項目では,医療費の支払いや病院選びの課題についても触れている.また,井花庸子先生には,糖尿病をもつ海外渡航者へのアドバイスについて通覧していただいている.
 今号では,糖尿病診療における国際化の重要性に鑑みて,当該分野に造詣の深い諸先生方にご執筆をお願いしているが,とりわけ,厚生労働省の「訪日外国人旅行者等に対する医療の提供に関する検討会」の座長をお務めの遠藤弘良先生には,この方面での政府の取り組みなどに関して貴重な言及を賜っており,また,日本医師会常任理事の松本吉郎先生には,“特別寄稿”として,外国人医療に関する日本医師会の取り組みについて,日本医師会を代表してご紹介いただいている.
 このように本特集は,外国人患者の糖尿病診療はもとより,その枠を超えて,外国人診療一般に関しても,深い論考と多彩な視点を有した,資料的価値をもそなえる保存版ともいうべき内容になっている.陽の当たる表の面のみならず,見落としがちな陰の側面にも広く光を当て,具体的な留意点について述べられている点も特徴であろう.
 ご執筆の先生方のご尽力を多とするとともに,本特集によって,東京五輪・パラ五輪を目前にした,新在留資格施行の元年でもある令和の幕開けに,国際化時代の糖尿病診療についての読者の理解が格別に深まれば,編者として大きな喜びである.(野田光彦/国際医療福祉大学市川病院 糖尿病・代謝・内分泌内科,梶尾 裕/国立国際医療研究センター病院 糖尿病内分泌代謝科,中島直樹/九州大学病院 メディカル・インフォメーションセンター)

糖尿病プラクティス

プラクティス 36巻4号

糖尿病の運動指導:すぐに役立つ効果的アプローチ-最新のエビデンスと基礎データを活かす-

出版社:医歯薬出版

印刷版発行年月:2019/07

糖尿病の運動指導:すぐに役立つ効果的アプローチ-最新のエビデンスと基礎データを活かす-
 令和新時代,いよいよオリンピックを来年に控え,スポーツや運動への国民的な関心と期待は高まり,国全体としてもこれに巨額の費用や多大な労力が費やされている.
 われわれはトップアスリートたちのパフォーマンスに感動し,その活躍に大きな勇気や感動,楽しみをもらう.しかし同時にスポーツや運動は,われわれ自身の寿命や健康寿命,QOL,生きがいにも,大きな好影響をもたらすことができる.一過性のお祭りとして,テレビ観戦しているだけではあまりにもったいない.この半世紀ぶりの大イベントを機に,積極的にスポーツや運動を楽しむ人が少しでも増え,健康寿命延伸に貢献できれば,経済的波及効果よりむしろ最高のレガシーになるはずである.
 糖尿病治療の3 本柱のひとつである運動療法は,食事療法や薬物療法に負けずとも劣らない大きな可能性あるいは「潜在的」効果を有し,そのエビデンスも充実してきた.あえて「潜在的」と表現した理由はもちろん,特に薬物療法と比較して,現場で十分に行われているとは言い難いからである.そもそも理学療法士・作業療法士・健康運動指導士を除く医療従事者は,身体運動学の系統的教育をほとんど受けていない.たとえば薬剤や食事の処方せんは,書きかたを医学部で習い,現場でも日常的に作成されるが,詳細な運動処方せんを作成する糖尿病専門医は多くない.さらに苦手意識をもつ人や興味のない患者にとって運動は,始めてもらうのも継続してもらうのも,むしろ薬より粘り強い指導が必要である.一方で近年,運動療法に用いられる運動の種類や概念の幅(たとえば,低強度の身体活動や「じっとしていないこと」,筋力トレーニングなど)が広がりつつある.このように,科学的エビデンスに基づいた運動療法を現場で上手に行うためには,多くの知識やテクニック,チームワークを必要とする.
 本特集ではそのような背景に基づき,「効く」という根拠から「効かせる」ためのテクニックやシステムづくりに至るまで,それぞれのエキスパートの皆さんに,わかりやすく実践しやすいかたちで解説していただいた.
 ぜひこれを教科書のひとつとして,運動療法の効果を,「潜在的」なものから医療者も患者も「実感できる」ものにしていただければうれしいかぎりである.(曽根博仁/新潟大学大学院医歯学総合研究科 血液・内分泌・代謝内科)

糖尿病プラクティス

プラクティス 36巻3号

糖尿病診療と医療のしくみ-行政の動きを臨床の視点から-

出版社:医歯薬出版

印刷版発行年月:2019/05

糖尿病診療と医療のしくみ-行政の動きを臨床の視点から-
●より質の高い糖尿病診療を目指して
 糖尿病患者数が1,000 万人に達しているわが国の現状を考慮すると,糖尿病以外の疾患で入院する患者の多くが糖尿病を合併していることは容易に想像できる.実際,それらの患者が糖尿病以外の疾患に対する治療,たとえば悪性腫瘍の手術や化学療法などを受ける際にはじめて糖尿病に罹患していることが判明する例をよく経験する.この場合,血糖コントロール状態が不良である場合が多く,原病の処置の前に血糖の状態を調整し,より安全に処置ができるように対応する必要があるが,現在の保険診療上は,この血糖調整のための併診に対する診療報酬が設けられていない状態である.糖尿病の併存により,他疾患の手術時の予後(入院期間や術後合併症率など)が不良となることが示されており,糖尿病専門医による「血糖調整のための併診」は医療の質を担保するうえできわめて重要である.
 今回,診療報酬を度外視して診療科横断的な治療介入を行っている施設の現状や,糖尿病があることでのリスク例を取り上げ,さらに日本糖尿病学会の取り組みについてもご提示いただくことを企画した.本企画が,より質の高い診療の一助となることを祈念している.(島田 朗/埼玉医科大学 内分泌・糖尿病内科)
●社会における糖尿病診療のありかたを考える
 糖尿病診療の実践には,一定レベルの基礎医学の知識や臨床医学の知識が必要である.それらは,各種の教科書やガイドラインなどでも多くの知識を得ることができる.その一方で,わたしたち医療者や患者は実社会に生きている人間である.医療は法制度で縛られており,医療者の希望がすべてかなうわけではない.最先端の医療が実用化される一方で,超少子高齢社会に入り社会の医療資源はますます限られてきた.のみならず,患者の経済状況や家庭環境,職場状況もわれわれが考慮すべき重要事項である.医療者が活用したい診療情報は,患者にとっては重要な個人情報でもある.医療者はこれらの実社会の動向にも目を向けて,行政の考えかた,介護など他領域との関わり,学会の動向,法制度の整備の方向性などの知識を蓄えておかなければ,患者を幸福にできるとは限らない.
 本「プラクティス」誌では,基礎医学・臨床医学の知識提供に加えて,このような社会に関する医学課題を解決するための社会医学についても時に応じて紹介することが重要だと捉えており,今回の特集となった.日常診療の背景のご理解や,今後の診療の方向性をご検討いただくための参考にしていただければ幸甚である.(中島直樹/九州大学病院 メディカル・インフォメーションセンター)

糖尿病プラクティス

プラクティス 36巻2号

糖尿病と時間生物学-生活習慣病としての糖尿病と体内時計との関連-

出版社:医歯薬出版

印刷版発行年月:2019/03

糖尿病と時間生物学-生活習慣病としての糖尿病と体内時計との関連-
 病気には時間と関係の深いものがあり,朝方に多いのは心筋梗塞や脳梗塞,夜にかけて多いのはリウマチなど関節の痛みや心不全,ぜんそく発作などである.24 時間の時間周期は地球の自転によるところであるが,明暗の周期や月と地球のあいだに起こる潮汐力など時間とともに移り変わる地球上の現象の影響を受けて,生物の活動も変化する.この“時間とともに変化する生命活動”と疾病の関係については,昨年のノーベル医学賞で時計遺伝子の研究が受賞したことから,今後この領域の研究が発展していくものと期待される.糖尿病も2010 年に時計遺伝子と膵 β 細胞の関わりが明らかになってから(Nature,466:627~631,2010),糖尿病が時間との深い関わりをもつこともわかってきた.今回の特集は,こうした糖尿病と時間,あるいは明暗の周期による睡眠・覚醒といった生理的な活動と糖尿病がいかに関連しているか,その理解の一助になればと願い,国内におけるこの分野の研究に造詣の深い方々にご執筆いただいた.
 本特集の最初には概日リズム(サーカディアンリズム)と睡眠に関わる科学について基礎医学の立場から,名古屋大学の小野大輔先生にご解説をいただいている.山口大学の太田康晴先生からは概日リズムとインスリン分泌,インスリン抵抗性といった糖尿病に関わる内容についてご解説いただいた.富山大学の笹岡利安先生方からは睡眠と覚醒に関わるオレキシンの観点から,糖尿病の治療戦略を解説いただいた.糖尿病の栄養学的な視点から,時間栄養学について早稲田大学の柴田重信先生から詳しくご解説をいただいた.メタボリックシンドローム・糖尿病・肥満など代謝制御について,臨床的な観点から時間栄養学の解説を,名古屋大学の小田裕昭先生方よりいただいた.
最後に,どのような時間に運動をすればよいかなど,24 時間のエネルギー代謝の観点から基礎的な解説をいただいたのは,筑波大学の田中喜晃先生方である.そして,まさに糖尿病の血糖変動を24 時間のエネルギー代謝から臨床的な視点でご解説いただいたのは国際医療福祉大学塩谷病院の山内恵史先生方である.これらの専門の先生方からまさに時間と睡眠・栄養・糖尿病との関わりのエッセンスについて論文をいただいており,読者諸兄の忌憚のないご意見をいただければ幸いである.
(NTT東日本札幌病院 黒瀬 健・中之島クリニック 吉岡成人)

糖尿病プラクティス

プラクティス 36巻1号

低血糖はなぜいけないか-臨床・疫学・社会からのアプローチ-

出版社:医歯薬出版

印刷版発行年月:2019/01

低血糖はなぜいけないか-臨床・疫学・社会からのアプローチ-
 現代の糖尿病治療で低血糖がよくないということに異論を唱える人はだれもいないと考えられる.
 しかしながら,30 年程前には著名な糖尿病の教科書に「グリコヘモグロビンを低下させるためには多少の低血糖もしかたない」という記載があった.グリコヘモグロビンと糖尿病合併症の関係が次々と明らかになり,数値を改善させることが糖尿病の治療の目標であり,SU 薬とインスリンしかなかった時代を反映していたと考えられる.
 その後,なんとなく低血糖が臨床上悪いような印象があったのであるが,低血糖をきたさない糖尿病治療薬が次々と登場し,ACCORD 試験の結果から糖尿病治療における低血糖と死亡リスクに対する関心が一気に高まった.
 本特集では,低血糖の臨床・疫学・社会からのアプローチとして,各分野のエキスパートに執筆をお願いした.麻生好正先生には低血糖の定義と,臨床的に問題となっている高齢者や夜間の無自覚性低血糖の病態・診断・治療について詳細に解説していただいた.辻本哲郎先生には重症低血糖では何が起き,どのような危険が潜んでいるかについて豊富な自験データを交え執筆いただいた.さらに,そのなかで特に問題となる,心疾患,認知機能に関して,それぞれ,後藤 温先生,鈴木 亮先生に病態と疫学について解説していただいた.低血糖はほとんどが糖尿病治療に伴うものであるが,それ以外の原因による低血糖も日常臨床では看過できない.恒川 新先生には内分泌疾患や薬物などによって生じる低血糖について概説いただいた.低血糖による交通事故は,被害者はもとより,加害者・主治医にとっても痛ましいことである.わたしどもが気をつけておかなくてはならない,低血糖や薬物療法中の交通事故の法的解釈について,医師であり弁護士でもある田邉 昇先生に判例を交えて寄稿いただいた.
 本特集によって読者の皆様の低血糖に対する理解が深まり,糖尿病患者のQOL 向上につながれば幸いである.(みうら内科クリニック 三浦義孝)

新型コロナウイルス感染症と血管内皮

循環器予防医学の視点から探る重症化予防策のヒント

東條 美奈子(著)

出版社:南山堂

印刷版発行年月:2020/12

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)では,基礎疾患を有する患者の死亡率が高いことが報告されており,高齢者や喫煙者では重症化しやすいことも明らかになっている.本書では,循環器予防医学の視点からCOVID-19の病態生理について解説し,重症化の予防や診断・治療に関して新たな戦略となりうる概念をまとめた.

J. of Clinical Rehabilitation 29巻13号

ウィズコロナ・ポストコロナ時代のリハビリテーション

出版社:医歯薬出版

印刷版発行年月:2020/12

ウィズコロナ・ポストコロナ時代のリハビリテーション
 2020年は東京オリンピック・パラリンピックをはじめとして,だれもが華やかな年になることを想像していたのではないだろうか.しかし,年明けから新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界中で猛威をふるい残念な結果を迎えた.2020年11月1日現在,世界中で4,594万2,902名の感染者が報告されており,死者は1,192,644名に達している.感染者数は国別に,米国8,952,086名,インド8,184,082名,ブラジル5,516,658名と続いている.わが国では感染者102,062名(クルーズ船712名を除く),死者1,775名(クルーズ船13名を除く),と報告されている.第2波も到来し,状況は深刻さを増しており,事態の長期化は避けられず,医療界のみならず社会全体での対応が否応なしに求められている.また,リハビリテーションの主な対象者である高齢者や重症患者がCOVID-19で重篤になりやすく,その治療の困難さや感染の蔓延化に悩まされている現状がある.
 これまでのリハビリテーションは,患者に寄り添うため「3密状態」で行うのが当然のことであった.しかし,COVID-19患者に際してはリハビリテーション医療関係者の厳格な感染予防管理が必須となり,可能な限り「3密回避」が必要となって,状況が一変した.さらに,第2波への対応,再感染予防,第3波の防止,後遺症にどう対応するか,地域医療構想にどう反映させるか,感染対策と医療経済・国民経済の両立をどうするか等,多くの国民的課題への対応が求められ,テレビ,新聞,インターネット等,マスコミでもCOVID-19の話題を聞かない日は皆無である.
 本特集では,このようなウィズコロナ時代ならびに将来のポストコロナ時代において,リハビリテーション医療全体にどのような影響が生じるのか,医学史的にはどうか,病院・施設での感染予防対策や感染者のリハビリテーションをどのように行うべきか,といったテーマを取り上げた.執筆者は,COVID-19対応経験のある先生を中心に,極めて充実した内容になっている.すなわち,上月先生らからは,総論としてCOVID-19がリハビリテーションにもたらす影響を,佐々木先生らからは急性期病院での重症COVID-19患者へのリハビリテーションの実際を,土岐先生らからは急性期病院でのCOVID-19院内感染対策を,岡本先生らからは回復期・生活期リハビリテーション病院でのCOVID-19院内感染対策を解説していただいた.また,海老原先生からはウィズコロナ・ポストコロナ時代のフレイル対策とリハビリテーションを,江藤先生からは医学史からみた感染症パンデミックとリハビリテーションを解説していただき,共通課題としてのフレイル対策や医学史からみたCOVID-19の位置づけ等を俯瞰していただいた.
 本特集は,ウイズコロナ・ポストコロナ時代において,読者がリハビリテーション医療職として,患者や社会に対してどのような役割を果たせるのか,どのように「変化」していかねばならないのかを考えるのに役立つものと期待している.(編集委員会)

前のページ 796 797 798 次のページ