
≪シリーズ生命倫理学 9≫
精神科医療
精神医学分野が伝統的に倫理問題への関心が薄かったといわれる理由、また精神医学の濫用の実例として、ナチス・ドイツや旧ソビエト連邦の歴史とともに、現代の精神科医療が直面する多様な倫理的課題などを取り上げ、日本の一般精神科医療の現状を、臨床と研究におけるインフォームド・コンセントと守秘義務、強制治療と人権、最新の神経科学を応用した治療の可能性と限界といった多方面から提示し、専門家への実践的指針ばかりでなく一般読者にも資する内容を目指した。さまざまな論者の観点から今後の精神科医療の在り方を提示する。

≪シリーズ生命倫理学 8≫
高齢者・難病患者・障害者の医療福祉
本巻「シリーズ生命倫理学 第8巻 高齢者・難病患者・障害者の医療福祉」では、高齢者や障害者といった社会福祉で大きなテーマとなる分野を扱います。医療が「治す」ことを目標にするなら、高齢者や障害者はその対象から外れていきかねません。高齢ゆえの衰えにはもはや「治せない」部分が多いし、障害は「根治はできないから長く付き合って飼いならしていく」という宿命を背負うものと言えます。難病とて、「治し難い」から難病と呼ばれるのであって、その実態は障害に近く、ここでは、「治す」医療ばかりではなく、「機能を維持する、機能低下の速度を遅くする、代替手段を見つけてそれを使いやすくする」医療が求められます。そしてその医療は、限られた健康状態でも心健やかに暮らすための福祉的支援と連携するものとなるでしょう。本巻では、このように「高齢者・難病患者・障害者」に関しては、「医療」単独ではなく「医療福祉」という統合的な問題意識で生命倫理的な議論も深めていく必要があるという立場から論じてゆきます。

≪シリーズ生命倫理学 7≫
周産期・新生児・小児医療
本巻「シリーズ生命倫理学 第7巻 周産期・新生児・小児医療」では、妊婦、胎児から、新生児、小児にいたる患者への倫理的問題を医学、法学、倫理学の面から解説します。 周産期医療・新生児医療・小児医療における倫理的特徴を医学的側面・法的側面から解説し、出生前診断や胎児治療、予後不良児への対応の倫理的考察から児童虐待や障害児へのサポート等の問題までを考察します。

正常と異常が一目でわかる 総合診療のための病理診断ケーススタディ
病理と内科の専門医資格をもつ著者が、内科診断のための「正常と異常の基礎」を解説する。壊死、萎縮、塞栓、炎症、腫瘍といった病変のパターンを、20の症例で学んでいく。病変所見に加え、「正常像」も提示し、何が変わったのか、どう変わったのかを見える形で提示する。

12人のクライエントが教えてくれる作業療法をするうえで大切なこと
たくさんの気づきや教訓がつまった、何度も読み返したくなる本
『作業療法ジャーナル』に連載の人気コラム「ひとをおもう」を加筆、書籍化。
本書では、筆者らが過去に経験したクライエントとのエピソードをコラムとして掲載し、一つひとつのエピソードを通して得た気づきや学びについて解説。
紹介する12のエピソードは臨床家の作業療法士が、臨床場面で必ずや遭遇する出来事を厳選。
本書は、作業療法士が過去に経験したエピソードや今後経験するエピソードを言語化し、クライエントとの相互交流の中で選択・調整される実践の一助となるであろう。

月刊/保険診療 2019年6月号
特集 経験知の“銀行”――事務長の仕事術~事務長24時間365日の全メソッド~
特集 経験知の“銀行”――事務長の仕事術~事務長24時間365日の全メソッド~ Part1 事務長の仕事24時間365日…病院・クリニックの組織運営を取り仕切る事務長という仕事のノウハウとディテールを,事務長界の第一人者2人に取材して紹介します。
Part2 【座談会】10年後に向けた医療機関改革の戦略構想…数々の院内改革を成功させてきた4人の改革派事務長が,①これまでどのように改革してきたか,②今後の自院の戦略とビジョンをどう構築していくか――について多角的に検討する“戦略会議”。
Part3 医療機関改革の“経験知”――7人の事務長に聞く…全国の病院・クリニックで着実に実績を上げてきた実力派事務長7人に,①自身の仕事術,②院内改革の経験知(成功体験・失敗体験),③現在から10年後に向けた課題と解決策――等の話を聞きます。
■■■連載■■■
厚生関連資料/審査機関統計資料
月間NEWSダイジェスト
介護保険/医学・臨床/医療事故NEWS
めーるBOX
■エッセイ・評論
NEWS縦断「医療機関への訪日外国人受入れ」/武藤正樹
こうして医療機関を変えてきた!「地方極小病院と公立病院改革の波」/大野毎子
プロの先読み・深読み・裏読みの技術「救急搬送入院増と看護必要度」/工藤高
医療界の不都合な真実「医療の公共性は? 都立病院独法化を考える」/本田宏
大人なのに走る「第16話 誰がために仕事する」/大佐戸達也
■医事・法制度・経営管理
病院&クリニック経営100問100答「クリニック経営を向上させるデータ活用術」/小松大介
医療事務Openフォーラム「人事制度評価入力アプリケーションの開発と活用」/森孝之
医事課にお邪魔/公立昭和病院
■臨床知識
カルテ・レセプトの原風景【せん妄】原因不明の意識の消失と混濁/鹿島健,武田匤弘
■請求事務
実践DPC請求Navi/須貝和則
パーフェクト・レセプトの探求/株式会社ソラスト・坂井田晃
レセプト点検の“名探偵”/野中義哲
点数算定実践講座/圓山研介(協力:青木俊之)
保険診療オールラウンドQA
読者相談室/杉本恵申
休載:ことば座

脊髄損傷における下部尿路機能障害の診療ガイドライン 2019年版
『脊髄損傷における排尿障害の診療ガイドライン(第2版)』(2011年)の全面改訂版.
主な改訂内容:(1)主要な項目に関する「総説」を追加.クリニカルクエスチョンと相まって内容の理解が深まるように配慮した.
(2)「尿路合併症の防止・(社会的)尿禁制の獲得・生活の質(QOL)の改善」を主なアウトカムとして設定し,これを実現するようなガイドラインたることを目指した.
(3)コストベネフィット・保険診療上の留意点にも言及した.

不整脈の考えかた,治しかた
著しい進歩ゆえ治療選択が複雑化した不整脈.
常に最適な治療戦略を行ううえで,必須の基本的知識から,検査,治療法を確定するに至るそもそもの考えかたなどを,各エキスパートが解説した.
研修医や不整脈を苦手とする若手医師にも理解しやすいよう,専門的過ぎる内容はあえて除き,現場で使える実践的な知識を凝縮している.
また,最新の不整脈非薬物療法ガイドラインも反映させ,必読の不整脈解説本となっている.

静がんメソッド 乳癌編<第2版>
好評書が待望の改訂!
患者さんの状態や背景がさまざまで「この治療法を」という“正解”が存在しない癌化学療法。本書は,多数の癌患者さんを診療する静がん(静岡県立静岡がんセンター)での経験則から,治療選択の注意点や有害事象対策のポイントを解説。EBMを根幹としつつ,EBMだけではカバーしきれない,静がんの実臨床から得られた経験的ポイントを惜しげもなく公開。
第1章では各癌腫に対する化学療法,手術,放射線療法などの治療決定の指針「SCC院内ガイドライン」を提示。第2章では重要なレジメンについて個別に解説し,投与量や投与スケジュールなどの基本的事項のみならず,起こりうる有害事象とそのマネジメントについても詳述。

医師のための節税読本〈2019年度版〉
クリニック専門の税理士が教える「本当に効果的な節税法」とは?
医療法人を設立さえすれば節税になる、というわけではありません。
医療法人の仕組みを理解し、きちんとした対策を講じなければ節税にはならないのです。
医療法人の将来(相続、譲渡、解散)を想定し、日々の経営の中で準備しておくことも必要です。
法人化以外にも、診療所経営に必要な税金の知識は数多くあります。
忙しい院長先生のために、それら多岐にわたる節税対策のポイントを一冊にまとめました。

産婦人科内視鏡手術ガイドライン 2019年版
2013年版より6年、新たに保険収載された腹腔鏡手術、ロボット支援手術のエビデンスも評価、解説した。悪性腫瘍に対する腹腔鏡手術についても最新のエビデンスに基づき大幅に改訂されており、産婦人科内視鏡手術に関わる医療者必読の一冊である。改訂においてはGRADEシステムが導入されており、内視鏡手術を行う産婦人科医が何を考えているかが手に取るようにわかる、より実践に即したガイドラインとなった。

心電図の読み“型”教えます! Season 1
ケアネットの人気web連載「Dr.ヒロのドキドキ心電図マスター」待望の書籍化.
ライトで明快な語り口はそのままに,大幅に加筆し書籍としても読み応えのある1冊に仕上がった.
何度も心電図の壁にぶつかりながらも,己の力で超えてきた著者だからこそ見いだせた,系統的な心電図判読法を伝授.
既存の心電図教育に一石を投じるこの型破りな読み“型”は,壁を超えるための強大な武器となる.挫折を繰り返した人にこそ,おすすめしたい一冊.

≪Crosslink 理学療法学テキスト≫
地域理学療法学
理学療法学専門科目に対応し,講義・実習・臨床まで広く長く活用できる新テキスト。
各巻は,単なる丸暗記するための知識ではなく,なぜその評価法・治療法を選ぶのか,もしくは選んではいけないのか(禁忌)など根拠を示しながら,臨床につなげられるよう具体的に解説。平易な表現を用いながらも詳しく記述した本文と,図表を多用した紙面で理解しやすい構成となっている。
各見出しごとに「POINT」を設けて重要事項をまとめ,どこに重点を置いて学習すべきか,一目でわかるようになっている。また,さまざまな角度からの情報を盛り込んだ囲み記事も充実。巻末には症例検討や実習で役立つ「症例集」をまとめて掲載し,国家試験合格を最終目標とするだけでなく,臨床実習やその先の臨床の場でも活用できるつくりとなっている。
本巻「地域理学療法学」では,総論で地域理学療法の特徴や基礎知識について記載し,各論で地域理学療法の実際,個別支援の技術,地域づくりの技術について解説している。

OT臨地実習ルートマップ 改訂第2版
作業療法士養成校の学生に向けた臨地実習の解説書の改訂版。
学生が実習に臨むにあたり,知っておくべき実習中のマナー・接遇から,患者の治療まで,障害領域ごとに解説している。今回の改訂では,20年ぶりに改定となる「理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則」を踏まえ,実習前に押さえておきたい基礎知識としてクリニカルクラークシップ,臨床推論,他職種連携やMTDLPなど近年の潮流にも対応。また治療の章では作業に焦点を当てた実践を加え,学生が実習先で担当することの多い疾患を選び直している。

症例から学ぶ 輸入感染症 A to Z ver.2
海外渡航者やインバウンドが増加し続ける現在、いかなる医療機関においても輸入感染症に遭遇する可能性は少なくありません。
大幅改訂となったver.2では、マラリアやデング熱などのメジャーな疾患から近年話題のジカウイルス感染症やエボラウイルス病、
さらには見落としてはいけないマイナーな感染症まで、国内で遭遇しうる輸入感染症の診療について忽那、上村の師弟コンビがさらにゆる〜く解説します。

Cancer Board Square Vol.5 No.2
2019年07月発行
特別企画 はじめてのがん遺伝子パネル検査 特別講義/特集 目で見る標準治療 GATE frameによる図解がん薬物療法
特別企画 はじめてのがん遺伝子パネル検査 特別講義/特集 目で見る標準治療 GATE frameによる図解がん薬物療法 レジメンの根拠となる医学論文。「GATE frame」を使って、がん薬物療法の標準治療を視覚で理解しよう。一目瞭然!百聞は一見に如かず!

保健師ジャーナル Vol.75 No.8
2019年08月発行
特集 エコチル調査を母子保健活動に活かそう
特集 エコチル調査を母子保健活動に活かそう エコチル調査(子どもの健康と環境に関する全国調査)は,全国15か所で約10万組の親子を調査対象者として,2010(平成22)年度から開始された長期にわたる追跡調査である。エコチル調査の分析から得られる研究成果は,保健指導や健康施策において科学的根拠として活用できる。本特集ではそれらの成果をどう読むか,母子保健の現場にどう活かせるかについて紹介する。

臨床検査 Vol.63 No.8
2019年08月発行
今月の特集 知っておきたい がんゲノム医療用語集
今月の特集 知っておきたい がんゲノム医療用語集 -

臨床泌尿器科 Vol.73 No.8
2019年07月発行
特集 ハイリスク前立腺癌を深掘りする その変遷とM0 CRPCの最新治療
特集 ハイリスク前立腺癌を深掘りする その変遷とM0 CRPCの最新治療 -

臨床眼科 Vol.73 No.8
2019年08月発行
特集 第72回 日本臨床眼科学会講演集[6]
特集 第72回 日本臨床眼科学会講演集[6] -