≪シリーズ生命倫理学 19≫
医療倫理教育
W.オスラー博士の「平静の心」に代表されるヒポクラテスの誓詞の道徳的立場に基礎を置いた伝統的な医の倫理は、日本では1990年代に入ってから陰を潜め、生命倫理学を重視する傾向が一気に強まっている。現在では、患者中心の医療を病院の基本理念に掲げることが、第三者医療評価機関から認定されるための必須条件となっている状況下にある。一方で、こうした患者中心の医療倫理への行き過ぎに警鐘を鳴らすかのように、最近になって医療専門職のプロフェッショナリズムとしての倫理教育の重要性を再評価しようとする動きもある。本書は、こうした現在の状況を踏まえながら、12章にわたる構成を企画した。
≪シリーズ生命倫理学 18≫
医療事故と医療人権侵害
医療には、患者の疾病を治して苦痛を取り除き、患者を幸福にするプラスの面がある反面、人体実験や医療過誤、薬害等によって患者を傷つけ、患者を不幸にするマイナス面が存在する。我国における医療人権侵害の背景には「人々を不幸にする構図」が存在している。したがってこれらの事態を防ごうとすれば、医師のモラルや狭い意味での医療倫理にとどまらず、バイオエシックスの考え方およびその基本的な価値を踏まえて英知を結集して新しい社会的な仕組みを形作っていくほかはない。本巻では、マイナス面を具体的事例によって詳述するとともに、医療における事故と人権侵害について、各論者が医療・医学分野の倫理の枠にとどまらない議論を展開する。
≪シリーズ生命倫理学 17≫
医療制度・医療政策・医療経済
本巻は医療制度・医療政策・医療経済を扱う。 不足している医療資源(薬やベッド、医療機器、医療従事者など)の分配の現状、国家・地域間の健康格差の要因や原因、その格差を最小限にするための対策や政策を研究する国際保健学について。生活習慣病の予防戦略、アメリカ、アジア、オセアニア、ドイツ、スウェーデン各国の医療政策。人口問題と医療行政。医療を安全に推進するための法政策などを論じる。 また我が国における医療安全推進のための取り組みとして、医療事故情報の収集、医療事故の原因解明と分析についてその目指すべき方向性と課題を検討する。
≪シリーズ生命倫理学 16≫
医療情報
ITと結びついた医療情報の活用への大きな期待と同時に、さまざまな倫理的問題の発生も懸念されています。 本巻では、薬害や医療過誤など「医療情報社会」のリアルな姿を浮き彫りにすることを目指し、単に電子ネットワーク上のものとしてのみ捉える立場からではなく、患者を中心に据えた医療での「医療情報」の持つ本質的意味について、哲学的・倫理学的観点から根本的に問い直すべく論じています。
先生、儲かりまっか?
漢方❤外来
開業医の先生向けにどうしたら外来が繁盛して楽しくなるのか、医療ビジネスの考え方、これからの10年をどのように乗り越えていったらよいのか、繁盛する外来の具体的実践方法、ご自分の専門に漢方をプラスしてワンランク上の診療をめざします。読む人に「ひらめき」を与えてくれるヒントがちりばめられています。
神経内科ポケットカード
脳卒中患者のNIHSS、rt-PA投与時の確認項目、TIA診察時のABCD2スコア、MRI読影時の脳部位の名称など、脳卒中科、脳神経内科、脳神経外科の診療場面では決まりごとが多くあります。「あれ何だったかな?」「医局の机に戻って教科書をみればわかるけど、時間がない…」「診察室で今すぐパっと確認したい!」 そんな忙しい臨床医の要望に応えたカード集です!
マクロ神経病理学アトラス
脳のマクロ病理像に特化した大迫力の画期的なアトラスが登場。第I編では、ブレインカッティングの手順を詳細に解説するとともに、マクロ像の正常解剖を解説とともに示す。第II編では、疾患ごとにブレインカッティング後の割面マクロ像を提示し、異常所見の特徴は何かを明快に解説する。神経病理学の第一人者である著者所蔵の貴重な病理写真を豊富に用いた、病理学、法医学・神経内科学を専攻する医師であれば読んでおきたい1冊。
看護師長として成長しつづける!
経験学習ガイドブック
達成感を得た経験や、うまく対処できずもやもや感が残っている経験、本書では、これらの「経験」を生きた教材とし、学ぶためのツールとして「経験学習ノート」を紹介。ノートに言葉にして紡ぐことで深い内省が得られ、経験を確実に学びへとつなげます。さらに学びを深めるために、ノートを他者と共有してフィードバックを得る方法、効果的なフィードバックについても解説。看護師長、看護師長をサポートする方におすすめの1冊。
睡眠障害に気づくための50症例
睡眠の診かた
ストレス社会、24時間社会、高齢化社会などのさまざまな社会変化により、睡眠障害を訴える患者が急増している。このような状況のなかで、2018年には睡眠障害国際分類第3版(日本睡眠学会 診断分類委員会訳)において、最新の分類や診断基準がまとめられた。しかし、複数の睡眠障害を合併している症例などもあり、実際の診療は簡単ではない。
本書は、臨床の第一線で活躍する睡眠のエキスパートたちが50症例を提示。自験例に基づき、診断や治療法の選択に至るまで、そのプロセスやポイントを簡潔に解説している。症例の合間には4つのコラムがあり、睡眠に関する知識をさらに深めることができる。
総合診療医に挑戦 画像deクイズ
雑誌『Modern Physician』の大人気連載がついに書籍化。クイズ数は倍以上の大幅増! プライマリ・ケアでまれにしか遭遇しない、見て知っておくとすぐ診断に直結する画像が満載です。総合内科の医師たちが毎日の診療で熱心に集め続けてきた中から厳選しました。診断のポイントや疾患概念などの解説が、解答とともに出題頁のすぐ裏に書かれているので、1クイズごとに即チェックして、効率よく学べます。空き時間に気軽にチャレンジできるのがうれしい、すべて5択形式の問題です。研修医向けの初級編から、ベテラン医も意外と苦戦の上級編まで、レベル別にまとめた計52問、あなたは何問正解できるでしょうか? さあ、今すぐLet’s try!
LiSA Vol.26 No.8 2019
2019年8月号
徹底分析シリーズ:JSA PIMSと新専門医症例登録/症例カンファレンス:血液透析中重症AS患者の大腿骨頸部骨折手術/異国交流インタビューin English:鎮静の安全性を高めるために Dr. Charles Coteに聞く②
徹底分析シリーズ:JSA PIMSと新専門医症例登録/症例カンファレンス:血液透析中重症AS患者の大腿骨頸部骨折手術/異国交流インタビューin English:鎮静の安全性を高めるために Dr. Charles Coteに聞く②
臨床婦人科産科 Vol.73 No.8
2019年08月発行
今月の臨床 産婦人科で漢方を使いこなす!漢方診療の新しい潮流をふまえて
今月の臨床 産婦人科で漢方を使いこなす!漢方診療の新しい潮流をふまえて -
ユーモアを生きる
困難な状況に立ち向かう最高の処方箋
2500名を看取った医師が臨床でみてきたユーモアと笑い
――ユーモアがなければ、人間は生きていけない、そのくらい「ユーモア」や「笑い」は大切なのである。朝起きてから夜寝るまで「1回も笑わない」という生活をしている人は、ほとんどいないと思う。どこかで、私たちは笑っている。ユーモアや笑いというのは、人間の生活に欠かすことのできない、非常に重要な役割をもっているのである(本文より抜粋)。
筆者の経験した看取りの場面、川柳、学術研究等のさまざまな視点から、人が生きるうえで不可欠なユーモアや笑いを紹介。本書を手に、つらい局面も、ユーモアや笑いで乗り越えてほしい。
プライマリ・ケア臨床でみる 腰痛・手足しびれ診療最前線
〝痛み・しびれ″に関わる診療科のエキスパートたちが診療の極意を披露 !
痛みは原始的な情動体験であり、日常生活において人々に与える影響は計り知れない。またしびれの訴えも多いことは周知のとおりである。本書では、劇的に発展してきた疼痛の基礎研究に基づく、痛み診療の最新知見を織り込みながら、現場で重要となる問診・診察や画像診断を中心とした診断など、診療に必要な知識を網羅的に解説した本である。執筆陣は整形外科、脳神経内科・外科、麻酔科・ペインクリニック、血管外科、総合診療科など横断的構成となっており、その道のエキスパートたちがわかりやすく診療の極意をまとめている。「痛み・しびれ」診療に悩む現場の羅針盤的となる1冊。
J-COSMO Vol.1 No.3
2019年8月号
【Special Topic】ハザマを考える
【Special Topic】ハザマを考える 臨床医の世界に新たなCommon Senseを提供する『J-COSMO(ジェイ・コスモ)』1巻3号.
ジェネラリスト・スペシャリストの垣根を越えて,臨床現場で活躍するすべての医師を応援する連載中心の医学雑誌です.
臨床はもちろん,教育・研究そして医師のキャリアプランなどにも及ぶ連載の総数は(Special Topicを含めて)34本.
今号からは,患者さんの心に寄り添う事の大切さを説く新規連載「わたしのきもち」(担当:山田悠史,井上杏乙)もスタートです!
脱力系コミックエッセイ 重症筋無力症とほほ日記 改訂版
見えない病気がよく見える !
ある日突然力が入らなくなる“ナンビョウ”になったオイラの日常はまさに脱力系 ! &「とほほ」の連続だった。
MG発症から入院・病気の進行・呼吸不全を経て、治療とリハビリを経験し、執筆ができるまでに回復した著者の「とほほ」な日常をありのままに描いたコミックエッセイ。著者が日夜感じている重力の重さとは裏腹に、ライトに読みやすく仕上がっています。
一見しただけでは難病患者に見えない日常生活の不都合、病気や症状に対する患者目線での気づき、入院生活のホンネ…。医療従事者や家族が、患者さんと接するうえでのヒントがもりだくさん! 本書で、見えない病気への理解を深めよう !
案外この本の中に超高齢社会を生きる私たちに共通の課題やヒントがあるかも。
≪シリーズ生命倫理学 15≫
医学研究
ある観点から、生命倫理は、「医療倫理」と「医学研究の倫理(研究倫理)」の大きく2つに分けることができます。その観点とは、言い換えれば、「医療と研究の違いは何か?」ということです。 この2つの本質的な違いは、それを行う行為にあります。医療の目的は、患者によい結果をもたらすことであるのに対し、研究には、患者にとってかならずしも良いことをなすという目的は存在しません。研究における患者のリスクは、医療行為に比べて一般に大きく、研究には強い倫理的介入が求められます。 人を対象にした研究のみならず、動物実験においても倫理性の確保が必要なように、人々の幸福に影響を及ぼすものであれば、研究倫理の適用範囲に含まれます。本書はこのような観点で、今日の研究倫理があつかう領域を網羅するように構成されています。
≪シリーズ生命倫理学 14≫
看護倫理
看護師は、患者やその家族、医師との人間関係の中で、日々複雑かつ困難な倫理的問題に巻き込まれており、倫理に基づいた看護を実践することが求められている。また、状況の変化とともに看護師に求められる役割や責任も変わりつつあり、今後わが国の文化に根ざした看護倫理を構築することが課題となっている。
≪シリーズ生命倫理学 13≫
臨床倫理
臨床倫理では、生命の始まりから終わりまでのあらゆる時期の問題を取り扱う。疾患横断的であり、安楽死や中絶など社会的に大きな注目を集める問題や、日常的に医療現場で起きている倫理問題を対象とする。同時にプロフェッショナリズム(専門職意識)や人間性の問題も守備範囲とし、職業倫理や徳倫理にも深く関わる。医療専門職・医療系学生に対する倫理教育活動も大きな役割のひとつになる。本書では、医療現場の比較的日常的な倫理問題と事例を取り上げつつ、現時点での臨床倫理関連領域の最前線について紹介・解説する。
≪シリーズ生命倫理学 12≫
先端医療
本巻のテーマ「先端医療」の中心をなすのはゲノム遺伝子医療と再生医療であり、それらに関連する生殖補助医療、移植医療、脳神経科学、臨床医工学を含めて、医学研究の前線=フロンティアに位置する分野では、世界各国で熾烈な研究開発競争が繰り広げられている。それぞれの分野の現状と課題を整理しつつ、法規制および倫理・社会的諸問題について検討する。
